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【2026年更新】抗がん剤の副作用で便秘が起きる原因と理由は?効果的な対策と解消法まで解説

抗がん剤の副作用でなぜ「便秘」が起きるのか

こんにちは。がん専門のアドバイザー、本村ユウジです。

抗がん剤治療を受けている患者さんから、「便秘がつらい」「お腹が張って苦しい」という声をよく聞きます。

実は、便秘は抗がん剤治療における代表的な副作用の一つであり、多くの患者さんが経験する症状です。

便秘が続くと食欲が落ちたり、腹痛や吐き気を引き起こしたりして、治療を続ける意欲にも影響を与えかねません。

この記事では、なぜ抗がん剤治療で便秘が起きるのか、そのメカニズムと原因を詳しく説明したうえで、日常生活でできる対策と医療機関で行う治療について解説します。


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便秘とは何か~基本的な理解から始めましょう

便秘について正しく理解することが、適切な対策を立てる第一歩です。

便の内容は、水分が約80%、腸内細菌と剥がれた腸の粘膜が約13%、食事由来の残渣物が約7%で構成されています。

便中の水分量は、便が腸内に滞在する時間によって変化します。腸内に長く留まるほど、大腸で水分が吸収されて便が固くなっていきます。

適度に固まった便は排出しやすいのですが、固くなりすぎると排泄が困難になります。

便秘の定義は人によって異なります。数日間排便がなくても違和感を感じない方もいれば、毎日出ないとお腹の張りや不快感を強く感じる方もいます。

重要なのは排便の間隔だけでなく、便の量、回数、そして何より「スッキリ出た」という満足感があるかどうかです。

排便時に不快感や残便感がある場合、それは「便秘」の状態だといえます。

抗がん剤による便秘のメカニズム~なぜ起こるのか

抗がん剤治療によって便秘が起こる理由を理解することで、適切な対処法を選択できます。

多くの抗がん剤は、腸の動きを支配する自律神経に影響を与えます。自律神経が障害されると、腸管の蠕動運動(腸が収縮と弛緩を繰り返して便を肛門方向へ送る動き)が低下します。

蠕動運動が弱まると、便が腸内をスムーズに移動できなくなり、結果として便秘が発生するのです。

また、抗がん剤治療は腸管内の神経細胞にも影響を及ぼすことがあり、これも腸の正常な働きを妨げる要因となります。

がん治療中の便秘は、抗がん剤の直接的な作用だけでなく、治療に伴う様々な要因が複雑に絡み合って発生することが分かっています。


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便秘を起こしやすい抗がん剤の種類

すべての抗がん剤が便秘を引き起こすわけではありません。特に便秘の副作用が起きやすい薬剤があります。

以下の表は、便秘を起こしやすいとされる主な抗がん剤です。

商品名 一般名(成分名) 主な使用がん種
オンコビン ビンクリスチン 白血病、リンパ腫、小児がんなど
エクザール ビンブラスチン 悪性リンパ腫、精巣腫瘍など
ナベルビン ビノレルビン 肺がん、乳がんなど
タキソール パクリタキセル 卵巣がん、乳がん、肺がんなど
タキソテール ドセタキセル 乳がん、胃がん、肺がんなど

これらの薬剤は「ビンカアルカロイド系」や「タキサン系」と呼ばれる分類に属し、腸の動きを調節する自律神経に作用することで便秘を引き起こします。

特にタキソール(パクリタキセル)とタキソテール(ドセタキセル)は、様々ながん種で広く使用されているため、これらの薬による便秘に悩む患者さんは少なくありません。

ビンクリスチン(オンコビン)は、腸管の蠕動運動を特に強く抑制することが知られており、重症化すると腸閉塞に至る可能性もあるため、早期からの便秘対策が重要です。


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制吐剤(吐き気止め)も便秘の原因に

抗がん剤治療における便秘の原因は、抗がん剤本体だけではありません。副作用対策として使用される制吐剤(吐き気止め)も、便秘を引き起こす大きな要因となります。

ほとんどの抗がん剤には「嘔吐や吐き気」という副作用があるため、治療時には予防的に制吐剤が投与されます。

制吐剤には主に「5-HT3受容体拮抗薬」と「ステロイド剤」が使用されますが、これらの薬剤はいずれも腸の蠕動運動を抑制する作用があります。

5-HT3受容体拮抗薬は、セロトニンという神経伝達物質の働きを抑えることで吐き気を防ぎますが、同時に腸の動きも低下させてしまいます。

主な制吐剤には以下のような薬剤があります。

商品名 一般名(成分名) 分類
カイトリル グラニセトロン 5-HT3受容体拮抗薬
アロキシ パロノセトロン 5-HT3受容体拮抗薬
ナゼア ラモセトロン 5-HT3受容体拮抗薬
ゾフラン オンダンセトロン 5-HT3受容体拮抗薬
デカドロン デキサメタゾン ステロイド剤

