人気コンテンツ累計150,000名以上に読まれています。無料ガイドブック「がんを完治させるための5つのルール」プレゼント中です。

24.放射線治療

がんの放射線治療は、病状に適した方法を選ぶのが第一。重粒子や陽子線がスペシャルではない

放射線治療の目的はがん病巣を消滅させることですが、そのためにがん病巣に放射線を集中させなければなりません。

膵臓がんの放射線治療

どうすれば集中できるのでしょうか。

1つの大きなポイントは適した照射の方法を選択することです。

放射線を外部から照射する方法ではさまざまな方向からがん病巣をめがけて照射します。

皮膚がんなど表在性腫瘍の治療法には電子線が用いられます。照射法は1門照射です。いっぽうで体内の深部(肺や膵臓など)に存在するがんにはエックス線が用いられます。

つまり外部照射法といっても決まった1つの方法を用いるのではなく、疾患に応じてさまざまな方法が用いられます。

大きさが約3センチメートル以下の肺がんや脳腫瘍には、定位放射線治療法が威力を発揮する、などが分かっています。

定位放射法治療法以外にもざっと挙げると1門照射法、対向2門照射法、多門照射法、回転照射法、原体照射法、強度変調照射法(IMRT)などの方法があります。

この中で特に注目されている照射法は強度変調照射法(IMRT)です。

imrt002

がん病巣には毎回、高い精度で照射していかなければなりません。そのために、照射部位が正確かどうかを画像みて確認する必要がなります。

画像で検証するためには、画像誘導放射線治療法が用いられます。この方法は強度変調照射法(IMRT)と組み合わされて用いられますが、すべてのがん治療で適用される訳ではありません。

たとえば、肺がんには、この強度変調照射法は放射線肺臓炎が誘発されるためにおこなわれません。

また、画像誘導放射線治療法の欠点として、放射線被ばくがあります。被ばく線量は、がんの処方線量に比べてはるかに低い線量ですので被ばくの問題点はまだ取り上げられていません。しかし今後、長期経過後の問題などが起きてくる可能性があります。

陽子線、重粒子線を選べばよい、ということでもない

放射線治療の違いは、「どのくらいの線量を、どのように当てるか」の違いだといえます。

より高度な先進医療として陽子線治療、重粒子線治療、中性子捕捉療法が期待されています。

陽子線治療機

陽子線治療機

エックス線は、定位照射などがん治療に1番利用されている放射線です。いっぽうで陽子線と重粒子線は粒子線の仲間です。この放射線とエックス線との大きな違いは、爆発的なエネルギーを放出する部分ができるところです。

これをブラッグピークと呼んでいます。

がん病巣にこのブラッグピークを合わせれば、細胞の損傷はいっそう大きくなります。しかもブラッグピークの前後は放射線量は低いので、正常組織の障害を少なくすることができるといわれています。

つまり合併症や副作用が少なく、強力にがんを攻撃できるのです。

しかし、がん病巣はある程度の大きさがあるので、ブラッグピークとなる部分は拡大しなければ、実際の治療に用いることはできません。そこで、重粒子線治療装置では、リッジフィルタと呼ばれる器具を用いて、拡大ブラッグピークを作ります。

そうすると、がん病巣全体に高い線量を照射することができますが、必然的に人体表面の線量も高くなります。その結果、正常組織は多量の放射線に曝されることになります。

この方法では正常組織の損傷が大きくなるので、やはり一定以上の線量を照射することはできません。線量に限界ができることはエックス線治療の場合と同じです。したがって、重粒子線治療は決してリニアックなどのエックス線治療よりも優れているとはいい切れないのです。

こういう事実を知らずに、マスコミを通じて重粒子線治療でがんが治ったという報道を聞くことがありますが、照射後にしばらくして、やはり再発したということも耳にします。

重粒子線治療は特別に治療効果がもたらされる方法ではありません。多くの選択肢の1つであり、適合性が高ければ高い効果を発揮しますが、これだけが特別な方法で、なんにでもよく効く、というわけではないのです。

以上、がんの放射線治療についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

納得できる判断をするためには正しい知識が必要です。

 

・・・・・・・・・・

 

がんに関する情報は、世の中に溢れています。

そのなかで、外してはいけない重要なポイントは1つだけです。

詳しくはこちらのページで。

 

がんを治すための『たった1つの条件』とは?

 

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

\ 無料ガイドブック、プレゼント中 /

がんを治すための「たった1つの条件」とは?

