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12.甲状腺がん

【2025年更新】甲状腺がんの症状と検査方法を分かりやすく解説|最新の診断技術と予後について

甲状腺がんの症状、および検査方法と予後

甲状腺がんは、首の前面にある甲状腺に発生する悪性腫瘍です。甲状腺がんの罹患者は年間18,100人(男性4,700人、女性13,400人)と推計され、女性に多くピークは65-75歳にあります。死亡数は年間1,800人(男性600人、女性1,200人)と肺がんの1/40以下で、5年生存率は男性90%、女性95%と極めて良好です。多くの場合は予後が良好ながんとして知られていますが、早期発見と適切な治療が重要です。


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甲状腺がんとは何か

甲状腺は、のどぼとけのすぐ下にある重さ10~20グラムの小さな臓器で、羽を広げた蝶々のような形で、中央の峡部と左右の腺葉からできています。甲状腺ホルモンの分泌により、新陳代謝を調節する重要な役割を担っています。

日本のようなヨード摂取充足地域(海藻類などをよく食べる国々)では、甲状腺がんの90%以上を乳頭がんが占めます。甲状腺がんは組織学的に、主に以下の4つのタイプに分類されます。

乳頭がんは全体の約80~90%を占める最も一般的な種類で、比較的進行が遅く予後が良好です。濾胞がんは約10~15%を占め、分化がんに分類されます。髄様がんは約1~2%の稀ながんで、カルシトニンを分泌する細胞から発生します。未分化がんは約1~2%の非常に稀ながんですが、悪性度が高く進行が速いという特徴があります。

甲状腺がんの初期症状と自覚症状

甲状腺がんができても痛いということは普通ありません。のどがつまる感じがするなどの「のどの違和感」は甲状腺がんと関係がある場合はむしろまれです。また、甲状腺がんのために甲状腺ホルモンの分泌に異常をきたすことは通常ありませんので、甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症のような全身的な体調の変化が起こることはありません。

甲状腺がんの初期症状として最も多いのは、首の前面にできる硬いしこりです。このしこりは通常痛みを伴わず、表面に凹凸があることが特徴的です。初期には症状はほとんどなく、検診で偶然見つかる場合も多い病期です。

病気が進行すると、以下のような症状が現れることがあります。のどの圧迫感や異物感、外見からもわかるような首の腫れ、頸部リンパ節の腫大などです。さらに進行した場合、甲状腺に接している反回神経が侵されることで声のかすれが生じ、水などを飲むときにむせるようになります。最終的には、気管や食道を圧迫して呼吸困難、食べ物が飲み込みにくい、血痰などの症状が現れる可能性があります。

骨転移による痛みや骨折、レントゲンで偶然見つかった肺転移など、血行性の遠隔転移が最初に見つかり、その火元として甲状腺がんが見つかるというケースがまれにあります。


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甲状腺がんの検査と診断方法

甲状腺がんの診断には、複数の検査を組み合わせて行います。甲状腺がんが疑われた場合には、触診(医師が直接甲状腺やその周辺に触ること)でしこりの有無を調べます。しこりがある場合には、悪性か良性かを調べるための超音波検査や病理検査が行われます。

問診と触診

症状、病歴、血縁者の健康や病気の状態(家族歴)、過去に放射線の被ばくがなかったかどうかなどについて、医師から問診を受けます。その後、甲状腺の大きさ、しこりの有無と大きさ、硬さや広がりなどを調べるために、医師が甲状腺の周辺部を観察(視診)し、直接触って(触診)診察します。

超音波検査

甲状腺がんの診断において最も有用な検査です。しこり(腫瘍)の有無や部位、サイズだけでなく、良性腫瘍と甲状腺がんの区別、さらには甲状腺がんのタイプまで推測することが可能です。痛みを伴うこともなく、所要時間も5~10分程度で終了する負担の軽い検査で、放射線被ばくもないことから、妊娠・授乳中の女性でも安心して受けて頂けます。

