【2026年更新】腫瘍溶解性ウイルスによるがん治療とは?仕組みから最新の承認薬まで解説
はじめに こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 近年、がん治療の分野で「腫瘍溶解性ウイルス」という言葉を耳にする機会が増えています。これは、ウイルスの性質を利用してがん細胞を攻撃する新しい治療法です。 2021年には日本で初めてのウイルス療法製品が承認され、現在も複数の製品が臨床試験の段階にあります。この記事では、腫瘍溶解性ウイルスがどのようにしてがん細胞を破壊するのか、その仕組みから実用化の現状まで詳しく説明します。 ウイルスとはどのような存在か まず、ウイルスの基本的な性質について理解 ...
肺がん 非小細胞肺がんオプジーボ+ヤーボイ+カルボプラチン+ペメトレキセド療法の奏効率、生存率、副作用と対策
【レジメン】 <1コース目> Nivolumab(ニボルマブ:オプジーボ)=360mg:点滴静注(30分以上) Ipilimumab(イピリムマブ:ヤーボイ)=1mg/kg:点滴静注(30分) Pemetrexed(ペメトレキセド)=500mg/m2:点滴静注(10分) CBDCA(カルボプラチン)=AUC5:点滴静注(60分) <2コース目> Nivolumab=360mg:点滴静注(30分以上) Pemetrexed=500mg/m2:点滴静注(10分) CBDCA=AUC5: ...
肺がん 非小細胞肺がん オプジーボ+ヤーボイ療法の奏効率、生存率、副作用と対策
【レジメン】 <Nivolumab 1回240mg 2週間隔投与の場合> Nivolumab(ニボルマブ:オプジーボ)=240mg:点滴静注(30分以上) Ipilimumab(イピリムマブ:ヤーボイ)=1mg/kg:点滴静注(30分) <Nivolumab 1回360mg 3週間隔投与の場合> Nivolumab=360mg:点滴静注(30分以上) Ipilimumab=1mg/kg:点滴静注(30分) 基本事項 【適応】 切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん ・PSO~1、ドラ ...
肺がん 非小細胞肺がん アテゾリズマブ+カルボプラチン+パクリタキセル療法の奏効率、生存率、副作用と対策
【レジメン】 Atezolizumab(アテゾリズマブ)=1,200mg:点滴静注(初回60分) CBDCA(カルボプラチン)=AUC6:点滴静注(30分以上) nab-PTX(パクリタキセル)=100mg/m2:点滴静注(30分) 【制吐療法】 ①5-HT3受容体拮抗薬(Day1) ②アプレピタント125mg (Day1) ,80mg(Day2~3) ③デキサメタゾン4.95mgIV(Day1),4mgPO(Day2~3) 基本事項 【適応】 扁平上皮がんを除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん 一次 ...
肺がん 非小細胞肺がん アテゾリズマブ+アバスチン+カルボプラチン+パクリタキセル療法の奏効率、生存率、副作用と対策
【レジメン】 Atezolizumab(アテゾリズマブ)=1,200mg:点滴静注(初回60分) CBDCA(カルボプラチン)=AUC6:点滴静注(30分以上) PTX(パクリタキセル)=175mg/m2(アジア以外200mg/m2):点滴静注(3時間) BV(ベバシズマブ:アバスチン)=15mg/kg:点滴静注(初回90分) 【制吐療法】 ①5-HT3受容体拮抗薬(Day1) ②アプレピタント125mg (Day1) ,80mg(Day2~3) ③デキサメタゾン19.8mgIV(Day1),4mgPO( ...
肺がん 非小細胞肺がん アテゾリズマブ+カルボプラチン or シスプラチン+ペメトレキセド療法の奏効率、生存率、副作用と対策
【レジメン】 <Atezolizumab+CBDCA+Pemetrexed療法> Atezolizumab(アテゾリズマブ)=1,200mg:点滴静注(60分) CBDCA(カルボプラチン)=AUC6:点滴静注(30分以上) Pemetrexed(ペメトレキセド)=500mg/m2:点滴静注(10分) 葉酸:初回投与の7日以上前からパンビタン1g(葉酸として0.5mg)を連日経口投与 ビタミンB12:初回投与の少なくとも7日前およびその後9週間ごとに1回1mgを筋肉内投与 葉酸・ビタミンB12 ...
肺がん 非小細胞肺がん シスプラチン+ジェムザール+ネシツムマブ療法の奏効率、生存率、副作用と対策
【レジメン】 CDDP(シスプラチン)=75mg/m2:点滴静注(2時間) GEM(ジェムザール)=1,250mg/m2:点滴静注(30分) Necitumumab(ネシツムマブ)=800mg:点滴静注(60分) 【投与前】 1,000~2,000mLの輸液 【制吐対策】 ①5-HT3受容体拮抗薬(Day1) ②アプレピタント125mg (Day1) ,80mg(Day2~3) ③デキサメタゾン9.9mgIV(Day1),8mgPO(Day2~3) ④オランザピン5mg(Day1~4)(糖尿病患者には禁忌 ...
