人気コンテンツ累計150,000名以上に読まれています。無料ガイドブック「がんを完治させるための5つのルール」プレゼント中です。

07.乳がん

【2025年更新】乳房温存療法で行われる放射線治療の最新方法と適切な放射線量について

乳房温存療法で行われる放射線治療


【サイト内 特設ページ】




がんに関する情報は、世の中に溢れています。

「何を信じていいのか分からない」と不安なら。

こちらのページに解決策があります。

がんを治すための「たった1つの条件」とは?.


乳房温存療法における放射線治療の基本方針

乳房温存療法は、乳房温存手術と術後の放射線治療、そして全身的な補助療法から構成される標準的な治療法です。乳がんの大きさや位置によって治療の適応が決まりますが、一般的に直径3センチメートル以内の乳がんが1個だけであれば、乳房温存療法の適用が検討されます。

最新の診療ガイドラインによると、乳房温存療法の根底にあるのは「乳腺内の目で見える病巣を乳房温存手術で切り取る」「詳細な病理検査で取り残しがないことを確認する」「細胞レベルで取り残した可能性のある病巣は放射線治療で根絶する」という考え方です。

放射線治療の実施時期と治療開始のタイミング

乳房温存手術後の放射線治療は、手術後約2週間から2か月の間で開始されます。傷が治癒し、腕を挙げることが可能になった時点で治療を開始することが重要です。術後薬物療法を行う場合は、それを終えてから放射線治療を開始します。

放射線治療の開始が遅すぎると、微小ながん細胞が増殖する恐れがあるため、手術後5か月以上間をあけないのが原則とされています。分子標的薬やホルモン療法薬の場合は、放射線療法と一緒に行うことができますが、副作用のリスクを避けるためには照射後が望ましいとされています。


【サイト内 特設ページ】




がんに関する情報は、世の中に溢れています。

「何を信じていいのか分からない」と不安なら。

こちらのページに解決策があります。

がんを治すための「たった1つの条件」とは?.


最新の放射線照射方法と線量設定

現在の標準的な放射線治療では、4から6メガボルトのX線を用いて接線対向2門照射法で実施されます。低いX線エネルギーを使用することが重要なポイントです。患者さんは両手を頭の上に挙げた体位で治療を受けます。

照射線量については、従来の通常分割法では全乳房に50グレイを25回(週5日間、5週間)で照射することが標準的でした。さらに、手術標本の病理検査結果によっては、腫瘍床に電子線を10グレイ追加照射することがあります。

短期照射法(寡分割照射)の最新動向

近年、治療期間の短縮を目的とした寡分割照射が注目されています。これは1回あたりの線量を少し増加させて、全体の回数を減らす方法です。具体的には、16から20回(3から4週間)で治療を完了させる方法が普及しています。

2025年現在、寡分割照射は副作用や治療効果が通常分割法と同等であることが確認されており、標準治療として位置づけられています。特に50歳以上で、乳房部分切除術後のpT1-2N0、全身化学療法を行っていない患者さんには強く推奨されています。

欧米の研究では、カナダで2.66グレイ×15から16回(総線量40から42グレイ)、イギリスで2.5グレイ×15回(総線量40グレイ)の短期照射法が、従来の方法と比較して術後10年間の局所再発率と生存率、副作用に差がないことが確認されています。

領域リンパ節への照射について

腋窩リンパ節への転移が4個以上あった場合には、鎖骨上窩などへのリンパ節転移が多いと報告されており、このような場合は鎖骨上窩への放射線療法が有用とされています。腋窩リンパ節への転移が1から3個の場合には、病理学的悪性度、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の個数などのリスク因子によって、照射を検討する場合があります。

ただし、腋窩リンパ節郭清後に腋窩に放射線照射を行っても生存率は改善せず、かえって腕のむくみや肩の副作用が増えるため、腋窩リンパ節郭清後の腋窩への放射線療法は推奨されていません。

新しい照射技術の発展

最新の放射線治療技術として、左乳がんの患者さんに対しては深吸気息止め照射が導入されています。これは大きく息を吸って息を止めた状態で照射することで、心臓が胸壁から離れ、照射範囲から外れるようにする方法です。この技術により、心臓への放射線被曝を大幅に減らすことができます。

