【2026年更新】カドサイラ(トラスツズマブエムタンシン)の効果・副作用・費用を分かりやすく解説。HER2陽性乳がん治療の特徴と投与方法
カドサイラ(トラスツズマブエムタンシン)とは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 カドサイラは、HER2陽性の乳がんに対する治療薬として2013年に承認された抗体薬物複合体(ADC)です。一般名はトラスツズマブ エムタンシン(遺伝子組換え)で、中外製薬から販売されています。 この薬剤の最大の特徴は、抗HER2抗体であるトラスツズマブと、チューブリン重合阻害薬であるエムタンシン(DM1)を結合させた構造にあります。抗体薬物複合体という新しいタイプの分子標的薬として、従来の治療法とは異なるア ...
トラスツズマブ(ハーセプチン)の主な副作用と特徴、効果について
・一般名:トラスツズマブ ・商品名:ハーセプチン ・投与経路:点滴静注 ・血管外漏出による皮膚障害のリスク:低 ・催吐リスク:低 <特徴> 作用機序:細胞膜に存在するHER2タンパクに結合し、細胞内のシグナル伝達阻害作用・抗体依存性細胞介在性細胞傷害性作用(ADCC)、補体依存性細胞障害作用(CDC)によって抗腫瘍効果を発現するとされる。 代謝経路:95%(抗原認識部位の一部以外)がヒトIgG1と同一であり、体内でペプチドやアミノ酸に代謝されると推定される。 <代表的なレジメン> ...
【2026年更新】エトポシド(ラステット)の効果・副作用・費用を分かりやすく解説。小細胞肺がんなど対象がんは?
エトポシド(ラステット)とはどんな薬か こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 エトポシドは、がん細胞の増殖を抑える抗がん剤の一つです。商品名としてラステット、ベプシド、エトポシドなどの名称で使用されています。 この薬は主に小細胞肺がん、悪性リンパ腫、急性白血病、胚細胞腫瘍などの治療に用いられます。点滴静注と経口投与の両方が可能な薬剤で、多くの場合は他の抗がん剤と併用して使用します。 エトポシドは「トポイソメラーゼⅡ阻害薬」という種類の抗がん剤です。トポイソメラーゼⅡは、がん細胞が増殖すると ...
【2026年更新】イリノテカン(トポテシン・カンプト)の効果と副作用。投与方法・費用・遺伝子検査まで徹底解説
イリノテカンとはどんな薬か こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 イリノテカン(一般名:イリノテカン塩酸塩水和物)は、日本で開発された植物由来の抗がん剤です。中国原産の喜樹という木の根から発見されたカンプトテシンという成分を基に開発され、1994年に国内で承認されました。 商品名としては「トポテシン」「カンプト」などがあり、現在では後発医薬品も多数流通しています。投与経路は点滴静注で、外来化学療法でも広く使用されています。 この薬の最大の特徴は、DNAの複製に関わる「トポイソメラーゼⅠ」と ...
【2025年更新】カルボプラチン(パラプラチン)の副作用と効果・特徴を専門家が詳しく解説
カルボプラチン(パラプラチン)とは何か カルボプラチンは、がん治療で広く使用される抗がん剤の一種です。一般名を「カルボプラチン」といい、商品名では「パラプラチン」として知られています。この薬剤は白金(プラチナ)を含む化合物で、プラチナ製剤と呼ばれる薬剤グループに分類されます。 投与経路は点滴静注で行われ、血管外漏出による皮膚障害のリスクは中程度、催吐リスクも中程度とされています。カルボプラチンは、同じプラチナ製剤であるシスプラチンの副作用を軽減することを目的として開発された第二世代の白金製剤です。 カルボ ...
【2026年更新】シスプラチンの効果と奏効率、副作用を分かりやすく解説。費用・自己負担額まで
シスプラチンとはどのような薬か こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 シスプラチンは、白金を含む抗がん剤で「白金製剤」または「プラチナ製剤」に分類されます。1965年に細菌の増殖抑制効果が発見され、その後がん細胞に対する抗腫瘍効果が確認されました。 日本では1983年に承認され、現在では多くのがん種の標準治療として広く使用されています。 シスプラチンの作用機序は、がん細胞のDNAと結合することで、DNAの複製や転写を阻害し、細胞分裂を停止させます。具体的には、DNAの構成塩基であるグアニン ...
【2026年更新】エリブリン(ハラヴェン)の効果・副作用・費用を詳しく解説。乳がん治療薬の特徴と投与方法
エリブリン(ハラヴェン)とは――どんな薬なのか エリブリンメシル酸塩(商品名:ハラヴェン)は、2011年に日本で承認された比較的新しい抗がん薬です。 この薬の最大の特徴は、海洋生物である「クロイソカイメン」から抽出された天然物質「ハリコンドリンB」をもとに合成開発された点にあります。神奈川県の三浦半島で採取された海綿動物の成分に着目し、エーザイ社と岸義人氏の共同開発によって誕生しました。 エリブリンは「微小管ダイナミクス阻害薬」という分類に属します。がん細胞が分裂するときに必要な微小管という構造物の伸長( ...
