がん専門のアドバイザー、本村です。
当記事では福岡県の寺社についての紹介です。
福岡には由緒ある神社、お寺が多くあります。その中で「癌封じや癌平癒」に関するご祈祷をしたり、お守りを購入したい方に4つの寺社仏閣を(有名なところや個人的な見解も含めて)ご紹介したいと思います。
福岡県久留米市 癌封じのお守りがある神社、櫛原天満宮
学問の神様、菅原道真公を「天神様」として祀る神社は12,000社あるとされており、総本宮が福岡市にある「太宰府天満宮」です。
櫛原天満宮(くしはらてんまんぐう)も道真公を祀る神社で、こちらに参拝するとその方角の先(北方面)に太宰府天満宮あるという位置関係になります。
源頼朝による創建という説もありますが、戦火によって記録が途絶えているため詳しいことは分かっていないようです。現在の拝殿は1719年に村長貞宣に造られたと記録されています。
社格は「郷社(ごうじゃ)」で、府県、市から奉幣を受ける神社です。
※社格とは?
明治維新以降に神社を等級化した制度で、第二次世界大戦後に廃止されましたが今日でも「旧社格」などの名称で神社を表す目安とされています
格として一番上なのが「官社」で国から奉幣を受ける神社になります。官社の中でも最も上位なのが「官幣大社」という等級で島根の出雲大社、東京の明治神宮などがあります。なお、三重の伊勢神宮は「すべての神社の上にある」とされており、社格はありません。
癌との関連
櫛原天満宮がいつから、どのような由来で「癌封じ」のお札やお守りを授与するようになったのかははっきり分かっていません(公式には記載されていません)。
道真公は学問の神、至誠の神とされていますが「厄除けの神様」ともされているので、厄を祓う、災いを祓う、というところから癌という難病を治せるよう、天神様に祈る、という風習から発展したのではないか、思います。
癌封じのご祈祷とお守り
宮司ひとりで切り盛りされている神社ですので、祈祷には前日までの予約が必要です。祈祷料は5,000円から。
癌封じのお守りは24時間購入できるように、お賽銭箱のとなりに置かれている状態です。初穂料(料金)は500円で賽銭箱に入れてお支払いすることができます。
【所在地】
福岡県久留米市東櫛原町1324番地
無料の駐車場があります。
福岡県太宰府市 病気平癒のお守りがある太宰府天満宮
そもそも「癌封じ」とは、がんを封じ込める=がんにならないように祈願するものです。
再発や転移をしないように、という意味でがんを治す祈願としては正しいと思いますが、がんを治す、病気を治すこと=病気平癒を願うなら、天神様を祀る総本宮である太宰府天満宮にもお守りがあります。
ちなみに太宰府天満宮は旧社格では「官幣中社」の位置づけ(都道府県ではなく、国から奉幣を受ける神社)です。
病気平癒、延命長寿の祈願ができ、初穂料はひとり5,000円で可能です。
病気平癒のお守り
学業関連のお守りも非常に立派な作りになっていますが、太宰府天満宮の病気平癒のお守りも木箱に入っており、ご本人が授与されるのはもちろん、家族からの提供や友人、知人向けのお見舞いの品としても適しているかと思います。
病気平癒守の初穂料は1,200円です。
授与されている場所(購入できるところ)
楼門から参道が左右に分かれます。本殿に向かう道の中で、左右ともに授与所があります。
右側の授与所は17時で閉まるそうです。左側は17時以降から閉門時間でも購入可能です。
【所在地】
福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号
車の場合は有料の専用駐車場あり。駐車可能時間:8時00分~17時00分
福岡県小郡市 癌切り不動明王とお守りがある如意輪寺(かえる寺)
5,000体以上ともいわれる「かえる」の石像やオブジェ、置物が鎮座している如意輪寺(にょいりんじ)。
あまり見ないタイプのポップなお寺で地元では「かえる寺」と呼ばれて親しまれているそうです。
