がん専門のアドバイザー、本村です。
がんとの闘いは長期化する傾向にあり、身体的に負担の大きい手術、抗がん剤など厳しい治療が続きます。
メンタル面での支えも重要な要素であり、そのひとつとして、「癌封じ」の祈願や病気平癒のお守りなどを求める人も多いです。
私がサポートしている人からも、「手術成功の祈祷を受けたい」「御守りを家族に贈りたいけどオオスメありますか?」などの相談を受けることは多いです。
そのような経緯から、全国の癌封じのお寺、神社や、贈答に適したお守りなどについて調べるようになりました。
できるだけ実際に足も運ぶようにしています。
というわけで今回の記事は「群馬県内」に癌封じ祈願ができる寺社があるか?病気平癒を願うならどこに参拝するのがオススメか?という内容です。
癌を治したい方、病気平癒や健康に関連の深い寺社を探している方に1つのお寺、2つの神社を挙げたいと思います。
(あと、「どうしても癌に関する祈願がしたい、お守りが欲しい」という方向けに、近隣で行きやすい寺社や通販で癌封じのお守りを購入できる寺社などをページ下部で紹介しています)
群馬県邑楽郡 石打こぶ観音の瘤願(りゅうがん)成就
明言寺=通称石打こぶ観音は、1204年に創建されとされる開基800年以上の歴史を持つお寺です。
幹線道路から離れた畑に囲まれた場所にありますが、お土産屋さん、お茶屋さんなど地元の人が交流できる場所もありいつも賑わっている様子です。
「こぶ観音」と呼ばれているのは、このお寺にある本尊である「千手観世音菩薩」です。なぜそう呼ばれるようになったかというと、2つの説話に由来しているとのことです。
[子生観音(こぶかんのん)]
平安時代、夫婦が観音様に熱心に子宝を祈願したところ男児を授かりました。この子を見た旅の僧が「この子は観音様の申し子だ」と千手観音像を授けたとのこと。後にこの子が明言寺を開創したとされ、子宝・安産・子育てを願う観音様となった、という逸話。
[瘤観音(こぶかんのん)]
埼玉のある殿様は、小さい頃から目の上に瘤(こぶ)があり、どうしても取れなかったのが、明言寺観音菩薩に祈願したところ、きれいに治ったとされ、そこから「瘤(不要なもの)」を取り除いてくれる観音様という信仰が生まれた。
癌や病気との関連
現代のこぶ、といえば腫瘤と呼ばれる「癌(がん)」。良性のこぶなら手術で切ればよいですが、悪性の癌はなかなか治らない・・・というところから、癌の治癒をこぶ観音に願う、という信仰が広まったとされています。
癌という病気に特化した「癌封じ」の祈祷や、癌封じのお守りが販売されているわけではないですが、石打こぶ観音では瘤願成就(りゅうがんじょうじゅ)の祈祷をしていることから癌平癒、癌の治療にご利益がある、といわれています。
病気平癒の祈祷
石打こぶ観音の祈祷は「主な願い事を1つお札に書き」瘤願成就(不要なものを瘤として取り除く)を願う、という祈祷です。
なお、他の願い事も2つまで読み込んでもらえるとのこと。
主な願い事として「病気平癒」を選ぶことができるので、瘤願成就=がんを取り除くことをお願いすることができます。
祈祷のお布施(料金)は紙札で3,000円。木札(小)5,000円から。
祈祷後にはお守りが授与されます。
原則として毎日祈祷は行われていますが、お盆の時期や年末は実施できないことがあるそうです。念のため前日までに確認しておくとよいでしょう。
瘤願成就守
瘤願成就守と書かれたお守りや無病息災守などがが販売されています。
【所在地】
群馬県邑楽郡邑楽町石打237‐1
広い駐車場(無料)があります。
群馬県太田市 世良田八坂神社の病気平癒祈祷とお守り
創建年は明らかではないですが、縁起(言い伝え)では876年に上野新田のほとりに社が作られたことが由来とされています。
織田信長も同社を崇拝し社殿を修造したといわれ、伝統と格式を感じる本殿は1756年に造営されています。
荘厳・派手さのある神社ではなく、静かな古い風格のある神社だといえます。
