27.がんと食事・食材

【2026年更新】がん(癌)と春菊の関係は?成分と作用はがん予防に効果がある?

がん(癌)と春菊
こんにちは。がん治療専門アドバイザー、本村ユウジです。

冬の鍋料理で親しまれている春菊は、独特の香りと風味を持つ緑黄色野菜です。

近年の研究では、春菊に含まれる栄養成分ががん予防に役立つ可能性が報告されており、健康維持を考えるうえで注目されている食材の一つとなっています。

この記事では、春菊が持つ栄養成分とがんへの作用について、研究データを基に詳しく解説します。

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春菊の基本的な特徴と栄養価

春菊は、キク科の野菜で、春に黄色い花を咲かせることからこの名前がついています。関西では「菊菜」とも呼ばれます。

旬の時期は11月から3月の冬季ですが、ハウス栽培により年間を通じて流通しています。

主な栄養成分

春菊の栄養成分は、緑黄色野菜の中でもトップクラスの含有量を誇ります。

特に注目すべき成分として、以下のものが挙げられます。

栄養成分 100gあたりの含有量 主な働き
β-カロテン 4500μg 抗酸化作用、免疫機能の維持
ビタミンC 19mg 抗酸化作用、免疫力向上
ビタミンK 250μg 血液凝固、骨代謝の調整
葉酸 190μg 細胞の増殖、DNA合成
カリウム 460mg 血圧調整、塩分排出
カルシウム 120mg 骨の健康維持
1.7mg 貧血予防、酸素運搬
食物繊維 3.2g 腸内環境の改善

春菊100gには、エネルギー22kcal、たんぱく質2.3g、脂質0.3g、炭水化物3.9gが含まれています。

ビタミンB群(B1:0.10mg、B2:0.16mg、B6:0.13mg)、ビタミンE(1.8mg)、マグネシウム(26mg)、リン(44mg)なども豊富に含まれています。

春菊に含まれる抗がん成分

春菊には、がん予防に関わる可能性が指摘されている複数の成分が含まれています。

β-カロテンの抗酸化作用

春菊に豊富に含まれるβ-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変換される栄養素です。

ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康を保ち、免疫機能を正常に維持する働きがあります。

変換されなかったβ-カロテンは、強い抗酸化物質として体内で機能します。

抗酸化作用とは、活性酸素による細胞の損傷を防ぐ働きのことです。

活性酸素は細胞内のDNAを傷つけることがあり、この損傷が蓄積することで、細胞が異常な増殖をする可能性が指摘されています。

β-カロテンの抗酸化作用は、こうした細胞の損傷を抑制し、がん予防に寄与する可能性があると考えられています。

春菊のβ-カロテン含有量は、ゆでた状態で比較すると、ほうれんそうに次ぐ水準であり、小松菜を上回る量が含まれています。

クロロフィル(葉緑素)の働き

春菊の鮮やかな濃い緑色は、クロロフィル(葉緑素)によるものです。

クロロフィルには、複数の生理活性作用が報告されています。

研究では、発がん物質とクロロフィルを混ぜた餌を実験動物に与えた場合、発がん物質のみを与えた場合と比較して、染色体異常の発生が抑制されたという報告があります。

ショウジョウバエを用いた実験では、発がん物質と葉緑素を含む餌を与えた個体は、発がん物質のみの餌を与えた個体よりも長生きしたという結果が示されています。

これらの実験結果から、クロロフィルが持つ抗酸化作用により、活性酸素が除去され、細胞の遺伝情報が保護されることで、染色体異常の発症抑制につながる可能性が示唆されています。

また、クロロフィルには脱コレステロール作用があることも知られています。

春菊に含まれるクロロフィルは、体内で小腸の絨毛の奥に付着した老廃物に吸着し、体外へ排出する働きがあるとされています。

ビタミンCとビタミンEの相乗効果

春菊にはビタミンCが豊富に含まれています。

ビタミンCは、強い抗酸化作用を持ち、免疫機能の維持に重要な役割を果たします。

がん予防の観点では、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEを組み合わせて摂取することで、相乗的な抗酸化作用が期待できるとされています。

