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私は「がん」という病気に、大切なものをたくさん奪われました。無知で、情報に翻弄されるだけだった若い頃の私は、がんに立ち向かうことすらできず、大事な命が消えていくのを黙って見ていることしかできませんでした。詳しいプロフィールはこちら。

2018/10/12

転移がない腎臓がんの基本的な治療法は手術

転移のない腎臓がんの治療の基本は手術になります。医療機関が手術をするとき、がん細胞をすべて切除することを目的とするので、以前は「根治的腎摘除」といって、腎臓を周囲の脂肪を含めてすべて切除してしまうのが標準治療でした。 ところが、今は4センチ以下のがんの場合は、がん部分と周囲の正常部分を少し含めて切除する「部分切除」が主体となっています。 それは、がんが4センチ以下であれば腎臓を全摘しても部分切除をしても再発率に変わりのないことが統計的に裏付けられたからです。また、今ではがんが4センチを超えていても、部分切 ...

2025/12/21

【2025年更新】腎臓がんのTNM分類とステージ分類を徹底解説。誰でも分かるように分かりやすく用語、ステージごとの生存率、余命の統計を交えて。

腎臓がんの進行度を把握するTNM分類とは 腎臓がんと診断された後、精密検査を通じて病状の広がりを詳しく調べます。 その結果を医療現場で共通の言葉として表すために使われるのが「TNM分類」という国際的な分類法です。この分類法は、腎臓がんに限らず多くのがん種で採用されている標準的な評価方法となっています。 TNM分類は、3つの要素の頭文字を組み合わせたものです。Tは「Tumor(腫瘍)」を意味し、がんの大きさと周囲組織への直接的な広がりを示します。Nは「Node(リンパ節)」を表し、所属リンパ節への転移の有無 ...

2025/12/21

【2025年更新】腎臓がんになると、腎臓の機能はどうなる?機能低下から進行時の症状まで詳しく解説

腎臓の基本的な働きと重要性 人間の体には多くの臓器がありますが、その中でも腎臓は生命を維持するうえで極めて重要な役割を担っています。 腎臓は腰の高さの背中側に左右1つずつ、合計2つ存在します。大きさは握りこぶしよりやや大きく、長さは10~12センチ、幅が5~6センチ、厚さ4~5センチほどで、そら豆のような形状をしています。 腎臓が担う主な機能は多岐にわたります。最もよく知られているのは血液をろ過して尿を作り、体内の老廃物を排出する働きです。しかし、それだけではありません。体内の水分量を適切に保ち、ナトリウ ...

2026/1/27

【2026年更新】前立腺がんロボット手術・陽子線治療・HIFU(ハイフ)が受けられる病院は?費用と選び方を解説

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 前立腺がんと診断されたとき、多くの患者さんが「どの治療法を選ぶべきか」「どこの病院で治療を受けるべきか」という選択に直面します。 転移のない限局性の前立腺がんには、手術療法、放射線療法、そして経過観察という選択肢があり、それぞれに長所と短所があります。 今回は、前立腺がん治療の中でも注目されている「ロボット支援手術(ダヴィンチ手術)」「陽子線治療」「HIFU(高密度焦点式超音波療法)」の3つの治療法について、それぞれの特徴と、これらの治療を提供している ...

2026/1/1

【2026年更新】前立腺がんのHIFU(高密度焦点式超音波療法)について。適応条件・効果・メリット・デメリットを解説

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 前立腺がんの治療法として注目されているHIFU(ハイフ―。高密度焦点式超音波療法)について、多くの患者さんから質問をいただきます。 「手術や放射線治療以外の選択肢はないのか」「体への負担が少ない治療法はないか」といった疑問をお持ちの方にとって、HIFUは検討する価値のある治療法の一つです。 この記事では、HIFUの仕組みや特徴、どのような方が治療を受けられるのか、効果やメリット・デメリット、副作用について詳しく解説します。 HIFU(高密度焦点式超音波 ...

2025/9/27

【2025年更新】前立腺がんダビンチ手術の完全ガイド|ロボット手術の費用・後遺症・名医の選び方

前立腺がんダビンチ手術の基本情報 前立腺がんの手術「前立腺全摘除術」では、ダビンチ(da Vinci)という手術支援ロボットを使用したロボット支援手術が広く普及しています。 2012年4月に前立腺がんに対するロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺全摘除術が保険適用になって以降、日本国内でも急速に導入が進んでいます。 前立腺がんは男性のがんの15.8%を占め、胃がんに続く第2位となっており、早期発見できれば十分に根治が望める疾患です。従来の開腹手術や腹腔鏡手術と比較して、ダビンチ手術は患者さんにとって多くのメリッ ...

