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免疫異常を防ぐ鍵は、クロストリジウム菌とTレグ

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私がサポートを開始した頃(2008年)から、「免疫力をとにかく高めなさい」という話をする人が多くなり、近年でも「とにかく免疫力を高めればなんとかなる」という知識を持った人が増えているように思います。

実際に患者さんからも、ことあるごとに「免疫を高めるためにこれをやってます」などのお話を聞くことが多いです

私はサポート当初から「免疫力はふつう(正常な状態。バランスのとれた状態)にすべき」とお伝えしており、免疫システムの話をガイドブックでもページを割いてお話しています。

今日の記事はその免疫システムに関連することで、「免疫が過剰になり暴走することで様々な病気が起きている」がテーマです。最近の研究で、なぜそういう免疫暴走が起きているか?それを正常に戻すためにはどうすればいいか?ということが徐々に明らかになっていますので、シェアしたいと思います。

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腸の役割

現在、腸と免疫の研究は最も盛んな分野であり、日々新たな情報が更新されています。

(ここでいう腸とは主に小腸と大腸です)

腸の神経細胞は脳に次いで多い、およそ1億個とされています。これが第二の脳といわれている所以です。

腸内の神経細胞の働きで筋肉を操り、食べ物を吸収する複雑な動きを腸は独自に行っています。腸の表面にある無数の「絨毛(じゅうもう」。

この絨毛の内部には網の目のように血管があり、この絨毛から栄養が吸収され、血液にのって全身に運ばれていくと考えられています。

この「栄養の消化吸収」がよく知られている腸の重要な役割です。

そしてもう1つの役割として注目されているのが、「腸内細菌と免疫細胞を管理して全身の免疫システムをコントロールしている」という点です。

免疫システムとは、ウイルスや悪い菌などから人体を守るシステムです。人体に必要のない異物(ウイルスや病原菌)などが空気、食物や飲料を通して入ってくると、それを感知して攻撃し、排除するシステムです。

いっぽうで、過剰に免疫システムが反応し暴走することで食物アレルギーやぜんそく、リウマチや花粉症などアレルギー症状を引き起こす要因となることが分かっています。

腸と免疫システム

腸の内部の表面には粘膜があり、主に粘膜内に住んでいるのが腸内細菌です。絨毛は粘膜によって保護されているような状態になっています。

この絨毛の内部に免疫細胞が存在しています。パラパラといる、というよりは全面に渡ってビッシリと免疫細胞が配備されています。全身に存在する免疫細胞は2兆個ありますがその7割が腸の内部に配置されていることが明らかにされています。

腸の中で起きていること

腸の表面(粘膜)に病原菌などの悪い菌が付着すると、絨毛内部にいる免疫細胞が異変を察知し、攻撃メッセージを伝える物質を排出します。その物質を感知した腸の壁の細胞が殺菌成分を輩出して病原菌を殺します。

腸はこのように外敵の侵入を防ぐ、という役割があります。

そして最近の研究ではこの役割とは別に、体全体の免疫細胞を訓練する役割も担っている、ということも分かってきました。

絨毛が存在する腸の表面の一部に「腸内細菌を吸収する場所」があり、この場所の奥(内部)には免疫細胞が存在しています。

内部に運ばれた細菌は、内部の免疫細胞によって「有害なのか有益なのか」を識別されるという仕組みです。

「これは味方で、これは敵」という情報がこの場所で学習され、その情報は全身に配備される免疫細胞に伝えられます。

全身の至るところで適切に病原菌やウイルスと、そうでない細菌を見極めたうえで戦うことができるのは腸の内部にあるこの「訓練システム」によるものだということが最近の研究で分かってきました。