これら3つのビタミンは「ビタミンACE(エース)」と呼ばれ、がん予防に有効な栄養素として位置づけられています。

ビタミンCとビタミンEを一緒に摂取すると、酸化したビタミンEがビタミンCによって再生され、より強力な抗酸化作用が得られることが分かっています。

春菊100gにはビタミンC19mg、ビタミンE1.8mgが含まれており、これらの栄養素を同時に摂取できます。

春菊の香り成分の健康作用

春菊の独特の香りは、約10種類の成分から構成されていますが、主な成分はα-ピネンとペリルアルデヒドです。

α-ピネンは、ヒノキやスギなどの針葉樹に多く含まれる成分で、森林浴のようなリラックス効果をもたらします。

研究では、α-ピネンが細胞傷害性T細胞(CTL)を活性化させることが報告されています。

CTLは、ウイルスに感染した細胞やがん細胞を破壊する働きを持つ免疫細胞です。

α-ピネンの香りがCTLを活性化させることで、免疫機能を高める効果が期待されています。

ペリルアルデヒドは、シソの葉にも含まれる成分で、強い抗菌作用があります。

これらの香り成分は、副交感神経に作用し、胃腸の働きを促進する効果があるとされています。

消化機能が正常に働くことは、栄養素の吸収や体内の老廃物の排出を助け、健康維持に寄与します。

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栄養成分の詳細な働き

ビタミンB群の代謝促進作用

春菊に含まれるビタミンB1、B2、B6は、体内でのエネルギー代謝に重要な役割を担っています。

ビタミンB1は、糖質、たんぱく質、脂質の代謝を促進します。

ビタミンB2は、細胞の再生やエネルギー産生に関わり、健康な皮膚や粘膜の維持に必要です。

ビタミンB6は、たんぱく質の代謝を助け、免疫機能の維持にも関与します。

これらのビタミンB群が十分に摂取されることで、体内の代謝機能が正常に維持され、細胞の健康状態を保つことにつながります。

カリウムによる塩分排出作用

春菊には460mgのカリウムが含まれています。

カリウムは、体内の余分な塩分を体外に運び出す働きがあります。

高血圧の予防や改善に役立つミネラルとして知られています。

塩分の過剰摂取は、胃の粘膜を傷つけ、胃がんのリスク因子の一つとされています。

カリウムを適切に摂取することで、塩分バランスを整え、消化器系の健康維持に寄与します。

食物繊維の整腸作用

春菊には、水溶性食物繊維0.8gと不溶性食物繊維2.4gが含まれています。

食物繊維は、腸内環境を整え、便通を改善する働きがあります。

また、血糖値の上昇を緩やかにし、血中コレステロール値を低下させる効果も報告されています。

腸内環境の改善は、免疫機能の向上にもつながります。

人体の免疫細胞の約70%は腸管に存在しているため、腸内環境を整えることは、がん予防を含めた健康維持に重要です。

がん予防における春菊の位置づけ

野菜摂取とがん予防の関係

日本人を対象とした大規模な疫学研究では、野菜や果物の摂取とがん発症リスクの関係が調査されています。

これらの研究結果を総合的に評価した専門家の見解では、野菜の摂取が一部のがん予防に有効である可能性が示されています。

ただし、単一の栄養素をサプリメントで大量摂取することは推奨されていません。

実際に、喫煙者を対象にβ-カロテンのサプリメントを投与した実験では、期待に反して肺がんの発生が増加したという報告があります。

これは、特定の栄養素を過剰に摂取することのリスクを示しています。

重要なのは、野菜や果物などの食品から、バランス良く多様な栄養素を摂取することです。

春菊のような緑黄色野菜を日常的に食事に取り入れることで、複数の抗酸化成分や機能性成分を自然な形で摂取できます。

他の野菜との栄養比較

春菊の栄養価を他の緑黄色野菜と比較すると、その優位性が分かります。

野菜(100gあたり) β-カロテン ビタミンC カルシウム
春菊(生) 4500μg 19mg 120mg 1.7mg
ほうれんそう(生) 4200μg 35mg 49mg 2.0mg
小松菜(生) 3100μg 39mg 170mg 2.8mg
白菜(生) 8μg 19mg 43mg 0.3mg

