09.子宮体がん

子宮体がん手術後の合併症や後遺症、再発について

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子宮体がん手術後の合併症や後遺症

子宮と卵巣だけを切除する手術では、大きな合併症や後遺症はみられないといわれますが、おなかをみぞおちから恥骨上まで縦に切って、開腹して手術を行うわけですから、手術後軽い腸閉塞は10%以上に起こり、手術を要する腸閉塞も1~2%は起こります。

なお、進行した子宮がんの場合、傍大動脈(ぼうだいどうみゃく)のリンパ節まで広範囲に切除することになります。その場合はとても大きな手術になりますので、特に腸閉塞とリンパ漏(リンパ液の漏れ)と足のリンパ浮腫が問題になります。

腎臓の動脈、静脈をまたぐようにリンパ管が走っているのですが、そのリンパ管を切除することになるのでリンパ漏が3%くらい起こります。リンパ漏は、リンパ液がおなかにたまって漏れ出るリンパ管に腹圧がかかることで、自然に閉塞します。

通常はよくなるまで数週間はかかります。おなかが膨満して苦しい場合は、おなかに排液針を刺して貯まっているリンパ液を1回に1,000~2,000ml抜くことになります。

足のリンパ浮腫は、子宮頸がんに比べて特に高頻度ということはありません。子宮体がんに対しては、放射線をかけることはほとんどないからだと考えられています。

■子宮体がん手術後の再発リスクと手術後治療

手術の結果、手術中の医師の所見、術後病理診断を合わせて検討すると、再発の要因がどれくらいあるのかがおよそ分かります。

・再発のハイリスク要因

1.子宮筋層の2分の1を超える深い浸潤(ステージⅠB期)
2.子宮頸部への浸潤(ステージⅡ期)
3.卵巣や子宮漿膜や骨盤の腹膜への播種(ステージⅢA期)
4.骨盤リンパ節ならびに傍大動脈リンパ節転移陽性(ステージⅢC期)
5.大綱や上腹部への播種、転移(ステージⅣ期)
6.病巣が遺残した可能性がある
などが再発のリスク因子です。

・再発した場合は化学療法(抗がん剤治療)が中心

上記のリスク因子の「1~5」までには、化学療法がおこなわれます。最も一般的な化学療法の進め方は、ドセタキセル(タキソテール)60mg/㎡+シスプラチン(ランダブリプラチン)60mg/㎡(DP療法)、ドキソルビシン(アドリアマイシン)50mg/㎡+シスプラチン50mg/㎡(AP療法)、パクリタキセル(タキソール)175mg/㎡+カルボプラチン(パラプラチン)AUC5(TC療法)のいずれかを用います。

リスク因子が「6」である場合は、化学療法だけではなく対象部位に放射線を照射する場合もあります。

以上、子宮体がんの手術後の後遺症などについての解説でした。

子宮がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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