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20.悪性リンパ腫

【2025年最新】ホジキンリンパ腫の抗がん剤治療完全ガイド - ABVD療法の効果と副作用などを分かりやすく解説

悪性リンパ腫「ホジキンリンパ腫」への化学療法


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ホジキンリンパ腫における抗がん剤治療の現状

悪性リンパ腫の一種であるホジキンリンパ腫に対する化学療法(薬物療法・抗がん剤治療)について初回治療として最も広く使用されているのが、ABVD療法と呼ばれる多剤併用化学療法です。

ABVD療法は、アドリアマイシン(Adriamycin)、ブレオマイシン(Bleomycin)、ビンブラスチン(Vinblastine)、ダカルバジン(Dacarbazine)の4つの抗がん薬を組み合わせた治療法で、それぞれの頭文字を取ってABVD療法と命名されています。この治療法は、多くのホジキンリンパ腫患者さんに対して高い治療効果を示すことが確認されています。

ABVD療法の具体的な治療スケジュール

ABVD療法では、4種類の抗がん薬を1日で投与し、その後14日間の休薬期間を設けます。2週間後に同じ治療を繰り返すことで1コースが完了します。このサイクルを4週間ごとに繰り返すため、実質的には2週間間隔で抗がん薬が投与されることになります。

治療は原則として外来での実施が可能ですが、初回投与時は副作用の観察や患者さんの安全確保のため、入院での治療が推奨される場合があります。特に高齢の患者さんや併存疾患がある患者さんでは、慎重な観察が必要とされます。

進行期ホジキンリンパ腫の治療方針

進行期と診断された患者さんに対しては、ABVD療法を6~8コース実施することが標準的な治療方針となります。治療効果は定期的な画像検査で評価され、完全寛解が得られない場合は、残存病変に対する放射線治療が検討されます。

2025年の最新のガイドラインでは、PET-CTスキャンを用いた治療効果判定がより精密になっており、治療回数の個別化が進んでいます。患者さんの年齢、全身状態、病期などを総合的に評価して、最適な治療コース数が決定されます。

早期ホジキンリンパ腫の治療戦略

早期ホジキンリンパ腫の患者さんに対しては、放射線療法が治療の中心となりますが、放射線治療の前にABVD療法を2~4コース実施することが一般的です。この併用療法により、治療成績の向上が期待できます。

近年の研究では、早期症例においても患者さんの予後因子に応じて治療強度を調整する個別化治療の重要性が示されています。リスク因子が少ない患者さんでは治療を軽減し、リスクが高い患者さんでは適切な治療強度を維持する方針が取られています。


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ABVD療法以外の化学療法選択肢

過去には、MOPP療法(メクロレタミン、オンコビン、プロカルバジン、プレドニゾロンの組み合わせ)が広く使用されていました。しかし、MOPP療法はABVD療法と比較して治療効果が劣り、急性白血病の発症、二次がんのリスク、不妊などの長期的な副作用が高いことが判明したため、現在では初回治療として選択されることはほとんどありません。

海外では、より多くの種類の抗がん薬を集中的に投与するESCALATE-HD療法やHD15療法などの新しい治療法の臨床試験が実施されており、将来的にはこれらの治療法が標準治療として採用される可能性があります。


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ABVD療法の副作用と対処法

急性副作用への対応

ABVD療法は外来で実施可能な治療法ですが、患者さんによっては吐き気、食欲不振、全身倦怠感などの症状が現れることがあります。吐き気に対しては、5-HT3受容体拮抗薬やNK1受容体拮抗薬などの制吐剤を予防的に使用することで、症状の軽減が可能です。

食事摂取が困難な状況が続く場合は、電解質バランスの維持や脱水予防のための点滴治療が必要になります。また、口内炎の予防や治療も重要な supportive careの一環です。

脱毛とその対策

抗がん薬投与開始から約2週間後より脱毛が始まります。脱毛は患者さんの精神的負担となることが多いため、治療開始前からウィッグや帽子の準備について相談することが大切です。通常、治療終了後6か月から1年程度で毛髪は回復します。

近年では、頭皮冷却システムによる脱毛予防法も一部の施設で導入されており、脱毛の軽減に効果を示すことが報告されています。

肺障害への注意

ABVD療法に含まれるブレオマイシンは、肺線維症という重篤な副作用を引き起こす可能性があります。治療中は定期的な胸部レントゲン検査や呼吸機能検査を実施し、早期発見に努めます。息切れや乾性咳嗽などの症状がある場合は、速やかに医師に相談する必要があります。

高齢患者さんや既存の肺疾患がある患者さんでは、ブレオマイシンを除外したAVD療法が検討される場合もあります。

血液検査で確認される副作用

ABVD療法では、白血球、赤血球、血小板の減少(骨髄抑制)が生じます。MOPP療法と比較すると血球減少の程度は軽いとされていますが、個人差があるため注意深い観察が必要です。