春菊のβ-カロテン含有量は、ほうれんそうと同程度、小松菜を上回る水準です。

カルシウムの含有量は小松菜に及びませんが、ほうれんそうの2倍以上です。

各野菜にはそれぞれの特性があり、バランス良く組み合わせて摂取することで、多様な栄養素を効率的に補うことができます。

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春菊の効果的な調理方法

栄養素の吸収を高める調理法

β-カロテンは脂溶性の栄養素であるため、油と一緒に摂取することで吸収率が向上します。

春菊を調理する際は、以下の方法が効果的です。

炒め物にする場合は、ごま油やオリーブオイルを使用することで、β-カロテンの吸収が促進されます。

天ぷらやかき揚げにすることで、油分と一緒に摂取できます。

サラダで生食する場合は、油分を含むドレッシングやオリーブオイルをかけることで、栄養素の吸収が高まります。

鍋料理では、肉や魚などのたんぱく質と脂質を含む食材と一緒に摂取することで、栄養バランスが良くなります。

加熱時間と栄養素の関係

春菊は、アクが少ない野菜です。

ほうれんそうのアクが100に対して、春菊は約4と、25分の1程度しかありません。

そのため、下茹での必要がなく、調理が簡単です。

ただし、加熱時間には注意が必要です。

茎の部分は加熱しても苦味が増すことはありませんが、葉の部分は長時間加熱すると苦味が増します。

鍋料理に使用する際は、茎と葉を分けて入れると良いでしょう。

茎を先に入れてしっかりと加熱し、葉は最後にさっと火を通す程度にすることで、苦味を抑えながら栄養素の損失を最小限にできます。

加熱時間の目安は、葉の部分で約10秒程度です。

生食での栄養摂取

新鮮な春菊は、生でも食べることができます。

生食することで、加熱によって失われやすいビタミンCをそのまま摂取できます。

サラダ、刺し身の付け合わせ、中華風サラダなど、様々な料理に活用できます。

春菊には「大葉種」「中大葉種」「中葉種」という品種があります。

大葉種や中大葉種は、香りやクセが比較的穏やかで、生食に適しています。

中葉種は香りが強く、鍋料理に向いています。

生食用として販売されている春菊を選ぶと、サラダでも食べやすいでしょう。

春菊の選び方と保存方法

新鮮な春菊を選ぶポイント

良質な春菊を選ぶには、以下の点を確認します。

葉の先までピンとしていて、しおれていないもの。

緑色が濃く、鮮やかなもの。

茎が太すぎず、適度な太さのもの。

葉の切れ込みの深さは、好みに応じて選びます。

切れ込みが浅いものは、香りや苦味が穏やかです。

切れ込みが深いものは、春菊特有の風味が強い傾向があります。

適切な保存方法

春菊は水分を多く含むため、乾燥を防ぐことが重要です。

冷蔵保存する場合は、キッチンペーパーで包んだ後、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。

立てて保存することで、栄養素の損失を抑えられます。

冷凍保存する場合は、固めに下茹でした後、水分をしっかりと取り除き、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍します。

冷凍した春菊は、汁物や炒め物に直接使用できます。

春菊を食生活に取り入れる際の注意点

適切な摂取量

春菊は栄養価の高い野菜ですが、適量を守ることが大切です。

1日の目安として、100g程度(約半束)を摂取すると、必要な栄養素を効率的に補えます。

春菊100gで、成人が1日に必要なビタミンAの量をまかなうことができます。

ビタミンKについては、ゆでた春菊100gで成人の1日必要量の約3日分に相当する量が含まれています。

特定の医薬品との相互作用

ワルファリンなどの抗血液凝固薬を服用している方は、春菊の摂取に注意が必要です。

春菊に豊富に含まれるビタミンKは、血液凝固に関わる栄養素であり、ワルファリンの効果に影響を与える可能性があります。

このような医薬品を服用している場合は、主治医に相談のうえ、春菊の摂取量を調整することをお勧めします。

バランスの取れた食生活の重要性

春菊に限らず、特定の食品だけを過剰に摂取することは避けるべきです。

がん予防のためには、多様な野菜や果物を組み合わせて摂取することが重要です。

春菊を含む緑黄色野菜、淡色野菜、根菜類、きのこ類、海藻類など、様々な食材をバランス良く食事に取り入れましょう。

また、野菜だけでなく、たんぱく質、炭水化物、脂質などの栄養素もバランス良く摂取することが、健康維持には不可欠です。

春菊の栄養成分一覧(再掲)

春菊100gあたりの主な栄養成分を以下にまとめます。

栄養成分 含有量
エネルギー 22kcal
たんぱく質 2.3g
脂質 0.3g
炭水化物 3.9g
ナトリウム 73mg
カリウム 460mg
カルシウム 120mg
マグネシウム 26mg
リン 44mg
1.7mg
亜鉛 0.2mg
0.10mg
マンガン 0.40mg
ビタミンA(β-カロテン) 4500μg
ビタミンE 1.8mg
ビタミンK 250μg
ビタミンB1 0.10mg
ビタミンB2 0.16mg
ナイアシン 0.8mg
ビタミンB6 0.13mg
葉酸 190μg
パントテン酸 0.23mg
ビタミンC 19mg
飽和脂肪酸 0.02g
不飽和脂肪酸 0.11g
水溶性食物繊維 0.8g
不溶性食物繊維 2.4g

春菊は、これらの栄養成分をバランス良く含む、優れた緑黄色野菜です。

日常の食事に取り入れることで、健康維持に役立つ多様な栄養素を摂取できます。

以上、がんと春菊についての解説でした。

参考文献・出典情報

  1. わかさの秘密|葉緑素(クロロフィル)の成分情報
  2. 総合南東北病院|がんを予防するために食べたい野菜
  3. 総合南東北病院 広報誌健康倶楽部|がんを予防するために食べたい野菜
  4. まごころケア食|春菊は栄養満点!独特の香りには胃腸の調子を整える効果も
  5. まごころケア食|春菊の栄養|お鍋だけじゃもったいない
  6. 野菜情報|野菜、果物の摂取と発がんのリスク
  7. ふるなび|独特の香りにも栄養がある!春菊の栄養素と旬、食べ方をご紹介
  8. ウェザーニュース|春菊の栄養は美容と免疫力アップにも 緑黄色野菜でもトップクラス
  9. 日本成人病予防協会|春菊 ~四季を感じる食~
  10. ReproCyto|「春菊」なのに冬が旬 香りにリラックス効果がある栄養豊富な野菜

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

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