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07.乳がん

【2025年更新】乳がん「HER2」とは?HER2陽性・陰性の違いと分子標的薬による最新治療法

乳がん「HER2タンパク」とは?


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HER2タンパクとは?乳がんの特徴を決める重要な要素

HER2とは「Human Epidermal growth factor Receptor type 2(ヒト表皮成長因子受容体2型)」の略称で、正常な細胞の表面に存在するタンパク質です。このタンパク質は、細胞の増殖や分裂をコントロールする重要な役割を担っています。

乳がんの約15-20%の患者さんにおいて、このHER2タンパクが過剰に発現していることが知られています。

HER2タンパクが過剰に存在する状態を「HER2陽性」、正常範囲内の発現量である状態を「HER2陰性」と呼びます。

HER2陽性乳がんの特徴と仕組み

HER2陽性の乳がんでは、がん細胞の表面にHER2タンパクがアンテナのような形で多数突出しています。これらのタンパク質は、がん細胞の増殖を促進するシグナルを細胞内に伝達する働きを持ちます。

HER2タンパクの過剰発現が起こる理由は、HER2遺伝子の増幅にあります。正常な細胞では通常2つのHER2遺伝子が存在しますが、HER2陽性の乳がん細胞では、この遺伝子が複数コピー作られることで、結果としてHER2タンパクが大量に産生されます。

HER2陽性乳がんの生物学的特性

HER2陽性乳がんは、以下のような特徴を示すことが多いです:

  • 細胞分裂速度が速い傾向にある
  • 血管やリンパ管への浸潤能力が高い
  • 転移を起こしやすい性質を持つ
  • ホルモン受容体陰性の場合が多い

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HER2検査の方法と判定基準

HER2の状態を調べる検査は、生検や手術で採取された組織を用いて行われます。主な検査方法には以下の2つがあります。

免疫組織化学染色法(IHC法)

組織切片をHER2タンパクに対する抗体で染色し、顕微鏡で観察する方法です。染色の強さによって0、1+、2+、3+の4段階で評価されます。

スコア 染色パターン 判定
0 染色されない、または10%未満の細胞が弱く染色 陰性
1+ 10%以上の細胞が弱く不完全に染色 陰性
2+ 10%以上の細胞が弱~中等度に完全に染色 判定保留
3+ 10%以上の細胞が強く完全に染色 陽性

蛍光in situハイブリダイゼーション法(FISH法)

HER2遺伝子の増幅を直接検出する方法です。IHC法で2+と判定された場合や、より精密な診断が必要な場合に実施されます。HER2遺伝子と染色体17番セントロメアの比率が2.0以上の場合、HER2陽性と判定されます。

HER2陽性・陰性による治療法の違い

HER2の状態によって、選択される治療法は大きく異なります。特にHER2陽性の患者さんには、HER2を標的とした分子標的薬が効果的であることが確立されています。

HER2陽性乳がんの分子標的薬治療

HER2陽性乳がんに対する主な分子標的薬には以下があります:

トラスツズマブ(ハーセプチン)

1998年に承認された最初のHER2標的治療薬です。HER2タンパクに結合してがん細胞の増殖シグナルを阻害し、免疫系による攻撃を促進します。術前・術後補助療法、進行・再発乳がんの治療において標準的に使用されています。

ペルツズマブ(パージェタ)

2013年に承認された抗HER2抗体薬で、トラスツズマブとは異なる部位でHER2タンパクに結合します。トラスツズマブとの併用により、より高い治療効果が期待できます。

T-DM1(カドサイラ)

トラスツズマブに細胞毒性抗がん剤を結合させた抗体薬物複合体です。HER2陽性のがん細胞に選択的に薬剤を届けることで、副作用を軽減しながら治療効果を高めます。

T-DXd(エンハーツ)

2020年に承認された新世代の抗体薬物複合体です。従来の治療で効果が不十分だった患者さんにも有効性が示されており、HER2陽性乳がん治療の選択肢を広げています。

HER2陰性乳がんの治療アプローチ

HER2陰性の患者さんでは、ホルモン受容体の状態に応じて治療方針が決定されます。ホルモン受容体陽性の場合はホルモン療法、トリプルネガティブ乳がん(ホルモン受容体もHER2も陰性)の場合は化学療法や免疫チェックポイント阻害薬が選択されることがあります。

HER2陽性乳がんの予後と治療成績

HER2陽性乳がんは、以前は予後不良とされていましたが、分子標的薬の登場により治療成績は向上しています。トラスツズマブを含む治療により、早期乳がんの場合の5年無病生存率は約90%以上に達しています。

進行・再発乳がんにおいても、複数の分子標的薬の併用や新規薬剤の開発により、生存期間の延長が実現されています。特に、T-DXdの登場により、従来の治療で効果が不十分だった患者さんにも新たな治療選択肢が提供されています。

最新の研究動向と今後の展望

HER2陽性乳がん治療の分野では、現在も活発な研究が続けられています。注目される研究領域には以下があります:

HER2 low発現乳がんへの治療展開

従来HER2陰性と分類されてきた患者さんの中にも、低レベルでHER2を発現している「HER2 low」という概念が注目されています。T-DXdはこのような患者さんにも効果を示すことが報告されており、治療対象の拡大が期待されています。

脳転移に対する治療法の開発

HER2陽性乳がんは脳転移を起こしやすいという特徴がありますが、従来の分子標的薬は血液脳関門を通過しにくいという課題がありました。T-DXdなどの新規薬剤は脳転移に対しても効果を示すことが報告されており、治療選択肢の拡充が進んでいます。

バイオマーカーを用いた個別化医療

PIK3CA変異、PTEN欠失などのバイオマーカーを活用した、より精密な治療選択の研究が進められています。これにより、患者さん一人ひとりの腫瘍の特性に応じたオーダーメイド治療の実現が期待されています。

患者さんとご家族が知っておくべきポイント

HER2陽性と診断された場合、分子標的薬治療が利用可能です。治療法の選択には、がんの進行度、患者さんの全身状態、併存疾患などを総合的に考慮することが重要です。

HER2陰性の患者さんにおいても、ホルモン受容体の状態や他の分子マーカーに基づいた治療法が選択されます。近年は、HER2 lowという新しい分類により、従来HER2陰性とされていた患者さんにも新たな治療選択肢が生まれています。

参考文献・出典情報

NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology: Breast Cancer

Trastuzumab Deruxtecan in HER2-Low Metastatic Breast Cancer - New England Journal of Medicine

Trastuzumab Deruxtecan for HER2-Positive Metastatic Breast Cancer - Journal of Clinical Oncology

Pertuzumab for early breast cancer: a meta-analysis of individual patient data - The Lancet

Breast Cancer Treatment (PDQ®)–Health Professional Version - National Cancer Institute

HER2-low breast cancer: molecular characteristics and prognosis - PubMed

HER2-targeted therapy for breast cancer - Nature Reviews Clinical Oncology

Primary systemic therapy in HER2-positive breast cancer - Annals of Oncology

ESMO Clinical Practice Guidelines: Breast Cancer - European Society for Medical Oncology

AJCC Cancer Staging Manual - American Joint Committee on Cancer

 

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

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