また、一部の施設では、SAVI(Strut-Adjusted Volume Implant)という新しい放射線療法も導入されています。これは手術時または手術後にカテーテルを挿入し、1回3.4グレイの放射線照射を1日2回、5日間(計34グレイ)行う方法です。

放射線治療の副作用と対策

放射線治療による副作用は、照射した部位にのみ現れるため、髪の毛が抜けたり、めまいや吐き気が起こることはありません。主な副作用として以下があります。

急性期の副作用

治療開始から2から3週間後に放射線皮膚炎が起こり、照射部位の皮膚が日焼けのように赤くなったり、かゆみやひりひり感を生じることがあります。これらの症状は治療終了後2週間ほどで徐々に回復します。また、汗腺の機能低下により皮膚が乾燥することもあります。

晩期の副作用

治療終了後数か月から数年経ってから現れる副作用として、乳房の萎縮・硬化、治療した側の上肢の浮腫などがあります。また、乳房背側の肺の一部に放射線が当たるため、放射線治療終了2から6か月後に放射線肺炎が100人の中で1から2人の頻度で発症することがあります。

症状が強い場合はステロイド服用が必要になることがありますが、重篤な副作用の発生頻度は比較的少ないとされています。

治療効果と再発予防

乳房温存療法における放射線治療の効果は明確に証明されています。欧米の研究では、乳房温存手術後10年での乳房内再発率は、放射線治療を行った場合約8%であるのに対し、行わなかった場合約25%に達することが知られています。

放射線治療により局所再発を約3分の1に減少させることが可能であることがわかっており、そのため乳房を温存した場合でも放射線治療を行えば、乳房切除術を受けた場合と予後は変わりありません。

治療計画の立案と品質管理

放射線治療を行う際は、放射線腫瘍医が手術の内容や切除したがんの大きさなどをもとにコンピュータを使って適切な放射線量と照射範囲を決定します。医学物理士が品質管理の面から細かくチェックし、正確性を確保します。

患者さんには放射線療法をするときと同じ体位で、平坦なベッドに横になってもらい、CT撮影を行って、その画像に照射すべき範囲をマークしていきます。治療は外来で行い、1回あたりの照射時間は約15分程度です。

最新のガイドラインに基づく推奨事項

2025年現在、日本乳癌学会の乳がん診療ガイドライン2022年版(2024年3月WEB改訂版)では、早期乳がんに対する乳房温存手術後の放射線治療を強く推奨しています。特に寡分割照射については、通常分割照射と同等の治療として推奨されており、患者さんの負担軽減と治療効果の両立が図られています。

治療の選択については、患者さんの年齢、腫瘍の特徴、リンパ節転移の状況、全身状態などを総合的に判断して決定されます。治療を担当する医師とよく相談し、納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。

参考文献・出典情報

  1. 日本乳癌学会「乳癌診療ガイドライン2022年版」
  2. 国立がん研究センター がん情報サービス「乳がんの治療」
  3. 京都大学医学部附属病院 放射線治療科「乳房温存療法」
  4. がんプラス「乳がんの放射線療法 治療の進め方は?治療後の経過は?」
  5. 日経メディカル「乳癌術後の寡分割照射(3週間)によるリンパ浮腫リスクは通常照射(5週間)に非劣性を示す【ESMO 2024】」
  6. 患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版「放射線療法の副作用について」
  7. 日本呼吸器学会「放射線肺臓炎」
  8. 広島大学大学院医系学研究科 放射線腫瘍学「乳がん放射線治療」
  9. 総合東京病院「乳腺温存療法手術後の全乳房寡分割照射」
  10. 横浜栄共済病院「乳房温存療法の術後放射線治療について」

 

・・・・・・・・・・

 

がんに関する情報は、世の中に溢れています。

そのなかで、外してはいけない重要なポイントは1つだけです。

詳しくはこちらのページで。

 

がんを治すための『たった1つの条件』とは?

 

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

\ 無料ガイドブック、プレゼント中 /

がんを治すための「たった1つの条件」とは?