血液検査

甲状腺がんを血液検査で発見することは、ほぼ不可です。甲状腺がんは一般的にはホルモン異常を起こさないため、甲状腺ホルモン値は参考になりません。ただし、甲状腺機能を調べるためのTSH(甲状腺刺激ホルモン)、FT3、FT4の測定や、腫瘍マーカーとしてサイログロブリンの測定が行われます。

ただし、甲状腺がんの約1%を占める髄様がんだけは例外的にふたつの腫瘍マーカーを持っています。ひとつは、人間ドック等でも測定される機会が多い、最も一般的な腫瘍マーカーであるCEA(carcinoembryonic antigen:癌胎児性抗原)です。もう一つのマーカーであるカルシトニンは髄様がんに特異的なマーカーで、CEAとカルシトニンの両者が高い場合には、髄様がんの存在を強く疑います。

穿刺吸引細胞診

超音波検査でがんが疑われた場合、細い針を腫瘍に刺して細胞を採取し、顕微鏡で調べる検査です。この検査により、95%程度まで診断がつくとされています。

画像検査

CT検査、MRI検査、PET検査などが、がんの広がりやリンパ節転移、遠隔転移の有無を調べるために行われます。甲状腺がんがある程度大きい場合、がんが気管や食道へ浸潤していないかなど、がんと周囲の臓器との関係を知るのに役立ちます。また、触診や超音波ではわかりにくい骨のかげなどに隠れたリンパ節の腫れを見つけることもできます。

最新の診断技術と2025年の動向

画像診断技術は、2024年に36.9%の最大の売上高シェアを占め、グローバルな甲状腺がん診断市場を支配しています。この成長は、甲状腺結節や腫瘍の早期検出と評価におけるその重要な役割に起因しています。さらに、超音波、CT、MRI、PETスキャンなどの高度な画像診断モダリティは、非侵襲的で高精度かつ迅速な結果を提供し、診断の信頼性を向上させています。また、人工知能の統合と画像解像度の向上は、腫瘍の正確な定位とモニタリングを支援し、甲状腺がん診断と管理において画像診断を不可欠なツールとしています。

甲状腺結節の FNA 生検は、AI 支援超音波分析と併せて、Afirma や ThyroSeq などの分子診断に取って代わられつつあり、診断の精度が向上し、不必要な手術が回避されています。人工知能技術の導入により、従来の診断方法の精度が大幅に向上しています。

甲状腺がんに関連する診断市場の動向の1つは、診断と予後検査の精度をもたらす従来の診断方法に人工知能(AI)技術を混合することによって特徴付けられます。甲状腺の画像と患者の医療記録で構成される膨大なデータセットで成熟したAIシステムは、イメージング、小さな特性の検出、病気のコースの評価の概要で医療関係者に役立ちます。

甲状腺がんの病期分類と予後因子

甲状腺がんの病期分類は、TNM分類に基づいて行われます。T(原発腫瘍の大きさと浸潤範囲)、N(リンパ節転移の有無と程度)、M(遠隔転移の有無)の3つの要素を組み合わせて、I期からIV期の4段階に分類されます。

甲状腺がんの予後を予測する重要な因子として、年齢、遠隔転移の有無、甲状腺被膜外浸潤の有無、腫瘍サイズの4つがあり、それぞれの頭文字からAMESと表現されます。当院の乳頭がん症例で見ると、遠隔転移のないステージI, II, IIIに分類される症例が術後10年で再発する確率(再発率)はそれぞれ7%, 17%, 31%です。そしてこれらに術前から遠隔転移のあるステージIVの症例も含めて、術後10年で甲状腺がんのために亡くなる確率(がん死率)は、それぞれ0% , 4%, 8%, 67%です。

甲状腺がんの治療方法と最新動向

甲状腺がんの基本的な治療方法は手術療法です。甲状腺がんの治療の基本は手術です。がん病変のある側だけとる場合と全摘する場合があります。リンパ節転移があればその部分もしっかりとります。

