サツマイモの特徴
サツマイモの旬は9~12月です。主成分は炭水化物で、果糖、ブドウ糖などを含んでエネルギーを生み出します。
サツマイモは食物繊維が多く、便秘の予防や解消にも有効です。さつまいもを切ったときに出てくる白い液体=「ヤラビン」が食物繊維との相乗効果でお通じを促してくれるようです。
栄養成分として、ビタミンCはいも類でトップクラスの含有量で、そのほかに炭水化物、ビタミンE、カリウム、食物繊維などです。便秘の改善、胃腸の状態の向上、解消美肌効果、動脈硬化予防、疲労回復などの働きがあります。
【がん(癌)に作用されると言われている成分】
尚絅学院大学の研究で、人間の子宮頸部がん細胞と皮層がん細胞を培養したものに、サツマイモのしぼり汁を加えると、がんの増殖が5分の1以下に抑えられた、という報告があります。
サツマイモのしぼり汁に含まれているガングリオシドという物質に、がん細胞の増殖を抑える作用があるのではないかといわれています。
その他、βカ口テンやビタミンB1、B2、Eなど抗酸化に働く成分を多く含みます。
【調理方法のコツ】
でんぷんに守られているためビタミンCが加熱しても壊れにくいのが特徴です。時間をかけて加熱する方が酵素が働き甘みが増します。
【良いサツマイモを選ぶポイント】
色が均一でムラがなく、ツヤがあるものがよいです。ヒゲ根がのびているものは避けましょう。
・保存法
寒さが苦手なので冷蔵庫での保存は避けましょう。水がつくと腐りやすいので密閉しないよう新聞紙などで包み常温で保存します。
【主な栄養成分】(100gあたり)
エネルギー 132kcal
たんぱく質 1.2g
脂質 0.2g
炭水化物 31.5g
ナトリウム 4㎎
カリウム 470㎎
カルシウム 40㎎
マグネシウム 25mg
リン 46mg
鉄 0.7㎎
亜鉛 0.2mg
銅 0.18mg
マンガン 0.44mg
ビタミンA:β-カロテン 23マイクログラム
ビタミンE 1.6mg
ビタミンB1 0.11mg
ビタミンB2 0.03mg
ナイアシン 0.8mg
ビタミンB6 0.28mg
葉酸 49マイクログラム
パントテン酸 0.96mg
ビタミンC 29mg
飽和脂肪酸 0.03g
不飽和脂肪酸 0.06g
水溶性食物繊維 0.5g
不溶性食物繊維 1.8g
以上、がん(癌)とサツマイモについての解説でした。
「食事でがんが治る」という人もいれば「治るはずがない」という人もいます。これはYesかNoかで単純に答えられるものではないのです。
がんとの闘いについて、納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。