これらの薬剤は吐き気や嘔吐を抑えるために必要不可欠ですが、便秘という別の副作用を引き起こす可能性があることを理解しておく必要があります。

抗がん剤以外の便秘の原因

がん治療中の便秘は、抗がん剤や制吐剤だけが原因ではありません。治療に伴う様々な要因が複合的に影響します。

痛み止め(オピオイド系鎮痛薬)による便秘

がんの痛みを緩和するために使用されるモルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬は、高い確率で便秘を引き起こします。

オピオイドは腸管の動きを抑制し、腸液の分泌も減少させるため、ほぼすべての患者さんに便秘が生じるといわれています。

2026年現在では、オピオイド誘発性便秘症(OIC)に対して、末梢性μオピオイド受容体拮抗薬という専用の治療薬が使用可能になっており、重症な便秘は以前より減少しています。

精神的ストレスと抗うつ薬

がん治療によるストレスや不安感から、精神的に落ち込んだ状態が続くことがあります。精神的な負担は自律神経のバランスを崩し、腸の機能にも影響を与えます。

また、抑うつ症状に対して処方される抗うつ薬の一部も、副作用として便秘を引き起こすことがあります。

生活習慣の変化

がん治療中は以下のような生活習慣の変化が便秘を悪化させます。

吐き気が強く水分を十分に摂取できない状態が続くと、便が固くなります。

倦怠感によりベッドで横になっている時間が長くなると、腸の動きが低下します。

食欲不振により食事量が減ると、便の材料そのものが不足して便秘につながります。

ストレスで気分が塞ぎ込むと、腸管の機能が低下することが知られています。

このように、がん治療と便秘は多角的に関連しており、単一の原因ではなく複数の要因が絡み合って発生することを理解しておくことが大切です。

日常生活でできる便秘の対策

医療機関での治療と並行して、日常生活での工夫も便秘の改善に役立ちます。無理のない範囲で取り組んでみましょう。

食事内容の工夫

便秘対策の基本は食事です。以下の食品を意識的に取り入れることをお勧めします。

食物繊維を豊富に含む食品は便の量を増やし、腸の動きを促進します。豆類(納豆、枝豆など)、イモ類(さつまいも、じゃがいもなど)、野菜類(ごぼう、キャベツ、ブロッコリーなど)、きのこ類、海藻類などです。

特に納豆やイモ類は腸内で発酵しやすく、発生したガスが腸管を刺激して蠕動運動を促す効果があります。

脂肪を適度に含む食品も重要です。脂肪には便を柔らかくして腸管内の滑りを良くする働きがあります。また、脂肪が分解されてできる脂肪酸は腸壁を刺激します。

ただし、獣肉類は消化が悪いため、魚(サバ、サンマなど)、ナッツ類(アーモンド、くるみなど)、植物性の油(オリーブオイル、ごま油など)を積極的に取り入れることをお勧めします。

発酵食品も腸内環境を整えるのに有効です。ヨーグルト、味噌、キムチ、ぬか漬けなどに含まれる乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、腸の働きを改善します。

水分補給の重要性

十分な水分摂取は便秘対策の要です。目安として、1日にコップ7~8杯(約1.5~2リットル)の水分を摂取するよう心がけましょう。

特に朝起きたときに水を飲むことで胃腸が刺激され、排便を促す「胃-結腸反射」が起こりやすくなります。

ただし、抗がん剤治療中は吐き気などで水分摂取が難しい場合もあります。無理をせず、飲めるときに少しずつ飲む工夫をしましょう。

適度な運動と体の動き

運動は腸の蠕動運動を促進します。激しい運動は不要で、可能な範囲で体を動かすことが大切です。

家の中を歩く、書店に行って店内をゆっくり歩く、ベッドの上で軽いストレッチをするなど、日常的な動きで十分効果があります。

横になったままでも、お腹を「の」の字を描くようにマッサージすることで、腸の動きを刺激できます。

排便習慣の確立

便意がなくても、毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけることが重要です。

特に朝食後は胃-結腸反射が起こりやすいタイミングなので、食後にトイレで排便を試みる習慣を作りましょう。

食事が十分に取れない場合でも、毎日同じ時間にトイレに行くことで、体のリズムが整いやすくなります。

医療機関で処方される便秘薬

がん治療中の便秘は、生活習慣の改善だけでは対処しきれない場合が多く、適切な薬物療法が必要です。

便秘薬には大きく分けて2つのタイプがあります。

腸を刺激して動かす大腸刺激性下剤

腸の動き自体が悪くなっている場合に使用します。腸管を直接刺激して蠕動運動を活発にします。

主な薬剤として、ラキソベロン(ピコスルファート)、アローゼン(センナ)、プルセニド(センノシド)などがあります。

これらの薬は効果が強い反面、使いすぎると腸が薬に慣れてしまい、徐々に効きにくくなる可能性があります。また、腹痛を引き起こすこともあるため、医師の指示に従って適切に使用することが重要です。

