02.がんについて

CAR-T(カーティ)細胞療法の副作用とその対策。TCR-T細胞療法の仕組み

CAR-T細胞療法の開発経緯 CAR-T(カーティ)細胞療法の歴史を紐解くと、研究開始は1980年代です。 イスラエルのワイツマン研究所のジーリグ・エシュハー博士は、T細胞がより正確に「敵」であるがんを認識できるようにするため、がんの抗原に強力に接続する抗体のパーツをつくり、T細胞受容体に加える方法を考えました。 また、現・藤田医科大の黒澤良和博士たちが1987年に発表した「免疫グロブリンとT細胞受容体でつくったキメラ受容体」も原型のひとつとされます。 抗原認識部位をT細胞へ導入したことには成功しましたが ...

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CAR-T細胞療法の仕組みを分かりやすく解説

がんを攻撃する免疫の中心で活躍するのがT細胞です。CAR-T(カーティ)細胞とは、がんをみつけて攻撃しやすいように人工的につくり替えたT細胞のことです。 簡単にいうと、CAR-T細胞は、患者の体のなかにあるがんを瞬時にみつけ攻撃をしかけます。さらに体内で増殖して、がん細胞を一斉攻撃する役割を担います。 人工的にパワーアップされたT細胞である。 がんの発生は遺伝子に傷がつくことと大きな関わりがあります。遺伝子への傷が多いと、T細胞ががんをみつけたり、破壊したりしやすくなります。 一方でがんは攻撃から逃れるた ...

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がん光免疫はどのようにがん細胞を破壊するのか?なぜ「光免疫療法」と呼ばれるのか?

光免疫療法は日本初の治療法 2020年9月、「がん光免疫療法」のための薬と医療機器が、日本で承認されました。光免疫療法の承認は世界初であり、日本での研究開発が最も進んでいる治療法です。 狙ったがん細胞をピンポイントで物理的に破壊する、従来のがん治療とは大きく異なるコンセプトをもち、これまで実施された臨床試験では、従来の方法では治療が難しかったがん患者が治癒する例も確認されています。 「免疫」という言葉が名前についていますが、これまで知られている免疫療法とはまるでちがう仕組みをもつことも大きな特徴です。 が ...

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がんの免疫療法の歴史。保険適応の免疫療法と、受けることが推奨されていない免疫療法の違いとは?

がんの免疫療法が生まれたのは? 免疫療法とよばれる治療法には、さまざまな方法がありますが、効果が科学的に証明されず、長く信用できるのかどうかわからない治療法という位置づけでした。 その歴史を振り返ってみます。 免疫療法のはじまりは、100年以上前にさかのぼります。1890年、米ニューヨークでがん治療医をしていたウィリアム・コーリー博士が、高熱を発したがん患者のがんが小さくなったり、消えたりしていることに気づきました。 高熱の原因は、マラリア、麻疹、インフルエンザ、梅毒などでした。コーリー博士は翌年、頭と咽 ...

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免疫力とがんの関係。がんの発生メカニズムとがんを抑制するメカニズムの解説

細胞分裂とがん発生の原因 がんは、私たちの体の遺伝子に傷が入ることで発症します。 がんと遺伝子にかんする研究については米国の研究者、ロバート・ワインバーグ博士とダグラス・ハナハン博士とともに発表した有名な論文があります。 2000年に発表された「がんの特徴」2011年の「がんの特徴次の世代」です。 2000年の論文「がんの特徴」のなかで、ワインバーグ博士らはがんの特徴を挙げて、それぞれのはたらきを解説しています。 また、2011年の新しい論文「がんの特徴次の世代」では、ワインバーグ博士らはさらに特徴を加え ...

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2016年から開始した「全国がん登録」による5年生存率などの統計データは?

全国がん登録の最新のデータによると、2017年の1年間にがんと診断された人は97万7393人でした。 2016年が99万5131人だったので近年では「年間約100万人が新たにがんと診断されている」ということです。 部位別でいうと2017年にもっとも多かったのが、大腸がん(15万3189人)、次いで胃がん(12万9475人)、肺がん(12万4510人)、乳がん(9万1605人)、前立腺がん(9万1215人)でした。 男性でがんと診断された人は55万8869人、女性が31万8510人でした。 5年生存率につい ...

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「医者は抗がん剤を使わない」「いや、抗がん剤は使う」本当はどちら?

