yuji-motomura

私は「がん」という病気に、大切なものをたくさん奪われました。無知で、情報に翻弄されるだけだった若い頃の私は、がんに立ち向かうことすらできず、大事な命が消えていくのを黙って見ていることしかできませんでした。詳しいプロフィールはこちら。

2026/1/8

【2026年更新】肝臓がんのステージ分類の基準と各ステージの治療方法を徹底解説

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肝臓がんと診断された患者さんやそのご家族にとって、現在の病状がどの程度進行しているのか、どのような治療が適しているのかを理解することは、今後の治療方針を考えるうえで欠かせない情報です。 この記事では、肝臓がんのステージ分類の方法と、各ステージに応じた治療方法の選択について、最新の情報を交えながら詳しく解説します。 肝臓がんの特徴と早期発見が難しい理由 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。これは、肝臓に病変があっても、初期段階では痛みや不快感といった自 ...

2018/10/12

肝臓がんの死亡者数と原因の変化

肝臓にできる原発性のがん(肝臓の細胞に最初にがんが発生する)には「肝細胞がん」と「胆管細胞がん」があります。その約95%は肝細胞ですので、一般的に肝臓がんという場合は肝細胞がんのことを指します。 この肝臓がんの死亡者数には今、ある変化が現れています。他の臓器のがん死亡者数が増加、もしくは横バイ状態の中、肝臓がんには減少傾向がはっきり出てきているのです。2005年の死亡者数3万4268人をピークとして、2010年は3万2765人。その減少傾向は緩やかに続いています。 その原因は何でしょうか。 肝臓がんの発生 ...

2018/10/12

子宮頸がんの治療に関する副作用や後遺障害とは

病院で行う子宮頸がんの治療は多くのがんがそうであるように、手術、放射線療法、化学療法の三大療法が中心です。それぞれを単独、あるいは組み合わせて行うことになります。その治療の側面として存在するのが副作用や後遺症です。がん細胞への治療は成功しても、体には何らかの副作用が起こります。 手術の後遺症 子宮頸がんのステージ(病期)1期~2期は骨盤リンパ節の切除(リンパ節の廓清)が行われるのが標準的な治療です。がんの転移はまずリンパ節から始まると考えられているため切除するのですが、後遺症として「リンパ浮腫」などを引き ...

2025/12/30

【2025年更新】子宮頸がんステージ3・4の治療法と生存率について。手術できない場合の放射線・抗がん剤治療を詳しく解説

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 子宮頸がんと診断され、ステージ3やステージ4という進行した段階であることを告げられた患者さんにとって、今後の治療の選択肢や生存率、完治の可能性について正確な情報を得ることは極めて重要です。 この記事では、子宮頸がんのステージ3(III期)およびステージ4(IV期)における標準的な治療法、特に放射線治療と抗がん剤を組み合わせた化学放射線療法を中心に、治療の実際、生存率のデータ、そして手術ができない場合の対応について詳しく解説します。 子宮頸がんのステージ ...

2026/2/3

【2026年更新】子宮頸がんのクラス分類・ベセスダシステム・ステージ分類の流れを分かりやすく解説。

子宮頸がん検診の結果を理解するために こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 子宮頸がんは20代から30代の若い女性でも発症することがある病気です。初期には自覚症状がほとんどないため、定期的な検診を受けることが早期発見の鍵となります。 検診を受けた後、結果の通知を受け取ると、「クラス」や「ベセスダシステム」といった専門用語が並んでいて、戸惑う方も多いのではないでしょうか。 この記事では、子宮頸がん検診の細胞診結果の見方から、精密検査、最終的な診断に至るまでの流れを分かりやすく説明します。検査 ...

2018/10/12

子宮体がんと子宮頸がん

女性特有のがんとして「子宮がん」があります。2010年には5930人が死亡しており、1975年からその数字はほぼ横バイ状態となっています。ただ、子宮がんに罹患する人は増えており、大腸がん、乳がん、胃がんに次いでいる状況です。 子宮は妊娠時に胎児が出産まで入っている器官で、下腹部の骨盤に囲まれた奥深いところにあります。子宮は大きく2つに分けられており、子宮の入り口付近、子宮の下3分の1を「子宮頸部」、子宮の上3分の2、奥の部分を「子宮体部」と呼んでいます。 同じ「子宮がん」ですが、がんのできる原因やがんの診 ...