【2026年更新】前立腺がん「カバジタキセル(ジェブタナ)」の効果・副作用を分かりやすく解説。費用と治療の注意点
こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 去勢抵抗性前立腺がんの治療において、ドセタキセル(タキソテール)での治療後に病勢が進行した場合、次の治療選択肢として重要な位置を占めているのがカバジタキセル(商品名:ジェブタナ)です。 この薬は、同じタキサン系抗がん剤でありながら、ドセタキセルとは異なる特性を持っています。特に薬剤耐性メカニズムを回避できる可能性があり、ドセタキセル治療後の患者さんにとって希望となる治療薬です。 本記事では、カバジタキセルの基本情報から実際の治療効果、副作用の詳細、そし ...
【2026年更新】ドセタキセル(タキソテール)の副作用と効果を分かりやすく解説。投与方法・費用・対象がんについて
ドセタキセル(タキソテール)とは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 ドセタキセルは、商品名「タキソテール」「ワンタキソテール」などとして知られる抗がん剤です。一般名は「ドセタキセル水和物」で、タキサン系に分類される薬剤です。 この薬は、細胞分裂に重要な役割を果たす「微小管」という構造に作用します。微小管は細胞が分裂する際に必要な構造ですが、ドセタキセルはこの微小管の脱重合(分解)を阻害することで、がん細胞の分裂を止め、細胞死へと導きます。 同じタキサン系の薬としてパクリタキセル(タキソ ...
パクリタキセル(アブラキサン)の主な副作用と特徴、効果について
・一般名:nabパクリタキセル パクリタキセル(アルブミン懸濁型) ・商品名:アブラキサン ・投与経路:点滴静注 ・血管外漏出による皮膚障害のリスク:高 ・催吐リスク:軽 <特徴> 作用機序:微小管の脱重合阻害により抗腫瘍効果を発揮するパクリタキセルを人血清アルブミンに結合させて生理食塩液での調剤を可能にした製剤。 ※ポリオキシエチレンヒマシ油と無水エタノールを含まないため、過敏症予防の前投薬が不要で、アルコール過敏患者へも投与可能。 代謝経路:肝代謝、胆汁排泄 <代表的なレジメン 乳が ...
タキソール(パクリタキセル)の主な副作用と特徴、効果について
・一般名:パクリタキセル ・商品名:タキソール、パクリタキセル ・投与経路:点滴静注 ・血管外漏出による皮膚障害のリスク:高 ・催吐リスク:軽 <特徴> 作用機序:細胞分裂に重要な役割を果たす微小管の脱重合を阻害することで、細胞死へ導き、抗腫瘍効果を発揮する。 代謝経路:肝代謝、胆汁排泄 <代表的なレジメン> 卵巣がん:TC療法 胃がん:weekly PTX療法 非小細胞肺がん:CBDCA+PTX療法 など ・使用時の注意点 投与方法:点滴静注。他の薬剤との混注は避ける。 投与量の ...
【2026年更新】ナベルビン(ビノレルビン)の効果・副作用・費用を分かりやすく解説。非小細胞肺がん・乳がん治療薬
ナベルビン(ビノレルビン)とは、どのような薬か こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 ナベルビン(一般名:ビノレルビン酒石酸塩)は、非小細胞肺がんや手術不能または再発した乳がんの治療に使用される抗がん剤です。植物由来のビンカアルカロイド系に分類され、がん細胞の増殖を抑える働きがあります。 この薬は、ニチニチソウという植物から抽出される成分を基に開発されました。協和キリン株式会社から「ナベルビン」という商品名で、日本化薬株式会社からは後発医薬品として「ロゼウス」という商品名で販売されています ...
【2026年更新】オンコビン(ビンクリスチン)の効果と副作用を分かりやすく解説。投与方法・費用・治療効果
オンコビン(ビンクリスチン)とはどんな薬か こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 オンコビンは、一般名をビンクリスチン硫酸塩という抗がん剤です。ツルニチニチソウ(ニチニチソウ)という植物に含まれる成分から作られた植物アルカロイド系の薬剤で、1960年代から使用されている歴史ある抗がん剤の一つです。 この薬は単独で使用されることは少なく、他の抗がん剤と組み合わせた多剤併用療法として用いられます。特に血液がん(白血病や悪性リンパ腫)や小児がんの治療において重要な役割を果たしており、現在も標準治 ...
