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家族ががんでつらい時の心の支え方:第二の患者としての対処法と最新支援システム

summa / Pixabay


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家族ががんと診断されたとき:第二の患者としての心のケア

現代において、がんは決して珍しい病気ではありません。日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんにかかるといわれています。このような状況において、ご家族の誰かががんと診断されることは、想像を超える精神的な負担をもたらします。

がん患者を支える家族は、医療現場では「第二の患者」と呼ばれています。これは、がんになったご本人と同じかそれ以上に精神的負担がかかるためです。実際に、がん患者さんを介護するご家族の4人に1人は不安や落ち込みを感じており、その程度は患者ご本人と同じ程度かそれ以上であることが研究により明らかになっています。

夫や妻ががんでつらい現実:家族が直面する心理的負担

毎日、私のもとには、がんに苦しむ人やその人の家族からのメッセージが届きます。特に配偶者からの「妻を助けたい」「夫を支えたい」という心の叫びは、私たち人間の「共感」という本能的な能力により、深く胸に響きます。

人間は本質的に共感する生き物です。他者の苦しみを感じ取り、その一部を自分自身の感覚として受け取ってしまいます。家族ががんと診断されたとき、大切な人を失うかもしれないという恐怖に加え、患者さん本人のつらそうな様子を目の当たりにして「もっと早くに私が気づいていれば…」と自分を責めたり、「これからどうなってしまうのだろう」といった漠然とした不安を強く感じたりします。

このような状況が続くと、外科医や戦場の兵士のように、人間の防御反応として「忘れる機能」や「共感しすぎない」能力が自然と働くようになります。これは、正常な精神状態を保つための本能的な自己防衛メカニズムなのです。

家族ががんでつらい状況下での日常生活の変化

日常生活でも変化を迫られることがあります。例えば、これまで家事や育児を引き受けていた方が入院した場合は、配偶者や子ども、場合によっては祖父母などの親類がその役割を担う必要が出てきますし、世帯の大黒柱が発症した場合は、生活費や治療費を確保するための対応に追われることになります。

さらに、これまで患者さんが担ってきた役割を、家族で手分けして引き受けなければならないという負担は、じつは家族にとって大きな問題となることが多いのです。このような役割分担がうまくいかないと、家庭内に不満や怒りがたまり、常に緊張状態が続くことになってしまいます。


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つらい時に思い出すべき大切な視点

慣れているはずの私でも、本当につらいことが起きることがあります。そのようなとき、決まって頭に浮かぶ光景があります。それは「泥の道を、四つん這いで歩くアフリカの少年」の映像です。

これは何かの番組で見た記憶なのですが、その光景が目に焼き付いて離れません。最貧困の国で、食べ物も水も満足にない環境。土の家に住み、濡れた服を着て、一日に芋一つの食事、飲み水は泥水という生活です。

その中にいた10歳くらいの少年は、兄弟と一緒に暮らしていましたが、一つだけ違うことがありました。それは「足が不自由で歩けない」ということです。そのため、移動は常に四つん這いです。熱帯雨林の国で、道はいつも泥だらけ。「泥の道を四つん這いで歩く」それが彼の日常なのです。生まれてからその日まで、そしてこれから死ぬまで、彼はそうやって生きるのです。

困難な状況における心理的な対処法

私はつらいとき、その少年のことを思い出して、こう思うのです。「彼は、一秒後に俺になったら、幸せに震えるだろう」と。

自分よりもはるかに困難な状況にある人を思い出して、自分のつらさを乗り越えようとする行為は、道徳的にどうなのかという疑問もあります。しかし、理屈を超えた、突き上げるような思いが湧いてきます。「甘ったれるな。その程度で泣き言を言うんじゃない」—少年にそう言われて、目が覚めるのです。

現代の心理学において、このような困難な状況に対処する能力は「レジリエンス」と呼ばれています。レジリエンス(resilience)は、元々はストレス(stress)とともに物理学の用語であったが、精神医学では、ボナノ(Bonanno,G.)が2004年に述べた「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」という定義が用いられることが多いとされています。

2024年最新の研究による家族支援の現状

最新の研究データによると、2024年度から「がん患者とその家族の社会的課題への理解と支援に向けた総合的アプローチ」という厚生労働科学研究が開始されており、がん患者家族への支援システムの充実が図られています。

また、2024年8月には「がん患者における気持ちのつらさガイドライン 2024年版」が発刊され、患者だけでなく家族の心理的負担に対する専門的なケアの重要性が改めて強調されています。

さらに、遺族を対象にした支援プログラムを開発し、予備的な介入試験を完遂した結果、介入後、3/6/12か月後において抑うつの有意な改善が確認されたという研究成果も報告されており、家族への専門的支援の効果が科学的に証明されています。

第二の患者として認識される家族の立場

内閣府の行なった「がん対策に関する世論調査(平成29年1月)」によると、がんをこわいと思う理由として「がんの治療や療養には、家族や親しい友人などに負担をかける場合があるから」が二番目に多い結果となっています。これは、がんという病気が患者本人だけでなく、その周囲の人々にも大きな影響を与えることを示しています。

