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「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
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乳がんの骨転移について
こんにちは。がん治療専門アドバイザー、本村ユウジです。
乳がんが遠隔転移する際、骨は最も頻度の高い転移先です。再発した患者さんの約半数以上で骨転移が認められており、乳がん全体では約30%の患者さんで骨転移が起こるとされています。
骨転移は痛みや骨折、麻痺といった症状を引き起こし、生活の質(QOL)を低下させる可能性があります。しかし、適切な治療を受けることで症状を緩和し、日常生活を維持することは可能です。
この記事では、乳がんの骨転移について、発生する確率や症状、治療法、そして気になる「治るのか」という点について詳しく解説していきます。
乳がんの骨転移が起きる確率
乳がんの骨転移は、他のがんと比較しても発生頻度が高いことが知られています。
遠隔転移を起こした患者さんのうち、約30%で最初の転移先が骨となります。また、再発した患者さん全体を見ると、半数以上で骨転移が確認されています。
骨転移の特徴として、乳がんの手術から10年以上経過した後でも発生する可能性があります。これは乳がん細胞が長期間体内に潜んでいる場合があるためです。そのため、術後の定期的な経過観察が重要となります。
骨転移のリスク因子
骨転移のリスクは、乳がんのサブタイプによって異なります。特にホルモン受容体陽性の乳がんでは骨転移が起こりやすい傾向があります。
また、初回診断時のステージが進んでいた場合や、リンパ節転移が多数あった場合なども、将来的に骨転移を起こすリスクが高まります。
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骨転移が起きる場所
乳がんの骨転移は、体のどの骨にでも起こるわけではなく、特定の部位に発生しやすい傾向があります。
骨転移が多い部位
| 部位 | 特徴 |
|---|---|
| 脊椎(腰椎、胸椎、頚椎) | 最も頻度が高い転移部位。圧迫骨折や脊髄圧迫のリスクがある |
| 骨盤 | 体重を支える重要な部位。転移により骨折のリスクが高まる |
| 肋骨 | 呼吸時の痛みを引き起こすことがある |
| 大腿骨 | 転移により骨折すると歩行が困難になる |
| 上腕骨 | 腕の痛みや機能障害を引き起こす |
| 頭蓋骨 | 頭痛などの症状が現れることがある |
一方で、肘から先の腕や手、膝から下の脚や足の骨には、ほとんど転移は起こりません。これは血流の分布や骨髄の性質が関係していると考えられています。
骨転移のメカニズム
血液の流れに乗った乳がん細胞が骨に到達し、そこで増殖することで骨転移が起こります。骨に転移したがん細胞であっても、あくまで「乳がん」であり、「骨のがん」ではありません。
そのため、治療は乳がんとしてのアプローチが基本となります。
骨転移の症状
骨転移による症状は、転移の場所や進行度によって異なります。早期に発見し対処することで、症状の悪化を防ぐことが可能です。
痛み
骨転移の最も一般的な症状が痛みです。転移部位に応じて以下のような痛みが現れます。
腰椎への転移では腰痛が、胸椎への転移では背中の痛みが現れます。大腿骨への転移では股関節周辺の痛みが、骨盤への転移では腰骨あたりの痛みが生じます。
これらの痛みは骨転移以外の原因でも起こりますが、数日以上にわたって痛みが続く場合は、骨転移の可能性を考慮する必要があります。痛みが持続する場合は、速やかに担当医に相談することが大切です。
骨折
骨転移によって骨が弱くなると、通常では骨折しないような軽い外力でも骨折が起こることがあります。これを「病的骨折」と呼びます。
