yuji-motomura

私は「がん」という病気に、大切なものをたくさん奪われました。無知で、情報に翻弄されるだけだった若い頃の私は、がんに立ち向かうことすらできず、大事な命が消えていくのを黙って見ていることしかできませんでした。
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2018/10/10

がん治療 定位放射線照射とガンマナイフ

正確な放射線の照射方法として、放射線の発生装置を回転させながら照射する方法が用いられています(回転照射)。 体のさまざまな方向からがんを狙えば、がんにより多くの放射線を当てることができます。さらに、最近では照射時の位置決めの精度が向上したため、前日と0・5ミリと変わらず同じ位置に照射することができます。 そこで脳腫瘍、副鼻腔がん、咽頭がんなどの頭部や首の腫瘍に対しては、照射の範囲を非常に小さくし、放射線ががんの存在する一点に集中するように多方向から照射します。こうすれば、まわりの正常な組織は、それほど多く ...

2025/8/17

【2025年更新】がん放射線治療の種類にはどんなものがある?最新技術と精度を解説。

がん治療における放射線治療は、手術、薬物療法と並ぶ3大治療法の1つとして重要な位置を占めています。2025年現在、放射線治療技術は飛躍的に進歩し、がん細胞だけに正確に放射線を照射する精度が格段に向上しました。最新のがん放射線治療の種類とその精度について、分かりやすく解説します。 がん放射線治療の基本概念と照射精度の重要性 放射線治療では、がん腫瘍の位置や形状、さらには呼吸による一時的な移動まで考慮して、照射の標的となる部分(計画標的体積)を決定します。従来の放射線治療では、照射範囲を長方形に設定していたた ...

2018/10/10

がん放射線治療の後遺症と副作用

骨盤に放射線を照射した場合の後遺症・副作用 男女とも、骨盤の部分には放射線に対してもっとも敏感な生殖器があります。 精巣や卵巣に数回の外部照射を行うと、正常な精子や卵子をつくれなくなり、不妊になる危険性がたいへん高くなります。また女性の場合、少量の放射線でも胎児が死ぬ可能性があるため、治療中に妊娠することは避けるべきだとされます。 しかし子宮や膣に副作用が生じることは少なく、相当量の放射線を与えたときにまれに組織が壊死したり穴があいたりします。 肺や胸部に放射線を照射した場合の後遺症・副作用 肺への放射線 ...

2018/10/10

肺がん治療にかかる費用(手術費、入院費など)

肺がんの主な治療費には、診断や経過をみるための検査にかかる費用、治癒のための治療にかかる費用、緩和ケアにかかる費用があります。 このほかにも外来通院時には交通費、入院中には食事代や差額ベッド代、日用品代、面会に訪れる家族の交通費などがかかります。さらに、保険会社への申請に必要な診断書や証明書代なども必要となります。 肺がん治療に関わる自己負担額はどのくらいか 肺がん治療において、もっとも高額になるのが治療にかかる費用です。手術では通常100~150万円程度、化学療法では50=100万円程度かかります。 し ...

2026/1/8

【2026年更新】肺がん手術後の定期検査について詳しく解説。経過観察のタイミングと検査内容について

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肺がんの手術を終えて退院した後、多くの患者さんが「これからどのくらいの頻度で病院に通うのか」「どのような検査を受けるのか」といった疑問を持たれます。 手術後の定期検査は、再発の早期発見だけでなく、手術による合併症の管理、残った肺の機能評価、生活の質を保つために重要な役割を果たします。この記事では、肺がん手術後の定期検査について、具体的なスケジュールと検査内容を詳しく解説します。 肺がん手術直後の経過観察期間 肺がんの手術を受けて退院した直後は、手術創の ...

2018/10/10

肺がんの遺伝子治療とは?

遺伝子治療とは、遺伝子の働きをコントロールする新しい治療法です。がん抑制遺伝子とは、がんの増殖を抑える働きをもつ遺伝子ですが、がんになった人の大半で、がん抑制遺伝子に変異が生じています。 肺がんでも、その発症とp53遺伝子というがん抑制遺伝子との関連が報告されています。このp53遺伝子が壊れるとがんの増殖を抑えることができなくなり、がん発症につながってしまいます。肺がんの遺伝子治療ではp53遺伝子製剤を体内に投与することで、遺伝子ががんを抑制する本来の働きを取り戻すことが狙いです。 また、がん細胞を自殺さ ...

2018/10/10

肺がんへの免疫療法の効果は?

