25.抗がん剤・分子標的薬

ランマークの主な副作用と特徴、効果について

更新日:

ランマークの主な副作用と特徴

・一般名:デノスマブ
・商品名:ランマーク、プラリア
・投与経路:皮下注
・血管外漏出による皮膚障害のリスク:なし
・催吐リスク:なし

<特徴>

作用機序:RANKL(骨吸収に必須のメディエータ)に特異的に結合するヒト型モノクローナル抗体薬である。作用機序は、疾患により異なる。

※多発性骨髄腫・骨転移を有する固形がんの骨病変の場合、RANKLによって活性化された破骨細胞が骨破壊の主要な因子である。本剤はRANK/RANKL経路を阻害し、破骨細胞の活性化を抑制することで骨吸収を抑制し、がんによる骨病変の進展を抑制すると考えられている。

※骨巨細胞腫の場合、RANKLが腫瘍中の間質細胞に、RANKが破骨細胞様巨細胞に発現している。本剤はRANKLに結合して破骨細胞様巨細胞による骨破壊を抑制し、骨巨細胞腫の進行を抑制すると考えられている。

代謝経路:ほとんどが尿中排泄と考えられている。

<主に使われるがんの種類>

多発性骨髄腫・骨巨細胞腫・骨転移など

・使用時の注意点

投与方法:皮下注射(上腕、大腿、腹部に投与)
投与量の調節が必要になる場合:CTCAEv4.0でGrade3または4の副作用が発現した場合、Grade1以下に回復するまで休薬を考慮する。
慎重投与:低カルシウム血症(発症の危険性も含む)、重度の腎機能障害、肺転移を有する骨巨細胞腫
前投薬:重篤な低カルシウム血症の発現を軽減するため、血清補正カルシウム値が高値でない限り、毎日少なくともカルシウムとして500mg(骨巨細胞腫の場合は600mg)および天然型ビタミンDとして400IUの投与を行う。

・重大な副作用

低カルシウム血症
顎骨壊死・顎骨骨髄炎

・その他注意が必要な副作用

悪心・嘔吐
大腿骨転子下および近位大腿骨骨幹部の非定型骨折
疲労感

・投与に関するポイント

投与開始前に口腔内の管理状態を確認する。必要に応じて適切な歯科検査を受け、歯科処置は、できる限り投与開始前に済ませておく。

投与中に歯科処置が必要になった場合は、できる限り非侵襲的な歯科処置を受ける。

口腔内を清潔に保つこと、定期的な歯科検査を受けること。歯科受診時には、ランマークを使用していることを歯科医師に話し、侵襲的な歯科処置はできる限り避ける。

ランマークの長期投与により、顎骨壊死・顎骨骨髄炎の発現率の増加が認められている。
報告された症例の多くは、抜歯など顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現していた。顎骨壊死・顎骨骨髄炎のリスク因子には、がん、化学療法、コルチコステロイド治療、放射線療法、口腔の不衛生、歯科処置の既往などが挙げられる。

・・・

以上、ランマークの情報でした。

 

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