がん専門のアドバイザー、本村です。
さて、病気平癒・癌の平癒を願って、患者さん本人が祈祷を受けられたり、ご家族がお守りを購入されることは少なくありません。
この記事では兵庫県内で癌封じの祈祷ができたり、癌封じのお守り、病気平癒のお守りが購入できるお寺、神社を紹介しています。
兵庫県内では以下の1つのお寺、2つの神社が候補になると思います。
兵庫県神戸市 須磨寺(すまでら)
須磨寺は「源平ゆかりの古刹(古いお寺)」として全国的にも有名なお寺です。
886年に光孝天皇の命により上野山福祥寺(須磨寺の正式名)を建立したことがはじまりと伝えられています。
木造十一面観音立像などの国指定重要文化財も多数保存されいるだけでなく、源平の庭など見所の多い観光名所としても知られています。
本堂には本尊である聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)、脇侍毘沙門天(わきざむらいびしゃもんてん)、不動明王が祀られています。
癌や病気平癒に関すること
仏教で心の目で見ることを「観(かん)」といいます。この観をもって衆生の悩みや苦しみや悶えを救済するのが本尊である観音菩薩です。
参拝することで観音菩薩に病気平癒を祈願できる、ということに1つの意味があります。
また、不動明王は悪を絶ち仏道に導くことで救済する役目を担っていて、日本では「疫病退散の守護神」として信仰をあつめてきました。
須磨寺の不動明王に病の退散を祈願する、ということも1つです。
癌封じ、病気平癒の祈祷
須磨寺には護摩堂があり「護摩祈祷」を受けることができます。
護摩祈祷は護摩木(願いが書かれた特別な薪)を入れて燃やします。護摩においては、焼くことで生まれる火、炎に大きな意味があり、炎=仏の智慧の象徴とされています。
不動明王の智慧の火で煩悩を焼き尽くし、所願が成就することをねがう行法、ということですね。
祈願の内容は祈願する人それぞれ決めることができ、一般的には病気平癒を祈願しますが、癌の平癒を祈願することもできます。
祈願料は護摩木一本500円+祈祷料(3,000円から)になります。
護摩祈祷は実施できる日が決まっているので注意しましょう。毎月3と8の付く日(3日、8日、13日、18日、23日、28日)と、毎月20日、21日です。
時間は午前10時よりとなっています。
癌封じの「撫で仏様」
境内にある神戸七福神霊場(福禄寿尊)。
いわゆる福の神であり、笑いながら福禄寿尊の頭をなでるとボケ封じに、体をなでると癌封じになるといわれています。もちろん料金はかからないので参拝したらなでさせてもらいましょう。
【所在地】
兵庫県神戸市須磨区須磨寺町4丁目6-8
駐車場は、大型バス5台、普通乗用車30台駐車可。営業は8:30~17:00。
兵庫県姫路市 癌封じ祈祷のできる神社、修生会
神社にはそれぞれ由緒がありますので、少し前提のお話をします。
神を信じる信仰=神道(しんとう)という言葉が使われたのは奈良時代です。
神を祀る神殿としての神社が生まれたのも奈良時代とされており、奈良時代に創建されたといわれる古い神社もあります。
対して現在では個人や団体が宗教法人を作り、神社を創建して運営することもできます。
つまり神社の成り立ちは様々であり、古く由緒あるものから最近になってつくられたものまで色々な神社がある、ということです。
さて、姫路市にある神社、修生会(せいしゅうかい)は昭和24年に創建された神社です。
開祖は中澤一聖という方で、1896年に生まれ、第二次世界大戦のあとに兵庫県で病気の治療、がんの治療に携わってこられた方です。
この方の御霊を通じて、祭神である現始大神(げんしおおがみ。日本の神話=古事記で国土の守護神とされている神)のご利益を賜るのが修生会の信仰ということになります。
癌や病気平癒に関すること
公式サイトによると「開祖は高砂市で癌をはじめとする病気治しをされてきました」と記載がありますが、具体的にどのような活動をされてきたかは情報がありません。
医師として治療にあたったのか、祈祷をして願いをされてきたのか、などは不明ですが、病気・癌を克服するための活動をされてきたことが由来であり、神社として病気平癒の祈願、癌封じの祈願を中心的に行うことに繋がっています。
癌封じの祈祷
祈祷申し込みの翌日から、癌平癒の祈祷(毎朝御神前で御祈祷する)を受けることができます。直接訪問せずともインターネット、電話経由で申し込みが可能です。
癌封じのお守り
一体5,000円。ふだんから身につけるとよい、とされています。
通信販売も可能で、メールや電話で申し込みし、書留・銀行振り込みで初穂料を支払うことができます。
【所在地】
兵庫県姫路市白浜町甲2379
修生会専用駐車場有り(普通乗用車、マイクロバス、38台分)
兵庫県淡路市 伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)
戦後、神社の格(旧社格)や神様の格(神位)について順位をつける制度は廃止されましたが、「どの神社も神も同じ」という考えはやはり自然ではなく、暗黙の了解として格は存在します。
例えば伊勢神宮で首脳会議(サミット)が行われたのは、伊勢神宮が社格では一番上の存在だからです(厳密にいうと、すべての神社の上に位置付けられ別格とされています)。
さて、兵庫県のなかでみると、廣田神社と伊弉諾神宮が社格としては一番上の「官幣大社」であり、その中で伊弉諾神宮は「神宮」と名がついています。
昭和天皇が「神宮号」を宣下されたことで伊弉諾神社は、伊弉諾神宮になりました。
神宮を名乗ることができる全国でも明治神宮などの24社しかなく、兵庫県下では一社のみです。
また、神様の格を評価する「神階、神位」の制度は明治時代に廃止されましたが、ここでは「一品」という最上級の評価をされているのが、伊弉諾神宮の祭神である伊弉諾尊(いざなぎ のみこと)と伊弉冉尊(いざなみ のみこと)です。
諸説ありますが、位置づけとしては古事記などの日本神話のなかで、日本の国土をつくり、多くの神々を生み出した、とされている「神の根源」のような存在といえます。
神様に癌の平癒、癌封じ、病気の平癒をお願いしに行くなら、もっとも根源的な神様を候補から外すわけには・・・という感じです。
癌や病気平癒に関すること
癌という病気に関する逸話などはありませんが、夫婦円満、眼病、頭髪などに関することに特にご利益があるといわれています。
なお、境内には放生の神池(ほうじょうのしんち)という池があります。
この池では古来より放生神事=魚などを放して生命の永続を祈る神事が行われてきました。現在でも病気平癒を乞うために鯉を放ち、治ったら感謝として亀を放つという信仰があります。
祈祷について
拝殿にて祈祷が受けられます。
初穂料は、8,000円、10,000円で祈祷受付時間は9:00~16:00です。
病気平癒のお守り
木箱入りの平癒守が授与されています。
【所在地】
兵庫県淡路市多賀740
駐車場は正面の右裏手にあり。
遠くて行けない、という方に
癌封じのお守りを通信販売にて提供されている神社、お寺があります。詳しくはこちらのページで。