祭神は日本神話の代表的な神の一柱である素戔嗚尊・須佐之男命(スサノオノミコト)です。八岐大蛇(やまたのおろち)を退治した勇猛な神としてよく知られています。
その由来から疫病除けの神として八坂神社は信仰されており、最近は縁結びの神社としても知られているようです。
旧社格(神社の格)は郷社(ごうしゃ)で、府県、市から奉幣を受ける神社という位置づけです。郷社は「村社=村や町から奉幣を受ける神社」よりもひとつ上の社格です。
癌や病気との関連
癌封じなど癌に特化した祈祷や御守りはないですが、病気平癒の祈祷が受けられ、御守りも授与されています。
祈祷受付は9:00~16:00ですが、参拝客の多い神社ではないので祈祷を希望する場合は事前に連絡をしておいたほうがよいです。
病気平癒のお守りと健康守り
病気平癒のお守りと健康守りがあります。
【所在地】
群馬県太田市世良田町1497
約30台駐車可能な駐車場あり。
群馬県前橋市 前橋東照宮の病気平癒祈祷とお守り
前橋東照宮は前橋市の前橋公園脇にある小さな神社です。
江戸初期の大名「松平直基公」が幕府より最初に賜った領地、福井県にて 1624年に創建した神社がこの神社の由来です。
松平家は各地を転々とし、前橋→川越と転居したあと江戸時代末期に前橋に戻りますが、そのときに川越にあった社を移転して、現在の前橋東照宮が造られたと伝えられています。
さて、よく知られているとおり「東照宮」という名のつく神社は徳川家康公を神として祀る神社です。
徳川家康は幼い頃の人質としての生活を乗り越え、江戸時代の礎を築いた人物であり、75歳まで生きた長寿の人でしたので、健康長寿や開運のご利益があるといわれています。
癌や病気との関連
徳川家康を神として祀るときの名は「東照大権現」です。
大権現は家康本人のことを指しますが、「東照」とは東方薬師瑠璃光如来(とうほう やくし るりこう にょらい)を意味しています。「東から日本を明るくしてくれる薬師如来」=東照です。
これは明治時代の神仏分離政策以前の神仏習合で「大権現=神としての家康」に「仏としての薬師如来」が当てられたことが由来です。
この薬師如来は「民の病患を救うという如来=薬壺を持ち病気を治す仏様」であり、ひとことでいうと医薬の仏です。
ですので東照宮にお参りする→薬師如来にお参りする、ことになりますので、特に健康祈願や病気平癒祈願にはご利益があるとされているのです。
癌という病気に特定した祈願やお守りなどはないですが、歴史上で誰もが知る人物が神とされていることと、薬師如来でもある「東照大権現」に難病治癒の祈願に訪れる人は多いです。
前橋東照宮は手入れが行き届いた神社で、社務所には授乳室もあるなど、参拝者に優しい神社ですので群馬県内でお参りを考えている方には候補に入れるに値すると思います。
病気平癒の祈祷
身体健康、病気平癒の祈祷が受けられます。祈祷とは神職よりお祓いを受け、お願い事を載せた祝詞(のりと)を神へ奏上するものです。普通に拝殿に参拝するよりも丁寧な参拝の仕方だといえます。
なお初穂料(料金)お願い事1つにつき7,000円です。他の神社は5,000円程度で受けられますので少し値段設定は高めになります。
祈祷の受付時間は9:30~16:30まで。基本的には事前予約をしておくことが望ましいです。
祈願木と願い文
初穂料300円で祈願木に願い事をかいて納めることができます。
願い文は初穂料500円。願い事やお供えしたいことを書き、納めることができます。
病気平癒のお守り
病気平癒御守があります。
入院中や闘病中の方へ贈答するお守りとして人気があります。なお、お守りが購入できる授与時間は、9:00~17:00です。
【所在地】
群馬県前橋市大手町3-13-19
境内に駐車場完備(50台)
近隣の県にある癌封じの祈願、お守りがあるお寺、神社など
埼玉県のお寺、神社
茨城県のお寺、神社
通販で癌封じのお守りが購入できるお寺、神社
遠くて参拝に行けない、急ぎで御守りを贈りたい、という人には通信販売で授与させてもらえるお寺、神社がおすすめです。