リンゴの特徴
古くから世界中で食べられており、日本には平安時代に中国から伝わったといわれます。皮の周囲に栄養価や糖質が多く含まれています。
強い抗酸化力をもつポリフェノールのエピカテキン、カリウム、水溶性食物繊維のペクチンの働きが有効です。これらは便秘解消、腸粘膜保護、高血圧防止も期待できます。
クエン酸、リンゴ酸などの有機酸は糖分との相乗効果で疲労回復、精神安定にも効果があります。
【がん(癌)に作用されると言われている成分】
リンゴベクチンにがん抑制効果があるとされる研究があります。富山医科薬科大学医学によると、マウスの実験で大腸がんの発生率を低下できたとのことです。
また別の実験ではリンゴベクチンが肝臓への転移も抑制されたとの報告があります。(マウスでの実験による)
【調理方法のコツ】
焼きりんごは皮ごと食べられるのでペクチンが有効に摂取できます。切ったりんごは、切り口が褐色になります。これは果肉に含まれるクロロゲン酸が酸化酵素によって酸化したからです。皮をむいたらレモン汁や塩水につけて変色防止(酸化防止)に努めると鮮度が保てます。
【良いリンゴを選ぶポイント】
ずっしりして皮にハリ、ツヤ、香りがあり、軸がしっかりしたものがよいです。
・保存法
エチレンガスを出さないよう、ポリ袋に入れて野菜室か冷暗所に保存するのがよいです。
【主な栄養成分】(100gあたり)
エネルギー 54kcal
たんぱく質 0.2g
脂質 0.1g
炭水化物 14.6g
カリウム 110㎎
カルシウム 3㎎
マグネシウム 3mg
リン 10mg
銅 0.04mg
マンガン 0.03mg
ビタミンA:β-カロテン 18マイクログラム
ビタミンA:β-クリプトキサンチン 7マイクログラム
ビタミンE 0.2mg
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.01mg
ナイアシン 0.1mg
ビタミンB6 0.03mg
葉酸 5マイクログラム
パントテン酸 0.09mg
ビタミンC 4mg
飽和脂肪酸 0.01g
不飽和脂肪酸 0.02g
水溶性食物繊維 0.3g
不溶性食物繊維 1.2g
以上、がん(癌)とリンゴについての解説でした。
「食事でがんが治る」という人もいれば「治るはずがない」という人もいます。これはYesかNoかで単純に答えられるものではないのです。
がんとの闘いについて、納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。