手術術式には、葉切除術、亜全摘出術、全摘出術があり、予後因子を参考にして選択されます。頚部リンパ節転移の頻度は非常に高率ですが、予後決定因子とならないという報告がほとんどであり、予防的リンパ節郭清術は一般に甲状腺と気管周囲のリンパ節に行います。

手術以外の治療法として、放射性ヨード療法、外照射、甲状腺ホルモン療法があります。放射性ヨウ素内用療法とは、Ⅰ-131と呼ばれる放射性ヨウ素のカプセルを内服し、放出される放射線によってがん細胞を破壊する治療です。目的によって、「アブレーション」「補助療法」「治療」の3種類があり、それぞれ内服するⅠ-131の量が異なります。

甲状腺がんの予後と生存率

頭頸部がん全体での5年生存率が60%程度あるのに対し、甲状腺がんでは90%以上とされ、比較的予後の良いがんです。特に乳頭がんと濾胞がんのI期、II期では、ほぼ根治可能とされています。

低危険度乳頭がんの10年生存率は99%以上です。一方、甲状腺未分化癌の診断からの生存期間中央値は6ヶ月以下,1年生存率は20%以下である。と、がんの種類により予後に大きな差があります。

甲状腺がんの30年生存率に関するデータは限られていますが、一般的には良好な生存率が報告されています。乳頭がんや濾胞がんの患者様では、30年生存率が80%以上に達することもあります。

甲状腺がんの発症状況と疫学

甲状腺がんは年間約1万5000人が罹患しており、年々、増加傾向にあります。男性よりも女性が多いという特徴があります。甲状腺がんはがん罹患者全体の1%くらいで、1年に診断される数が人口10万人当たり12.3人(男6.8人、女17.4人)です。女性に多く、年齢では30歳から増え、70歳代に最も多いとされています。特に20~30歳代の若い女性では主ながんの一つです。

年代別には、60代後半~70代が一番多いのですが、30代、40代など比較的若い世代にも見られます。若年層にも発症することがあるため、年齢に関係なく注意が必要です。

甲状腺がんの原因とリスク因子

甲状腺がんになる明確な原因は分かっていませんが、若いころの放射線被ばくや体重増加や肥満なども原因の一つではないかと考えられています。また、甲状腺がんの中でも髄様がんと呼ばれる種類のがんには遺伝性による発症も見られるため、血縁者に発症している方がいる場合には注意が必要です。

甲状腺がん発生の原因には、放射線被ばくや海藻に多く含まれるヨード(ヨウ素)の不足が考えられています。予防法で確かなものはありませんが、現時点ではヨード不足にならないような食生活を心がけましょう。

甲状腺がん検診と早期発見

しかし、甲状腺がんについては、現在は指針として定められているがん検診はありません。気になる症状がある場合には、医療機関を早めに受診することをお勧めします。現時点では、甲状腺がんに対する標準的な検診プログラムは確立されていませんが、定期的な健康チェックの一環として甲状腺の触診を受けることは有効です。

特に、家族歴がある方や過去に放射線被ばくの経験がある方は、定期的な検査を受けることが推奨されます。また、首にしこりを感じた場合や、声のかすれ、飲み込みにくさなどの症状が続く場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。

まとめ

甲状腺がんは、女性に多く発症し、多くの場合は予後良好ながんです。初期症状として最も多いのは首の前面にできる硬いしこりですが、痛みを伴わないことが特徴的です。診断には超音波検査が最も有用で、穿刺吸引細胞診により高い精度で診断が可能です。

2025年現在、人工知能を活用した診断技術の向上により、より正確で効率的な診断が可能になっています。治療の基本は手術療法であり、早期発見により優れた治療成績が期待できます。特に乳頭がんや濾胞がんでは、10年生存率が95%以上と非常に良好な予後が報告されています。

甲状腺がんに対する理解を深め、気になる症状がある場合は早めに専門医に相談することが、良好な治療結果につながります。

参考文献・出典情報

 

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

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