標準治療(手術、放射線、化学療法)を批判する意見は多く、書籍も多く出版されています。 特に問題視されることが多いのが、抗がん剤などの薬物を使う「化学療法」です。 書籍の中には、「99%の医者は抗がん剤を使わない」という内容のものがあります。これを執筆しているのは医師です。 その他にも「薬剤師は抗がん剤を使わない」という書籍もあります。 これも現役の薬剤師が書いています。 このような意見に対して、反発する医師も多く、 医者は自分にどんな「がん治療」をとる? 99%が抗がん剤を使わず #ldnews http ...

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がんゲノム医療 保険適応の条件と問題点を分かりやすく解説

2019年6月1日より、がんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となりました。 テレビのニュースなどでは「がんゲノム医療が保険適応に」などとテロップで流れることもあり、ゲノム医療全体が保険適応になるかのような印象を受ける人もいるかもしれません。 しかし保険適応となるのは「検査」についてのみ。 なおかつ保険が適応となるための条件もあります。そして検査を受けて何らかの遺伝子変異が見つかったとしても、そこから「治療」に入るためには、いくつかの難問があります。 この記事では、がんゲノム医療やパネル ...

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がんゲノム医療とは何か?分かりやすく解説

近年、話題になっている「がんゲノム医療」とは何か、というテーマの記事です。 専門用語、難解な言葉が登場しやすく「いまいち、理解できない」という人が多いので、できるだけ分かりやすく解説したいと思います。 ゲノムとゲノム医療 体の細胞の核の中にはDNAがあり、そこに刻み込まれた生命に関する情報が「ゲノム」と呼ばれるものです。 この体の設計図といえるゲノムに刻まれている「遺伝子の配列」を調べるのが「遺伝子検査」です。 遺伝子検査によって「その人固有の遺伝子情報」が明らかになります。 ゲノム医療とは、シンプルに表 ...

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がんセカンドオピニオンの質問例と受けるタイミング

がん治療では「セカンドオピニオンを受けましょう」とよく言われますが、いつ、どのタイミングで受けて、どんな質問をすればよいのか?は悩ましい問題だといえます。 がんに関するセカンドオピニオンはそもそもどの病院に行けばよいか分かりません。せっかくお金を払って(基本的に保険適応外で有料です)行くからには、有益な時間にしたいものです。 私もセカンドオピニオンについてはよく質問を受けます。最も難しいのが「どの病院で受けるべきか」ですが、これについては個別の対応になるのでこの記事では触れません。 この記事では、上手なセ ...

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CAR-T細胞療法の開発経緯

CAR-T(カーティ)細胞療法の歴史を紐解くと、研究開始は1980年代です。

イスラエルのワイツマン研究所のジーリグ・エシュハー博士は、T細胞がより正確に「敵」であるがんを認識できるようにするため、がんの抗原に強力に接続する抗体のパーツをつくり、T細胞受容体に加える方法を考えました。

また、現・藤田医科大の黒澤良和博士たちが1987年に発表した「免疫グロブリンとT細胞受容体でつくったキメラ受容体」も原型のひとつとされます。

抗原認識部位をT細胞へ導入したことには成功しましたが、それだけではがんを十分に攻撃する力はありませんでした。

そこへ、攻撃を加速する共刺激分子をプラスするというアイデアが加わり、研究は大きく前進しました。

2007年、この方法でB細胞のがんをターゲットにした臨床試験をはじめたのが、米スローンケタリング記念がんセンターの免疫学者、ミシェル・サダレイン博士。

サダレイン博士は、T細胞の遺伝子を改変する技術を確立し、CARに共刺激分子を加えることを考案しました。

ところが、最初の臨床試験では、参加する患者を集めること自体が難航しました。人工的に改変したT細胞を患者の体に戻すことに、主治医たちが反発したためです。

サダレイン博士自身も当時「この治療法はサイエンス・フィクションのような印象をもたれるかもしれません。私も「クレイジーな考えでは」と自分自身に問い続けています」と話しています。それだけ類をみない治療だったといえます。

その後、最初の臨床試験の結果は、2011年に発表されました。

難治性の慢性リンパ性白血病と、再発してほかの治療法がない急性リンパ性白血病の患者9人へ、CAR-T細胞が投与されました。

すると、投与したCAR-T細胞ががんへ集積していることが確認できたほか、3人には一定の効果がありました。その後、さまざまな施設へ臨床試験が広がり、画期的な成果の発表が相次ぐことになりました。

サイトカイン放出症候群という副作用

CAR-T細胞療法の実用化に力を尽くしたもうひとりが、ペンシルベニア大のカール・ジューン教授です。

ジューン教授は1990年代、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)研究を通じ、CARを使うようになりました。妻を卵巣がんで亡くしたジューン教授ががん研究に打ち込み、CAR技術を使ったがん治療の実現を目標に据えたのは2001年のことでした。

