17.膵臓がん

膵神経内分泌腫瘍と膵管内乳頭粘液性腫瘍

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膵臓がんのステージと標準的な治療法

神経内分泌腫瘍(しんけいなぶんぴつしゅよう)とは、神経細胞や内分泌細胞から発生する腫瘍の総称で、膵臓、脳下垂体、消化管、肺、子宮など、全身のいろいろな臓器に発生する腫瘍です。

2010年のWHO(世界保健機関)分類では、神経内分泌腫瘍はすべて悪性の性格を持つ腫瘍であると定義されました。このうち、膵臓のランゲルハンス島という細胞に発生する悪性腫瘍を膵神経内分泌腫瘍と呼びます。

比較的まれな疾患であり、日本では1年間に10万人あたり約1人の割合で発症するといわれています。

神経内分泌腫瘍は、組織検査でホルモンが証明される機能性神経内分泌腫瘍、証明されない非機能性神経内分泌腫瘍があります。機能性で血液中にホルモンが過剰分泌され、症状がでるのは症候性神経内分泌腫瘍といい、ホルモンの分泌が少なく、症状も現れないのは非(無)症候性神経内分泌腫瘍といいます。

膵臓では、インスリンが過剰産生されるインスリノーマや、ガストリンが過剰産生されるガストリノーマ、グルカゴンが過剰産生されるグルカゴノーマなどがあり、過剰産生されるホルモンによって症状が異なってきます。

非症候性神経内分泌腫瘍のほとんどは自覚症状がないため、健康診断などの画像検査によって偶然見つかることも多く、また、ほかの臓器に転移してから見つかることも少なくありません。

■膵管内乳頭粘液性(すいかんないにゅうとうねんえきせい)腫瘍とは

膵管内乳頭粘液性腫瘍とは、膵管内にできた乳頭状の腫瘍細胞から粘液がつくられ、いろいろな部位の膵管が拡張する病気です。

分枝膵管(細い膵管)から発生する「分枝型」主膵管(太い膵管)から発生する「主膵管型」、および混合型に分類されています。

分岐型の大きなものは、形状的にぶどうの房によく似ています。この腫瘍は、発生初期には良性ですが、時間をかけてがん化し、最終的には膵がんと同じように、転移や浸潤する性格をもったがんになることがあります。

がんであっても病気が進んで膵臓の外側へ飛び散っていない時期に手術を行えば、かなりの確率で根治することのできる「予後のよい膵臓がんとして知られています。最近では膵臓がん(浸潤性膵管がん)を合併しやすい病気としても注目されています。

■粘液嚢胞性(ねんえきのうほうせい)腫瘍とは

粘液嚢胞性腫瘍とは、中年女性の膵体尾部にできやすい、内部に粘液が入った球形の腫瘍です。その形状はみかんに似ています。膵管内乳頭粘液性腫瘍と同じくに悪性化する腫瘍であるため、手術を行うことが優先されます。

以上、膵臓にできる腫瘍についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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