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【2026年更新】がん治療の副作用アナフィラキシー・ショックとインフュージョン・リアクションとは?症状・予防・対処法

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こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。

がん治療で使用される抗がん剤や分子標的薬には、さまざまな副作用がありますが、その中でも特に注意が必要なのが「アナフィラキシー・ショック」と「インフュージョン・リアクション」です。

これらは体の免疫反応が過剰に現れた状態で、重篤な場合には生命に関わることもあります。しかし、適切な予防と早期対応により、多くのケースで安全に治療を継続することができます。

この記事では、2026年最新の医学情報をもとに、アナフィラキシー・ショックとインフュージョン・リアクションについて、その仕組みや症状、予防法、対処法を詳しく解説します。


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過敏反応とは何か

私たちの体には、外部から侵入したウイルスや細菌、花粉といった異物を排除しようとする生体防御システムが備わっています。このシステムを「免疫」といいます。

通常、免疫は体を守るために適切に働きますが、時には過剰に反応したり、本来は無害なものに対して不適切に反応したりすることがあります。このような反応を「過敏反応」と呼びます。

がん治療で使用される薬剤は、がん細胞を死滅させるほど強力な作用を持つため、体にとっては強い異物として認識されます。そのため、抗がん剤や分子標的薬を問わず、程度の差はあれ、ほとんどの薬剤で過敏反応が起こる可能性があります。

過敏反応の大半は「Ⅰ型アレルギー反応(即時型アレルギー反応)」と呼ばれるタイプです。このアレルギー反応は、血液中にある抗体の一種であるIgE抗体が関与して起こります。花粉症や食物アレルギー、気管支喘息なども同じメカニズムで発症します。

アナフィラキシー・ショックの特徴と症状

アナフィラキシー・ショックとは、薬剤の投与を開始してから比較的短時間(多くの場合30分以内)に起こる、全身性の激しい過敏反応です。複数の臓器に症状が現れ、生命に危機を与える可能性がある重篤な状態です。

主な症状

アナフィラキシー・ショックの症状は多岐にわたります。皮膚・粘膜症状が80〜90%の患者さんに現れるとされ、最も頻度が高い症状です。

臓器系 主な症状 発現頻度
皮膚・粘膜 発疹、じんましん、かゆみ、紅潮、唇や目の腫れ 80〜90%
呼吸器 呼吸困難、気管支痙攣、咳、くしゃみ、喉の絞扼感 最大70%
循環器 血圧低下、不整脈、頻脈、意識障害 最大45%
消化器 吐き気、嘔吐、腹痛、下痢 最大45%
神経系 めまい、意識消失、不安感 変動あり

薬剤性アナフィラキシーでは、致死的反応において呼吸停止または心停止までの時間の中央値は5分との報告があり、きわめて急速に症状が進行することがあります。

発症のタイミング

抗がん剤によるアナフィラキシー・ショックは、主に投与開始直後から30分以内に発現することが多いとされています。ただし、経口薬の場合は体内への吸収に時間がかかるため、症状の発現がやや遅延することがあります。

点滴中に発疹やかゆみ、くしゃみ、咳などの予兆となる症状が現れた場合は、すぐに医療スタッフに伝えることが重要です。投与を一時中止して様子を見ることで、重症化を防ぐことができます。

アナフィラキシーを起こしやすい抗がん剤

特にアナフィラキシーのリスクが高いとされる抗がん剤には以下のものがあります。

プラチナ系抗がん剤(シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチン)は、投与回数を重ねるごとに発現率が高くなる傾向があります。タキサン系抗がん剤(パクリタキセル、ドセタキセル)は、初回投与時の発現率が高いとされています。

パクリタキセルの場合、薬剤成分そのものだけでなく、添加物として含まれるポリオキシエチレンヒマシ油や無水エタノールによる過敏反応も報告されています。


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インフュージョン・リアクションの特徴と症状

インフュージョン・リアクションは、分子標的薬のうち特に抗体製剤に特徴的な有害反応です。通常の抗がん剤によるアレルギー反応とは異なるメカニズムで生じると考えられています。

発症のメカニズム

インフュージョン・リアクションの詳細な発症機序は完全には解明されていませんが、主に以下のメカニズムが考えられています。

分子標的薬が標的細胞に結合し、細胞が障害される過程でサイトカイン(細胞間の情報伝達を担うタンパク質)が産生・放出されます。このサイトカインが全身循環により拡散されることで、一過性の炎症やアレルギー様の反応が引き起こされます。そのため「サイトカイン放出反応」とも呼ばれます。

抗体製剤にはマウス由来の抗体が含まれているものがあり、これが体内に入ることでアレルギー反応が起こるとも考えられています。完全ヒト型抗体よりも、ヒトマウスキメラ抗体(リツキシマブ、セツキシマブなど)でその発現リスクは高くなります。

主な症状と特徴

インフュージョン・リアクションは、薬剤投与開始後24時間以内に発症することが特徴です。典型的には、投与開始30分から2時間後に症状が現れやすく、症状は投与後24時間まで持続する場合があります。

