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24.放射線治療

【2025年更新】小線源治療(内部照射)とは?前立腺がん・子宮頸がんへの効果と副作用、費用を分かりやすく解説

密封小線源治療


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小線源治療とは何か

小線源治療は、放射線を出す小さな線源をがん組織の内部や近くに直接配置して治療する方法です。内部照射とも呼ばれ、体外から放射線を当てる外部照射とは異なるアプローチを取ります。

この治療法の最大の特徴は、がん組織に高い線量の放射線を集中的に照射できる点にあります。線源をがんの内部や周辺に配置するため、周囲の正常な組織への影響を抑えながら、がん細胞を効果的に攻撃できます。

小線源治療で使用される放射性物質には、イリジウム-192、ヨウ素-125、セシウム-137などがあります。これらは小さなカプセルやシード(種)と呼ばれる形状で、専用の器具を使って体内に挿入されます。

小線源治療の仕組みと種類

小線源治療には、線源を体内に留置する時間によって大きく2つの方法に分けられます。

高線量率小線源治療(HDR)

高線量率小線源治療では、強い放射線を出す線源を短時間(数分から十数分程度)だけ体内に挿入します。治療が終わると線源は体外に取り出されるため、患者さんの体内に放射性物質が残ることはありません。

この方法は通常、入院して複数回に分けて行われます。治療のたびにアプリケーター(挿入器具)を配置し、放射線治療装置から線源を送り込んで照射します。

低線量率小線源治療(LDR)

低線量率小線源治療では、弱い放射線を出す線源を体内に永久的または一時的に留置します。特に前立腺がんの治療では、ヨウ素-125を含む小さなシード(約4mm程度)を数十個から100個程度、前立腺内に埋め込む方法が広く行われています。

埋め込まれたシードは数か月かけてゆっくりと放射線を放出し、その後は放射能が減衰して無害になります。


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前立腺がんに対する小線源治療の効果

前立腺がんは、小線源治療が最も広く活用されているがんの一つです。特に早期の前立腺がん(限局性前立腺がん)では、治療選択肢の一つとして確立されています。

前立腺がんの小線源治療は、主に低リスクから中リスクの患者さんに適用されます。PSA(前立腺特異抗原)の値、グリーソンスコア(がんの悪性度を示す指標)、がんの進行度などを総合的に判断して治療方針が決定されます。

治療成績について

前立腺がんの小線源治療における生化学的非再発率(PSA値が上昇しない状態を維持できている割合)は、低リスク群で5年後に約90%以上、10年後でも80%以上と報告されています。

外科手術(前立腺全摘除術)や外部照射と比較しても、適切に選択された患者さんにおいては同等の治療成績が得られることが複数の研究で示されています。

リスク分類 5年生化学的非再発率 10年生化学的非再発率
低リスク 90~95% 80~90%
中リスク 80~90% 70~80%

治療の実際

前立腺がんの低線量率小線源治療は、多くの場合、腰椎麻酔または全身麻酔下で行われます。超音波ガイド下で会陰部(肛門と陰嚢の間)から針を刺し、前立腺内に放射性シードを配置していきます。

治療時間は1~2時間程度で、通常は2~3日の入院で済みます。日帰りや1泊2日で実施している施設もあります。

子宮頸がんに対する小線源治療の効果

子宮頸がんの治療では、外部照射と小線源治療を組み合わせる方法が標準的な放射線治療として確立されています。特に進行した子宮頸がんでは、この組み合わせ治療が重要な役割を果たします。

子宮頸がんの小線源治療では、腔内照射という方法が用いられます。腟から子宮内にアプリケーターを挿入し、高線量率の線源を送り込んで照射します。

治療成績について

子宮頸がんの放射線治療(外部照射+小線源治療)における局所制御率は、ステージによって異なりますが、早期のステージでは80~90%、進行したステージでも50~70%程度と報告されています。

小線源治療を適切に行うことで、腫瘍への線量を高めながら周囲の膀胱や直腸への線量を抑えることができ、治療効果の向上と副作用の軽減につながります。

治療の実際

子宮頸がんの小線源治療は、外来または短期入院で週1~2回のペースで行われます。1回の治療時間は準備を含めて30分から1時間程度です。通常は4~6回程度の治療が行われます。

治療中は安静を保つ必要があり、アプリケーターが挿入されている間は動くことができません。

小線源治療の副作用

小線源治療は周囲の正常組織への影響を抑える治療法ですが、副作用がまったくないわけではありません。がんの部位や治療方法によって、出現する副作用は異なります。

前立腺がん治療の副作用

前立腺がんの小線源治療で見られる主な副作用には以下のようなものがあります。

排尿症状:治療後数週間から数か月の間、頻尿、排尿時の痛み、尿の勢いの低下などが現れることがあります。これらの症状は時間とともに改善することが多いですが、一部の患者さんでは長期的に続くこともあります。

