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私は「がん」という病気に、大切なものをたくさん奪われました。無知で、情報に翻弄されるだけだった若い頃の私は、がんに立ち向かうことすらできず、大事な命が消えていくのを黙って見ていることしかできませんでした。詳しいプロフィールはこちら。

2026/1/20

【2026年更新】がん細胞が血管を作る「血管新生」の仕組みを分かりやすく解説。治療薬の最前線~増殖メカニズムを詳しく。

がん細胞が新しい血管を作り出す仕組みとは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 私たちの体では、ケガをした際の出血や女性の月経時など、限られた場面で新しい血管が作られます。しかし、成人の体で新しい血管が作られることは通常まれです。 ところが、がんが発生すると状況は一変します。がん細胞は周囲の血管から自分の場所まで専用の血管を引き寄せるという能力を発揮します。この現象を「血管新生」といい、こうして作られた血管を「新生血管」と呼びます。 なぜがん細胞は新しい血管を作るのか がん細胞は際限なく増 ...

2026/1/31

【2026年更新】肝動脈塞栓療法(TACE)の効果と特徴を分かりやすく解説。肝臓がん治療における再発率・生存率まで

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肝臓がんの治療では古くから現在まで中心的な役割を担っている「肝動脈塞栓療法(TACE)」。 この治療法は1980年代に日本で開発され、現在では世界中で肝臓がんの標準治療として広く行われています。肝臓という重要な臓器に影響を与える治療法であるため、事前にその特徴と効果(再発率・生存率)を知っておくことが重要です。 この記事では、2026年時点での最新情報を含めて、肝動脈塞栓療法の仕組み、メリットとデメリット、治療成績、そして近年注目されている免疫療法との ...

2025/8/13

【2025年更新】肝動脈塞栓療法の副作用とは?症状・対策・注意点を詳しく解説

肝動脈塞栓療法の副作用の概要 肝動脈塞栓療法の主な副作用は、痛み、発熱、吐き気や嘔吐、そして肝機能の低下です。これらの副作用の程度は、患者さんの全身の状態、塞栓の範囲、腫瘍の大きさや位置などによって大きく異なります。塞栓の範囲が狭く、腫瘍が小さければ、副作用はそれに応じて軽くなる傾向があります。 副作用を我慢する必要はありません。つらいときには遠慮なく医師に状態を伝え、適切な薬を処方してもらうことが重要です。副作用を放置すると食欲や体力が低下し、肝臓の状態がさらに悪化する可能性があるからです。 一般的に副 ...

2026/2/3

【2026年更新】肝臓がんの肝動脈塞栓療法(TAE)が受けられる人と受けられない人は?適応条件、禁忌を詳しく解説

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肝臓がんの治療選択を考えるうえで、肝動脈塞栓療法が自分に適した治療なのかどうかは多くの患者さんが気になるポイントです。 この記事では、肝動脈塞栓療法(TAE)および肝動脈化学塞栓療法(TACE)の適応条件と禁忌について、2026年時点の最新情報をもとに詳しく解説します。 肝動脈塞栓療法(TAE)とは 肝動脈塞栓療法は、肝臓がんに栄養を供給している血管をふさぎ、がん細胞が血液中の酸素や栄養を利用できないようにする治療法です。英語の頭文字をとって「TAE」 ...

2025/12/27

【2025年更新】肝臓がん手術の全て。手術方式・入院期間・成功率・合併症・術後の生活への影響などを分かりやすく解説

肝臓がんの手術とは 肝臓がんの治療において、手術(肝切除)は根治を目指せる重要な選択肢です。 肝臓は再生能力が高い臓器ですが、同時に肝硬変や肝炎などの基礎疾患を抱えている患者さんが多いため、手術の適応は慎重に判断されます。 肝臓がんの手術では、がんの大きさ、個数、位置、そして肝臓の機能状態を総合的に評価して、切除する範囲を決定します。切除範囲によって手術の名称や難易度、術後の経過が異なります。 肝臓の構造と手術方式の分類 肝臓は、血管の枝分かれに合わせて8つの「亜区域」に分けられています。臨床的には、右葉 ...

2026/1/8

【2026年更新】肝臓がん手術前の検査内容と切除範囲・術式の決定プロセスを詳しく解説。

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肝臓がんの手術を受けることが決まった患者さんにとって、手術前にどのような検査が行われ、どのように手術内容が決まるのかを知ることは、治療への理解を深め、不安を和らげることにつながります。 この記事では、手術前に実施される検査の種類と目的、そして検査結果に基づいて切除範囲や術式がどのように決定されるのかについて、詳しく解説します。 肝臓がん手術前の検査の全体像 肝臓がんの手術が決まった段階で、医師は2つの重要な要素を詳しく調べる必要があります。1つ目は「が ...

