人気コンテンツ累計150,000名以上に読まれています。無料ガイドブック「がんを完治させるための5つのルール」プレゼント中です。

14.膀胱がん

3つの治療法を併用する「膀胱温存療法」とは

膀胱がん3つの治療法を併用する「膀胱温存療法」

筋層に浸潤した「筋層浸潤膀胱がん」は、1cmでも2cmでも3cmでも膀胱を全て摘出することが従来の膀胱がんの標準治療でした。

しかし膀胱を失うことなく、膀胱がんの治療ができないかと考案されたのが「膀胱温存療法」といわれる方法です。

現在もアメリカや日本の様々なところで、この温存療法の研究が進められていますが、いずれにしてもすべての浸潤がんに適用できるものではなく、

・他の臓器への転移や広がりがない(T2~T3まで)
・腫瘍が1つに限られる(ただし、これは原則であり少数であれば複数腫瘍でも可能な場合もある)
・大きさが3~4cm以下である

といった条件を満たす場合に適応となります。

筋層浸潤がんに対する膀胱温存療法は、原則として、腫瘍をできるだけ内視鏡で切除することから始まります。筋層浸潤がんでは、腫瘍のすべてを切除することはできないばかりでなく、内視鏡で腫瘍が確認できる以外のところにも小さな腫瘍病変が存在する可能性が高いのです。そこで内視鏡を含めて次の3つを行ないます。

1.内視鏡による腫瘍の切除
2.抗がん剤の全身投与
3.膀胱がん部分への放射線治療

全ての治療が無事に終わったケースでは、腫瘍の大きさが3~4cm以下であれば、9割以上の症例で膀胱を温存することが可能であり、また、5年生存率も膀胱を全摘出した症例と変わらないというデータもあります。

膀胱温存療法の課題

温存療法は国内外で様々な工夫のもとに試みられていますが、長く研究と実践を行ってきた筑波大学では次のような方法が採用されています。

まず、抗がん剤の投与方法について一般には静脈投与のところを動脈内(膀胱を環流する膀胱動脈が分かれている内腸骨動脈)に直接カテーテルを挿入して抗がん剤を投与するという特殊な方法を採用しています。

これは、腫瘍に直接、高濃度の抗がん剤を最初に流し込む効果を狙ったものです。同時に、周辺のリンパ節(所属リンパ節)にも最大の効果を期待しています。

また、放射線治療も、初めは、膀胱全体に「小骨盤腔」という膀胱周辺の領域も含めて、広範囲にコバルト照射(放射線治療の1つ)を行ない、最後の仕上げは、ピンポイントで腫瘍が存在した部位に陽子線照射をするという二段構えの照射を行ないました。

これらは、単に泌尿器科だけではなく、放射線診断部と治療部との密接な共同作業が必要です。

この治療後ではほとんど健康な膀胱と同じように機能させることが可能ですが、温存療法は、通常2~3週間といわれる全摘手術に比べると入院期間はかなり長く、2~3カ月かかります。

またコバルト照射と陽子線照射を二段構えで行なう治療上の特殊性のため、なかなか一般の治療として普及するのが容易ではないという課題があります。陽子線を使える施設はまだ限られていますし、保険も適用されていません。

一般に普及した機器を使って膀胱温存療法を実現させることが今後の医療の課題だといえます。

以上、膀胱がんの治療法についての解説でした。

 

・・・・・・・・・・

 

がんに関する情報は、世の中に溢れています。

そのなかで、外してはいけない重要なポイントは1つだけです。

詳しくはこちらのページで。

 

がんを治すための『たった1つの条件』とは?

 

本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

なんと理不尽で、容赦のないことでしょうか。

しかしあなたは、がんに勝たねばなりません。

共存(引き分け)を望んでも、相手はそれに応じてくれないからです。

幸せな日々、夢、希望、大切な人を守るには勝つしかないのです。

では、がんに勝つにはどうすればいいのか?

最初の一歩は『治すためのたった1つの条件』を知ることからです。

\ 無料ガイドブック、プレゼント中 /

がんを治すための「たった1つの条件」とは?

