18.卵巣がん

卵巣がんの再発と転移

卵巣がんの再発と転移

初回のがん治療で目に見えるがんを切除できても、その後、手術でとりきれなかった小さながんや、放射線療法や化学療法などで小さくなったがんが再び現れたり、別の場所に治療したはずのがんが現れることがあります。これが、「再発」です。

「再発」には、最初にがんができて治療を行った付近に再び発生する「局所再発」と、がん細胞が血液やリンパの流れにのって別の臓器や器官に移動し、そこでがんが発生する「遠隔再発」があります。一般的に「局所再発」のことを「再発」と呼び、「遠隔再発」を「転移」と呼びます。

■再発の90%以上は3年以内に発生する

卵巣がんを含む婦人科系のがんの再発は、90%以上が初回の術後3年以内であり、5年間、再発や転移がみられなければ、その後に再発する確率はかなり低いとされています。

つまり、5年が再発や転移のめやすとなりますが、その後は絶対に再発しないとは断言できないため、定期検診は欠かさないようにしましょう。

■5年生存率とは?

がんの進行期による治りやすさを、がんと診断された人が5年間生存する比率で表したのが「5年生存率」です。

しかしこの数値には、再発も含まれているいっぽうで、亡くなった原因がかん以外の人も含まれているため、非常にあいまいです。あまり数値にとらわれすぎないことも大切です。

■卵巣がんには再発・転移しやすい場所がある

初回治療で温存した部分にもよりますが、子宮・卵巣のがんは、それぞれ再発・転移しやすい場所があります。

子宮頸がんは、骨盤内の局所再発の割合が高く、子宮を温存した場合は子宮頸部に、また子宮を摘出した場合は、切除した膣の端の部分(断端)や膀胱、尿道、直腸、リンパ節など周辺の臓器に発生します。

子宮体がんは、局所再発と遠隔再発の割合が同程度で、肺や肝臓などへの転移がみられます。

卵巣がんで多いのが、腹膜にがん細胞が広がる腹膜播種です。また、骨や肺への転移がみられることもあります。

■骨盤内の再発には自覚症状が現れる

骨盤内での再発の場合、自覚症状が現れることがあります。性器出血やおりもの異常、血尿や血便、足腰の痛みやしびれ、おなかの張りなどの症状がでたときは、早急に診察を受けましょう。

また、骨盤外へ転移した場合は、ほとんど自覚症状が現れないため、定期検診を必ず受けましょう。

■腹膜播種の自覚症状

「播種」とは、近接する臓器に種がまかれるようにがんが広がる状態のことです。卵巣がんによる「腹膜播種」は、卵巣で発生したがん細胞がはがれ落ち、臓器の壁を突き破って腹膜に広がることで起こります。

腹膜播種は、胃がんや大腸がんなどでも発生しますが、卵巣がんの場合は腹水などの症状で早期に発見されます。おなかがぽっこり膨れて尿量が減少したときは、早急に診察を受けましょう。

■再発・転移の可能性のある自覚症状

1.骨盤内での再発の場合

・足腰の痛みやしびれ
骨盤神経や座骨神経などが腫瘍で圧迫されると、足腰が傷んだりしびれる。

・性器出血、おりもの異常
子宮頸がんや子宮体がんが膣の切断面に再発したり、膣に広がっている場合、性器出血や茶色いおりものとして現れることがある。また、おりものの量が増えたり、悪臭がしたり、うみのような状態になることがある。

・おなかの張り
腫瘍が尿管を圧迫すると、尿が出にくくなり、腎臓が腫れる水腎症を起こすことがある。また、卵巣がんの場合は、腹膜播種で腹水がたまり、おなかが張ることがある。

・血尿、血便
放射線治療の副作用として現れることもあるが、腹腔内に再発し、膀胱や腸に浸潤(しみ出るように広がること)していると、血尿や血便が出ることがある。

2.骨盤外への転移の場合

・せきが続く
肺に転移していると、かぜでもないのにせきが続く場合がある。

※ほとんど自覚症状がないため、早期発見できるよう定期検診を必ず受けましょう。

以上、卵巣がんと再発・転移についての解説でした。

がんと診断されたあと、どのような治療を選び、日常生活でどんなケアをしていくのかで、その後の人生は大きく変わります。

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