ニンニクの特徴
独特の刺激臭と主な薬効は硫化アリルの「アリシン」の働きです。殺菌力が強力で体に侵入したウイルスも殺します。また、ビタミンBIの吸収を高めて疲労を回復させます。含まれるセレンには抗酸化作用があり、がん予防の食材と注目されています。
その他、カリウム、ビタミンB1、免疫機能を正常に保つビタミンB6などが豊富です。疲労回復、冷え症改善、代謝促進、風邪の予防と症状改善、がん、高血圧、動脈硬化予防などの効果があるといわれています。
さらにスコルジニンという成分はビタミンB1に作用し疲労回復効果も増大させるとされています。しかし、ニンニクのとりすぎは胃腸を荒らすので1日1片までにとどめましょう。
【がん(癌)に作用されると言われている成分】
米国と中国で行われた共同調査やイタリアの研究では、ニンニクの摂取量が増えると胃がんが減少傾向にあるとされています。これはアリシンやその他の有効成分によるものだと考えられています。
京都医科大の研究では、マウスの実験で皮膚がんを抑制する効果があったと報告されています。
【調理方法のコツ】
切ったり、つぶすと香りが出てくるため、香りを強調したいときは細かく切るかつぶしましょう。また、長時間加熱すると薬効成分が分解するので、手早い調理が大切です。中心にある目の部分はえぐみのもとなのではずして調理しましょう。
【良いニンニクを選ぶポイント】
重く、皮が乾燥していて茶色くないもの。発芽していない、固く太ったもの
を選ぶのが望ましいです。
・保存法
ネットなどに入れ風通しの良い日陰につるすのがよいです。
【主な栄養成分】(100gあたり)
エネルギー 134kcal
たんぱく質 6.0g
脂質 1.3g
炭水化物 26.3g
ナトリウム 9㎎
カリウム 530㎎
カルシウム 14㎎
マグネシウム 25mg
リン 150mg
鉄 0.8㎎
亜鉛 0.7mg
銅 0.18mg
マンガン 0.27mg
ビタミンE 0.5mg
ビタミンB1 0.19mg
ビタミンB2 0.07mg
ナイアシン 0.7mg
ビタミンB6 1.50mg
葉酸 92マイクログラム
パントテン酸 0.55mg
ビタミンC 10mg
飽和脂肪酸 0.18g
不飽和脂肪酸 0.45g
水溶性食物繊維 3.7g
不溶性食物繊維 2.0g
以上、がん(癌)とニンニクについての解説でした。