【2026年更新】CAR-T(カーティ)細胞療法とTCR-T細胞療法の仕組みを分かりやすく解説。副作用対策も
CAR-T細胞療法の開発の歴史と研究の進展 こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 CAR-T細胞療法の研究開発は、1980年代から始まりました。当時、イスラエルのワイツマン研究所で研究を行っていたジーリグ・エシュハー博士は、T細胞ががん細胞をより正確に認識できるようにするため、がん抗原に結合する抗体の一部をT細胞受容体に組み込む方法を考案しました。 また、現在の藤田医科大学の黒澤良和博士らのグループが1987年に発表した「免疫グロブリンとT細胞受容体を組み合わせたキメラ受容体」も、CAR- ...
CAR-T細胞療法の仕組みを分かりやすく解説
がんを攻撃する免疫の中心で活躍するのがT細胞です。CAR-T(カーティ)細胞とは、がんをみつけて攻撃しやすいように人工的につくり替えたT細胞のことです。 簡単にいうと、CAR-T細胞は、患者の体のなかにあるがんを瞬時にみつけ攻撃をしかけます。さらに体内で増殖して、がん細胞を一斉攻撃する役割を担います。 人工的にパワーアップされたT細胞である。 がんの発生は遺伝子に傷がつくことと大きな関わりがあります。遺伝子への傷が多いと、T細胞ががんをみつけたり、破壊したりしやすくなります。 一方でがんは攻撃から逃れるた ...
がん光免疫はどのようにがん細胞を破壊するのか?なぜ「光免疫療法」と呼ばれるのか?
光免疫療法は日本初の治療法 2020年9月、「がん光免疫療法」のための薬と医療機器が、日本で承認されました。光免疫療法の承認は世界初であり、日本での研究開発が最も進んでいる治療法です。 狙ったがん細胞をピンポイントで物理的に破壊する、従来のがん治療とは大きく異なるコンセプトをもち、これまで実施された臨床試験では、従来の方法では治療が難しかったがん患者が治癒する例も確認されています。 「免疫」という言葉が名前についていますが、これまで知られている免疫療法とはまるでちがう仕組みをもつことも大きな特徴です。 が ...
肺がん 非小細胞肺がん タフィンラー+メキニスト療法の奏効率(効果)、生存率、副作用と対策
【レジメン】 Dabrafenib(ダブラフェニブ:タフィンラー )=1回150mg:1日2回 空腹時 経口 連日投与 Trametinib(トラメチニブ:メキニスト)=1回2mg:1日1回 空腹時 経口 連日投与 PD(増悪)まで ※患者の状態により適宜減量する 基本事項 【適応】 BRAF遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん 【奏効率】(E2201試験/国際共同第Ⅱ相試験) <プラチナ系抗悪性腫瘍薬を含む化学療法による治療歴のある患者> ・奏効率 63.2% ・無増悪生存 ...
肺がん 非小細胞肺がん (セリチニブ:ザイカディア )単独療法の奏効率、生存率、副作用と対策
【レジメン】 Ceritinib(セリチニブ:ザイカディア )=1回450mg:1日1回 食後 経口 連日投与 PD(増悪)まで 基本事項 【適応】 ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん 【奏効率】 <ASCEND-4試験(一次治療)> ・奏効率(CR+PR) 72.5% ・病勢コントロール率(CR+PR+SD) 88.9% ・無増悪生存期間(中央値) 16.6カ月 ・全生存期間(中央値) 未到達 <ASCEND-5試験(ニ次治療)> ・奏効率(CR+PR) ...
【2025年更新】ALK陽性非小細胞肺がんに対するアレクチニブ(アレセンサ)単独療法:奏効率・生存率・副作用と対策の最新ガイド
アレクチニブ(アレセンサ)とは何か?基本情報と2025年の新展開 アレクチニブ(商品名:アレセンサ)は、ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに対する画期的な分子標的治療薬です。2024年8月には、ALK陽性非小細胞肺がんにおける術後補助療法として適応が拡大され、治療選択肢がさらに広がりました。 非小細胞肺がんの約3~5%の患者さんがALK融合遺伝子陽性であり、この遺伝子変異によって産生される異常なタンパク質ががん細胞の無制限な増殖を引き起こします。アレクチニブは、このALK融合タンパク質に結合してその活性 ...