がんの「免疫療法」とは、元来人間のからだに備わっている免疫力を高める治療です。 手術、抗がん剤、放射線など「がんを攻撃して除去しようとする」従来のがん治療法とは異なり、免疫療法ではリンパ球などの免疫をつかさどる細胞を増やしたり、人工的なペプチドを注入したりして、がんと闘う自らの免疫力を増進させる点に特徴があります。 ただ、まだ研究がはじまったばかりで、手探り部分が多い治療法でもあります。肺がんについては、腫瘍の縮小効果自体がまだ確実ではありません。 肺がんに対する免疫療法の使われ方 免疫療法は、ほかの治療 ...

2018/10/10

肺がんと陽子線治療、重粒子線治療

陽子線・重粒子線治療とは、放射線治療の一種です。通常の放射線治療で使用される放射線(X線)ではなく、陽子線や重粒子線を用いることで、がん病変部位のみに集中的に強いエネルギーを照射することができます。 このため、これまでの放射線治療よりもからだへの侵襲性が低く、副作用も少ないのが特徴です。 陽子とは水素の原子核であり、それを加速させたものが陽子線です。また重粒子とは、水素より重い粒子(通常は炭素など)が使われ、それを加速させたものが重粒子線です。 肺がんに対する陽子線と重粒子線治療 陽子線・重粒子線治療は肺 ...

2026/1/9

【2026年更新】抗がん剤感受性試験とは?検査方法・費用・精度と効果を事前に調べる試験の実際

はじめに こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 抗がん剤治療を受ける際、多くの患者さんが「この薬は本当に自分に効くのだろうか」という不安を抱えています。 抗がん剤の効果には個人差があり、ある患者さんには著しく効果を示す薬剤が、別の患者さんにはほとんど効かないということは珍しくありません。 効果が得られない抗がん剤を投与された場合、副作用によるダメージだけを受けることになり、患者さんの体力や生活の質(QOL)に影響を及ぼします。 抗がん剤感受性試験とは、患者さんのがん細胞を用いて、複数の抗が ...

2018/10/10

肺がんのリンパ節転移を調べる超音波気管支鏡検査

超音波気管支鏡は、気管支鏡検査と超音波検査(エコー)を組み合わせた検査方法のことです。 気管支鏡検査では気管支鏡を使って、がん病変部位の組織やリンパ節組織を採取し、それを顕微鏡で詳しく調べて確定診断をおこないます。 このとき、気管支鏡だけでは気管支の外側まではみることができません。そこで、超音波検査を同時におこなうことにより、画像をみながらがん病変や気管支の外側にある肺門や縦隔のリンパ節転移が確認できるようになり、原発巣やリンパ節転移の診断が正確にできるようになりました。 超音波気管支鏡は、肺門や縦隔にあ ...

2018/10/10

肺がんの再発の発見と、再発時の治療法について

がんの再発とは、がんの根治的な治療を行ったあとに、新たにがんができた場合やほかの部位へ新たにがんが転移した場合のことをいいます。転移=遠隔再発ともいいますが、一般的に同じ部位にできた場合を再発といいます。 肺がんでは、再発しやすい部位として肺のなかの別の部位、肺に近い部位(縦隔、肺門、首、鎖骨上)のリンパ節、脳、骨、肝臓、副腎などがあります。 それに対して「再燃」とは、治療をおこなったがんと同じものが、最初の治療で縮小できたものの再度大きくなってきた場合のことをいいます。 早期の肺がんの場合、手術後に化学 ...

2018/10/10

肺がんが転移したときの症状と治療法

がんの転移にはリンパ液に乗って転移するもののほかに、血流に乗って転移するものもあります。がん細胞が血液とともに全身をめぐり、最初のがん部位から遠く離れた臓器やリンパ節にくっつき、そこで増殖してがんになることを遠隔転移といいます。 一般に、肺がんから遠隔転移を起こしやすい臓器は脳、骨、肝臓などです。 肺は、血液が非常に豊富な臓器のひとつです。このため、がん細胞が血液に乗って全身に移動して、さまざまな臓器に転移します。肺がんでは、特に脳や骨、肺の別の部位への転移がよくみられます。ほかにも、肝臓や副腎にも転移す ...

2026/2/4

【2026年更新】肺がんのリンパ節転移について分かりやすく解説。症状・検査方法・ステージ別の予後と治療、余命の考え方

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肺がんと診断された方、あるいはリンパ節転移が見つかった方にとって、今後の治療や経過について正確な情報を知ることは、適切な判断をするために欠かせません。 この記事では、肺がんのリンパ節転移について、その仕組みから症状、検査方法、そして2026年時点での最新の治療情報まで、包括的に解説します。 リンパ節転移とは何か リンパ節転移とは、がん細胞が最初にできた場所(原発巣)から離れて、リンパ管を通じてリンパ節に到達し、そこで増殖する現象です。 人間の体には免疫 ...