経験17年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

闘病ブログはとても参考になると思います。
にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村

サポートを受けた患者さんの声

大腸がん(腹膜播種)遠藤さん|患者さんの声

遠藤です。 お世話になっております。 先週4/10(金)に両親と、妻との4人で病院へ行き、担当医に会ってきました。 本村さんが言われていたように、話がどういった展開になるか、少々心配していましたが、私たち子供が立ち会ったことも功を奏したのか、担当医は明朗に現在の状況を説明してくれました。 ガンの転移であるのかについては、今までの抗がん剤治療での経過の中で、部位が多少なりとも小さくなっていることにより、ガンであると判断するしかない、更に突き詰めるには、やはり腹腔鏡手術・開腹手術を行うしかないが、前回母が手術 ...

続きを読む

直腸がん(手術後経過)桑島さん|患者さんの声

長い間本当にありがとうございました!!! 昨年10月にご相談をしてから、早くも6ヶ月が過ぎました。 昨年1月に大腸がん(直腸)の再発に始まり、手術をし人工肛門にするか、肛門の温存又は経過観察にするべきか、悩み迷い、先生のアドバイスを受けました。 結果経過観察を選び、4月1日に6ヶ月目の検査を受診しました。 検査結果担当医より「良かったですね。肝臓に転移も無く、術後も綺麗ですね。」と先生の笑顔を初めて拝見しました。 私もとても嬉しかったです。10月の検査予約をして参りました。 本村先生へのお礼とご報告が遅く ...

続きを読む

子宮体がん(肝臓転移あり5㎜以下で2個~4個)佐藤さん|患者さんの声

(1)患者は私本人です (2)48歳 (3)北海道○○市 (4)肝臓癌 (5)10/23、CT検査。多分再発だろうと医師に言われました。 (6)2012年婦人科で「子宮内膜増殖症 異型」と診断され、ガンに移行するタイプなので設備の整っている病院を紹介され、そこで検査の結果、初期の子宮体癌と診断されました。 (7)2012年子宮、卵巣、リンパ節手術 半年位は、毎月血液検査、その後3ヵ月ごとになりました。CT検査半年ごと。今年の7月のCT検査で、微かな影(?)のようなものが認められ、10月にもう一度CT検査を ...

続きを読む

スキルス胃がん(手術前)本間さん|患者さんの声

本村さま お返事ありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通り、知識をしっかり身につけようと思います。誰に聞けば良いのかわからない質問にまで丁寧に答えてくださり、ありがとうございます。 先日両親にガイドブックを渡しました。がんのことを家族で勉強したいと思います。これからもよろしくお願いします。 本間 【続き】 こんばんは。先日はメールをありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通りでした。 それでも諦めきれず、以前から気になっていた食事療法の本を出されている先生のクリニックへ。 検査結果の資料一式 ...

続きを読む

肺がん(ステージ4)堀内さん|患者さんの声

本村さん こんばんわ 報告ですが○○病院の緩和病棟(外来)に行ってきました。とにかく今の吐き気が辛い事などを伝えましたが、大変親切に対応いただきました。 ○○病院の話も聞きたい旨を伝えましたが、快く賛成頂きました。結果的には、新しい吐き気止めを頂きました。(本村さんのおっしゃるとおりでした。) その薬を妻が飲み、吐き気はなくなったようです。本日(金曜日)、体調が良く吐き気がないので出社して経理の仕事をこなしていました。 ただ、車で30分。会社に着いてすぐもどしました。また退社寸前まで元気でしたが、帰る車内 ...

続きを読む

人気の記事

1

私(本村ユウジ)は身内をがんで亡くしてから、プロとして10年以上活動している、がん治療専門のアドバイザーです。

このページでは、がんを治すための「たった1つの条件」について明らかにしています。

2

標準治療(手術、放射線、化学療法)を批判する意見は多く、書籍も多く出版されています。 特に問題視されることが多いのが、抗がん剤などの薬物を使う「化学療法」です。 ...

3

2019年6月1日より、がんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となりました。 テレビのニュースなどでは「がんゲノム医療が保険適応に」などとテロ ...

4

日本で最初に免疫チェックポイント阻害剤が使われたのは「2014年7月にメラノーマで承認されたオプジーボ(ニボルマブ)。 それ以来、様々な免疫チェックポイント阻害 ...

5

近年、医療関係者や患者さんの間で注目を集めている「がんゲノム医療」について、分かりやすく解説します。 専門用語が多く「いまいち理解できない」という方も多いこの分 ...

-07.乳がん

© 2025 がん治療専門のアドバイザー 本村ユウジ公式サイト・ブログ