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「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
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筋層非浸潤膀胱がんとは何か
膀胱がんは、がん細胞が膀胱の壁にどこまで深く入り込んでいるかによって、大きく「筋層非浸潤膀胱がん」と「筋層浸潤膀胱がん」に分けられます。
筋層非浸潤膀胱がんとは、がん細胞が膀胱壁の筋層まで達していない、比較的早期の段階の膀胱がんを指します。膀胱壁は内側から「尿路上皮」「粘膜下層」「筋層」「漿膜」という層で構成されていますが、筋層非浸潤がんでは、がん細胞が尿路上皮や粘膜下層に留まっている状態です。
膀胱がんと診断される患者さんのうち、約70~80%がこの筋層非浸潤膀胱がんに該当します。筋層浸潤がんと比べると予後は良好ですが、再発しやすいという特徴があり、診断後の治療方針の選択と経過観察が重要になります。
筋層非浸潤膀胱がんの2つのタイプ
筋層非浸潤膀胱がんには、がん細胞の発育の方向や広がり方によって、大きく2つのタイプがあります。それぞれ特徴や治療後の経過が異なるため、診断された後はどちらのタイプなのかを理解することが大切です。
乳頭状がん
乳頭状がんは、がん細胞の発育の方向が膀胱の内側に向かって成長し、乳頭のような突起した形態を示すタイプです。膀胱鏡で観察すると、カリフラワー状やキノコ状に見えることが特徴です。
このタイプは、さらに浸潤の深さによって分類されます。がん細胞が尿路上皮の中だけに留まっているものを「Ta」、尿路上皮を越えて粘膜下層まで浸潤しているものを「T1」と分類します。この分類は治療方針を決めるうえで重要な判断材料となります。
上皮内がん(CIS)
上皮内がん(Carcinoma in Situ、CIS)は、がん細胞が尿路上皮の内側だけに平らに広がるタイプです。乳頭状がんのように突起した形にはならず、膀胱の粘膜表面に沿って平坦に広がっていきます。
上皮内がんは、乳頭状がんと比べて悪性度が高いという特徴があります。適切な治療を行わないと、筋層浸潤がんに進展する可能性が高く、また転移のリスクも高いため、診断された場合は慎重な治療選択が必要です。
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筋層非浸潤膀胱がんの診断方法
筋層非浸潤膀胱がんの診断は、複数の検査を組み合わせて行われます。正確な診断が適切な治療方針の決定につながるため、各検査の目的と内容を理解しておくことが大切です。
尿検査
最も基本的な検査として、尿検査が行われます。尿中に血液が混じる「血尿」は膀胱がんの代表的な症状であり、尿検査で血尿の有無を確認します。目で見てわかる「肉眼的血尿」だけでなく、顕微鏡でしか確認できない「顕微鏡的血尿」も重要な所見です。
また、尿中にがん細胞が含まれていないかを調べる「尿細胞診」も実施されます。尿を遠心分離して細胞を集め、顕微鏡で観察することで、がん細胞の有無を判定します。特に上皮内がんの診断では、尿細胞診が重要な役割を果たします。
膀胱鏡検査
膀胱鏡検査は、筋層非浸潤膀胱がんの診断において最も重要な検査です。尿道から内視鏡を挿入し、膀胱の内部を直接観察します。
この検査により、腫瘍の有無、形状、大きさ、個数、位置を詳細に確認できます。また、腫瘍が乳頭状がんなのか上皮内がんなのかも、ある程度判別することができます。最近では、通常の白色光だけでなく、特殊な光を用いる「光線力学的診断(PDD)」や「狭帯域光観察(NBI)」といった技術も使われており、小さな病変や上皮内がんの発見率が向上しています。
画像検査
超音波検査やCT検査、MRI検査などの画像検査も実施されます。これらの検査は、腫瘍の大きさや位置、膀胱壁への浸潤の深さ、リンパ節転移や遠隔転移の有無を評価するために行われます。
特にCT検査やMRI検査は、がん細胞が筋層まで達しているかどうかの判断に役立ちます。ただし、画像検査だけでは筋層非浸潤がんと筋層浸潤がんを正確に区別することは難しく、最終的な診断は次に述べる経尿道的切除術による病理検査で確定されます。
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)
経尿道的膀胱腫瘍切除術(Transurethral Resection of Bladder Tumor、TUR-Bt)は、診断と治療を兼ねた重要な手技です。尿道から内視鏡を挿入し、電気メスを使って腫瘍を切除します。
切除した腫瘍組織は病理検査に提出され、がん細胞の種類、悪性度、浸潤の深さなどが詳しく調べられます。この病理検査の結果によって、TaなのかT1なのか、または上皮内がんなのかが確定し、その後の治療方針が決定されます。
治療方針を決めるリスク分類
