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11.腎臓がん

腎臓の機能から考える抗がん剤治療や手術のリスク

腎臓がんで腎臓を摘出するという判断をする前に。腎臓の機能

日本のがん治療は「臓器別」に行われていることからも分かるように、臓器それぞれが独立した働きを持つ、という前提・暗黙の了解において成り立っています。

今回、注目する「腎臓」は「尿を作るのが主目的」「2個あるからひとつ切除しても大丈夫」という認識を持つ人が多いと思います。

途上国では、いまだに「腎臓を売買する」という行為も行われているように、腎臓は1つ失っても平気、という考え方が一般的・・・なのかもしれません。

しかし、近年になってこれまで分からなかった人体の仕組みがどんどん明らかになってきています。

腎臓に関しては、「尿を作る臓器」から「人体の要であり、腎臓が寿命を決める」という位置づけに変わってきています。

こちらは先日の私のツイート。

というわけで、いくつかのツイートをまとめて1つの記事にしてみました。

腎臓がんの手術の是非については状況によりますが、少なくとも腎臓という臓器がどんな働きを持っているのか、新しい知識をもって見つめてみることは重要です。


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腎臓の機能「体の酸素濃度を管理している」

腎臓は「酸素が欲しい」というメッセージを伝える物質「EPO(エポ)」を放出するという働きがあります。

これは日本人の研究者が気の遠くなるほどの時間と尿の分析をして発見されたことです。

例えば高地などで体内の血中酸素濃度が低下すると、EPOを腎臓が放出します。これを骨の中にある「骨髄細胞」が受け取ると、酸素を運ぶための赤血球を増産し、酸素が全身に行きわたりやすいようにするのです。

腎臓を失うなどして機能を損なうと、血液の酸素濃度を管理するEPOが放出されにくくなる、ということが分かってからは、EPOを補完するための薬で酸素濃度を調整することができるようになり、世界で数百万人が救われるようになりました。

また、腎臓がコントロールするのは、赤血球だけではありません。血圧も腎臓の指示によってコントロールされることが分かってきました。

血圧をコントロールする体内物質「レニン」を腎臓が放出し、高い場合は下げる、低い場合は上げる、という指示を心臓に与えています。

この仕組みが明らかになってからは、重症の高血圧患者さんを治療するために手術が行われるようになりました。

手術をするのは心臓ではなく、腎臓です。

高血圧患者の多くはレニンを出しすぎているため、手術で正常に戻すという仕組みです。

腎臓の機能「血液成分のバランスを保つ」

腎臓には心臓から送られた血液の1/4が流れ込みます。そして血液を「体によいバランス」に調整して、全身に戻すという機能を持っていることが分かってきました。

まさに腎臓は血液の管理者、といえます。

腎臓が管理しているのは、赤血球や血圧の増減だけではなく、糖やカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのあらゆる血中成分、ミネラルです。

ではどのようにして腎臓は血液を調整するのでしょうか。

腎臓内にある0.2mmの「糸球体」に血液が入っていくと、糸球体は血液をろ過して「源尿(=尿のもとであり、血液の成分を含んだもの)」を作ります。

源尿は「尿細管(にょうさいかん)」に入り、この内部にある微絨毛(びじゅうもう)が「血液に必要な成分」を分別して、血管に戻すことで成分を調整するのです。

いっぽう、血液に含まれていた老廃物は、糸球体によってろ過されることで尿として排出されることになります。

つまり、血液をろ過し尿として老廃物を出し、いっぽうで汚れてバランスが悪くなった血液を調整して体に戻す、という働きをしている、ということです。


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血液の成分調整は腎臓だけの判断ではない

血液の成分を調整する、という機能を腎臓は持っていますが、「どういうバランスにすればいいのか」については、全身の臓器とやりとりをしていることが分かっています。

例えば、心臓から「疲れた」というメッセージ成分を受け取ると、塩分の濃度を下げ、血圧を下げるように調整するのです。

このような心臓と腎臓の連携を「心腎連関」といいます。

同じように「肝腎連関」「肺腎連関」「脳腎連関」「腸腎連関」「骨腎連関」という言葉があり、それぞれの臓器が腎臓とやりとりをしながら、良好な血液のバランスを保っています。

