長ネギの特徴
ネギの故郷はシベリアなどの寒冷地です。長ネギは、寒くなるほどに甘みを増し、1月においしさのピークを迎えます。ネギ特有の辛味成分「アリシン」には、血液が固まるのを防いでサラサラにする効果があります。
九条ネギなど土寄せをしないで育てる葉ネギは、カロテンやビタミンCが豊富です。
また、長ネギにはアスピリンと同じような鎮痛解熱作用があることでも知られています。
【がん(癌)に作用されると言われている成分】
アリシンは、ビタミンB1と結合してアリチアミン(アリナミン)になり、ビタミンB1が体内で長期間利用できるようにします。ビタミンB1は不足するとクエン酸回路がスムーズに働かなくなってがんの遠因になると言われています。
また、アリシンには、体内に侵入した異物やがん細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞を活性化する働きがあり、がん予防効果が期待できるといわれています。
【調理方法のコツ】
揮発性の成分であるアリシンは熱に弱いので、長く煮込むと効力が激減します。アリシンを活用するなら生食がおすすめです。白髪ねぎなどにして、2~3分水にさらし、できるだけ
生に近い状態で食べるとよいでしょう。
【良い長ネギを選ぶポイント】
自然に即して無農薬で育った長ネギは、寒さが増してくると葉が肉厚になり、しっかりと巻いて太くなってきます。特に地上に出ている緑色の部分が、太く、かつ淡い緑色をしているものがよいネギです。白っぽい葉や枯れ葉がついているもの、表皮が乾いているものは固くて味が悪いといえます。
・保存法
養分を奪う根を切ってから、ポリ袋に入れて野菜室で冷蔵しましょう。泥つきなら、新聞紙に包んで冷暗所に立てておくか、庭の土に浅く埋めるのがよいです。
【主な栄養成分】(100gあたり)
ビタミンA 150ug
ビタミンC 31mg
カルシウム 54mg
鉄 0.7mg
βカロテン 2200ug
葉酸 120ug
など
以上、がん(癌)と長ネギについての解説でした。