がん専門のアドバイザー、本村です。
この記事では北海道函館市内にある「癌封じ」の祈願ができるお寺1つと、病気平癒のご利益があるといわれている神社と、延命の名所がある「函館で最も格の高い神社」をご紹介します。
【癌封じとは】
「癌封じ」は「(がんでない人が)がんにならないこと」を願う祈願です。その解釈が広まり「がんを治すこと」も含む祈願になっています。
【癌が治ることを祈る祈願はどれ?】
癌を含む病気が治るよう祈願することを「病気平癒(へいゆ)祈願」といいます。白血病などの血液系のがんや肉腫などの病気も含みます。
この記事を読まれている方は、癌が治ることや、再発しないこと、あるいは手術や抗がん剤治療などの成功を祈願したい、あるいはお守りが欲しい、と思われていると思います。
祈願としては「癌封じ」でも「病気平癒」でもどちらでもよいです。
私が紹介するうえでのポイントは
・「癌」に特化した祈祷やお守りがあるか?
・寺や神社の由来や、祀っている祭神に病気平癒のご利益があるか?
という点です。
以下の内容が参考になれば幸いです。
函館市東山町 東雲山善導院の癌封じ祈祷
善導院(ぜんどういん)1998年に建立された真言宗のお寺です。
真言宗の開祖、弘法大師(空海)にゆかりのある北海道の88のお寺で構成される「北海道八十八か所霊場」がありますが(霊場=この場合はお寺のこと)、善導院は八十八か所のうちの1つ(64番)です。
お遍路といえば四国の八十八か所巡りが有名ですね。そもそもお遍路というのは弘法大師の足跡や真言宗のお寺を辿ることです。
四国の霊場は1200年以上の歴史がありますが、北海道では2006年に開かれました。霊場巡礼は、複数の寺院を訪ね歩いて参拝することで、北海道の道のりは3,000kmに及びますが、近年では北海道の巡礼者も増えているそうです。
癌封じの護摩とは
善導院は真言宗に伝わる「護摩(ごま)」により、災厄。霊障、難病などに悩む人を救うことを目指しているそうです。
護摩とはサンスクリットの「ホーマ」が由来で意味は「物を焼く」です。
真言宗では焼くことで生まれる火、炎に大きな意味があり、炎=仏の智慧の象徴とされています。
善導院で行われている祈祷=「護摩木やろうそくを供物として炎をおこし、仏の智慧によって願い事=癌などの難病を封じることが叶うように祈る」ということですね。
祈祷の内容として、当病封じ、癌封じ、うつ病封じなどがあります。祈祷の日時などは公開されていませんので、メール、電話などで問い合わせするのがよいと思います。祈祷料は10,000円~です。
東雲山善導院の所在地
北海道函館市東山町156-106
電話 (0138)51-3093
函館市湯川町 湯倉神社の病気平癒祈願とお守り
湯倉神社(ゆくらじんじゃ)は医薬に関する祭神が祀られている神社で、癌が治ることを含む病気平癒祈願をしたり、お守りを購入したりするにはおすすめの神社です。
よく整備された境内、種類の豊富なお守りなどで地元でも人気があります。
創建の由来は、1453年頃、当地の温泉で関節痛を治した一人のきこりが薬師如来を祀った「薬師堂」を建てて安置したのがはじまりとされています。
その後、1653年には松前藩藩主も難病を湯治で回復させたことから松前藩によって1654年に社殿を再建、黄金の薬師如来像(少彦名神)を安置したと伝えられています。
癌や病気との関連
病気の治癒や薬師如来(医薬の仏)を祀ったことが神社の由来ですので、病気平癒、病魔退散、身体壮健にご利益のある神社とされています。
また、湯倉神社の祭神である大己貴神(おおなむちのかみ。通称「大黒様」)は、日本神話の神の一柱で、国土経営の神、医療・温泉の神とされています。
同じく祭神の少彦名神(すくなひこなのかみ)は日本神話において医療や薬の創始神とされていて、医療の神として全国でも多くの神社に祀られています。
祭神が医療、薬に関する神ですので難病平癒祈願、病気平癒祈願はもちろん、癌克服の祈願をする人も多く訪れています。
神兎(なでうさぎ)
湯島神社で有名なのがこの神兎(なでうさぎ)。
2014年に設置されたものです。拝殿にて参拝したあと、願い事を祈念しながら撫でると大己貴神の加護により願いが叶う、とされています。
健康長寿小槌(小さい小槌)
拝殿には大己貴命にちなんだ、小槌が2つ置いてあります。
大きいものが開運小槌。小さいものが「健康長寿小槌」です。身体堅固を祈念しながら、気になる箇所を小槌で撫でるとご利益があるとされています。
癌が治ることを祈願する「病気平癒祈願」ができます
個人での「病気平癒祈願」が申し込めます。癌の治療成功や、治ることを祈願する人はこの項目を選んで祈願を申し込むことになります。
参拝日程が決まっていれば、予約をしたほうがよいでしょう。詳細は神社社務所までお問い合わせ下さい(湯倉神社社務所 0138-57-8282)。
病気平癒守など
病気平癒御守、健康長寿御守、健康御守など、健康や病気平癒が祈願されたいくつかのお守りが授与されています。
湯倉神社の所在地
北海道函館市湯川町2丁目28番1号
TEL:0138-57-8282
電停:函館駅前より乗車し約30分。湯の川で下車し徒歩1分
駐車場:無料の駐車場(約100台)あり。
函館市谷地頭町 函館八幡宮の延命の桜
函館山の麓にある函館八幡宮(はちまんぐう)は、1445年に創建された歴史深い神社で、地元では「八幡さん」と親しまれています。
長い石段(134段)でも有名です。
社格(神社の格)は、道内では札幌にある北海道神宮(官幣大社)に次ぐ格(函館八幡宮は国幣中社)があります。函館内の神社では最も高い格です。
※社格とは?
明治維新以降に神社を等級化した制度で、第二次世界大戦後に廃止されましたが今日でも「旧社格」などの名称で神社を表す目安とされています
格として一番上なのが「官社」で国から奉幣を受ける神社になります。官社の中でも最も上位なのが「官幣大社」という等級で島根の出雲大社、東京の明治神宮などがあります。なお、三重の伊勢神宮は「すべての神社の上にある」とされており、社格はありません。
特に癌や病気との縁深い神社ではないですが、函館八幡宮境内にある「延命の桜」が有名です。
函館八幡宮「延命の桜(オオヤマザクラ)」
2004年8月の台風で樹木の大部分が痛んでしまい、瀕死の状況でしたがその後の養生のおかげで生き永らえ、毎年美しい桜の花を咲かせています。
病気平癒の祈祷などについて
安産祈願などで有名ですが、各種祈祷を受けることができます。特に予約は必要なく、午前9時ころから午後3時ころまで申し込み可能です。念のため参拝前に神社に確認されるのがよいと思います。
函館八幡宮の所在地
北海道函館市谷地頭町2番5号
電話:0138-22-3636
駐車場:無料駐車場(50台)あり。