抗がん剤には「抗腫瘍効果(腫瘍を攻撃し縮小させる効果)」がある反面、正常細胞への影響、つまり副作用が多かれ少なかれ存在します。
一般的な副作用として、消化器症状(吐き気・嘔吐・食欲不振・下痢・便秘など)、骨髄抑制(貧血・白血球減少・血小板減少など)、倦怠感、皮疹、肺炎、肝機能障害、腎機能障害、脱毛などです。
実際、副作用がどのくらい出るのかは個人差があります。治療中にある一定以上の副作用が現われた場合は、投与薬の減量もしくは中止を考慮し、全身状態の改善を待ちます。もちろん、副作用に対して、予防的および対症的に薬を投与し対応します。
膵臓がんでよく使われる薬、ジェムザールの副作用
一般的な副作用としては、骨髄抑制(貧血、白血球減少、血小板減少など)と吐き気・嘔吐、口内炎などの消化器症状が多いとされています。そのほか、発疹などの過敏症、頻脈、発熱、頭痛、めまい、脱毛などが起こることもあります。
副作用が出ても比較的軽度なことが多いですが、著しい骨髄抑制など、まれに重篤な副作用が起こるケースもあります。
そのほかには、間質性肺炎、アナフィラキシー症状、心筋梗塞、うっ血性心不全、肺水腫、腎不全などが報告されています。
膵臓がんでよく使われる薬、TS-1の副作用
TS-1も骨髄抑制や消化器症状の頻度が高く、そのほか、発熱、発疹、頭痛、めまい、味覚障害、肝機能障害、腎機能障害、アレルギー、間質性肺炎などが副作用として報告されています。皮膚色素沈着はTS-1に特徴的な副作用です。
以上、膵臓がんの抗がん剤治療の副作用についての解説でした。