かえるは「目標、目的に向かって前に飛ぶ」ことから中国では縁起のよい生き物とされ、仙人の使いといわれています。
かえる像を集めたのはこのお寺の住職で、中国のお土産で持ち帰ったのがはじまりだとのこと。それ以来かえる像を集めて25年以上、ついには5,000体となったそうです。
御朱印もかわいくて人気で、かえるの絵が描かれています。6月はあじさい、11月は紅葉がとても素敵で観光名所としても親しまれています。
さて、寺の歴史はとても古く、奈良時代の高僧である行基(ぎょうき)=大僧正(最高位である大僧正の位は行基が日本で最初)が開いたお寺です。祀られている本尊「如意輪観音」は福岡県の指定有形文化財に指定されています。
癌との関連
癌に関連した逸話、言い伝えなどは特にありませんが、かえる寺には本堂のとなりに「癌切不動明王」が祀られています。不動明王は悪を絶ち仏道に導くことで救済する役目を担っていることから、日本では「疫病退散の守護神」として信仰をあつめてきたという由来があります。
癌を切る!と名付けられた不動明王は全国でもほぼ見ないですし、手術の成功や手術後の回復を祈願する人が全国から訪れているようです。
あと、かえるの石像に直接マジックでお願いごとを書き入れることもできます。「病気を治してください」などの書き込みがたくさんされています。
癌に関するお札とお守り
癌切不動明王のお札とお守りが授与されています。
お守りには「悪いところ、気になるところが快方に向かうように裏面のポケットにお願い事を書き込んでお持ちください」と説明書きがあります。
実際にこのお守りは分厚く、裏のポケットに願い事を書いて入れられるようになっています。
【所在地】
福岡県小郡市横隈1729
駐車場もあります。
福岡県福岡市 立派な病気平癒守がある香椎宮(かしいぐう)
旧社格では神社として最も上の貨幣大社に位置付けられる神社で、(ひとつの目安としては)かの大宰府天満宮よりも上位となる由緒ある神社です。
香椎宮は数少ない勅祭社(ちょくさいしゃ)の1つで、祭祀に際して天皇により勅使が遣わされる神社になります。
仲哀天皇・神功皇后を祀る神社で、古くは「神社」ではなく「霊廟(れいびょう)」=特定な人物を祀る建物と位置づけられていました。「廟」の名を持つ施設として最古の建物でしたが、平安時代から神社化されています。
シンプルにいうととても格式の高い神社であり「癌封じ」など癌に特化した祈祷やお守りはないですが、病気が治ることを祈願するという意味ではご利益を感じる人は多いかと思います。
現在の香椎宮の本殿は、1801年、福岡藩主10代黒田長順(黒田斉清)によって再建されたもので国の重要文化財に指定されています。
病気平癒のご祈祷
個人での病気平癒の祈願ができます。初穂料は5,000円。受付時間は平日9~15時、土日祝日は9~16時。個人の祈願は予約不要で随時受付が可能です。
病気平癒のお守り
風格のあるお守りですね。
1つ800円になります。
有名なのが不老水
香椎宮の門の横に小さな神社「武内神社」があり、ここに武内宿禰(たけのうちのすくね)が祀られています。
300年間生きて、5代の天皇に使えたといわれる神話的な忠臣であり、武内家の井戸水は「不老水」といわれて、多くの訪問者があります。
日本名水の1つでもあり、飲めば長寿になるといわれています。
井戸のある場所は武内神社の少し先で徒歩10分弱で行けます。その場で飲めるうえ、持ち帰りも可能。持ち帰れるの水の量は、1家族2リットルのペットボトルが2本までとのことです。(お腹のためにも飲みすぎ注意!)
お守りを購入できる時間は9~17時。不老水の施設に立ち入れるのは10時~15時となっています。
【所在地】
福岡市東区香椎4-16-1
無料の駐車場あり。300台程度駐車可能
遠くて行けないなーという人のために。
福岡県といっても広いですし、なかなか時間がない、地理的に難しい、という場合もあると思います。その場合は癌封じの有名な神社、お寺から発送してもらうという手もあります。