特に体重がかかる部分の骨、例えば脊椎や大腿骨に転移がある場合、骨折のリスクが高まります。腰椎や胸椎では圧迫骨折を起こしやすく、大腿骨が骨折すると立つことや歩くことができなくなります。
骨折が起こると激しい痛みを伴うため、日常生活に大きな支障をきたします。
脊髄圧迫
脊椎に転移したがんが大きくなると、脊髄を圧迫することがあります。脊髄圧迫が起こると、手足のしびれや麻痺が現れます。
この症状は緊急性が高く、早急に治療を開始しないと、しびれや麻痺が永久に回復しない可能性があります。手足に力が入りにくい、感覚が鈍いといった症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
高カルシウム血症
骨転移により骨が破壊されると、骨からカルシウムが血液中に溶け出し、血液中のカルシウム濃度が高くなることがあります。これを高カルシウム血症と呼びます。
高カルシウム血症の症状には以下のようなものがあります。
- のどの渇き
- 吐き気や嘔吐
- 尿の量が増える
- 腹部膨満感
- 便秘
- 意識がぼんやりする
- 倦怠感
治療が遅れると脱水症状が進行し、腎臓の機能が低下してしまいます。早期の治療が重要です。
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骨転移の検査方法
骨転移が疑われる場合、複数の検査を組み合わせて診断を行います。
骨シンチグラフィ
全身の骨を一度に調べることができる検査です。わずかな骨転移でも検出できる感度の高い検査ですが、骨折や変性疾患でも陽性になるため、他の検査と組み合わせて判断します。
PET-CT
全身の骨転移を調べることができます。2cm以上の大きさの病変があれば診断可能ですが、骨シンチグラフィと比較すると感度や特異度がやや劣るため、必ずしも優れた検査とは言えません。
骨X線写真
骨転移がある程度進行している場合に有効な検査です。骨が溶けて見える溶骨性骨転移と、骨に異常にカルシウムが沈着する造骨性骨転移の両方を診断できます。
乳がんの骨転移は溶骨性骨転移が多いですが、造骨性骨転移として現れることもあります。骨転移を確実に診断する必要がある場合や、骨折の危険性を評価する際に役立ちます。
MRI検査
骨転移の部位や範囲を詳しく調べることができます。骨シンチグラフィよりも小さな転移を検出できますが、全身を一度に検査することはできません。
血液検査
血清中のカルシウム値が5.0mg/dL(または10.0mEq/L)以上の場合、高カルシウム血症と診断されます。
骨転移がある場合、骨に含まれるコラーゲンが分解されて血液中に流れ出すため、I-CTP(腫瘍マーカーの一種)として測定できます。また、アルカリフォスファターゼなどの値も高くなることがあります。
骨転移は治るのか 余命への影響
骨転移が見つかった場合、多くの患者さんが「治るのか」「余命はどうなるのか」という不安を抱きます。
骨転移と治癒の可能性
現在の医療では、骨転移を完全に治癒させることは困難とされています。骨転移は遠隔転移の一つであり、がん細胞が全身に広がっている可能性があるためです。
放射線治療や薬物療法により骨転移巣を小さくすることは可能ですが、画像検査で完全に消失させることは難しい場合が多いです。
しかし、骨転移があっても、適切な治療により長期間にわたって症状をコントロールし、日常生活を維持できる患者さんも多くいます。
骨転移と余命
骨転移がある乳がんの余命は、患者さん一人ひとりの状態によって大きく異なります。
余命に影響を与える主な要因には以下のようなものがあります。
- 乳がんのサブタイプ(ホルモン受容体陽性、HER2陽性、トリプルネガティブなど)
- これまでの治療歴と治療への反応性
- 骨以外への転移の有無
- 全身状態や体力
- 合併症の有無
骨転移単独であれば、直接的に生命を脅かすことは少ないとされています。しかし、骨折や脊髄圧迫などの合併症が起こると、生活の質が低下し、結果的に予後に影響を与える可能性があります。
