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25.抗がん剤・分子標的薬

皮膚にでる抗がん剤の副作用|手足症候群、ニキビへの対策

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皮膚にでる抗がん剤の副作用

手足症候群、ニキビなど皮膚に関する副作用は分子標的薬と、フルオロウラシルなどの代謝拮抗薬によく見られます。有効な治療法はないので、保湿クリームなどを塗って症状を悪化させないように対処することになります。

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ニキビや爪の周囲の炎症「手足症候群」などが起こる

がんで使われる抗がん剤や分子標的薬は皮膚や爪の細胞にもダメージを与えます。そのため、皮疹やニキビ(座瘡)、かゆみ、色素沈着、爪周囲炎(爪の周囲の皮膚に亀裂が生じて痛みが出る)など、さまざまな皮膚障害を起こします。

皮膚障害は分子標的薬によく見られます。ゲフィチニブやセツキシマブやパニツムマブなどは、いずれも「EGFR(上皮成長因子受容体)」を標的にしていますが、このEGFRは正常な皮膚の上皮細胞にもたくさん存在しているので、高頻度に皮膚障害が見られます。最も多いのはニキビ(ニキビ様皮疹という)、次に皮膚の乾燥です。

ソラフェニブは手のひらや足の裏の圧がかかるところに皮疹が出て、赤く腫れ、ヒリヒリ、チクチクと痛んだり、水ぶくれができて皮膚がむけたりする「手足症候群」が起こるのが特徴です。

抗がん剤では、フルオロウラシルやカペシタビンなどの代謝拮抗薬も、手足症候群という皮膚症状を起こしやすいことが知られています。このほかに、薬の薬液が漏れることで問題が起こることもあります。

症状の軽減に保湿クリーム 治療を中断することも

こうした皮膚症状は、とくに分子標的薬では治療効果が出やすい人に起こることが知られています。しかし、そうかといってそのままにしていれば、痛みなどで歩けない、モノが持てないといった問題が起こり、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。

そこで、通常は症状が出る前から、尿素配合剤(ウレパール軟膏など)やヘパリン類似物質(ヒルロイド軟膏など)などの保湿クリームを頻回に塗るなどでセルフケアを徹底し、症状が出たら、すぐに炎症を抑えるステロイドの塗り薬や飲み薬を使います。

海外からは、尿素配合剤を用いると予防効果が高いことが報告されています。男性は女性と比べて保湿クリームを塗る習慣がない人が多いので、しっかり塗ることがポイントだといえます。

また、指輪や腕時計、靴などで締めつけず、同じ場所に圧がかかるような姿勢や動作を続けないようにするのも有効です。

色素沈着の予防には、市販の日焼け止めクリームを使います。かゆみが出てきたら、患部を冷やすことで一時的に症状を抑えます。それでも治まらなければ、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの飲み薬で対応します。

こうしたケアをしても症状が続く場合は、1度、薬の投与を中断しますが、皮膚症状の場合は回復してきたら治療の再開が検討されます。

以上、抗がん剤の副作用についての解説でした。

私がサポートしている患者さんでもハーセプチンなど分子標的薬を使っている方は多くいます。従来の抗がん剤に比べると効果を発揮しやすく、副作用は少ないですが、それでも「がんを治す薬」ではありません。

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