2026/1/12

【2026年更新】乳がんのMRガイド下集束超音波療法(FUS)とは?適応条件・メリット・デメリット・保険適用・費用を解説

MRガイド下集束超音波療法(FUS)とは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 乳がん治療における「切らない治療」として注目されてきたMRガイド下集束超音波療法(FUS)について、2026年時点での最新情報をお伝えします。 MRガイド下集束超音波療法は、体外から複数の超音波ビームを集束させてがん組織を焼灼する治療法です。MRI(磁気共鳴画像装置)で病変部位をリアルタイムに確認しながら、ピンポイントで超音波エネルギーを照射することで、がん細胞を熱凝固させます。 この治療法の最大の特徴は、皮膚 ...

2018/10/12

乳がんの冷凍凝固療法とは

乳がんのラジオ波治療(RFA)は先進医療が認められており、行っている医療機関が30施設ほどありますが、冷凍療法は臨床試験中の治療法であるため、日本で行っているのは数施設という段階です。 冷凍凝固療法は、がん細胞を冷凍にして壊死させるという治療法です。超音波画像で乳がん部分を確認しながら、肌から針を刺し入れ、がん部分に到達すると針先をマイナス160度まで下げてがん細胞を凍結します。そして、常温に戻し、再度冷凍し、常温に戻す。そうすることでがん細胞は死滅します。 冷凍療法は乳がんのみならず、肺がんや悪性骨腫瘍 ...

2026/1/27

【2026年更新】乳がんのラジオ波治療ができる病院を紹介。地域別施設と最新の保険適用情報まで

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 乳がんの治療において、2023年12月に大きな転換点が訪れました。早期乳がんに対するラジオ波焼灼療法(RFA)が保険適用となり、「切らない乳がん治療」という新しい選択肢が正式に認められたのです。 従来、乳がんの治療といえば手術による切除が基本でしたが、乳房の変形や傷痕が残ることは患者さんにとって大きな心理的負担となっていました。ラジオ波焼灼療法は、そうした悩みに応える治療法として注目を集めています。 乳がんのラジオ波焼灼療法とは ラジオ波焼灼療法は、A ...

2018/10/12

トリプルネガティブ乳がんの標準治療は術前化学療法

乳がんの化学療法は、「ホルモン受容体が陽性か陰性か」「HER2が陽性か陰性か」「HER2陰性、ホルモン受容体陽性ではがんの増殖能が低いか高いか」によって、薬物治療の薬の使い方が異なってきます。 乳がんの化学療法を受ける前に、薬の効果を調べる「予後予測遺伝子検査」を行うことで、より自分にあった薬を選択することができます。(予後予測遺伝子検査は健康保険の適用外のために費用は約40~50万円前後) 具体的には「副作用の強い抗がん剤を避けたい」ことが目的である検査ですが、女性ホルモンに対する感受性がなく、HER2 ...

2025/8/31

【2025年更新】乳がんの5つのタイプとは?分類完全ガイド〜ルミナル型から治療方針まで分かりやすく解説

乳がんのサブタイプ分類とは 乳がんは単一の疾患ではなく、がん細胞の性質によって複数のタイプに分類されます。この分類は「サブタイプ分類」と呼ばれ、2009年にザンクトガレン国際乳がん学会で提唱されました。がん細胞の性質を詳しく調べることで、患者さん一人ひとりに最適な治療を選択する「個別化治療」が可能になりました。 サブタイプ分類では、主に3つの要素を調べます。ホルモン受容体(エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体)の有無、HER2タンパクの有無、そしてKi-67というがん細胞の増殖能を示すマーカーの値です ...

2026/1/12

【2026年更新】乳がんホルモン療法の完全ガイド。目的・適応・薬剤・期間・耐性・費用まで分かりやすく解説

乳がんホルモン療法とは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 乳がんの治療において、ホルモン療法(内分泌療法)は重要な役割を担っています。2026年現在、乳がん患者さんの約70%がホルモン受容体陽性であり、ホルモン療法の対象となります。 女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、本来、女性らしい体つきを作ったり、骨を丈夫にしたりする大切な物質です。しかし、乳がん細胞の中には、このエストロゲンを栄養源として増殖するタイプが存在します。 ホルモン療法は、エストロゲンの分泌を抑えたり、エストロゲン ...

2018/10/12

乳房温存術のリスクと乳房の再建術

乳がんの局所治療として行われている手術には「乳房温存術」と「乳房切除術」があります。その手術法の選択で乳房温存術が無理と診断されると、乳房切除術(全摘)となります。 乳房切除術は乳房を全体的に切除する方法です。過去には胸筋をもすべて切除して、胸の肋骨がむき出しになるような胸筋合併乳房切除術(ハルステッド法)も行われていましたが、今はそのような過剰な手術は行われていません。ただし、乳房温存術と乳房切除術の選択には様々な問題点が残されています。 現在、乳房を温存できる、という大きなメリットに焦点が当たっている ...

