04.大腸・直腸がん

大腸がんの精密検査では具体的に何をするのか

2015/05/21

大腸内視鏡検査

大腸がんが疑われるときは精密検査を行います。まず直腸がんについては、肛門に指を入れて腫瘍の状態を確認する「直腸指診」でほぼ診断がつきます。また、肛門鏡や直腸鏡検査で十分肉眼的に判断できます。

直腸以外の大腸がんの精密検査については注腸二重造影X線検査と大腸内視鏡検査の二通りがあります。注腸二重造影X線検査は肛門から造影剤と空気を大腸に入れ、二重にコントラストを作ってX線撮影を行う方法です。写真で異常な陰があれば、あらためて大腸内視鏡検査を行うことになります。

大腸内視鏡検査は腸の内腔を肉眼視しながらチェックし、異常な部分があればその組織を採取して顕微鏡組織検査を行います。一般にいう「生検」です。いずれの検査も大腸内腔を空っぽにしておかないと、十分な検査ができず、精度が落ちるため検査当日の早朝には涜腸等が必要です。

■注腸二重造影X線検査とは

直腸上部から結腸にかけては、注腸X線検査といって、造影剤のバリウムをお尻から入れてX線写真を撮る方法で検査します。検査台の上に横になって肛門内に管を挿入しバリウムと空気を注入します。管を入れる前に、すべりをよくするゼリーを肛門に塗り痛みが起きないようにします。

おならや便意を我慢して、台を前後左右に動かしたり、体位を変えていろいろの方向からX線撮影をします。バリウムと空気を入れるのは、二重造影といって、がんなどの病変を鮮明な画像に写しとるためです。

腸の粘膜が正常であればバリウムは滑らかな形に写りますが、がんやポリープなど盛りあがった病変があると、バリウムの像が一部へこんで写ります。その場で病気がわかる場合もありますが、普通は撮影したフィルムを現像して確認します。この検査は1O分か15分ですみます。検査が終わったらトイレで、バリウムと入れた空気(おなら)を出してしまいます。便秘がちの人は下剤を飲みます。

■大腸内視鏡検査とは

最近では、X線検査よりも内視鏡検査のほうが直接目で確認できるために重用され、よく行われています。ただ、肛門から長い管を奥のほうまで入れるので、患者の負担は増します。

内視鏡は腸の粘膜を直接のぞけるのに対し、X線検査のほうは、バリウムを入れて影を見るのですから、便が少し残っていたり、バリウムがうまくついていないと、異常をがんと見まちがえたり、がんを見落とす心配があります。

内視鏡は、先端から腸の中へ空気を送りこみ、腸の屈曲を伸ばしながら少しずつ奥へと進めます。このため、おなかがはりますがそれほど苦痛はありません。ただ、曲がりの強いところを通過する際には、引っぱられたり押されたりして軽い痛みを感じることがあります。

最近の内視鏡は電子鏡で、先端にカメラがついており、映像は、テレビ画面にカラーで映しだされます。こうして、長さ120~130センチの管を盲腸のところまで入れて検査します。最近は機械も良くなりましたが、すっと入る人と、なかなかうまくいかない人がいます。なれた医師であれば、5分ほどで、盲腸のところまで入れることができるといわれています。

注腸X線検査などで、前もってあやしいものやポリープを見つけていたり、内視鏡で見つけた場合は、内視鏡の管の中に細い生検鉗子を通して、先端のところで組織を切りとって回収し、顕微鏡でがん細胞がないかどうかを調べます(生検)。その場合、5ミリ以上のポリープがあれば、電気で焼ききって切除します。

内視鏡でも5ミリくらいの早期がんを見つけることができます。ポリープがあれば、5ミリ以上であれば切除したほうが良いとされています。その理由は、5ミリ以上であれば、がんの可能性が5~1Oパーセントあるからで、5ミリ以下のものは、がんのおそれはほとんどありません。これが1センチになると、がんの可能性が10~2Oパーセントになります。いいかえると、1センチのポリープであっても、80~9Oパーセントは良性だということです。

以上、大腸がんについての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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