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がん治療で使うホルモン剤の副作用とは

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がん治療で使うホルモン剤の副作用

乳がん、子宮体がん、前立腺がんには性ホルモンの作用を受けて増殖する「ホルモン依存性」のがんがあり、ホルモン療法も選択肢の1つになっています。

ホルモン剤の副作用は、抗がん剤や分子標的薬に比べて軽いのが特徴ですが、治療が年単位の長期間にわたるケースが多いので、何か症状が起きるとつらい時間が続くことになってしまいます。

ホルモン剤の副作用は、薬によってホルモンの作用が抑えられ、体の中のホルモン環境が急激に変化することによって生じます。ですので、症状ははじめがきつく、体が慣れていくことでだんだん落ち着いてくるのが一般的です。

薬のタイプや年齢、全身状態などによっても異なりますが、症状は数週間から数カ月ほど続きます。なかには何年も続く人もいます。

■ホルモン剤の主な副作用

・アロマターゼ阻害薬
骨粗しょう症、更年期症状のような症状、アレルギー症状など

・抗エストロゲン剤
更年期症状のような症状、血栓症、月経異常、アレルギー症状など

・LH-RHアゴニスト製剤
更年期症状のような症状、月経異常、間質性肺炎、アレルギー症状、ほてりや熱寒など

・黄体ホルモン剤
血栓症、月経異常、多毛、体重増加、肝機能障害など

・抗アンドロゲン剤
肝機能障害、間質性肺炎、乳房の問題、性機能障害、骨密度の低下、体重増加など

・LH-RHアンタゴニスト剤
ほてり、体重増加、発熱、高血圧など

※男性、女性に共通に起こるものと、特有に見られるものもある

■セルフケアや対症療法が副作用対策の中心

乳がんの治療で使われるアロマターゼ阻害薬や抗エストロゲン剤、LH-RHアゴニスト製剤では、急に発汗したり、のぼせたりする「ホットフラッシュ」や、頭痛や頭重感(頭が重い感じ)、肩こり、イライラ、うつといった更年期の症状に近い症状が現れます。

このほかに、手や膝の関節に痛みやこわばりが現れることもあり、これがQOL(生活の質)を大きく低下させることも少なくありません。

副作用が出た場合、ホルモン環境に体が慣れてくるまでは、日常的なセルフケアや対症療法で様子を見ます。痛みについては消炎鎮痛薬を使うこともありますが、この薬にも副作用があるので、できればあまり使わないほうがよいでしょう。

抗エストロゲン剤のタモキシフェンの副作用として、うつ症状をきたすことがあります。
うつ症状が出たときに、抗うつ薬のパロキセチン(パキシル)を使うと、ホルモン剤の効果を下げてしまいます。そのため基本的には使うことができません。

アロマターゼ阻害薬には、骨がもろくなる骨粗しょう症を引き起こす危険があります。そのため、アロマターゼ阻害薬を使うときは、定期的(半年~1年に1回)に骨密度を測り、ビスホスホネート製剤で予防します。

抗アンドロゲン薬では、男性ホルモンの低下によって、性機能障害(勃起障害、性欲の低下)や、骨密度の低下、メタボリックシンドロームなどの副作用が起こるとされています。骨密度の低下を予防するには、ビスホスホネー卜製剤が有効です。

こうしたケアや対症療法をしても、副作用が強く、日常生活にも支障が出るような場合は、別のホルモン剤に変えることが可能かどうかを検討します。

以上、ホルモン治療の副作用についての解説でした。

私がサポートしている患者さんでもハーセプチンなど分子標的薬を使っている方は多くいます。従来の抗がん剤に比べると効果を発揮しやすく、副作用は少ないですが、それでも「がんを治す薬」ではありません。

⇒ がんを治すための「たった1つの条件」とは?


 

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