全国がん登録の最新のデータによると、2017年の1年間にがんと診断された人は97万7393人でした。
2016年が99万5131人だったので近年では「年間約100万人が新たにがんと診断されている」ということです。
部位別でいうと2017年にもっとも多かったのが、大腸がん(15万3189人)、次いで胃がん(12万9475人)、肺がん(12万4510人)、乳がん(9万1605人)、前立腺がん(9万1215人)でした。
男性でがんと診断された人は55万8869人、女性が31万8510人でした。
5年生存率については、全国がん登録に基づく分析やデータ発表はまだです。
よくメディアなどで紹介されているがんの5年生存率は「院内がん登録」のデータをもとにした「がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計」です。
それによると、2010~2011年にがんと診断された人の5年生存率は約66%でした。
5年生存率の分析の対象となるのは、いまから10年近くまえに治療を受けた人になり、その後の新しい治療の成果は反映されていません。
そこで、最近は「3年生存率」のデータも発表されています。
それによると、2013年に診断された人の3年生存率は72・4%で、12年に診断された人を0.3ポイント上まわりました。
今後、全国がん登録に基づく生存率がだされるようになれば、より現状を反映したデータになると考えられています。