ホルモン受容体陽性の乳がんでは、ホルモン療法が長期間有効であることも多く、骨転移があっても数年以上にわたって良好な状態を維持できるケースもあります。
骨転移が進行したらどうなるか
骨転移が進行すると、以下のような状態になる可能性があります。
多発性骨転移
骨転移が複数の部位に広がった状態です。痛みを管理することが難しくなり、日常生活に支障をきたすことが増えます。
骨関連事象(SRE)の増加
骨関連事象とは、病的骨折、脊髄圧迫、骨への放射線療法や手術が必要な状態、高カルシウム血症などを指します。
これらの事象が起こると、入院が必要になったり、治療の選択肢が限られたりすることがあります。
生活の質の低下
痛みや骨折、麻痺などにより、歩行が困難になったり、寝たきりになったりする可能性があります。高齢の患者さんでは、合併症のリスクも高まります。
しかし、骨修飾薬や放射線治療、適切な疼痛管理により、これらの症状を予防したり軽減したりすることは可能です。
骨転移の治療法
骨転移の治療は、乳がんそのものに対する全身療法と、骨病変に対する局所療法の2つの柱で構成されます。これらを組み合わせることで、がんの進行を抑え、骨関連事象を予防し、症状を緩和することを目指します。
全身療法
骨転移がある場合でも、乳がん細胞は全身に広がっている可能性があるため、全身に作用する治療が中心となります。
ホルモン療法
ホルモン受容体陽性の乳がんに対して選択されます。がん細胞の増殖を促すホルモンの働きを抑える薬を使用します。
他の治療と比較して副作用が少なく、長期にわたって使用できることが多いです。アロマターゼ阻害薬やタモキシフェン、CDK4/6阻害薬との併用療法などがあります。
抗HER2療法
HER2陽性の乳がんに対して有効です。トラスツズマブ(ハーセプチン)などの分子標的薬を使用します。
化学療法(抗がん剤治療)
トリプルネガティブ乳がんやホルモン療法が効かなくなった場合などに選択されます。がん細胞の増殖を抑える効果があります。
免疫チェックポイント阻害薬
一部の乳がんで効果が期待されています。患者さん自身の免疫力を高めてがんを攻撃させる治療法です。
骨修飾薬
骨修飾薬は、骨関連事象を予防し、痛みを軽減する効果があります。乳がんの骨転移治療において標準的に使用されます。
ゾレドロン酸(ゾメタ)
ビスホスホネート系の薬剤で、破骨細胞の働きを直接抑制します。月1回の点滴投与が基本ですが、最近の研究では3ヶ月ごとの投与でも効果が同等であることが示されています。
主な副作用として、急性期反応(発熱、倦怠感など)や腎機能障害があります。顎骨壊死のリスクもあるため、歯科治療を受ける場合は注意が必要です。
デノスマブ(ランマーク)
抗RANKL抗体で、破骨細胞の形成を抑制します。月1回の皮下注射で投与されます。
デノスマブはゾレドロン酸と比較して、骨関連事象の発症を遅らせる効果がやや優れているとされています。ゾレドロン酸よりも急性期反応や腎機能障害が少ないですが、歯痛や低カルシウム血症が起こりやすいという特徴があります。
どちらの薬剤も、患者さんの生存期間を延長する効果は示されていませんが、骨関連事象を予防し、生活の質を維持する上で重要な役割を果たします。
放射線療法
骨転移による痛みの緩和に効果的です。60~80%の患者さんで痛みを和らげたり止めたりする効果が期待できます。
体重がかかる部位(大腿骨、腰椎、胸椎、骨盤など)に溶骨性転移がある場合や、痛みのある骨転移に対して行われます。放射線治療の目的は、骨転移がそれ以上進まないようにすることです。
痛みがある部分が限られた範囲の場合は、その部分に集中的に照射することで症状を改善できます。
整形外科的手術
骨折を起こす前に予防的に行う場合と、すでに骨折が起こった後に行う場合があります。