2025/12/28

【2025年更新】肝臓がんで手術ができる条件とできない条件は?できる場合の術式まで詳しく解説

肝臓がんで手術を受けられるかどうかの判断基準 日本における肝臓がん(肝細胞がん)患者さんの90パーセント以上は、がんを発症する前からB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスを保有しています。 多くの場合、ウイルス肝炎を発症し、その後肝硬変へと進行し、最終的に肝臓がんの発症に至るという経過をたどります。このような背景があるため、肝臓のどの細胞がいつがん化してもおかしくない状態になっているといえます。 そのため、最初に発生したがんを取り除いても、それとは別の場所に新しいがんが発生することが多く、局所再発が起こり ...

2026/1/26

【2026年更新】肝内胆管がん(胆管細胞がん)のステージ分類と生存率を分かりやすく解説。1期から4期までの詳細と治療法

肝内胆管がん(胆管細胞がん)とは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肝内胆管がんは、肝臓の中にある胆管の細胞から発生する悪性腫瘍です。胆管細胞がんとも呼ばれ、原発性肝がんの約10%を占めています。肝細胞がんとは異なる性質を持ち、リンパ節転移しやすい特徴があります。 肝臓で作られた胆汁を十二指腸へ運ぶ役割を持つ胆管ですが、この胆管にがんが発生すると、胆汁の流れが妨げられ、さまざまな症状を引き起こすことになります。 肝内胆管がんは早期では症状が現れにくく、発見が遅れやすいがんの一つです。発 ...

2018/10/10

肝内胆管がん(胆管細胞がん)の治療方法とは

肝内胆管がんのほとんどは、胃がんや大腸がんと同じく、腺がんという種類のがんです。これは、肝細胞がんとは腫瘍の性質がまったく違うので、治療の考え方や方法も異なります。 腺がんには、抗がん剤や放射線があまり効きません。穿刺(せんし)療法も肝細胞がんのようには効果がありません。そのため、肝内胆管がんの基本的な治療は、手術によるがんの切除です。臨床試験では、ほかにもさまざまな治療法が試みられてはいるものの、いまのところ、十分な治療効果を証明した治療法はありません。 ただし、がんが肝臓全体に広がっている、肝臓の機能 ...

2015/6/4

転移した肝臓がんの治療法とは

肝臓がんは、脳、骨、肺、副腎、リンパ節など、全身のあらゆる場所に転移する可能性があります。肝臓がんの場合、肺や副腎などにがんが転移したときは、そのがんを切除することもあります。 切除できない場合には治療法の選択肢は少なくなります。肝臓から遠く離れた臓器に転移している場合は、全身に効果のある治療を行う必要がありますが、肝細胞がんについては、いまのところ治療効果が高いといえる抗がん剤(化学療法)は少ないのです。 ただし、がんが他の臓器に転移していても、肝臓にできたもとのがん(原発がん)を縮小させることができれ ...

2026/1/18

【2026年更新】肝臓がんの治療法を分かりやすく解説。腫瘍が3個以下で3cm以上の場合の選択肢は?

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肝臓がんの治療を考える際、腫瘍の個数やサイズによって選択できる治療法が大きく変わってきます。特に「腫瘍が3個以下で、最大径が3センチメートル以上」という状態は、治療法の選択において重要な分岐点の一つです。 この記事では、2026年時点での最新の治療情報をもとに、腫瘍の個数とサイズに応じた肝臓がんの治療法について、分かりやすく解説します。 肝臓がんの治療選択の基本 肝臓がんの治療法を選ぶ際は、腫瘍の状態だけでなく肝臓の機能も重要な判断材料になります。なぜ ...

2018/10/10

肝臓がん(肝細胞がん)の治療法の種類

肝臓がんは他のがんと比べて選択できる治療法が多いがんです。現在、肝臓がんの治療は、次の6種類に大別されます。 [1]外科治療(肝臓の切除) [2]穿刺療法 a.エタノール注入療法(アルコール注入療法。PEI) b.マイクロ波凝固療法(MCT) c.ラジオ焼灼療法(RFA) [3]肝動脈塞栓療法(TAE) [4]抗がん剤の肝動脈注入療法(動注療法または動注化学療法) [5]放射線治療 [6]肝臓移植 [1]は、がんを周囲の組織ごと切除する方法です。 [2]は、体外からがんに針を刺す(穿刺)ことにより治療を行 ...

2025/8/13

【2025年更新】肝臓がんの治療方針の決め方を徹底解説|病状把握から最適な治療選択まで

肝臓がんの種類と特徴 肝臓に発生するがんには、主に肝細胞がんと肝内胆管がん(胆管細胞がん)があります。このうち肝細胞がんが肝臓がん全体の90パーセント以上を占めます。そのため一般に、肝臓がんといえば肝細胞がんを指します。もう1つの肝内胆管がんは、肝細胞がんとは、がんの性質も治療の考え方も大きく異なります。 肝細胞がんは、すべてのがんの中でも、治療が困難なもののひとつです。近年の医療技術の進歩により治療成績は向上していますが、依然として複雑な治療戦略が必要な疾患です。 肝臓がんの治療方針決定が困難な理由 肝 ...

