07.乳がん

乳がんセンチネルリンパ生検でリンパ浮腫になるか?

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センチネルリンパ生検でリンパ浮腫

乳がんの手術時、乳房周辺のリンパ節を切除(郭清・かくせい)することがあります。

むやみに広範囲を切除しないで済むよう、もっとも近いリンパ節群を切除し、そこで転移がなければそれ以上のリンパ節郭清をしないようにすることを「センチネルリンパ生検」といいます。

リンパ節郭清の後遺症として最も気になる「リンパ浮腫」ですが、これはセンチネルリンパ生検を行ったときも起きるリスクがあります。

センチネルリンパ節生検を受けたとき、リンパ浮腫にはならないかのようにも言われますが、残念ながらそうではありません。日本乳癌学会の調査結果で、リンパ節郭清をした人の約54%、センチネルリンパ節生検を受けた人の約34%にリンパ浮腫の症状が出たとのデータもあります。

重症は前者が約28%であるのに対し、後者は約3%に留まっていますが、センチネルリンパ節生検ならリンパ浮腫の心配がないわけではないのです。

術後のリンパ浮腫は、リンパ節を切除したことでその機能が低下し、リンパ液の流れが滞ることにより起こるものです。切除した数が少なくても、リンパ浮腫が起こる可能性はあると考えて、必ず予防やケアに努めることが重要です。術後3~4年経ってから起きることもあるので、油断せずにケアしましょう。

■リンパ浮腫予防のための注意点

リンパ浮腫の予防には、さまざまな生活上の注意点があります。特に気をつけたいのは次のようなことです。

・肥満に注意する
・けがに気をつけ、こまめにスキンケアをする
・肌荒れや虫さされ、日焼けを防ぐ
・バッグを肘にかけない
・時計や指輪は、手術した側の腕にはつけない
・重い荷物を持つことは避ける
・きつい下着や衣服を着用しない
・就寝時はクッションなどを使って、腕を心臓よりも高くする
・横になる時は手術した側を下にしない
・疲れを感じた時には日中でも横になって休憩する
・長時間同じ姿勢をとらない

リンパ浮腫のリスク要因は肥満や術後の放射線照射などですが、術後にホルモン療法を受ける方は、特に肥満に気をつけましょう。

ホルモン剤の副作用で食欲が増進することがあり、いつの間にか食べる量が増えて、太ってしまう方がいるからです。ホルモン療法を受ける場合には、副作用について主治医に確認し、食欲が増すような薬を使う場合には、自分で意識して体重管理をすることが大切になります。

以上、乳がんのセンチネルリンパ生検とリンパ浮腫についての解説でした。

私がサポートしている患者さんへもセカンド・オピニオンを薦めることがありますが、多くの医師は専門領域のことしか答えられない傾向があります。

「どのようにして乳がんと闘うのか」については総合的に考えなくてはなりません。詳しくはこちらのガイドブックで。

がん治療で「絶対に」やってはいけないことは?

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本村ユウジ

「がんの研究と、患者さんのサポート」を2008年から続けています。現在まで、3,000名を超えるがん患者さんやご家族をサポートしてきました。詳しいプロフィールはこちら。

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