【2026年更新】マイトマイシンC(マイトマイシン)の効果・副作用・費用を徹底解説。どんな薬か、対象となるがん、投与方法、日常生活への影響まで
マイトマイシンC(マイトマイシン)とは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 マイトマイシンC(商品名:マイトマイシン)は、抗腫瘍性抗生物質に分類される抗がん剤です。 1955年に北里研究所によって発見され、1950年代後半から多くのがん治療に使用されてきた実績のある薬剤です。 基本情報 項目 内容 一般名 マイトマイシンC 商品名 マイトマイシン 販売会社 協和キリン株式会社 薬剤分類 抗腫瘍性抗生物質 主な投与経路 静脈内注射、動脈内注射 2026年1月時点では、静脈内投与および動脈内 ...
【2026年更新】エピルビシン(ファルモルビシン)の効果・副作用・投与方法・費用などを詳しく。乳がん・肝がんなどの治療に使われる抗がん剤
エピルビシン(ファルモルビシン)とはどんな薬か こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 エピルビシン(一般名:エピルビシン塩酸塩)は、商品名「ファルモルビシン」として知られる抗がん剤です。1975年にイタリアで開発され、日本では1989年に承認されました。 この薬は「アントラサイクリン系抗がん性抗生物質」という分類に属します。同じ分類の先発薬であるドキソルビシン(アドリアシン)と似た作用を持ちながら、心臓への毒性を軽減することを目指して開発された薬剤です。 現在、沢井製薬などからジェネリック ...
【2026年更新】ドキソルビシン(アドリアシン)の効果と副作用を分かりやすく解説。投与方法・費用・日常生活への影響
こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 ドキソルビシン(商品名:アドリアシン)は、がん治療の現場で長年使用されている代表的な抗がん剤のひとつです。1967年にイタリアで発見されて以来、多くのがん種に対して効果を発揮し、現在も標準的な治療薬として広く用いられています。 この記事では、ドキソルビシンがどのような薬なのか、どのようながんに使われるのか、副作用や投与方法、費用など、患者さんが治療を考える上で知っておきたい情報を詳しく解説します。 ドキソルビシンとはどのような薬か ドキソルビシンは「ア ...
【2026年更新】ジェムザール(ゲムシタビン)の特徴と効果、副作用、投与方法、費用負担について分かりやすく解説
こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 抗がん剤治療を検討されている患者さんやご家族から、ジェムザール(一般名:ゲムシタビン)について質問を受けることが増えています。この薬剤は1999年に日本で承認されて以来、膵がんや肺がんをはじめとする様々ながん種の治療で使用されており、現在でも多くの医療機関で第一選択薬として採用されています。 ジェムザールは代謝拮抗薬という分類に属する抗がん剤で、DNA合成を阻害することでがん細胞の増殖を抑える効果があります。比較的副作用が軽いとされる一方で、治療効果も ...
【2026年更新】非小細胞肺がんのタグリッソ(オシメルチニブ)について詳しく解説。使える人は?最新の適応・効果・副作用を分かりやすく。
こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 非小細胞肺がんの治療において、EGFR遺伝子変異陽性のタイプにはEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR-TKI)という分子標的薬が使用されます。 中でもタグリッソ(一般名:オシメルチニブ)は、2026年現在、治療の中心的な薬剤として広く用いられています。 この記事では、タグリッソが使える患者さんの条件、期待できる効果と奏効率、副作用について、最新の情報を踏まえて解説します。 非小細胞肺がんとEGFR遺伝子変異 肺がんは大きく「小細胞肺がん」と「非小細 ...
【2025年更新】肺がんの基礎知識を分かりやすく。診断までの検査方法とステージ分類、5年生存率・10年生存率
肺がんの診断に向けた検査の流れ 初期段階で行われる検査 肺がんの早期発見に有効とされる検査は、「胸部X線検査」と「喀痰細胞診」の2つです。 胸部X線検査は肺の状態を画像で確認する基本的な検査で、健康診断や人間ドックでも広く実施されています。肺に影や異常な陰影がないかを調べることができます。 喀痰細胞診は、痰を採取して顕微鏡で調べる検査です。痰には肺や気管支、咽頭などからはがれ落ちた細胞が含まれているため、がん細胞の有無を確認できます。特に肺門部(肺の入り口付近)にできるがんの発見に役立ちます。 喀痰細胞診 ...
【2026年更新】TS-1(ティーエスワン)とはどんな薬?効果・副作用・費用を分かりやすく解説
こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 TS-1(ティーエスワン)は、日本で開発された経口抗がん剤で、1999年の承認以来、多くのがん種に対して広く使用されています。胃がんをはじめとする消化器がんや肺がん、乳がんなど、幅広いがんの治療に用いられる薬剤です。 この記事では、TS-1がどのような薬なのか、どのがんに効果があるのか、副作用や費用、日常生活での注意点について詳しく解説します。 TS-1とはどのような薬か TS-1の一般名は「テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤」で、S-1 ...



















