ミカンの特徴
主成分のビタミンCは風邪や血管の老化を防ぐほか、シミ、ソバカスなどの肌トラブルを予防し、粘膜を守ります。酸味のクエン酸は疲労回復に有効です。ペクチン、ビタミンPも含まれ、動脈硬化や高血圧に効果的に働きます。
オレンジ色の色素に含まれている「βクリブトキサンチン」は体内でビタミンAとして働き、免疫力を高めて、抗酸化作用を発揮します。
成熟したミカンの実の皮を乾燥させたものを「橘皮(きっぴ)」と呼び、橘皮の古いものを「陳皮(ちんぴ)」といい、せき止め・去痰・吐き気止めなどの処方に、漢方生薬として使われています。
【がん(癌)に作用されると言われている成分】
農林水産省、京都医科大学などの共同研究で、βクリプトキサンチンに発がん抑制効果があると報告されています。マウスの実験ですが皮膚がん、大腸がん、肺がんなどの予防効果があるとしています。
【調理方法のコツ】
ミカンの袋の白いすじには高血圧や動脈硬化を予防する成分(ヘスペリジン。ビタミンPの一種)が豊富なので、できるだけとらずに食べましょう
【良いミカンを選ぶポイント】
皮が薄くきめが細かいもの。ハリがあり、皮が浮いていないものが新鮮です。
・保存法
風通しのよい冷暗所がよいです。冬が旬の果物なので高温には弱いです。湿度・温度の高いところは避けましょう。
【主な栄養成分】(100gあたり)
エネルギー 45kcal
たんぱく質 0.5g
脂質 0.1g
炭水化物 11.9g
ナトリウム 1㎎
カリウム 130㎎
カルシウム 17㎎
マグネシウム 11mg
リン 12mg
鉄 0.1㎎
亜鉛 0.1mg
銅 0.05mg
マンガン 0.08mg
ビタミンA:α-カロテン 11マイクログラム
ビタミンA:β-カロテン 89マイクログラム
ビタミンA:β-クリプトキサンチン 1900マイクログラム
ビタミンE 0.4mg
ビタミンB1 0.07mg
ビタミンB2 0.04mg
ナイアシン 0.2mg
ビタミンB6 0.07mg
葉酸 24マイクログラム
パントテン酸 0.21mg
ビタミンC 35mg
水溶性食物繊維 0.3g
不溶性食物繊維 0.4g
以上、がん(癌)とミカンについての解説でした。
「食事でがんが治る」という人もいれば「治るはずがない」という人もいます。これはYesかNoかで単純に答えられるものではないのです。
がんとの闘いについて、納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。