【2026年更新】ロルラチニブ(ローブレナ)の効果・副作用・費用について。ALK陽性肺がんの治療薬を徹底解説
ロルラチニブ(ローブレナ)とはどのような薬か こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 ロルラチニブ(商品名:ローブレナ)は、ALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺がんに対して使用される分子標的薬です。飲み薬として1日1回服用するタイプの治療薬で、第3世代のALK阻害薬に分類されます。 この薬は2018年11月に日本で承認され、がん細胞の増殖を抑える働きを持っています。従来のALK阻害薬が効かなくなった患者さんに対しても効果が期待できる薬として開発されましたが、現在では1次治療(初めての治療)から使 ...
肺がん 非小細胞肺がん Crizotinib(クリゾチニブ:ザーコリ)単独療法の奏効率(効果)、生存率、副作用と対策
【レジメン】 Crizotinib(クリゾチニブ:ザーコリ)=1回250mg:1日2回 経口 連日投与 PD(増悪)まで 基本事項 【適応】 ALK融合遺伝子陽性、ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん 【奏効率】 <国際共同第Ⅲ相試験(PROFILE1014)=対象:ALK融合遺伝子陽性初回治療> ・奏効率(CR+PR) 74% ・無増悪生存期間(中央値) 10.9カ月 ・4年生存率 56.6% <国際共同第Ⅱ相試験(OO12-01試験)=対象:ROS1融合遺伝子 ...
【2025年更新】がん治療における保険適応の免疫療法と自費の免疫療法の違いは?効果と選択の注意点
がんの免疫療法の歴史と発展 免疫療法と呼ばれる治療法には様々な方法がありますが、長い間、効果が科学的に証明されず、信頼性が不確かな治療法という位置づけでした。 免疫療法の始まりは100年以上前にさかのぼります。 1890年、米ニューヨークでがん治療医をしていたウィリアム・コーリー博士が、高熱を発したがん患者さんのがんが小さくなったり消えたりしていることに気づきました。 高熱の原因は、マラリア、麻疹、インフルエンザ、梅毒などの感染症でした。コーリー博士は翌年、頭部と咽頭にがんのある患者さんに細菌を注射して意 ...
【2025年更新】免疫力とがんの関係を詳しく解説。がん発生メカニズムと免疫による抑制効果の最新知見
細胞分裂とがん発生の原因について がんは、私たちの体の遺伝子に傷が入ることで発症します。がんと遺伝子に関する研究については、米国の研究者であるロバート・ワインバーグ博士とダグラス・ハナハン博士が発表した有名な論文があります。2000年に発表された「がんの特徴」と2011年の「がんの特徴次の世代」です。 2000年の論文「がんの特徴」の中で、ワインバーグ博士らはがんの特徴を挙げて、それぞれの働きを解説しています。また、2011年の新しい論文「がんの特徴次の世代」では、ワインバーグ博士らはさらに特徴を加えまし ...
2016年から開始した「全国がん登録」による5年生存率などの統計データは?
全国がん登録の最新のデータによると、2017年の1年間にがんと診断された人は97万7393人でした。 2016年が99万5131人だったので近年では「年間約100万人が新たにがんと診断されている」ということです。 部位別でいうと2017年にもっとも多かったのが、大腸がん(15万3189人)、次いで胃がん(12万9475人)、肺がん(12万4510人)、乳がん(9万1605人)、前立腺がん(9万1215人)でした。 男性でがんと診断された人は55万8869人、女性が31万8510人でした。 5年生存率につい ...
肺がん 非小細胞肺がん Osimertinib(オシメルチニブ:タグリッソ)単独療法の奏効率(効果)、生存率、副作用と対策
【レジメン】 Osimertinib(オシメルチニブ:タグリッソ)=1回80mg:1日1回 経口 連日投与 PD(増悪)まで ※患者の状態により適宜増減するが、1日1回50mgまで増量できる 基本事項 【適応】 EGFR遺伝子変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん 【奏効率】(国際共同第Ⅲ相臨床試験(AURA3試験/FLAURA試験)) <FLAURA試験(一次治療)> ・奏効率(CR+PR) 80% ・病勢コントロール率(CR+PR+SD) 97% ・無増悪生存期間(中央値) 18.9カ ...
肺がん 非小細胞肺がん Dacomitinib(ダコミチニブ:ビジンプロ)単独療法の奏効率(効果)、生存率、副作用と対策
【レジメン】 Dacomitinib(ダコミチニブ:ビジンプロ)=1回45mg:1日1回 経口 連日投与 PD(増悪)まで ※患者の状態により適宜増減するが、1日1回50mgまで増量できる 基本事項 【適応】 EGFR遺伝子変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がん 【奏効率】(国際共同第Ⅲ相試験/ARCHER1050) ・奏効率(CR+PR) 75% ・無増悪生存期間(中央値) 14.7カ月(11.1~16.6カ月) ・全生存期間(中央値) 34.1カ月(29.5~37.7カ月) 【副作用】(国際共同第 ...






