卵巣がんでは放射線治療はあまり行われず、手術と抗がん剤中心
卵巣がんの治療では、次のような理由で放射線療法はあまり積極的に行われません。 1.卵巣がんは、放射線に対する感受性が悪く、治療効果が高くない。 2.卵巣は、子宮の奥上部に位置し、子宮頸がんのように膣からの照射ができない。周囲に腸があり、正常組織にも多く照射され、副作用も強くなる。 3.放射線は治療部位が限定されているものに行うものだが、卵巣がんのように播種が多く、腹腔内全体に散らばりやすいがんには使用しにくい。 このため卵巣がんの治療は、手術療法と抗がん剤による化学療法が中心になります。 ただし、脳・リン ...
子宮体がんの広がり転移の有無、進行状態を検査する方法と内容
子宮体部にある腫瘍(病変)を採取して調べ、子宮体がんと診断を確定したあと、次のような検査を実施して、がんの進行段階を決めます。 ただし、手術後に切除したがんの細胞や組織を診断すると、この病期診断と異なることがあります。このときは手術後の診断による病期が優先し、正式なものになります。手術ができない病期では、これらの検査での診断になります。 内診 必要に応じて、膣鏡を使った診断を行い、がんの広がりを調べます。 直膓診 卵巣と子宮の癒着、大腸への転移を確認します。 基靭帯(きじんたい。子宮をささえている靭帯でリ ...
【2025年更新】子宮体がんの精密検査(二次検査)の内容と方法を詳しく。費用・痛み・検査結果の見方などを解説
子宮体がんの精密検査とは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 子宮体がんの検診や一次検査で異常が見つかった場合、次のステップとして精密検査(二次検査)を受けることになります。 この精密検査は、本当にがんがあるのか、がんであればどのような状態なのかを詳しく調べるために実施されます。 一次検査では主に細胞を採取して調べる「細胞診」が行われますが、これだけでは確定診断には至りません。精密検査では組織を採取したり、画像診断を組み合わせたりして、より確実な診断を目指します。 検査結果によっては、さ ...
【2026年更新】卵巣がんの超音波検査とは?経膣エコーの目的と検査方法を分かりやすく解説。
こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 卵巣がんは、初期段階では症状がほとんど現れないという特徴があります。 そのため、診断には画像検査が重要な役割を果たしています。なかでも超音波検査(エコー検査)は、卵巣の状態を詳しく観察できる基本的な検査として、広く活用されています。 この記事では、卵巣がんの超音波検査について、その目的、検査の種類、実際の流れなどを詳しく解説します。 卵巣がんの診断における超音波検査の位置づけ 卵巣は骨盤の深いところにある臓器で、1~2cmほどの小さな器官です。 卵巣が ...
【2025年更新】子宮体がんの原因となりやすい人とは?年齢別リスクと出血の特徴を解説
子宮体がんの原因とは?なりやすい人の特徴と年齢別リスク こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 子宮体がんは、子宮の内側を覆う子宮内膜から発生するがんです。近年、日本国内での罹患率が上昇傾向にあり、女性特有のがんとして注目されています。 この記事では、子宮体がんの原因とリスク要因について、医学的な根拠に基づいて詳しく解説します。 どのような人がなりやすいのか、年齢別のデータ、そして特徴的な出血症状についても触れていきます。 子宮体がんのタイプとホルモンの関係 子宮体がんは、大きく2つのタイプ ...
【2025年更新】卵巣がん・子宮体がんタイプ1と女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の関係とは
卵巣がん・子宮体がんタイプ1と女性ホルモンの深い関係 こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 卵巣がんや子宮体がんタイプ1の発症には、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが深く関わっています。これらのホルモンは女性の体にとって必要不可欠なものですが、バランスが崩れたり、一方のホルモンだけが過剰に作用し続けたりすると、がん化のリスクが高まることが知られています。 この記事では、エストロゲンとプロゲステロンがどのように子宮内膜や卵巣に作用するのか、閉経後にも女性ホルモンが産生され続ける ...
【2025年更新】子宮頸がん・子宮体がんの分化度とは?悪性度と顔つきの関係を詳しく解説
子宮がんの分化度とは何を意味するのか 子宮頸がんや子宮体がんの診断を受けた際、医師から「分化度」という言葉を聞くことがあります。 この分化度は、がん細胞の「顔つき」や性質を示す重要な指標です。分化度を理解することで、がんの悪性度や今後の治療方針について考える手がかりが得られます。 分化度とは、がん細胞がどの程度正常な細胞に似ているかを表す指標です。「高分化」「中分化」「低分化」という言葉で表現され、それぞれのがん細胞の特徴が異なります。 この指標は病理検査によって判定され、治療計画を立てる上で参考にされる ...
