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09.子宮体がん

子宮体がんに対する高単位黄体ホルモン療法(MPA療法)の効果とリスク

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子宮体がんに対する高単位黄体ホルモン療法

MPAを用いた「高単位黄体ホルモン療法」は、通常は40歳未満で子宮体がんの0期、ⅠA期G1と診断された患者さんが、"子宮を温存して赤ちゃんを産みたい"と、強く希望する場合に実施する治療です。

実際には40歳以上の場合や、子宮体がんの組織分化度がG1ではなくG2でもこの治療を実施する場合もありますが、あくまでイレギュラーなケースです。

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MPAを用いた高単位黄体ホルモン療法とは

MPAを400mg/日で内服すると、子宮内膜細胞は"顔つき"を少しずつ変化させ、粘液を分泌する細胞にと変貌します。

約8週間したところで、麻酔(静脈麻酔)をかけた状態で、子宮内腔の全面を覆う子宮内膜をかき出します(全面掻爬といいます)。

かき出す層は子宮内膜の機能層と基底層の間で、強くかき出すと基底層もはげ落ち、子宮内膜は再生できず、範囲が広いと子宮内腔が前後で癒着(子宮内腔癒着)して、月経が来なくなり妊娠もできなくなります。そのため細心の注意をはらってソフトに全面掻爬します。

掻爬手術後に、またMPAを400mg/日で8週間内服し、2度目の全面掻爬を行います。そして、これをまた繰り返します。

がん細胞が、基底層に足を延ばしていても、子宮筋層に届いていなければ、6か月(この間に3~4回の子宮内膜全面掻爬術を行う)の治療中に基底層から機能層にがん細胞は移動していき、子宮内膜(腺)がんは消失する可能性が高い、ということです。

問題は再発が多いという点です。そのためMPA療法が成果を上げたらすぐに排卵性月経を誘導し、早期に妊娠するように努めることになります。

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MPAの副作用

高単位の黄体ホルモンを半年近く内服する本治療の副作用は、軽いものでは肥満、頭痛、抑うつ気分、肝機能障害などがあります。厄介な副作用は、血栓症(下肢の静脈血栓のみならず、脳梗塞や心筋梗塞など)のリスクが増すことです。

40歳以上であったり、中位以上の肥満、禁煙できないなどの患者さんでは原則、MPA療法は禁忌(してはいけないこと)です。多少のリスクを承知していながら、どうしてもこの治療を行いたい場合は、血栓を予防する目的でバイアスピリンの内服を併用します。

高単位黄体ホルモン療法に失敗した場合や、再発した場合

G1の高分化型であれば、MPA療法で病勢は抑えられている可能性が高いといえます。ただし、それでも6か月に3回以上は子宮内膜全面掻爬術をするので、そのたびに子宮内容物(血液やがん組織など)が、卵管を通って逆流するため、おなかの中にがん細胞が拡散し、運が悪いとⅠ期の子宮体がんが、腹膜播種(腹膜にがんが転移している状態)を伴う子宮体がんⅢA期に進展することもあります。

G1ではない組織型、特に危険な組織型(G3の低分化がん、漿液性腺がん、明細胞腺がん、がん肉腫など)では、子宮体がんⅢA期に進展する危険性が大きいといえます。

多くの施設から、MPA療法を10~20人の患者さんに実施した報告が発表されていますが、1、2人の進行症例や死亡症例が含まれています。MPA療法を安易に行わないことはもちろん、6か月の治療で効果がみられなかったり、治療後に再発した場合は「根治手術(がん細胞を完全に摘出したと判断される手術)」を行うことを想定してスタートするのが望ましいといえます。

以上、子宮体がんのMPAについての解説でした。

 さいごに

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

過去10年間で、4,300名の患者さんをサポートしてきました。

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本村ユウジ プロフィール

私はどこにも属さない、中立的な立場のがん治療専門アドバイザーです。

医者同士が「がんは放置しろ」「いや、病院で治療すべきだ」と批判しあう異常な時代。玉石混合の情報が飛び交っています。

そんななかで私は「誰とも仲間にならず」「特定の人間に影響を受けず」。

たったひとりで「どうすればがんに勝てるのか」を突き詰めてきました。

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昨年の今頃は、抗がん剤のせいで母の体はボロボロでした

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このたびは、妻のがんサポートにあたり、医学・栄養学・健康学というさまざまな分野を統合した、トータルサポートをいただき感謝の念にたえません。

おそらく、単なる病院に勤務する医師では知りえないこと、また、栄養管理士という職業の方では気づかないことなど。

貴重な数々の情報を得たことは、何よりも私たち家族にとっての貴重な財産です。

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