2025/9/27

【2025年更新】前立腺がんの具体的な手術方法は?最新術式とロボット支援手術まで詳しく解説

前立腺がんの根治的治療の選択肢 前立腺がんで転移のない限局性がんの場合、根治的な治療として「手術療法」「放射線療法」「HIFU(高密度焦点式超音波療法)」が中心となります。 なお「内分泌(ホルモン)療法」は根治的というよりも、がんの進行を抑制する保存療法の意味合いが強いといえます。 前立腺がんには様々な治療法がありますが、現代医学においてやはり最も根治の可能性が高いのは手術だと考えられています。前立腺がんの手術は前立腺を完全に取り除く「前立腺全摘除術」が行われ、これには「開腹手術」「腹腔鏡手術」「ロボット ...

2025/8/1

前立腺がんのホルモン療法と副作用の最新情報【2025年更新版】

前立腺がんは日本男性に最も多いがんとなっており、年々患者数が増加しています。前立腺がんの治療には様々な選択肢がありますが、中でもホルモン療法(内分泌療法)は重要な治療法の一つです。この記事では、前立腺がんのホルモン療法と副作用について、2025年最新の情報を含めて詳しく解説します。 前立腺がんの治療法の基本的な考え方 前立腺がんの治療は、がんのリスクを低リスク・中リスク・高リスクとして総合的に評価したものをベースに、患者の年齢、健康状態、患者自身の希望などを加味して決定されます。医師と患者が十分に話し合い ...

2018/10/12

前立腺がんの検査の種類と手順について

「前立腺がんかどうか」を診断するための検査の方法は、「PSA検査」「直腸診」「経直腸的超音波(エコー)検査」の3つが中心です。 PSA検査 通常の血液検査と同様に腕から血液を採って、PSAという前立腺かんの腫瘍マー力ーを調べる検査です。PSAは前立腺で作られるたんぱく酵素のひとつです。健康な人でも血液中に存在しているのですが、前立腺がんになると高い数値を示します。 50歳以上の男性のPSAの血中濃度は4.0ng/ml未満が正常、4.0~10がグレーゾーン、10.1以上は「がんが強く疑われる」ことになります ...

2025/9/27

【2025年更新】前立腺がん増加の理由・原因を解説。患者数急増の3つの要因とは?

前立腺がんの現状と増加の背景 前立腺がんは現在、日本人男性がかかるがんの第1位となっており、その患者数は年々増加の一途をたどっています。2021年の診断数は95,584例に達し、2023年の死亡数は13,429人となっています。 1990年に3,460人だった死亡者数は、2000年には7,514人、2010年には10,722人となり、20年間で約3倍に増加しました。1980年の日本人の前立腺がんの罹患数は3,944人でしたが、30年後の2010年には64,934人と16倍以上にまで増えています。 最新のデ ...

2025/9/19

【2025年更新】早期肝臓がんは治るのか?治療選択「手術」と「RFA」の比較と最新治療法の解説

早期の肝臓がんが発見された場合、最も多い疑問点が「手術とラジオ波焼灼療法(RFA)のどちらを選ぶべきか」というものです。2025年現在、新世代マイクロ波焼灼術(MWA)や複合免疫療法といった新しい治療選択肢も加わり、治療の選択肢は多様化しています。 本記事では、早期肝臓がんの治療法について、最新の医学的知見に基づいて分かりやすく解説します。 早期肝臓がんの現在の治療状況 比較的早期の段階の肝臓がんで、手術が可能な場合、多くの患者さんが治療選択に迷われます。現在の日本では、「手術」「ラジオ波焼灼療法(RFA ...

2018/10/12

肝臓がんの腹腔鏡手術

肝臓がん治療の柱のひとつ「手術」は、開腹手術だけではありません。 2010年4月には「腹腔鏡手術」が健康保険の適用となりました。 腹腔鏡手術は胃がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなど、また、胸腔鏡手術は食道がん、肺がんなどにおいて広く行われポピュラーな位置を確立しつつあります。 腹腔鏡手術は、患者の腹部に1センチ程度の穴を4~5か所あけ、その穴から内視鏡の一種の腹腔鏡を入れて腹腔内をモニターに映し出して患部を確認します。そして他の穴からは鉗子など手術道具を挿入し、術者はモニターを見ながら手術道 ...

2025/12/27

【2025年更新】肝臓がんはなぜ再発を繰り返すのか?手術後の再発率が高い理由を分かりやすく解説

肝臓がんの手術後、再発率が高い現実 肝臓がんの治療において手術で腫瘍を切除できた場合でも、再発リスクは決して低くありません。 実際、肝臓がんは他のがん種と比較しても、手術後の再発率が高いことが知られています。 国立がん研究センターのデータによると、肝臓がんの手術後5年以内の再発率は60〜70%程度とされており、手術を受けた患者さんの半数以上が再発を経験するという状況です。 なぜ、確実に腫瘍を取り除く手術を行っても、これほど高い確率で再発するのでしょうか。この記事では、肝臓がんが再発を繰り返す理由と、その背 ...