主な症状には、発熱、悪寒、頭痛、吐き気・嘔吐、発疹、掻痒感、筋肉痛、倦怠感などがあります。多くの場合、症状は軽度から中等度ですが、まれに呼吸困難や血圧低下などの重篤な症状を起こすこともあります。

発症頻度と経過

インフュージョン・リアクションの発症頻度は、薬剤によって異なりますが、40〜90%ときわめて高い割合で発生します。しかし、アナフィラキシー・ショックと大きく異なる点は、この反応が見られるのはおおむね初回投与時であることです。

2回目以降の投与では、体が抗体に慣れるため症状が起こらないか、起こっても最初よりずっと軽くなります。約90%の患者さんでは、2回目の治療から症状が消失するとされています。ただし、まれに2回目以降も重い症状が現れることがあります。

インフュージョン・リアクションを起こしやすい薬剤

特にインフュージョン・リアクションの発現頻度が高い分子標的薬には以下のものがあります。

薬剤名 主な適応がん種 発現頻度の目安
リツキシマブ(リツキサン) 悪性リンパ腫など 高頻度
トラスツズマブ(ハーセプチン) 乳がん、胃がん 高頻度
セツキシマブ 大腸がん、頭頸部がん 高頻度
ベバシズマブ 大腸がん、肺がんなど 中等度
ラムシルマブ 胃がん、大腸がん 中等度

特に、リンパ球表面抗原を標的とした薬剤(リツキシマブ、オビヌツズマブ、ブリナツモマブ、アレムツズマブなど)はインフュージョン・リアクションの発現頻度が高いとされています。


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予防のための前投薬

アナフィラキシー・ショックやインフュージョン・リアクションのリスクが高い薬剤では、これらの反応を予防するために、事前に薬剤を投与する「前投薬」が推奨されています。

使用される前投薬の種類

薬剤分類 代表的な薬剤 投与のタイミング 目的
副腎皮質ステロイド デキサメタゾン(デカドロン) 投与30分前(静注) 二相性アナフィラキシーの予防、炎症抑制
抗ヒスタミン薬(H1ブロッカー) ジフェンヒドラミン(レスカルシンなど) 投与30分前(静注または経口) アレルギー症状の軽減
H2ブロッカー ファモチジン(ガスター)、シメチジン(タガメット) 投与30分前(静注) アレルギー症状の軽減
非ステロイド性消炎鎮痛薬 アセトアミノフェン 投与30分前(経口) 発熱や痛みの予防

特にタキサン系抗がん剤のパクリタキセルを使用する場合は、アレルギー反応が強く起こることが分かっているため、抗ヒスタミン薬やステロイド薬などの前投薬が義務付けられています。

トラスツズマブやリツキシマブを使用する際も、インフュージョン・リアクションが頻発するため、前投薬による予防が標準的に行われます。

前投薬の効果と限界

前投薬は症状の発現頻度を減少させ、症状が出た場合でも軽度にとどめる効果が期待できます。しかし、前投薬を行っても完全にアレルギー反応を防げるわけではありません。

2021年に制定された日本麻酔科学会のガイドラインでは、前投薬の有用性については議論が分かれるとされており、前投薬の効果を過信せず、症状が出た場合の迅速な対応体制を整えておくことが重要とされています。

症状が出たときの対処法

アナフィラキシー・ショックやインフュージョン・リアクションの症状が現れた場合、迅速で適切な対応が必要です。

軽度〜中等度の症状への対応

発熱、悪寒、頭痛、掻痒感、発疹、軽度の血圧変動などの症状が現れた場合、以下の対応が行われます。

まず、薬剤の投与を一時中断し、バイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸数、体温、酸素飽和度)を測定します。症状に応じて、抗ヒスタミン薬やステロイド薬を投与します。症状が改善すれば、点滴速度を遅くして投与を再開することがあります。

重症の症状への対応

呼吸困難、気管支痙攣、血圧低下、意識障害などの重篤な症状が現れた場合は、直ちに投与を中止し、緊急対応が必要です。

アナフィラキシーガイドライン2022によると、第一選択薬はアドレナリンの筋肉内注射(通常0.3〜0.5mL)です。気道確保、高濃度酸素の投与、十分な補液を行います。

症状に応じて、昇圧薬で血圧を上げたり、気管支拡張薬で気管支の痙攣を止めたりする対症療法が行われます。

二相性アナフィラキシーへの注意

症状が一度改善した後、数時間から24時間以内に再び症状が現れることを「二相性アナフィラキシー」といいます。このため、症状が改善した後も4〜6時間は院内で経過観察することが推奨されています。

アナフィラキシー発症後の治療継続

一度アナフィラキシー・ショックやインフュージョン・リアクションが現れた場合、その薬剤は次回からは使わないのが原則です。代替となる治療法を検討します。

やむを得ず同じ薬剤を使用する場合

代替治療がなく、同じ薬剤を使用する必要がある場合は、以下のような対策が取られることがあります。

点滴の速度をさらに遅くする方法があります。経口薬に切り替えられる場合は、内服薬を検討します。一部の抗がん剤(カルボプラチン、パクリタキセルなど)では、脱感作療法が有効な場合があります。