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正常ならよいが、暴走することもある

免疫のシステムが正常に働かず、弱っている状態は「免疫力の低下」といえますが、過剰に免疫が働いている場合は暴走状態だといえます。

免疫システムが暴走すると自分自身の細胞を攻撃してしまい、様々な病気、症状を発生させてしまう原因になるのです。

それはひとことでいうと「アレルギー」です。

アレルギー症状として我々日本人が身近に知っているのは花粉症です。これは病原菌や有害物質とはいえない花粉に対して過剰に免疫システムが反応することで起こります。

このアレルギー症状が重症化すると、花粉や食物だけでなく、香水や煙、ハウスダスト、洗剤、はたまた自分の汗や涙まで異物と認識して攻撃しようとしてしまいます。

免疫細胞が実際に暴走している映像をみると、1つの免疫細胞が激しく動き回りながら、仲間の免疫細胞を興奮させる物質を放出している様子が分かります。

互いに興奮させあった免疫細胞はその数を増やしていき、人体にとって害にならないもの(花粉や特定の食材)まで攻撃し、様々な症状を起こしてしまいます。

重篤なアレルギー症状に苦しむ人の腸で何が起きているのか

人の便を調べることで、腸内細菌の種類や数が分かります。

多発性硬化症(暴走した免疫細胞が脳を攻撃することなどで起きる)など重篤なアレルギー症状の人の便を調べると、クロストリジウム菌の仲間、ラクトバチルス菌、バクテロイデス菌の仲間などが明らかに少ない、ということが分かってきました。

なぜ免疫が暴走してしまうのかはまだ全て解明されたわけではないですが、免疫の暴走に腸内細菌の異常が関連しているのではないか、と考えられており、様々な研究が進んでいます(※国立精神・神経医療研究センター山村隆氏などの研究など)。

腸は、人体に有益な腸内細菌を選んで腸内にすまわせています。数は100兆個、種類は1000種類になります。

有名なものとしては、ビフィズス菌があります。その他にも脂肪の吸収を抑えるバクテロイデス菌など様々な菌が新たに注目されてきています。

その中でも免疫の暴走に関連しているのではないかと目されているのが「クロストリジウム菌」です。

クロストリジウム菌の仲間には100種類くらいあるとされており、中には病気の原因になるものもあれば、免疫の制御に関わっている菌もあるのでは、と研究が進められている段階です。

このクロストリジウム菌のうち、特定の種類のクロストリジウム菌の仲間の数が少ないことで重症のアレルギーや多発性硬化症などの疾患を引き起こしているのではないかと考えられています。

免疫研究の世界的権威、大阪大学免疫学フロンティア研究センター坂口教授は、免疫細胞のなかには「異常な免疫細胞を制御するための免疫細胞」である「Tレグ(制御性T細胞)」といわれる細胞が存在することを突き止め、世界中で注目されました。

Tレグは暴走している免疫細胞をみつけると、興奮を鎮める物質を放出して暴走を抑えようとします。

このTレグは腸の中で生み出されることが分かっており、その働きはクロストリジウム菌とも関連性があります。

クロストリジウム菌が発生させる物質(鎮静化のシグナルがあるといわれています)により、免疫細胞はTレグに変化します。

腸で生まれたTレグは、腸内で訓練された免疫細胞と同じように血流に乗って全身をめぐり、皮膚や脳などの様々な場所で起きている免疫の暴走を鎮静化し、正常な状態に戻していくのです。

これまで腸内細菌が免疫システムに関わっていることまでは判明していませんでしたが、このようにして全身の免疫システムが正常に機能するように攻撃、制御役など様々な細菌、免疫細胞が関わることが明らかになっています。

実際に脳の免疫異常によって起きる多発性硬化症の治療では、Tレグを生み出すためのメッセージ物質を治療薬として用いる臨床試験が行われています。

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どうすればクロストリジウム菌を増やすことができるか

クロストリジウム菌が少ないと、免疫暴走を起こす可能性が高いといえます。

では、どうすればクロストリジウム菌を少ない状態から正常な状態に持っていけるのか?が重要なポイントになります。

その鍵を握るのは、食事の内容であり「食物繊維」です。

理化学研究所の粘膜システム研究グループの研究によって、食物繊維の重要な役割が明らかになっています。

腸内にクロストリジウム菌を多く保有しているマウスに食物繊維を多く含んだエサを与えると、Tレグも増加すること分かりました。ところが同じくクロストリジウム菌を多く保有しているマウスに食物繊維の少ないエサを与え続けると、Tレグは増えないことが分かっています。