ジューン教授は、2010年にB細胞のがんの患者への臨床研究を開始します。やがてジューン教授たちが開発したCAR-T細胞は、キムリアとして世界ではじめて承認されました

しかし、CAR-T細胞療法が実用化されるまでには、臨床試験の治療後に不幸にも命を落とす患者が相次ぎました。これはおもに、「サイトカイン放出症候群」(サイトカインリリースシンドローム)とよばれる副作用が原因です。

初期の臨床試験では、3分の1近い患者が重い副作用に見舞われました。

CAR-T細胞が体内に入り、免疫が活発になりすぎることによって、正常な自分の組織への攻撃が起こったためです。

これによって、高熱や筋肉痛、呼吸障害、低血圧、腎障害など全身に症状が広がります。その後、改善策として炎症を引き起こす「インターロイキン6」(IL-6)という物質を抑える薬「トシリズマブ」(商品名アクテムラ)に効果があるとわかりました。

免疫が活発になった患者の体内では、免疫細胞のマクロファージなどの活動度が高まります。

IL-6はマクロファージなどによってつくられ、この過剰な分泌が副作用を引き起こします。IL-6は免疫を調整する物質「サイトカイン」の一種で、過剰に分泌されると炎症を引き起こします。

アクテムラはIL-6というサイトカインが過剰にはたらいている状態(サイトカイン放出症候群)を抑える「抗IL-6抗体」薬です。

IL-6のはたらきを抑えてもT細胞には影響がないため、がんへの攻撃が弱まることはありません。副作用を抑える効果的な薬が発見されたことが、CAR-T細胞療法の実用化を大きくあと押ししたといえます。

ただし、CAR-T細胞療法は「人工物」を投与する治療であるため、長期にわたって患者の状態をフォローすることが求められます。

また、いったん体内のがんが消える「寛解」とよばれる状態になっても、がんが再発してしまうケースはあります。

理由は、CAR-T細胞の活動が患者の体内で弱まってしまうことと、がん細胞の表面にあったCD19抗原が消えてしまうことが考えられます。

それぞれCAR-T細胞の活動強度が弱まらないようにするにはどうしたらいいか、CD19以外の抗原をターゲットにできないか、などの対策が研究されています。


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TCR-T細胞療法とは

CAR-T細胞療法以外にも、T細胞に遺伝子改変を施した治療法に「TCR-T細胞療法」があります。これは、がんを認識して戦うモードに入ったT細胞のセンサー「T細胞受容体」(TCR)の遺伝子を、患者から採取したT細胞へ導入し、患者に投与する治療法です。

患者の体のなかで戦闘モードのT細胞を育てるのではなく、すでに「がんとの戦い方を把握している」T細胞を体外でつくり、即戦力として送り込む、という仕組みです。これまでに、悪性黒色腫や肉腫に対する臨床試験が実施され、効果も確認されています。

CAR-T細胞は、がん細胞表面にでている抗原しか認識できませんが、TCR-T細胞は細胞内部の特徴も認識できる可能性があります。

一方で、TCR-T細胞はすでにがんになっている患者の遺伝子をもとにつくっているため、特定のがんを攻撃するために人工的につくったCAR-T細胞よりも限定的な効果になる可能性が指摘されています。

キムリアの問題点と対策

一部の血液がんでここまで劇的な成果があることがわかったCAR-T細胞療法は、ほかのがんへも応用ができないか、期待が高まっています。

ほかのがんで実用化するには、重要な課題があります。まず、CAR-T細胞の抗体が結びつく「対象となるがんに特有の抗原」をみつけなければなりません。もし、正常細胞の表面にも同じ抗原があった場合は、そこにもCAR-T細胞が接合して攻撃してしまうためです。

ではこの点についてキムリアど、すでに承認されている薬は、どのような作用で働くのでしょうか。

キムリアのターゲットはCD19抗原ですが、この抗原はB細胞の表面だけにあります。ただし、がんになったB細胞だけではなく、正常なB細胞もCD19をもっています。キムリアを投与すると、がんになったB細胞も正常なB細胞も攻撃されます。

B細胞の役割は「免疫グロブリン」という抗体をつくりだして、ウイルスなどに感染したときに対抗することです。

この免疫グロブリンは薬で補充することが可能であり、このため、CAR-T細胞がB細胞をすべて殺しても、患者は補充する薬を投与して回避しています。

 

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そのなかで、外してはいけない重要なポイントは1つだけです。

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がんを治すための『たった1つの条件』とは?

 

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

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経験10年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

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