経験15年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

闘病ブログはとても参考になると思います。
にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村

サポートを受けた患者さんの声

大腸がん(腹膜播種)遠藤さん|患者さんの声

遠藤です。 お世話になっております。 先週4/10(金)に両親と、妻との4人で病院へ行き、担当医に会ってきました。 本村さんが言われていたように、話がどういった展開になるか、少々心配していましたが、私たち子供が立ち会ったことも功を奏したのか、担当医は明朗に現在の状況を説明してくれました。 ガンの転移であるのかについては、今までの抗がん剤治療での経過の中で、部位が多少なりとも小さくなっていることにより、ガンであると判断するしかない、更に突き詰めるには、やはり腹腔鏡手術・開腹手術を行うしかないが、前回母が手術 ...

続きを読む

直腸がん(手術後経過)桑島さん|患者さんの声

長い間本当にありがとうございました!!! 昨年10月にご相談をしてから、早くも6ヶ月が過ぎました。 昨年1月に大腸がん(直腸)の再発に始まり、手術をし人工肛門にするか、肛門の温存又は経過観察にするべきか、悩み迷い、先生のアドバイスを受けました。 結果経過観察を選び、4月1日に6ヶ月目の検査を受診しました。 検査結果担当医より「良かったですね。肝臓に転移も無く、術後も綺麗ですね。」と先生の笑顔を初めて拝見しました。 私もとても嬉しかったです。10月の検査予約をして参りました。 本村先生へのお礼とご報告が遅く ...

続きを読む

子宮体がん(肝臓転移あり5㎜以下で2個~4個)佐藤さん|患者さんの声

(1)患者は私本人です (2)48歳 (3)北海道○○市 (4)肝臓癌 (5)10/23、CT検査。多分再発だろうと医師に言われました。 (6)2012年婦人科で「子宮内膜増殖症 異型」と診断され、ガンに移行するタイプなので設備の整っている病院を紹介され、そこで検査の結果、初期の子宮体癌と診断されました。 (7)2012年子宮、卵巣、リンパ節手術 半年位は、毎月血液検査、その後3ヵ月ごとになりました。CT検査半年ごと。今年の7月のCT検査で、微かな影(?)のようなものが認められ、10月にもう一度CT検査を ...

続きを読む

スキルス胃がん(手術前)本間さん|患者さんの声

本村さま お返事ありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通り、知識をしっかり身につけようと思います。誰に聞けば良いのかわからない質問にまで丁寧に答えてくださり、ありがとうございます。 先日両親にガイドブックを渡しました。がんのことを家族で勉強したいと思います。これからもよろしくお願いします。 本間 【続き】 こんばんは。先日はメールをありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通りでした。 それでも諦めきれず、以前から気になっていた食事療法の本を出されている先生のクリニックへ。 検査結果の資料一式 ...

続きを読む

肺がん(ステージ4)堀内さん|患者さんの声

本村さん こんばんわ 報告ですが○○病院の緩和病棟(外来)に行ってきました。とにかく今の吐き気が辛い事などを伝えましたが、大変親切に対応いただきました。 ○○病院の話も聞きたい旨を伝えましたが、快く賛成頂きました。結果的には、新しい吐き気止めを頂きました。(本村さんのおっしゃるとおりでした。) その薬を妻が飲み、吐き気はなくなったようです。本日(金曜日)、体調が良く吐き気がないので出社して経理の仕事をこなしていました。 ただ、車で30分。会社に着いてすぐもどしました。また退社寸前まで元気でしたが、帰る車内 ...

続きを読む

人気の記事

1

私(本村ユウジ)は身内をがんで亡くしてから、プロとして10年以上活動している、がん治療専門のアドバイザーです。

このページでは、がんを治すための「たった1つの条件」について明らかにしています。

2

標準治療(手術、放射線、化学療法)を批判する意見は多く、書籍も多く出版されています。 特に問題視されることが多いのが、抗がん剤などの薬物を使う「化学療法」です。 ...

3

2019年6月1日より、がんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となりました。 テレビのニュースなどでは「がんゲノム医療が保険適応に」などとテロ ...

4

日本で最初に免疫チェックポイント阻害剤が使われたのは「2014年7月にメラノーマで承認されたオプジーボ(ニボルマブ)。 それ以来、様々な免疫チェックポイント阻害 ...

5

近年、話題になっている「がんゲノム医療」とは何か、というテーマの記事です。 専門用語、難解な言葉が登場しやすく「いまいち、理解できない」という人が多いので、でき ...

-24.放射線治療
-

© 2025 がん治療専門のアドバイザー 本村ユウジ公式サイト・ブログ