脱感作療法とは

脱感作療法は、薬剤を低い濃度から投与開始し、徐々に濃度を上昇させることで、肥満細胞と好塩基球を一時的に不活性化させる方法です。ただし、免疫寛容を誘導するものではないため、投与のたびに脱感作療法を実施する必要があります。

脱感作療法は、アナフィラキシーに対して迅速に対応できる厳重な管理体制下で実施しなければなりません。

患者さんが気をつけるべきこと

アナフィラキシー・ショックやインフュージョン・リアクションは、早期発見と早期対応により適切に管理できます。患者さん自身ができる対策を知っておくことが大切です。

治療前の準備

過去にアレルギー反応を経験したことがある場合は、必ず医療スタッフに伝えてください。食物アレルギーや花粉症、喘息などのアレルギー疾患の既往がある方は、アナフィラキシーのリスクがやや高い可能性があります。

一部の抗がん剤には添加物としてアルコールが含まれているため、アルコール不耐症の方は事前に申告することが重要です。

治療中の注意点

点滴中や点滴直後に、いつもと違う症状(かゆみ、発疹、息苦しさ、のどの違和感、めまい、吐き気など)を感じたら、すぐに医療スタッフに伝えてください。症状が軽微であっても、早めに対応することで重症化を防ぐことができます。

治療後も24時間以内は症状が現れる可能性があるため、帰宅後に何か異変を感じた場合は、すぐに病院に連絡してください。

記録の保管

アナフィラキシーやインフュージョン・リアクションを経験した場合は、原因となった薬剤名を記録し、今後の治療で医療スタッフに必ず伝えられるようにしておきましょう。お薬手帳に記載しておくことも有効です。

医療現場での対策の進展

2025年3月、医療安全調査機構は「注射剤投与後にアナフィラキシーが生じ、患者が死亡に至る事例が後を絶たない」として警鐘を鳴らしました。これを受けて、医療現場ではさらなる安全対策の強化が進められています。

チーム医療での対応

現在、多くの医療機関では、医師、看護師、薬剤師がチームを組んで、アナフィラキシーやインフュージョン・リアクションへの対応体制を整えています。

投与前には、リスクの高い薬剤についての知識を医療チーム内で共有し、緊急時の対応訓練を日常的に行っています。投与開始後15分間はベッドサイドで患者さんを観察し、初期症状を見逃さないよう注意を払っています。

レジメン管理による標準化

規定された前投薬の投与と点滴速度を確実に遵守するため、院内共通のレジメン(治療計画)を整備し、標準化することが推奨されています。これにより、ヒューマンエラーを減らし、安全性を向上させることができます。

おわりに

アナフィラキシー・ショックとインフュージョン・リアクションは、がん治療において注意すべき副作用ですが、適切な予防と早期対応により、安全に治療を継続できるケースが多くあります。

医療技術の進歩により、これらの副作用への対策は年々改善されています。患者さん自身も、症状の特徴や対処法を理解し、異変を感じたらすぐに医療スタッフに伝えることで、より適切な治療を受けることができます。

参考文献・出典情報

  1. 厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル アナフィラキシー(令和元年9月改定)」
    https://www.pmda.go.jp/files/000231682.pdf
  2. 日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン2022」
    https://anaphylaxis-guideline.jp/
  3. 日本麻酔科学会「アナフィラキシーに対する対応プラクティカルガイド(2021年2月制定)」
    https://anesth.or.jp/files/pdf/response_practical_guide_to_anaphylaxis.pdf
  4. 沢井製薬「サワイオンコロジー 副作用マネジメント:過敏反応・インフュージョンリアクション」
    https://med.sawai.co.jp/oncology/management/vol_08.html
  5. 東和薬品「抗がん剤ナビ 抗がん剤全般によるインフュージョンリアクション・アナフィラキシーの対処法」
    https://www.towayakuhin.co.jp/oncology/sideeffect/reaction/anticancerdrug.php
  6. がん情報サイト「オンコロ」インフュージョンリアクション
    https://oncolo.jp/dic/infusionreaction
  7. 消化器癌治療の広場 GI cancer-net「インフュージョンリアクションとアレルギー反応」
    https://gi-cancer.net/gi/fukusayo/fukusayo_07_1.html
  8. 医療安全調査機構「注射剤投与後にアナフィラキシー→死亡となる事例が後を絶たず(2025年3月24日)」
    https://gemmed.ghc-j.com/?p=65895
  9. 国立がん研究センター中央病院 薬剤部「がん種別化学療法について 使用薬剤とその副作用」
    https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/pharmacy/
  10. Bayer in Radiology「造影剤使用に伴うアナフィラキシーの救急処置(2025年12月18日更新)」
    https://radiology.bayer.jp/properuse/first-aid-method/anaphylaxis

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本村ユウジ
本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

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経験18年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

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