大腸がんなどに使われる抗がん剤、ゼロータ(カペシタビン)は錠剤で、体表面積に応じて1日900~1500mg(3~5錠)を朝食後と夕食後の2回に分けて服用します。1日目夕方~15日目朝まで14日間連続して服用し、7日間体薬するのが1コースとなります。
注意点
大腸がんでは術後補助化学療法が対象です。カペシタビンは、体内に入ると肝臓や腫瘍内で代謝され、5-FUになるように工夫された薬です。5-FUを直接服用するよりも下痢やおう吐などの副作用が少ないのが利点です。最も注意すべき副作用は、手足の先や爪などが赤くなったり、腫れて痛くなったりする手足症候群です。こうした症状が見られたら、すぐに医師などに相談しましょう。
投与期間と費用
1コースの期間:3週間
総コース数:半年間。
おもな副作用:下痢、吐き気・おう吐、皮膚の発疹・炎症、手足症候群など。
1日あたりの薬剤費(保険適応前):5万8,968円