血球成分 正常値 注意が必要な値 対処法
白血球数 4000-8000/μL 2000/μL以下 G-CSF投与、感染予防
血小板数 15-40万/μL 5万/μL以下 血小板輸血、出血予防
ヘモグロビン 12-16g/dL 8g/dL以下 赤血球輸血

白血球数が著しく低下した場合は、感染症のリスクを軽減するためにG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)を投与します。また、発熱時には迅速な対応が求められ、場合によっては緊急入院が必要となることもあります。

治療抵抗性ホジキンリンパ腫への対応

放射線療法やABVD療法に対して初回から反応が見られず、完全寛解が得られない場合は、治療戦略の変更が必要です。照射線量を増加させても効果が期待できない場合が多いため、異なる抗がん薬の組み合わせによる救援化学療法が検討されます。

救援化学療法として、ESHAP療法(エトポシド、メチルプレドニゾロン、高用量サイタラビン、シスプラチン)、ICE療法(イホスファミド、カルボプラチン、エトポシド)、GDP療法(ゲムシタビン、デキサメタゾン、シスプラチン)などが使用されます。

条件が整った患者さんでは、自家造血幹細胞移植が積極的に検討されます。移植前処置として大量化学療法を実施し、その後に予め採取保存しておいた自身の造血幹細胞を輸注します。

再発ホジキンリンパ腫の治療戦略

初回治療法による治療選択

再発した患者さんの治療方針は、初回治療の内容と再発までの期間によって決定されます。初回治療として放射線療法のみを受けた患者さんが再発した場合、ABVD療法の実施により良好な治療効果が期待できます。

一方、初回治療でABVD療法を受けた患者さんが限局した部位に再発した場合は、その部位への放射線治療が選択肢となります。再発の範囲が広範囲にわたる場合は、全身への治療が必要となります。

再発時期による予後の違い

再発までの期間は治療効果と密接に関連しています。治療終了から再発までの期間が長いほど、救援治療に対する反応性が良好であることが知られています。特に治療終了から12か月以上経過しての再発では、比較的良好な治療成績が期待できます。

12か月以内の早期再発や、広範囲にわたる再発病変が認められる場合は、救援化学療法後の自家造血幹細胞移植が積極的に検討されます。移植の適応については、患者さんの年齢、全身状態、臓器機能などを総合的に評価して決定されます。

新規治療薬の展望

2025年現在、ホジキンリンパ腫に対する新しい治療選択肢として、免疫チェックポイント阻害薬や抗体薬物複合体(ADC)の開発が進んでいます。ニボルマブ(オプジーボ)やペムブロリズマブ(キイトルーダ)などのPD-1阻害薬は、再発・難治性ホジキンリンパ腫に対して有効性が示されています。

また、ブレンツキシマブ ベドチン(アドセトリス)は、CD30陽性のホジキンリンパ腫に対して特異的に作用する分子標的薬として、既に臨床現場で使用されています。これらの新規薬剤の登場により、従来の化学療法で効果が不十分だった患者さんに対しても新たな治療選択肢が提供されています。

治療中の生活における注意点

ABVD療法を受ける患者さんは、治療期間中の感染予防が重要です。白血球数が低下している期間は、人混みを避ける、手洗いやうがいを徹底する、マスクを着用するなどの対策が必要です。

栄養状態の維持も治療継続のために重要な要素です。食欲不振や味覚の変化により食事摂取が困難になることがありますが、栄養士との相談を通じて個々の患者さんに適した食事内容を検討することが大切です。

また、治療による疲労感は多くの患者さんが経験する症状です。無理をせず、適度な休息を取りながら、可能な範囲で軽い運動を継続することで、体力の維持に努めることが推奨されます。

長期的な経過観察の重要性

ホジキンリンパ腫の治療が成功した後も、定期的な経過観察が必要です。再発の早期発見だけでなく、治療による長期的な合併症の監視も重要な目的となります。

アドリアマイシンによる心機能への影響、ブレオマイシンによる肺機能への影響、放射線治療による二次がんのリスクなど、治療終了後数年から数十年後に現れる可能性がある合併症について、継続的な観察が必要です。

経過観察の頻度は治療終了後の期間によって調整されますが、一般的には最初の2年間は3-4か月ごと、その後は6か月から1年ごとの受診が推奨されています。

参考文献・出典情報

NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology - Hodgkin Lymphoma

ESMO Clinical Practice Guidelines - Hodgkin Lymphoma

National Cancer Institute - Adult Hodgkin Lymphoma Treatment

American Society of Hematology - Blood Cancer Information

Lymphoma Research Foundation - Hodgkin Lymphoma

Leukemia & Lymphoma Society - Hodgkin Lymphoma

New England Journal of Medicine - Hodgkin Lymphoma Review

The Lancet Oncology - Hodgkin Lymphoma Treatment Advances

European Hematology Association - Hodgkin Lymphoma Guidelines

Cancer Research UK - Hodgkin Lymphoma Treatment

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本村ユウジ
本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

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経験18年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

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