2025/12/27

【2025年更新】肝臓がんネクサバール(ソラフェニブ)について。適応条件・効果・副作用・生存率などを分かりやすく解説

肝臓がんにおける化学療法の歴史的背景 肝臓がんの治療では、日本で開発された肝動脈塞栓法(TACE)、外科的切除、ラジオ波焼灼療法(RFA)など、局所療法を中心とした治療が長年にわたり行われてきました。 一方で、他のがん種では標準的に使用される化学療法(抗がん剤などの薬物による全身治療)は、肝臓がんではほとんど実施されてきませんでした。 その理由は明確で、従来の抗がん剤は肝臓がんに対して十分な効果を示さず、毒性による副作用のみが患者さんの負担となっていたためです。肝臓がんは他のがん種と比較して抗がん剤が効き ...

2018/10/12

肝臓がんに放射線治療は行われるのか?

現代医学では、がん治療の3本柱のひとつとなっている「放射線治療」ですが、肝臓がんにおいては有力な治療法とはいえません。 肝臓という臓器は放射線に対して敏感であり、放射線照射を受けると肝臓は大きなダメージを受けてしまいます。肝臓がん部分にのみ照射しようとしても正常細胞にも照射されてしまい、正常な肝臓の細胞および肝機能に受けるダメージが少なくないため、これまで肝臓がんに放射線治療が行われることはあまりなかったのです。 しかし、最近では「IMRT(強度変調放射線療法)」「陽子線&重粒子線」の登場によって、状況が ...

2018/10/12

肝臓がんの治療法「肝動脈塞栓療法」とは

肝臓がんの「肝動脈塞栓療法」は進行肝臓がんの世界の標準治療として行われており、治療自体は日本で開発されたものです。 この治療法はまず、脚の付け根の動脈から細い管のカテーテルを挿入し、肝動脈にまで送り込みます。そこに抗がん剤とともに詰め物(ゼラチンスポンジ)をして肝動脈の流れを遮断するのです。いわば肝動脈を塞栓することでがん細胞へ栄養が届かないよう"兵糧攻め"にする治療法だといえます。治療は1、2時間程度で終了します。 肝臓の組織は肝動脈と門脈という2つの血流で支配されています。門脈の血流が、70~80%を ...

2025/12/27

【2025年更新】肝臓がんのエタノール注入療法(PEIT)とは?適応条件・効果・後遺症などを詳しく解説

肝臓がんのエタノール注入療法とは 肝臓がんの治療では、手術によってがん組織を切除する方法だけでなく、がんを直接攻撃する局所治療法が複数存在します。 その中でも、エタノール注入療法(PEIT:Percutaneous Ethanol Injection Therapy)は、日本で開発された歴史ある治療法です。 この治療法は、1982年に千葉大学で臨床応用が開始され、約12年後の1994年頃には全国の医療機関に広く定着しました。肝臓がんの内科的局所療法としては最も歴史が長く、多くの患者さんに対して実施されてき ...

2025/9/14

【2025年更新】肝臓がんで手術できる・できない判断基準と最新治療法選択の完全ガイド

肝臓がんにおける手術適応の歴史的変遷 2000年以前の肝臓がん治療においては、肝機能が低下している患者さんに対しても広く手術が実施されていました。当時は根治性を重視する治療方針が主流でしたが、手術自体は成功しても、術後の肝不全や合併症により患者さんが亡くなるケースが問題となっていました。 このような状況を受けて、現在では肝機能評価に対してより厳密な基準が設けられるようになりました。特に肝機能が悪化している患者さんについては、手術適応から除外されることが多くなり、代替治療法の選択が重要視されています。 現在 ...

2026/1/26

【2026年更新】肝臓がんのラジオ波焼灼療法(RFA)とは?治療効果・入院期間・実施病院について分かりやすく解説。

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肝臓がんの治療において、手術と並んで重要な選択肢となっているのが「ラジオ波焼灼療法(RFA)」です。この治療法は、開腹手術を必要とせず、体への負担が少ないという特徴から、多くの患者さんに選ばれています。 本記事では、ラジオ波焼灼療法の具体的な治療方法、適応となる条件、治療成績、入院期間、副作用、そして実施できる病院について、2026年の情報を基に詳しく解説します。 ラジオ波焼灼療法(RFA)とは ラジオ波焼灼療法は、1988年に米国で開発され、日本には ...

2018/10/12

肝臓がんの標準的な治療方法とは

一般的ながんの中心的治療は「手術」「化学療法」「放射線療法」の、いわゆる三大療法です。しかし、肝臓がんの場合は少し様子が異なり、「手術」「内科的局所療法」「肝動脈塞栓療法」が主役であり、他のがんほど「化学療法」や「放射線療法」が登場しません。 どの治療を行うかについては、「ステージ(病期)」と「肝機能の障害度」が大きな意味を持ちます。がんを切除する確実な方法として、肝臓がんでも手術が第1選択肢ではありますが、内科的局所療法が同じ第1選択肢として広く行われています。 内科的局所療法とは「エタノール注入療法」 ...