がん患者の家族は「第二の患者」とも言われるくらいに、心理的・身体的な負担を感じると言われています。身近で大切な人が病気と向き合っている傍らでは、"患者が頑張っているのだから、自分も一生懸命に支えなければ"という思いから、介護の疲れや不安・ストレスを抱え込んでしまい、ときにはがん患者以上に心のケアを必要とすることもあるそうです。

家族ががんでつらい時の具体的な対処方法

レジリエンス研究によると、困難な状況を乗り越えるためにはいくつかの重要な要素があります。新奇性追求とは、新たな物事・人などに興味を持つことや、常識や習慣にとらわれず前向きにチャレンジする姿勢や行動などを指します。レジリエンスに欠かせない重要な要素です。

また、感情調整とは、自らの感情、特に喜怒哀楽の「怒」や「哀」のようなマイナス感情をコントロールすることを示します。さらに、未来に対する期待感を示す未来志向。前向きな未来を予想して目標やビジョンを持ち、実現するための具体的なプランを描き実践していくことで精神的な回復を促します。

専門的な支援を受ける重要性

重要なことは、つらい気持ちをひとりで抱えないことです。家族であるあなたの心配事を、友人や知人へ相談することだけでなく、医療者に相談することもできます。

「がん相談支援センター」は、ご家族の心のつらさへの対処はもちろん、患者さんご本人の副作用への対処や治療費の支払い、各制度の活用など、仕事や生活全般にわたって、幅広い相談ができます。

また、精神腫瘍(サイコオンコロジー)科、心療内科、精神科、緩和ケアチーム 医師(精神科医、精神腫瘍医、心療内科医)、専門看護師、心理士、医療ソーシャルワーカーなどの専門家が対応しており、家族も含めた包括的なケアを受けることができます。

困難を乗り越えるための心の支え

たぶん、私は一生のうちに、あの少年に何度も会うのだと思います。彼は私にとってとても大切な存在です。困難な状況にある人々の存在を知ることで、私たちは自分の置かれた状況を相対的に捉え直すことができるのです。

これは単なる現実逃避ではありません。レジリエンス(精神的回復力)を促進していくためには、前述のレジリエンス要因となる要素を対象者のなかで成長させれば良いとされており、困難な状況における視点の転換は、科学的にも認められた対処法なのです。

現代社会における支援システムの活用

現在、日本では様々な家族支援システムが整備されています。認定NPO法人がんサポートコミュニティーは、臨床心理士や社会福祉士、看護師といった専門家による心理社会的なサポートを提供する団体であり、誰もが『がんとひとりで向き合わない』社会を目指して、がんと向き合う人たちが『気持ちを整理する』『情報を整理する』『心身のバランスをとる』ためのサポートプログラムを医療・看護・社会福祉・臨床心理といった分野の専門家によって提供しています。

また、令和5年度患者体験調査により、患者や家族の実際の体験が詳細に調査されており、これらのデータが今後の支援システム改善に活用される予定です。

レジリエンスを高めるための実践的方法

レジリエンス(resilience)とは、脆弱性(vulnerability)の反対の概念であり、自発的治癒力を意味します。回復力、復元力、跳ね返りなどとも訳されます。そして重要なことは、レジリエンスは大人になってからでもトレーニングで鍛えられますということです。

ストレスの状況はよく風船に例えられます。風船を指で押さえる力(刺激)により風船が歪んだ状態になりますが、これがストレスに体が反応した状態といわれています。一方、上記のようにストレスで風船が歪んだ状態から、元の状態に戻す力がレジリエンスです。

最新の研究が示す希望への道筋

2024年の最新研究では、家族への効果的な支援方法が科学的に検証されています。直近2週間以内に希死念慮を有する割合は11%で、うつ症状を有するものでは42%だった。リスク要因としてうつの既往があること、患者療養中の家族の健康状態が良くないこと、死別に対する心の準備状況が十分でなかったことがあげられたという調査結果により、リスク要因が明確化されています。

一方で、支援プログラムを実施した結果、介入後、3/6/12か月後において抑うつの有意な改善が確認されたという希望的な結果も得られており、適切な支援により家族の心理的負担を軽減できることが証明されています。

家族ががんでつらい状況を乗り越える力

私たちは、時として想像を絶する困難に直面します。しかし、人間には本来、そのような状況を乗り越える力が備わっています。それは「共感」という能力であり、他者とのつながりを感じ取る力であり、そして自分自身を客観視する能力でもあります。

あの泥道を四つん這いで歩く少年のことを思うとき、私は自分の置かれた状況がいかに恵まれているかを理解します。同時に、私たちには困難を乗り越える責任と能力があることも感じ取るのです。

家族ががんでつらい状況にある皆様へ—あなたは一人ではありません。第二の患者として認識され、適切な支援を受ける権利があります。そして、この困難を乗り越えた先には、より深い人生の理解と、他者への共感が待っているのです。

まとめ:夫や妻ががんでつらい時の心構え

家族ががんと診断されることは、想像を超える試練です。しかし、現代医学の進歩により、がんは「治る病気」になりつつあります。そして、家族への支援システムも充実してきています。

最も重要なことは、つらい気持ちを一人で抱え込まないことです。専門家の支援を積極的に求め、自分自身のケアも忘れずに行うことが、結果的に患者本人への最良の支援となるのです。

参考文献・出典情報

 

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

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