この結果から、クロストリジウム菌は食物繊維を摂ることでTレグをたくさん生み出すのではないか、と考えられています。

免疫システムを正常に保つには、腸内細菌が適度なバランスを保ち、必要な菌が必要な数だけいる、という状況にすることが重要になります。

クロストリジウム菌は免疫暴走に歯止めをかけるためには重要な存在ですが、少ないことはもちろん、多すぎる状態になることも問題です。

ですので最終的には「最適なバランスを保つにはどうすればいいか」を追求することが大切です。

日本人がアレルギーに苦しめられるようになったのは食事の内容が欧米化(肉食、脂肪食)してきたことタイミングが一致します。

アレルギー症状は1970年頃から増え始め、現在アレルギー性の病気に苦しめられている人は、アレルギー性鼻炎は1970年に比べて6倍、アトピー性皮膚炎は同じく3倍、ぜんぞくは5倍などになっています。

日本人の昔ながらの食事は、木の実や海藻、きのこ、根菜、穀物などが中心で食物繊維が豊富でした。そのため、長い時間をかけて日本人の腸には食物繊維を好む腸内細菌が多く住み着くようになったと考えられています。

結果的に免疫力を適切にコントロールする仕組みが備わっており、外国人(アメリカ、ロシアなど)に比べても免疫をコントロールする力が高いことも同じく理化学研究所の研究で明らかになっています。

日本人は日本人古来の食生活をしている限り免疫異常は起こしにくいが、肉食やファストフードの増加により栄養のバランス、特に食物繊維の摂取量の減少などの乱れが起り、それが免疫システムの異常に繋がっているのではないかと考えられます。

アレルギーは食物やハウスダストなどの物質そのものが原因ではなく、人体に備わっている免疫の異常だと考えるほうが論理的だと思います。

昔は「部屋を掃除してハウスダストを避けろ」などの指導や「これは食べてはいけない」などの指導が中心でしたが、これからは「ハウスダストや特定の食物を気にする必要がない、自分自身の免疫システムを保つようにしなければならない」という考え方にとって代わられるはずです。

※食物繊維はどのくらい摂ればよいのか

1日で20g以上、という数値をまずは心掛け、多くても40~50gまでというバランスを意識するのがよいと思われます。

上記の情報で何を学べるかというと、何事も「バランス」が重要だということです。

「これがよい」「あれがよい」と様々な情報がありますが、バランスを欠く説には疑問を抱くようにするのがよいと思います。

糖質を完全に断って肉食や脂肪食にする、など、がんに関しても様々な食事の仕方を指導する人はいますが、このような極端なものについてはまず疑いをもつべきです。

 さいごに

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

過去10年間で、4,300名の患者さんをサポートしてきました。

がんとの闘いは選択の連続。

間違えないためには、がんを治すための「たった1つの条件」を知っておく必要があります。

「たった1つの条件」とは何だと思いますか?

闘病中の方も、これから治療を始める方も、答え合わせをしていきませんか?

こちらのページで詳しく解説しています

がんを治すための『たった1つの条件』とは?

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本村ユウジ プロフィール

私はどこにも属さない、中立的な立場のがん治療専門アドバイザーです。

医者同士が「がんは放置しろ」「いや、病院で治療すべきだ」と批判しあう異常な時代。玉石混合の情報が飛び交っています。

そんななかで私は「誰とも仲間にならず」「特定の人間に影響を受けず」。

たったひとりで「どうすればがんに勝てるのか」を突き詰めてきました。

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患者さんの声
昨年の今頃は、抗がん剤のせいで母の体はボロボロでした

「病院で治療をしても、治る保証はない」と気づいた人は、他の手段を探し始めます。

それが【混乱の日々】の始まりになります。

自分の選択に自信が持てず「これでホントに合ってるの?」という不安と恐怖。そんな毎日が続くのです。

どのようにがんに向き合い、闘えばがんに勝てるのでしょうか?

がんを治すためには「たった1つの条件」が必要です。

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患者さんの声
「私は本村先生がナンバーワンであると信じて疑いません」

このたびは、妻のがんサポートにあたり、医学・栄養学・健康学というさまざまな分野を統合した、トータルサポートをいただき感謝の念にたえません。

おそらく、単なる病院に勤務する医師では知りえないこと、また、栄養管理士という職業の方では気づかないことなど。

貴重な数々の情報を得たことは、何よりも私たち家族にとっての貴重な財産です。

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