経験15年以上。プロのアドバイザーによる徹底解説。

闘病ブログはとても参考になると思います。
にほんブログ村 病気ブログ がんへ
にほんブログ村

サポートを受けた患者さんの声

大腸がん(腹膜播種)遠藤さん|患者さんの声

遠藤です。 お世話になっております。 先週4/10(金)に両親と、妻との4人で病院へ行き、担当医に会ってきました。 本村さんが言われていたように、話がどういった展開になるか、少々心配していましたが、私たち子供が立ち会ったことも功を奏したのか、担当医は明朗に現在の状況を説明してくれました。 ガンの転移であるのかについては、今までの抗がん剤治療での経過の中で、部位が多少なりとも小さくなっていることにより、ガンであると判断するしかない、更に突き詰めるには、やはり腹腔鏡手術・開腹手術を行うしかないが、前回母が手術 ...

続きを読む

直腸がん(手術後経過)桑島さん|患者さんの声

長い間本当にありがとうございました!!! 昨年10月にご相談をしてから、早くも6ヶ月が過ぎました。 昨年1月に大腸がん(直腸)の再発に始まり、手術をし人工肛門にするか、肛門の温存又は経過観察にするべきか、悩み迷い、先生のアドバイスを受けました。 結果経過観察を選び、4月1日に6ヶ月目の検査を受診しました。 検査結果担当医より「良かったですね。肝臓に転移も無く、術後も綺麗ですね。」と先生の笑顔を初めて拝見しました。 私もとても嬉しかったです。10月の検査予約をして参りました。 本村先生へのお礼とご報告が遅く ...

続きを読む

子宮体がん(肝臓転移あり5㎜以下で2個~4個)佐藤さん|患者さんの声

(1)患者は私本人です (2)48歳 (3)北海道○○市 (4)肝臓癌 (5)10/23、CT検査。多分再発だろうと医師に言われました。 (6)2012年婦人科で「子宮内膜増殖症 異型」と診断され、ガンに移行するタイプなので設備の整っている病院を紹介され、そこで検査の結果、初期の子宮体癌と診断されました。 (7)2012年子宮、卵巣、リンパ節手術 半年位は、毎月血液検査、その後3ヵ月ごとになりました。CT検査半年ごと。今年の7月のCT検査で、微かな影(?)のようなものが認められ、10月にもう一度CT検査を ...

続きを読む

スキルス胃がん(手術前)本間さん|患者さんの声

本村さま お返事ありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通り、知識をしっかり身につけようと思います。誰に聞けば良いのかわからない質問にまで丁寧に答えてくださり、ありがとうございます。 先日両親にガイドブックを渡しました。がんのことを家族で勉強したいと思います。これからもよろしくお願いします。 本間 【続き】 こんばんは。先日はメールをありがとうございました。 本村さんのおっしゃる通りでした。 それでも諦めきれず、以前から気になっていた食事療法の本を出されている先生のクリニックへ。 検査結果の資料一式 ...

続きを読む

肺がん(ステージ4)堀内さん|患者さんの声

本村さん こんばんわ 報告ですが○○病院の緩和病棟(外来)に行ってきました。とにかく今の吐き気が辛い事などを伝えましたが、大変親切に対応いただきました。 ○○病院の話も聞きたい旨を伝えましたが、快く賛成頂きました。結果的には、新しい吐き気止めを頂きました。(本村さんのおっしゃるとおりでした。) その薬を妻が飲み、吐き気はなくなったようです。本日(金曜日)、体調が良く吐き気がないので出社して経理の仕事をこなしていました。 ただ、車で30分。会社に着いてすぐもどしました。また退社寸前まで元気でしたが、帰る車内 ...

続きを読む

人気の記事

1

私(本村ユウジ)は身内をがんで亡くしてから、プロとして10年以上活動している、がん治療専門のアドバイザーです。

このページでは、がんを治すための「たった1つの条件」について明らかにしています。

2

標準治療(手術、放射線、化学療法)を批判する意見は多く、書籍も多く出版されています。 特に問題視されることが多いのが、抗がん剤などの薬物を使う「化学療法」です。 ...

3

2019年6月1日より、がんゲノム医療に関する「がん遺伝子パネル検査」が保険適応となりました。 テレビのニュースなどでは「がんゲノム医療が保険適応に」などとテロ ...

4

日本で最初に免疫チェックポイント阻害剤が使われたのは「2014年7月にメラノーマで承認されたオプジーボ(ニボルマブ)。 それ以来、様々な免疫チェックポイント阻害 ...

5

近年、話題になっている「がんゲノム医療」とは何か、というテーマの記事です。 専門用語、難解な言葉が登場しやすく「いまいち、理解できない」という人が多いので、でき ...

-14.膀胱がん

© 2025 がん治療専門のアドバイザー 本村ユウジ公式サイト・ブログ