これが「腎臓は人体の要」といわれる所以です。

生物の寿命を決める「リン」も腎臓が調整している

人体の主要なミネラル成分である「リン」も腎臓が調節しています。

今までは体の大きな生き物は寿命が長い傾向がある、という「曖昧な論理」が常識的でしたが、ゾウは70年で人間は75年を超えるなどこれに当てはまらない生き物がいます。

最近になって、血液内のリンが少ない生き物ほど、寿命が長いことが最近になって分かってきました。

リンは肉、魚介類、豆などに含まれる栄養素で、”バランスが保たれていること”が大切です。

リンが不足すると呼吸不全、心不全、くる病などの要因になるいっぽうで、多すぎると老化を加速させるのです。

なぜ老化を加速させるか、という仕組みは全容が明らかになってはいませんが、血液中のリンが増えると、血管の中で「石灰化」が進みやすくなることが分かっています。

それにより全身の血管が固くなることが寿命を加速させる、と最近の研究で明らかになってきたのです。

さて、血液中のリンのバランスも、腎臓によってコントロールされています。

体内のリンは、骨に貯蔵されていますが、骨はリンが足りているのか、足りていないのかのメッセージを発し、腎臓はそれを受け取って制御しているのです。これが「骨腎連関」です。

そのため腎臓の機能が低下し制御する働きがうまく機能しなくなれば、リンの制御が困難になり、老化が進み寿命が縮む要因になるのです。

先進国で進む急性腎障害と多臓器不全

海外の報告で「先進国の入院患者の5人に1人に、腎臓に障害(急性腎障害=AKI)が起きている」というものがありました。

急性腎障害とは、腎臓の機能低下そのものです。

これは、他の臓器と腎臓が深く関連していることに原因があります。

例えば心不全になると血液の量が低下し、腎臓に影響が波及します、それを受けて腎臓の機能が低下することで「人体の要」のコントロール機能が低下し、他の臓器にも影響が出るのです。

これまで腎臓がここまで重要な役割を持っていることが分かっていなかったため、多臓器不全で亡くなる人が、急性腎障害によるもの、ということも分かっていなかったのです。

過去、急性腎障害によって救えるはずの命が多く失われているといえますが、今、この問題の対策として欧州を中心に提唱されているのは「投薬の中止」です。

腎臓には心臓から送られる血液の1/4という大量の血液が流れこみ、複雑な働きをしているため点滴や経口で投与された薬物の影響を強く受けます。

薬物を止めることで機能を損なわずに済む、ということです。

イギリスのある病院では、すべての患者に対して「腎臓の機能を監視するシステム」の導入をはじめているが、日本ではまだありません。

分断され、縦割りの「科」と、過剰な投薬が日常的な医療システムでは急性腎障害→多臓器不全という連鎖が起きやすい、といえます。

まとめ

腎臓は命に関わる血液のバランスを保っています。

これはがん治療とも大きく関係してきます。

血液に入った抗がん剤は、腎臓を通じて排泄されていくことになります。腎臓が悪くなるとじゅうぶんな排泄ができなくなり、副作用を強く受けやすくなります。

副作用を受けることで全身の状態も悪くなり、腎臓も悪化し、多臓器不全に陥る、という論理が成り立ってしまうのです。

抗がん剤だけでなく、投薬に関して腎臓内科の医師が投薬量を助言する動きも、一部の大学病院で始まっていますが、一律ではありません。

また、手術についても同様です。

腎臓の機能が分かっていなかった、ということは、腎臓を切除する、というリスクについて、正確な判断もできていなかった、ということです。

腎臓は体のあらゆる臓器が発するメッセージを受け取り、血液の成分を調整するという重要な役割があります。

腎臓は2個あるから1つを切除しても構わない、という従来の古い知識だけで手術の判断などをするのはとてもリスクがあることです。

 

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本村ユウジ
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