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肝臓がんの手術後、再発率が高い現実
肝臓がんの治療において手術で腫瘍を切除できた場合でも、再発リスクは決して低くありません。
実際、肝臓がんは他のがん種と比較しても、手術後の再発率が高いことが知られています。
国立がん研究センターのデータによると、肝臓がんの手術後5年以内の再発率は60〜70%程度とされており、手術を受けた患者さんの半数以上が再発を経験するという状況です。
なぜ、確実に腫瘍を取り除く手術を行っても、これほど高い確率で再発するのでしょうか。この記事では、肝臓がんが再発を繰り返す理由と、その背景にある医学的な要因について解説します。
肝臓がんの手術方法と切除範囲
再発のメカニズムを理解する前に、まず肝臓がんの手術方法について整理しておきましょう。
肝臓がん手術の主な種類
肝臓がんの手術は、がんが発生した場所、がんの個数、そして患者さんの肝機能の状態によって切除範囲が変わってきます。
| 手術方法 | 切除範囲 | 適応 |
|---|---|---|
| 肝核出術 | 腫瘍のみを最小限に切除 | 肝機能が低下している場合や小さな腫瘍 |
| 肝部分切除 | 腫瘍から1センチの間隔をとって切除 | 門脈の支配領域を考慮しない切除 |
| 肝区域切除 | 門脈の支配領域に沿って切除 | 標準的な手術法として推奨 |
標準的な手術法とされる理由
現在、肝臓がんの手術では門脈という血管の支配領域を考えて肝臓を広く切除する「肝区域切除」が標準的な手術法とされています。
肝臓には肝動脈と門脈の2本の血管、そして胆管が伴走していますが、肝臓がんは特に門脈に乗って転移する性質があります。そのため、がんができた門脈に支配されている領域全体を切除することが、理論的には再発予防につながると考えられているのです。
しかし、ここで重要な事実があります。実は肝部分切除と肝区域切除で、再発リスクに明確な差があるかどうかは、医学的に完全には証明されていません。つまり、標準的な広範囲の手術を行ったとしても、再発を完全に防げるわけではないということです。
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肝臓がんが再発を繰り返す3つの理由
確実に腫瘍を取り除く手術を行っても、なぜ肝臓がんは高い確率で再発するのでしょうか。その理由は主に3つの要因に分けて考えることができます。
理由1:門脈を介した転移の特性
肝臓がんの最大の特徴の一つが、門脈を通じて転移するという性質です。
門脈は消化管から栄養素を運ぶ血管で、肝臓全体に広く分布しています。肝臓がんの細胞はこの門脈の血流に乗り、元の腫瘍から離れた場所へと移動することができます。
手術で見える範囲の腫瘍を取り除いても、すでに顕微鏡レベルの小さながん細胞が門脈を通じて肝臓の他の部分に到達している可能性があります。これらの微小ながん細胞は、手術時には画像検査でも確認できないほど小さいため、残存してしまうことがあるのです。
時間が経過すると、これらの微小ながん細胞が成長し、再発として検出されるようになります。これが、手術後数ヶ月から数年経って再発が確認される一つの理由です。
理由2:血液循環による全身への広がり
肝臓がんのもう一つの重要な特性が、血液循環を通じて全身に広がる可能性があることです。
この事実を裏付ける例として、肝移植の経験があります。肝臓がんの治療として肝移植を行った患者さんにおいて、病気の肝臓を完全に取り除き、健康な肝臓に置き換えたにもかかわらず、新しい肝臓にがんが発生するケースが報告されています。
これは、門脈を介した転移だけでなく、がん細胞が血液の流れに乗って全身を循環していることを示しています。つまり、肝臓という臓器だけの問題ではなく、体全体にがん細胞が潜んでいる可能性があるということです。
血液循環によって運ばれたがん細胞は、再び肝臓に戻ってきて定着し、新たな腫瘍を形成することがあります。これが「再発」として現れるのです。
理由3:肝臓自体ががん発生しやすい状態
肝臓がんの再発を考える上で最も重要な要因が、肝臓そのものの状態です。
肝臓がんの多くは、肝炎ウイルス感染(B型肝炎、C型肝炎)や飲酒などによる慢性肝炎、肝硬変といった肝臓の病気を背景として発生します。手術でがんを取り除いても、残った肝臓は依然として肝炎や肝硬変の状態であり、がんが発生しやすい環境が続いているのです。
これは、いわば「がん発生の素地」が肝臓全体にできている状態といえます。畑に例えるなら、雑草(がん)を取り除いても、土壌(肝臓)そのものが雑草の生えやすい状態であれば、また新しい雑草が生えてくるのと同じ状況です。
| 背景疾患 | 肝臓がん発生との関連 |
|---|---|
| C型肝炎ウイルス感染 | 慢性炎症により肝細胞のDNAが損傷、がん化リスク上昇 |
| B型肝炎ウイルス感染 | ウイルスが肝細胞のDNAに組み込まれ、がん化を促進 |