【2025年更新】子宮体がんの組織診断とは?診断結果の見方と治療への影響について解説
子宮体がんと診断された際に受け取る組織診断結果は、今後の治療方針を決める重要な情報です。この記事では、組織診断の結果をどのように理解すれば良いかを、一般の方にも分かりやすく説明します。 組織診断とは何か 組織診断は、子宮体がんの確定診断を目的とした検査です。細いスプーンやチューブ状の専用器具を挿入し、がんが疑われる子宮内膜から小さな組織を切り取り、顕微鏡で組織の状態を調べます。この検査により、がんかどうかを確定するとともに、子宮体がんの組織型と悪性度も調べることができます。 がん細胞は、発生した組織・器官 ...
子宮体がんのタイプ1とタイプ2とは
子宮は入り口付近を頚部、奥の方を体部と分け、がんもできる場所によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分かれます。 子宮体がんは、子宮内膜の細胞ががん化するため「子宮内膜がん」とも呼ばれています。子宮体がんは、さらにタイプ1とタイプ2に分類され、タイプ1が子宮がん全体の8割、タイプ2がが1~2割ほどを占めます。 それぞれの原因、発症する時期、リスク、がんが発生する原発巣の部位、がん細胞の性質、浸潤や転移の仕方、発見される病期、発症後の経過、前触れとなる病気など、いくつかの相違点があります。 【子宮体がんのタ ...
【2026年更新】チョコレート嚢胞とは?症状・原因・手術要件などについて分かりやすく解説
チョコレート嚢胞とは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 チョコレート嚢胞(卵巣子宮内膜症性嚢胞)は、子宮内膜症の一種で、本来子宮の内側にあるべき子宮内膜に似た組織が卵巣に発生する病気です。卵巣内で月経周期に合わせて出血を繰り返しますが、血液が体外に排出されず、卵巣内に古い血液が溜まっていきます。 この古い血液は時間が経つと酸化し、チョコレートのような茶褐色でドロドロとした状態になることから「チョコレート嚢胞」と呼ばれています。卵巣内で袋状の構造(嚢胞)を形成し、徐々に大きくなることがあ ...
【2026年更新】卵巣の構造と卵巣がんの種類を分かりやすく解説。
こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 卵巣は女性の生殖機能において中心的な役割を果たす臓器です。しかし、その複雑な構造ゆえに、さまざまな種類の腫瘍が発生する可能性があります。 卵巣がんは2026年現在、日本人女性において罹患者数が年々増加傾向にある疾患です。国立がん研究センターの最新統計によると、40代から増加し始め、50代から60代がピークとなっています。早期発見が難しいため、進行した状態で診断されることが多く、婦人科がんの中でも死亡率が高いことが課題となっています。 この記事では、卵巣 ...
子宮体がんと不正出血、痛みなどとの関連
子宮体がんは、主として子宮体部の子宮内膜上皮(いちばん内腔側)にできます。 子宮体がんの初期症状としては、不正性器出血やおりものの変化、不規則な月経などがあります。しかし、これらの症状は婦人科系の他の病気である可能性も少なくありません。子宮体がんか否かは、専門病院で医師が検査しないと確定できません。 したがって子宮体がんを早期発見するためには、40歳を過ぎたら定期的に検査を受けることと、以下の症状が出たときには、ただちに専門医に診てもらうことです。 不正出血とは 子宮体がんで、初期でもっとも多い症状は不正 ...
卵巣にできる腫瘍と卵巣がんの種類。症状は腹部の膨満感に注意
卵巣にできる腫瘍のうち85%は良性ですが、のこりが悪性(がん)です。 卵巣がんは、卵巣の表面の細胞にできる上皮性がんが90%を占め、次に卵子を作る細胞にできる胚細胞性がんが多くなります。その他、卵子のまわりの細胞から発生する性索(せいさく)間質性腫瘍や胃がん、大腸がん、乳がんなどから卵巣に転移した転移性卵巣がんもあります。 卵巣がんは、初期にはほとんど症状がなく、医師が検診や他の病気の診察などで、たまたま発見したというケースがほとんどです。以下のような症状は、かなり進行してから出ることが多くなります。症状 ...
甲状腺がんが疑われたら甲状腺の専門医へ~甲状腺がんの病院探し
人間ドックや地域の集団検診を受ける人も増え、小さな首の腫れが見つかり、軽症の状態で甲状腺の病気が発見されるケースが増えています。 しかし、甲状腺疾患は、症状がわかりにくく、見のがされてしまう場合も多い病気です。 どことなく疲れやすい、もの忘れをする、うつぎみ、といった症状で、心療内科や精神科を受診するケースや、一般の内科を受診し、糖尿病や心臓病、肝臓病、婦人病などと間違われ、原因が甲状腺にあることに長い間気づかないまま、間違った治療を受けてしまうようなケースなどが多い病気なのです。 甲状腺の病気が疑われ、 ...