大腿骨頸部や大腿骨の中央部に転移がある場合、骨折を起こす前に人工骨頭置換術や髄内釘を打ち込む手術を行うことがあります。
腰椎や胸椎に転移がある場合は、圧迫骨折を起こす前に人工セメントを注入する椎体形成術が行われることもあります。
骨折が起こった場合や、脊髄圧迫による神経症状がある場合には、骨の安定化や神経圧迫の解除を目的として手術が行われます。
高カルシウム血症の治療
血清中のカルシウム濃度を下げるための治療が必要です。
ゾレドロン酸の点滴が効果的ですが、副作用として腎機能障害が起こることがあるため、注意深く治療を進めます。
点滴で水分を補給し、尿の量を増やすことで、カルシウムを尿中に排泄させます。脱水状態になっている場合は、まず点滴で脱水を改善してからゾレドロン酸を投与します。脱水のままゾレドロン酸を使用すると、腎不全を引き起こすリスクがあります。
疼痛管理
骨転移による痛みを我慢する必要はありません。痛みをコントロールすることは、生活の質を維持する上で重要です。
非ステロイド性消炎鎮痛薬から始まり、痛みの程度に応じて弱オピオイド、強オピオイドといった麻薬系鎮痛薬を使用します。
WHO方式がん疼痛治療法に基づき、痛みの強さに合わせて段階的に薬剤を選択します。
塩化ストロンチウム(89Sr)注射液
注射した放射性物質「ストロンチウム」が骨転移部位に取り込まれ、その部位に放射線を照射することで痛みを緩和する治療です。
多発性骨転移で痛みが広範囲にある場合に選択されることがあります。
骨修飾薬使用時の注意点
顎骨壊死のリスク
ゾレドロン酸やデノスマブを使用している患者さんでは、顎骨壊死が起こるリスクがあります。
顎骨壊死とは、顎の骨が壊死することで、噛むことが難しくなり食事に支障をきたします。発生頻度は2~5%程度とされています。
顎骨壊死を予防するため、骨修飾薬の治療を開始する前に歯科や口腔外科で歯周病などの治療を行うことが推奨されます。
治療中は、抜歯や歯髄に及ぶような歯科治療は避ける必要があります。歯科治療が必要な場合は、歯科医師に骨修飾薬を使用していることを伝え、よく相談することが大切です。
低カルシウム血症の予防
骨修飾薬を使用すると、血液中のカルシウム濃度が低下することがあります。低カルシウム血症が悪化すると危険なため、予防のための薬を併用します。
デノスマブの場合はカルシウムとリンが配合された薬剤が、ゾレドロン酸の場合はカルシウム製剤とビタミンD製剤が処方されます。
骨転移と向き合うために
骨転移の診断を受けることは、患者さんにとって大きな精神的負担となります。しかし、現在では治療法の選択肢が増え、長期間にわたって症状をコントロールしながら生活を続けることが可能になっています。
治療の目標は、がんの進行を抑えながら、痛みや骨折などの合併症を予防し、できる限り通常の生活を維持することです。
担当医とよく相談しながら、自分に合った治療法を選択し、必要に応じて緩和ケアのサポートも受けることが大切です。
定期的な検査で骨転移の状態を確認し、症状が現れた場合は早めに医療機関に相談することで、適切な対処が可能になります。
参考文献・出典情報
- 転移部位別の治療法|再発・転移の治療|乳がんinfoナビ
- BQ8 乳癌骨転移に対して骨修飾薬は推奨されるか?|乳癌診療ガイドライン2022年版
- 骨転移の頻度が高い乳がん|乳がんの骨転移|がん骨転移info
- 乳がんが骨転移した場合の余命と治療法|メディカルドック
- 進化する乳がん治療薬|J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動
- 乳がん骨転移の全貌:治療から生存率まで徹底解説|がん情報BOX
- 2024年3月 WEB版 改訂一覧とポイント|乳癌診療ガイドライン2022年版
- 骨転移に対するゾレドロン酸の投与法|日本医事新報社
- 乳癌の骨転移に対する骨吸収抑制薬|福岡県薬剤師会
- 骨転移治療薬の適切な使用|QLife がん