便を柔らかくする緩下剤

腸は動いているが便が固くて出にくい場合に使用します。便中の水分量を調整して便を柔らかくします。

代表的な薬剤は酸化マグネシウムで、腸管内に水分を保持することで便を軟らかくし、排出しやすくします。

また、2026年現在では新しいタイプの便秘薬も使用されています。

ルビプロストン(アミティーザ)は腸液の分泌を促進し、リナクロチド(リンゼス)やエロビキシバット(グーフィス)は腸管内の水分分泌を増やすことで便を柔らかくします。

薬の選び方と使い分け

どちらの薬を使うかの判断基準の一つが「オナラが出るかどうか」です。

オナラが出ているということは腸が動いている証拠です。オナラは出るのに便秘だという場合は「腸は動いているが便が固い」と考えられるため、緩下剤を使います。

一方、オナラも出ない場合は腸の動き自体が悪くなっている可能性が高いため、大腸刺激性下剤を使って腸を動かします。

ただし、オナラが出るのに便秘が続く場合は、腸内細菌のバランスが崩れている可能性があります。腸内環境が悪化している状態なので、食事内容を見直すことも大切です。

特にビンクリスチン(オンコビン)など神経に作用する抗がん剤を使用している場合は、自律神経が障害されて腸の蠕動運動がうまくできないため、大腸刺激性下剤による対処が基本となります。

使っている抗がん剤の種類や便秘の原因によって選ぶべき薬が異なるため、自己判断せず必ず医師の診断を受けましょう。間違った対処をすると、激しい腹痛に襲われることもあります。

手術を受けた方が注意すべきこと

過去に手術を受けた経験がある方は、特に便秘になりやすい傾向があります。

腸は一度空気に触れると動きが鈍くなる特性があるため、大腸や胃の切除手術を受けたことがある患者さんは便秘のリスクが高まります。

また、手術後に腸管の癒着(腸同士や腸と腹壁がくっつくこと)が起こると、腸の動きがさらに制限され、便秘が悪化することがあります。

癒着が原因で腸が曲がったりねじれたりすると、腸閉塞(イレウス)を起こす危険性もあります。

便秘が長く続いたり、激しい腹痛や嘔吐を伴う場合は、腸閉塞の可能性も考えられるため、すぐに医療機関を受診してください。

ただし、同じ大腸手術でもS状結腸の切除術を受けた方は、逆に下痢になりやすいという特徴があります。

どこの部位の手術を受けたか、使用している抗がん剤は何かといった情報を医師と共有したうえで、個別に適した便秘対策を選ぶことが大切です。

便秘が続く場合は早めに相談を

便秘は「たかが便秘」と軽視されがちですが、放置すると腸閉塞などの重大な合併症につながる可能性があります。

便秘が何日も続く、お腹の張りが強い、激しい腹痛がある、吐き気や嘔吐を伴うといった症状がある場合は、必ず担当医に相談してください。

抗がん剤治療中の便秘は、治療に伴って当然起こりうる症状です。遠慮せずに医療スタッフに伝え、適切な対処を受けることが、治療を継続するうえで重要です。

下剤の量は個人差が大きく、同じ薬でも効き方が異なります。処方された量を基準に、便の状態を見ながら医師の指示のもとで調整していきましょう。

抗がん剤による便秘は一時的なものであり、治療が終われば多くの場合改善します。しかし治療中は適切な対策を取ることで、できるだけ快適に過ごすことができます。

日常生活での工夫と医療機関での適切な治療を組み合わせて、便秘をうまくコントロールしていきましょう。

参考文献・出典情報

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス「便秘」
    https://ganjoho.jp/public/support/condition/constipation/index.html
  2. 国立がん研究センター東病院「便秘について」
    https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/division/pharmacy/kouganzai/kouganzai_qa_Specifics/Supportivecare_constipated.html
  3. 小野薬品工業 がん情報 一般向け「がんに伴う便秘への対策」
    https://p.ono-oncology.jp/care/symptom/12_constipation/01.html
  4. AstraZeneca「がん治療の副作用対策とセルフケア:便秘」
    https://www.az-oncology.jp/cancer_treatment/side_effect/side_effect05/
  5. ファイザー がんを学ぶ「がんの副作用~便秘解消と予防のための日常生活」
    https://www.ganclass.jp/confront/associate/astriction_precaution
  6. SURVIVORSHIP.JP「抗がん剤治療中の便秘や下痢にはどう対処したらいいでしょうか」
    https://survivorship.jp/family/stomach/qa/02/14.html
  7. 静岡がんセンター がん体験者の悩みQ&A「抗がん剤投与の副作用による便秘に悩んでいる」
    https://www.scchr.jp/cancerqa/jyogen_4100495.html
  8. あきらめないがん治療ネットワーク「がん患者さんに便秘が多い理由とその対策」
    https://www.akiramenai-gan.com/qol/life/53968/
  9. EAファーマ株式会社「緩和ケアにおける便秘治療のポイント」
    https://www.eapharma.co.jp/medical/constipation-useful/palliative-care
  10. 新潟県立がんセンター新潟病院「治療に関した副作用:便秘」
    https://www.niigata-cc.jp/disease/fukusayobenpi.html

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本村ユウジ
本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

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経験18年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

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