【2025年更新】甲状腺がん手術の合併症・後遺症とリスクは?|反回神経麻痺・副甲状腺機能低下症の最新対策
甲状腺がん治療における手術の重要性 甲状腺がんの場合、悪性リンパ腫を除くすべてのタイプにおいて、手術で病変部分を摘出するのが現在では最も効果的な治療法とされています。甲状腺がんは、他の臓器のがんと比較して、発育も緩やかで、他の部位への転移も比較的少ない、おとなしい性質を持っています。 その反面、抗がん剤や放射線照射治療は甲状腺がんには効果が限定的です。したがって、甲状腺がんを根治するには、手術が第一選択となります。 甲状腺がん手術の主要な合併症・後遺症 甲状腺がんの手術では、切除範囲が大きいほど、甲状腺機 ...
甲状腺がんの治療法~手術、アイソトープ、抗がん剤、放射線照射と5年生存率~
甲状腺の腫瘍が悪性=がんだった場合は第一選択肢は手術となります。 甲状腺の手術は、現在、切除する部分を必要最小限にとどめ、可能な限り大きく組織を残すというのが原則になっています。 甲状腺は蝶が羽を広げたような形をしていて、右葉、左葉、峡部から成り立っています。 手術法には、甲状腺の一部をとる「葉切除」、甲状腺の大半を切りとる「亜全摘(一部は残す)」、甲状腺のすべてを切除する「全摘」があります。転移の可能性がある場合は、周囲のリンパ節を脂肪組織ごと摘出する「リンパ節郭清」を行います。 このような場合も、大切 ...
甲状腺がん(悪性腫瘍)の特徴と種類
甲状腺に起こる悪性腫瘍には5つのタイプ(組織型)があり、そのタイプによって性質は大きく異なります。治療法もそれぞれ異なり、再発率や生存率にも差がありますので、治療の前にはどんな組織型なのか、きちんと診断する必要があります。 最も多い「乳頭がん」 日本人がかかる甲状腺がんのうち、80~90%乳頭がんです。 乳頭がんは、腺がん(分泌物を出す上皮からできるがん)の1つで、早い時期は、良性腫瘍(腺腫や腺腫様甲状腺腫)と同じように、ただしこりがあるだけ。発育がゆっくりで、何年経ってもほとんど変化がないこともあり、全 ...
甲状腺腫瘍・がんの検査と診断方法とは
結節性甲状腺腫のしこりは、ほとんどの場合、良性の「腺腫」「腺腫様甲状腺腫」「嚢胞」のいずれかです。「悪性の甲状腺がん」は、結節性甲状腺腫全体の5%程度です。 このところ、集団検診(乳房検診や人間ドックなどで、頸部の超音波(エコー)検査が進み、甲状腺のしこりが発見される率が急速に上がっています。そこで、「要精密検査」と診断されて、甲状腺の専門病院や病院の内分泌科を受診する、というケースが増えています。 腫瘍(しこり)が発見され、精密検査が必要といわれると、どうしても悪性のがんを心配し、不安に感じる人も多いよ ...
甲状腺にできる腫瘍には4つの種類がある
甲状腺に異変が起きて、首に腫れ(腺腫)があらわれるケースは、大きく2つに分けられます。 1つは、甲状腺がその形のまま全体に大きく腫れる「びまん性甲状腺腫」です。これは、バセドウ病や橋本病の場合に見られるものです。 もう1つは、しこりができて甲状腺の一部が腫れるもので「結節性甲状腺腫」といいます。結節性の「結節」とは「しこり」という意味です。 結節性甲状腺腫には、良性の「良性腫瘍(腺腫)」「腺腫様甲状腺腫(腺腫様結節)」「嚢胞」と、悪性の「甲状腺がん、悪性リンパ腫」の4種類があります。 良性腫瘍は、腺腫とも ...
甲状腺の場所(位置)と役割
甲状腺の場所は? 甲状腺は、のどぼとけの下にある器官です。重さは18g前後で厚さは数ミリのとても小さな器官です。 甲状腺は小さいうえに、筋肉に覆われていますので、ふだんは手で触れて存在を確認することはできませんが、何らかの原因で腫れてきたり、かたくなったりすると、手で触れて状態が分かるようになります。 触ったり、目で見たりして腫れているのがわかるようになると甲状腺の異常に気づきますが、そうでなければ異常に気づくことはまずありません。 甲状腺はホルモン分泌し、貯蔵する 小さい器官ですが、甲状腺の役割はとても ...



