2026/1/18

【2026年更新】肺がんステージ別5年・10年生存率と再発率の最新データを解説。予後を左右する要因まで分かりやすく。

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肺がんと診断された際、患者さんやご家族が最も気になることの一つが「予後」、つまり治療後にどのような経過をたどるのかという点です。 肺がんの予後は、がんの組織型、発見時の病期(ステージ)、患者さんの全身状態、年齢など多くの要素によって変わります。そのため、一律に「このくらい」と断言することはできませんが、予後を考えるうえで重要な指標となるのが「生存率」です。 生存率とは、がんと診断された時点から一定期間が経過した際に、どれくらいの患者さんが生存しているか ...

2026/1/18

【2026年更新】肺がん投薬治療の効果確認方法を分かりやすく解説。奏功・奏効率・RECIST基準とは?

肺がんの投薬治療における効果の確認方法とは こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肺がんの投薬治療を受けた後、その治療がどの程度効果を発揮しているのかを正確に把握することは、今後の治療方針を決定する上で非常に重要です。現在の医療では、主にCTやMRIなどの画像検査を用いて、腫瘍の大きさや状態の変化を評価しています。 この記事では、肺がん治療の効果をどのように判定するのか、奏功や奏効率とは何か、そして最近の治療効果評価の考え方について、できるだけ分かりやすく説明していきます。 治療効果判定の ...

2018/10/10

高齢者の肺がん手術は可能か?

肺がんは2010年代に入ってから70歳代以上で著しく増加しています。1990年代と比べるとその数は3倍以上になります。社会の高齢化にともなって今後も肺がんの患者数は増加し、おのずと高齢で肺がんと診断される人も増えることは確実です。 体力的に、70歳以上の高齢者は若い人と比べて全身状態が相対的に悪く、動脈硬化や高血圧、心疾患、糖尿病など他の病気を抱えていることが多いといえます。 そのため治療後の生活の質もふくめ、さまざまな観点を考慮して治療法を選択する必要があります。 高齢者に対する肺がんの手術は可能か 肺 ...

2018/10/10

肺がん放射線治療の副作用と抗がん剤治療の副作用

肺がん放射線治療の副作用 放射線療法では、つぎのような副作用や合併症があらわれます。代表的なものは、放射線を照射することによるやけどのような症状(炎症)が生じます。 肺の照射部位には放射性肺臓炎や肺線維症が、気管や食道のあたりに照射した場合は食道炎が、放射線照射部位近くの皮膚には皮膚炎がそれぞれあらわれることがあります。 また、放射線療法では治療中だけでなく、治療後にも合併症があらわれることがあります。なかには、数年たってからあらわれることもあるので、定期的に診察を受けましょう 肺がん化学療法(抗がん剤治 ...

2026/1/8

【2026年更新】肺がん手術後の後遺症と合併症を詳しく解説。呼吸への影響・生活・運動への対処法まで

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。 肺がんの手術は、がんを根治するための重要な治療選択肢です。しかし、手術後には体にさまざまな変化が生じ、後遺症や合併症が現れることがあります。 この記事では、肺がん手術後に起こりうる後遺症と合併症について、その具体的な症状、発生メカニズム、対処方法、そして生活への影響を詳しく解説します。 手術を控えている患者さんやご家族が、術後の経過について理解を深め、適切な準備と対応ができるよう、情報を整理していきます。 肺がん手術の種類と切除範囲による影響の違い 肺 ...

2018/10/10

肺がんの治療で使われる分子標的薬(イレッサ、タルセバ、アバスチン)

がん治療で主軸となりつつある分子標的薬とは、新たに開発された化学療法用の薬のタイプです。分子標的治療薬は、毒性の強い従来の抗がん剤とはメカニズムが異なり、特定の分子(がん細胞)だけをターゲットにして治療をおこなうことができます。 このため、従来の化学療法と比べ、正常な細胞組織の損傷が少なくてすむのが大きな特徴だといえます。 肺がんで使われる分子標的薬 現在、日本で使用されている肺がん治療のための分子標的治療薬はゲフィチニブ(商品名イレッサ)、エルロチニブ(タルセバ)、ベバシズマブ(アバスチン)の3剤が中心 ...

2018/10/10

肺がんの化学療法(抗がん剤治療)と使われる抗がん剤の種類

がん治療における「化学療法」とは、抗がん剤を使う治療のことです。抗がん剤が血液に乗って全身をめぐり、がん細胞を殺すことを目的とした「全身的治療法」です。投与方法は静脈への注射や点滴あるいは内服です。 肺がんで化学療法が使われる場合 化学療法が選択される主な適応例は、つぎのとおりです。 1.非小細胞肺がんの場合 ステージIB~Ⅱ期では手術との併用、Ⅲ期では放射線療法との併用、Ⅳ期では化学療法単独で使われます。しかし、非小細胞がんでは抗がん剤が効きにくく、それのみで大きな効果を期待するのはむずかしいとされてい ...