2018/10/12

乳がんの乳房温存術のメリットとデメリット

乳がんの治療法については大きく局所治療(手術とそれに追加した放射線)と全身治療(全身薬物療法として、抗がん剤、内分泌(ホルモン)療法、分子標的治療)があります。 この全身薬物療法の治療の方針決定に、がん細胞の内的因子(性格)が大きく関与しています。乳がんは全身疾患として治療を決定していくのが、今日の状況です。 具体的治療としては手術・薬物療法放射線療法などか行われていますが、単独で行われることは少なくいくつかの治療を組み合わせた集学的治療が中心になっています。手術だけで終了、となるのは乳がんのステージ0期 ...

2026/1/30

【2026年更新】乳がんのステージ分類を分かりやすく解説。ステージごとの5年生存率・10年生存率・再発率

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 乳がんと診断されると、まず知りたいのが「自分のがんはどの程度進行しているのか」ということではないでしょうか。この進行度を示すのがステージ(病期)という分類です。 ステージは治療方針を決める重要な要素ですが、最近の乳がん治療では、ステージだけでなく、がん細胞の性質(サブタイプ)にも重点が置かれています。それでも、ステージ分類を理解することは、治療の全体像を把握し、今後の見通しを考えるうえで欠かせません。 この記事では、乳がんのステージ分類について、最新の ...

2018/10/12

乳がん検査・診断の基本的な流れ

乳がんの検査・診断は”画像診断”に頼ります。その中で「超音波(エコー)検査」と「マンモグラフィー」は基本中の基本といえる検査です。 超音波検査 超音波検査は局所にゼリーをつけてプローブ(探触子)という器具を乳房にあて、そこから超音波を体にあてて反射の違いから画像化します。 超音波は悪性を疑わせる石灰化は分からないという弱点があります。ところが、小さなシコリの発見にはとてもすぐれています。その上、シコリの状況も分かります。細胞の詰まっているシコリなのか、それとも水がたまっているシコリなのか、そこまでわかりま ...

2015/5/9

ステージ4の食道がんの治療法とは

食道がんが、ステージ(病期)で最も重度なⅣ期である場合、治療法は大きく2つ考えられます。 第1は、大動脈など周辺臓器にがんが食い込んでしまったⅣ期の場合です。ここで化学 放射線療法(抗がん剤と放射線治療の併用)が驚くほどに効果を発揮すると、がんが縮小して手術ができることもあります。 第2は、肺や肝臓に転移している場合です。抗がん剤が劇的に効いてがんが消える可能性はほとんどなく、きわめて厳しい状態です。この場合は抗がん剤による化学療法単独での対応になります。

2018/10/12

食道がん手術の治療成績と効果について

食道がんのステージⅡ期、Ⅲ期は、手術の前に抗がん剤による治療を行ってから手術を行う「術前化学療法」が、日本での標準治療となっています。 ところが、欧米でのⅡ、Ⅲ期の治療は日本とはかなり異なります。進行食道がんのがん部分が切除しようと思えば取りきれるケースであっても、手術の前に抗がん剤による治療と放射線療法を行い、それから手術を行います。つまり「術前化学放射線療法」を行ってから「手術」を行うのです。 この方法が欧米で標準治療として行われているのは、データでは抗がん剤単独で治療を行った後に手術を行うよりも、再 ...

2025/8/25

【2025年更新】食道がんステージ1の化学放射線療法とは?再発率、生存率なども解説

食道がんステージ1における化学放射線療法の現状 食道がんステージ1の治療選択肢は、患者さんの状態やがんの特徴により多様化しています。従来は内視鏡治療が第一選択でしたが、適応外の場合には手術や化学放射線療法が検討されます。特に化学放射線療法は、食道機能を保持できる治療法として検討されることがあります。 ここでは最新の治療データと研究結果を基に、化学放射線療法の実際について詳しく解説します。 ステージ1食道がんの基本的な治療戦略 食道がんステージ1期では、がんの深達度と範囲に応じて治療法を決定します。T1a病 ...

2025/8/24

【2025年更新】食道がんステージ0・ステージ1の治療法を詳しく解説します

食道がんステージ0における内視鏡治療の適応と方法 がんが食道の壁の最も内側の粘膜にとどまり、転移のない食道がんステージ0の段階であれば、食道を温存できる「内視鏡治療」が標準治療として推奨されています。この治療法は、手術に比べて体への負担が少なく、短期間での回復が期待できます。 内視鏡治療には主に「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」と「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」の2つの方法があります。EMRは、がん病巣を生理食塩水などで浮き上がらせてスネアというループ状ワイヤをかけ、スネアを締めて高周波電流を流し焼き切 ...