2018/10/10

抗がん剤による脱毛対策とウィッグの利用

抗がん剤治療ではさまざまな副作用があらわれますが、周囲の人から見ても変化がわかる脱毛は、女性にとってつらい副作用です。髪は抗がん剤治療が終われば必ずまた生え始め、1年もすれば、元のように戻ります。 脱毛中は頭皮にやさしいケアを 治療開始からおおよそ2~3週間で脱毛が始まります。その前に髪を短めにカットしておくと、抜けた髪の始末が楽です。抜け毛の量も少なく感じることができます。 脱毛している頭皮は敏感なため、シャンプーは刺激の少ないものを選び、爪を立てないようにして髪を洗いましょう。大量に毛が抜けると洗うの ...

2018/10/10

緩和ケアはどのように受ければよいか

がんにかかると、さまざまな痛みが生じます。その痛みをやわらげ、生活やその人らしさを大切にする治療を「緩和ケア」といいます。緩和ケアというと終末医療のように感じますが、いまでは、がんが告知されたときから、そのケアをスタートさせるという考え方になっています。 ケアの対象となる痛みは体の痛みだけでなく、精神的な不安や、仕事などの社会的な悩みのような心の痛みまでを含めた「全人的な痛み(トータルペイン)」といわれる痛みです。 そうした痛みを主治医や看護師だけでなく、ソーシャルワーカーや薬剤師、臨床心理士、栄養士とい ...

2026/2/6

【2026年更新】子宮頸がんの再発・転移しやすい部位は?症状、検査方法まで分かりやすく解説。

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 子宮頸がんの治療を受けた後、患者さんとそのご家族にとって再発や転移への不安は尽きないものです。 治療により目に見える範囲のがんを取り除いた後も、一定の確率で再発する可能性があります。 この記事では、子宮頸がんがどの部位に再発・転移しやすいのか、それぞれの症状はどのようなものか、また早期発見のためにどのような検査が必要なのかについて、2026年の最新情報を交えて詳しく解説します。 子宮頸がんの再発と転移の基本的な理解 子宮頸がんの手術でがんを切除し、放射 ...

2026/1/9

【2026年更新】子宮頸がん手術後の排尿障害と排便障害を詳しく解説。広汎子宮全摘出術後の症状・原因・対策とケア方法

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 子宮頸がんの手術を受けた後、多くの患者さんが排尿や排便に関する悩みを抱えています。特に広汎子宮全摘出術を受けた場合、術後の排尿障害は高い確率で起こるため、事前に理解しておくことが大切です。 この記事では、子宮頸がん手術後に起こる排尿障害と排便障害について、その原因、具体的な症状、そして実践できる対策やケア方法を詳しく解説します。 広汎子宮全摘出術とは何か 子宮頸がんの手術には、がんの進行度に応じていくつかの術式があります。初期の段階であれば円錐切除術や ...

2018/10/10

リンパ浮腫になったら蜂窩織炎(ほうかしきえん)とケガに注意

蜂窩織炎は、リンパ浮腫になったときに起こりやすい合併症です。リンパ液の流れが滞っていると、細菌を排除する力が弱まっているため、侵入した細菌による炎症が起こりやすくなります。 ちょっとした傷からでも皮膚に炎症を起こし、炎症が急激に広がってしまいます。このような細菌感染による皮膚の急性の炎症が蜂窩織炎です。 蜂窩織炎になると、むくんでいる部分が急に赤くなり、熱感や痛みを伴います。また、点々と赤い発疹ができることもあります。同時に発熱して、ひどいときには38度以上の高熱になることもあります。 このような症状があ ...

2025/8/13

【2025年更新】子宮頸がん手術後のリンパ浮腫の症状・予防・治療法完全ガイド

子宮頸がん手術後のリンパ浮腫とは 子宮頸がんの手術後に起こる可能性のあるリンパ浮腫について、まず基本的なメカニズムを理解しましょう。リンパ管は血管と同様に全身を巡る管で、その中にはリンパ液が流れています。子宮頸がんの治療でリンパ節郭清(リンパ節の切除)や放射線治療を行うと、リンパ節やリンパ管に障害が起こります。その結果、リンパ液の心臓に向かう流れが滞り、下半身にむくみが生じることがあります。 通常の疲労によるむくみは一晩休むことで改善されますが、リンパ浮腫は改善しません。これがリンパ浮腫の大きな特徴です。 ...

2026/2/6

【2026年更新】子宮頸がん手術後の性生活(セックス)は可能?時期と注意点を解説

手術後の性生活に不安を感じる患者さんへ こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 子宮頸がんの手術を受けた患者さんから、「手術後も性生活は可能なのか」「いつから再開できるのか」という質問を多くいただきます。 これは患者さんご本人だけでなく、パートナーにとっても大切な問題です。 しかし、デリケートな内容であるため、医師や看護師に相談しにくいと感じる方も少なくありません。 結論から申し上げると、子宮頸がんの手術後でも性生活は可能です。 ただし、手術の種類や回復の状態によって再開時期や注意点が異なり ...