| 肝硬変 | 肝細胞の再生と破壊の繰り返しでがん化リスク増加 |
| 非アルコール性脂肪肝炎(NASH) | 慢性炎症と線維化によりがん発生リスク上昇 |
再発率と時期の実際のデータ
手術後の再発率の推移
肝臓がんの手術後、時間経過とともに再発率はどのように変化するのでしょうか。
日本肝臓学会のガイドラインや各種臨床研究によると、肝臓がん手術後の再発率は以下のような傾向があります。
| 術後経過年数 | 累積再発率 |
|---|---|
| 1年 | 約20〜30% |
| 3年 | 約50〜60% |
| 5年 | 約60〜70% |
これらのデータから分かるように、手術後5年以内に半数以上の患者さんが再発を経験することになります。また、再発は手術後早期から起こる可能性があり、術後1年以内でも20〜30%の患者さんに再発が見られます。
再発時期による意味の違い
再発の時期によって、その意味合いが異なることも知られています。
手術後2年以内に起こる早期再発は、主に手術時に残存していた微小ながん細胞の成長や、門脈・血液循環を通じて広がっていたがん細胞によるものと考えられています。
一方、手術後2年以降に起こる後期再発は、肝臓の背景疾患(肝炎や肝硬変)から新たにがんが発生する「多中心性発生」の可能性が高いとされています。つまり、元のがんとは別の新しいがんが発生しているケースです。
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再発リスクと余命への影響
再発が余命に与える影響
肝臓がんが再発した場合、その後の経過や余命は再発時の状態や治療法によって変わってきます。
再発時の腫瘍の大きさ、個数、位置、そして患者さんの肝機能の状態によって、再度の手術、ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓療法(TACE)、薬物療法など、さまざまな治療選択肢があります。
早期に再発を発見し、適切な治療を行うことができれば、再発後も長期生存が可能です。実際、小さな再発を早期に発見して治療した場合、再び数年単位での生存が期待できるケースも少なくありません。
再発予防と経過観察の重要性
肝臓がんの手術後は、定期的な経過観察が極めて重要です。
一般的に、手術後は3〜4ヶ月ごとに腹部CT検査やMRI検査、腫瘍マーカー(AFP、PIVKA-IIなど)の測定を行い、再発の早期発見に努めます。
また、背景にある肝炎や肝硬変の治療を継続することも、新たながんの発生を抑える上で重要です。C型肝炎の場合は抗ウイルス薬による治療、B型肝炎の場合は核酸アナログ製剤による治療など、原因疾患に対する治療を並行して行うことで、再発リスクを下げることができる可能性があります。
患者さんが知っておくべきこと
肝臓がんは、他のがん種と比較しても特に「手術をしたから安心」とは考えにくいがんです。
これは決して悲観的な意味ではなく、手術後も継続的な管理と観察が必要であることを理解しておくべきだということです。再発リスクが高いからこそ、定期的な検査を怠らず、再発を早期に発見することが重要になります。
また、再発したとしても、それが即座に治療不可能な状態を意味するわけではありません。再発の状態によっては、再度の治療で良好な経過が期待できるケースも多くあります。
医療チームと密に連携し、定期的な検査を受け、生活習慣の改善や背景疾患の治療を継続することが、再発リスクを管理する上で大切な取り組みとなります。
参考文献・出典情報
- 国立がん研究センター がん情報サービス「肝細胞がん」https://ganjoho.jp/public/cancer/liver/index.html
- 日本肝臓学会「肝癌診療ガイドライン」https://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/examination_jp
- 日本肝胆膵外科学会「肝臓がん治療について」http://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=3
- 国立国際医療研究センター肝炎情報センターhttp://www.kanen.ncgm.go.jp/
- 日本消化器病学会「肝臓がんの診断と治療」https://www.jsge.or.jp/
- 厚生労働省「肝炎総合対策の推進」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou09/index.html
- 日本癌治療学会「がん診療ガイドライン」https://www.jsco.or.jp/jpn/index.html
- 日本外科学会「肝臓外科について」https://www.jssoc.or.jp/
- がん研究会有明病院「肝臓がんの治療」https://www.jfcr.or.jp/hospital/
- 日本肝癌研究会http://www.jslc.umin.ac.jp/