直腸症状:直腸への放射線の影響により、下痢、血便、排便時の不快感などが生じることがあります。発生率は10~20%程度と報告されています。

性機能障害:勃起機能の低下が起こることがあります。発生率は治療前の状態や年齢によって異なりますが、30~50%程度と報告されています。

子宮頸がん治療の副作用

子宮頸がんの小線源治療では、以下のような副作用が見られることがあります。

腟の症状:腟の狭窄(狭くなること)や乾燥、性交時の痛みなどが生じることがあります。腟拡張器を使用したケアが推奨されます。

膀胱症状:頻尿、排尿時の痛み、血尿などが現れることがあります。多くは治療後数週間から数か月で改善します。

直腸症状:下痢、血便、排便時の痛みなどが生じることがあります。

これらの副作用の多くは、治療後の時間経過とともに軽減しますが、症状が続く場合は担当医に相談することが大切です。

小線源治療を受けられる病院

小線源治療は高度な技術と専用の設備を必要とするため、実施できる医療機関は限られています。

前立腺がんの小線源治療を行っている施設は、全国で約100施設程度あります。大学病院やがん専門病院、一部の総合病院で実施されています。

子宮頸がんの小線源治療は、放射線治療を行っている多くの病院で実施可能ですが、最新の画像誘導小線源治療(IGBT)を実施できる施設は限られています。

治療を受ける施設を選ぶ際には、以下の点を確認することが推奨されます。

・年間の治療件数(経験豊富な施設ほど良好な結果が報告される傾向にあります)

・放射線腫瘍医、医学物理士、放射線治療品質管理士などの専門スタッフの配置

・治療後のフォローアップ体制

日本放射線腫瘍学会や日本泌尿器科学会のウェブサイトでは、小線源治療を実施している施設の情報を公開しています。

小線源治療の費用

小線源治療は健康保険の適用となる治療法です。実際の自己負担額は、患者さんの年齢や所得によって異なります。

前立腺がんの小線源治療の費用

前立腺がんの低線量率小線源治療の医療費は、約150万円~200万円程度です。高額療養費制度を利用した場合、自己負担額は所得区分によって異なりますが、多くの方で月額8万円~10万円程度となります。

入院期間が短いため、外科手術と比較すると総額の医療費は同程度かやや低くなる傾向にあります。

子宮頸がんの小線源治療の費用

子宮頸がんの小線源治療は外部照射と組み合わせて行われるため、放射線治療全体での医療費は約100万円~150万円程度です。こちらも高額療養費制度の対象となります。

高額療養費制度について

高額療養費制度を利用すると、1か月間の医療費の自己負担額が一定の上限額までとなります。上限額は年齢や所得によって決まります。

所得区分 自己負担上限額(月額)
年収約370万円~770万円 80,100円+(医療費-267,000円)×1%
年収約770万円~1,160万円 167,400円+(医療費-558,000円)×1%
年収約1,160万円以上 252,600円+(医療費-842,000円)×1%

事前に限度額適用認定証を取得しておくと、医療機関での支払いが自己負担上限額までとなり、一時的な高額の支払いを避けることができます。

小線源治療を選択する際の考慮点

小線源治療が適しているかどうかは、がんの種類、進行度、患者さんの全身状態、年齢、ライフスタイルなど、さまざまな要素を総合的に判断して決定されます。

前立腺がんの場合、小線源治療は低リスクから中リスクの患者さんに適していますが、高リスクの場合は外部照射やホルモン療法との併用が検討されます。また、前立腺が大きすぎる場合や、過去に前立腺の手術を受けている場合は、小線源治療が難しいこともあります。

子宮頸がんでは、腫瘍の大きさや形状、子宮や腟の解剖学的な状態によって、小線源治療の計画が変わってきます。

治療法を選択する際には、担当医から十分な説明を受け、それぞれの治療法のメリットとデメリット、期待される効果と起こりうる副作用について理解した上で、納得して決定することが重要です。セカンドオピニオンを求めることも一つの選択肢です。

小線源治療の最新動向

小線源治療の分野では、技術の進歩により、より精密で効果的な治療が可能になってきています。

画像誘導小線源治療(IGBT)

子宮頸がんの治療では、MRI画像を用いて腫瘍の形状を正確に把握し、線量分布を最適化する画像誘導小線源治療が普及しつつあります。この方法により、腫瘍への線量を高めながら周囲の臓器への線量を抑えることが可能になり、治療成績の向上が報告されています。

前立腺がんにおける新しいアプローチ

前立腺がんの治療では、MRIとCT画像を組み合わせたより精密な治療計画や、ロボット支援によるシード留置技術の開発が進んでいます。また、外部照射との併用療法の研究も行われています。

新しい放射性核種

従来のヨウ素-125やイリジウム-192に加えて、パラジウム-103など、異なる特性を持つ放射性核種の使用も研究されています。これらは半減期や放射線の飛程が異なるため、個々の患者さんの状況に応じた選択が可能になりつつあります。

小線源治療後の生活

小線源治療を受けた後の生活は、治療の種類や患者さんの状態によって異なります。

前立腺がんの低線量率小線源治療を受けた患者さんは、シードを体内に留置したまま退院します。シードから出る放射線は非常に弱く、日常生活に大きな制限はありませんが、治療後2~3か月間は小さな子どもや妊娠中の女性との長時間の密接な接触を避けることが推奨されます。

高線量率小線源治療や子宮頸がんの小線源治療では、線源は体内に残らないため、このような制限はありません。

治療後は定期的な経過観察が必要です。前立腺がんではPSA値の測定、子宮頸がんでは画像検査や細胞診などが行われます。副作用が現れた場合は、適切な対症療法や生活指導を受けることができます。

仕事への復帰時期は、治療の種類や副作用の程度によって異なりますが、多くの患者さんは治療後数週間から1~2か月程度で通常の活動に戻ることができます。

参考文献・出典情報

国立がん研究センター

日本放射線腫瘍学会

日本泌尿器科学会

がん情報サービス(国立がん研究センター)

日本産科婦人科学会

厚生労働省

日本癌治療学会

日本医学物理学会

 

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

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