筋層非浸潤膀胱がんの治療方針を決定する際には、複数の因子を総合的に評価してリスク分類を行います。このリスク分類により、再発や進展のリスクを予測し、適切な治療法を選択します。
リスク分類に用いられる因子
リスク分類では、以下のような因子が考慮されます。
| 評価項目 | 内容 |
|---|---|
| 浸潤の深さ | Ta(尿路上皮内)、T1(粘膜下層)、CIS(上皮内がん) |
| 腫瘍の異型度 | 低異型度(グレード1)、高異型度(グレード2、3) |
| 腫瘍のサイズ | 3cm未満、3cm以上 |
| 腫瘍の個数 | 単発、多発(2個以上) |
| 再発の有無 | 初発、再発 |
| 上皮内がんの合併 | あり、なし |
これらの因子を組み合わせて、「低リスク群」「中リスク群」「高リスク群」に分類します。
リスク群別の特徴
低リスク群は、Ta、低異型度、単発、3cm未満、初発の腫瘍が該当します。このグループは再発率が比較的低く、進展のリスクも低いとされています。
中リスク群は、低リスク群にも高リスク群にも該当しない腫瘍が含まれます。再発や進展のリスクは低リスク群より高くなります。
高リスク群は、T1腫瘍、高異型度、上皮内がんの合併、多発、3cm以上、再発腫瘍などが該当します。このグループは再発率が高く、筋層浸潤がんへの進展リスクも高いため、慎重な治療選択と厳重な経過観察が必要です。
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筋層非浸潤膀胱がんの治療法
筋層非浸潤膀胱がんの治療は、TUR-Btによる腫瘍の切除が基本となります。その後、リスク分類に応じて再発予防のための追加治療が検討されます。
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)
診断のために行われたTUR-Btが、そのまま治療にもなります。内視鏡を使って腫瘍を切除し、可能な限り完全に取り除くことを目指します。
腫瘍を切除する際には、腫瘍の基部にある筋層の一部も含めて切除することが重要です。これにより、がん細胞が筋層まで達しているかどうかを正確に評価でき、また取り残しのリスクを減らすことができます。
セカンドTUR-Bt
T1腫瘍の場合、初回のTUR-Btから2~6週間後に、もう一度TUR-Btを行うことが推奨されています。これを「セカンドTUR-Bt」または「再TUR-Bt」と呼びます。
セカンドTUR-Btを行う理由は2つあります。1つは、初回の切除で腫瘍の取り残しがある可能性があるためです。研究によると、T1腫瘍の初回TUR-Bt後、セカンドTUR-Btで30~50%の患者さんに残存腫瘍が見つかるとされています。
もう1つの理由は、筋層浸潤を見逃している可能性があるためです。初回のTUR-Btで採取した組織に筋層が含まれていない場合、本当は筋層浸潤がんであるのに、筋層非浸潤がんと誤って診断されてしまう可能性があります。セカンドTUR-Btを行うことで、より正確な診断が可能になります。
セカンドTUR-Btは、現在では筋層非浸潤膀胱がん、特にT1腫瘍の標準的治療として位置づけられています。
膀胱内注入療法
TUR-Btで腫瘍を切除した後、再発を予防するために膀胱内注入療法が行われることがあります。これは、抗がん剤やBCG(結核菌を弱毒化したワクチン)を膀胱内に直接注入する治療法です。
抗がん剤の膀胱内注入は、主にマイトマイシンCやエピルビシンが使用されます。TUR-Bt後24時間以内に1回注入する「早期単回注入」は、低リスク群や中リスク群の患者さんに対して、再発率を下げる効果があることが示されています。
BCGの膀胱内注入は、主に高リスク群の患者さんや上皮内がんの患者さんに対して行われます。BCGは免疫反応を引き起こし、がん細胞を攻撃する効果があります。通常、週1回の注入を6~8週間続ける「導入療法」の後、定期的に追加注入を行う「維持療法」が実施されます。
BCG療法は再発予防に効果的ですが、発熱、排尿時痛、頻尿などの副作用が現れることがあります。まれに重篤な副作用が起こることもあるため、治療中は注意深い観察が必要です。
膀胱全摘除術
筋層非浸潤膀胱がんであっても、以下のような場合には膀胱全摘除術が検討されます。
- 高リスクのT1腫瘍で、BCG療法が効果不十分な場合
- 広範囲の上皮内がんでBCG療法が効果不十分な場合
- 何度も再発を繰り返す場合
- 患者さんが膀胱温存よりも根治性を重視する場合
膀胱全摘除術は、膀胱とその周囲の組織を切除する手術です。男性の場合は前立腺と精嚢も、女性の場合は子宮と卵巣、膣の一部も同時に切除されることが一般的です。
膀胱を切除した後は、尿路変向術と呼ばれる手術で、尿の新しい排出経路を作る必要があります。回腸を利用して体外に尿を出す「回腸導管」、腸管で新しい膀胱を作る「新膀胱」、尿管を直接腹壁や腸管につなぐ方法などがあります。
再発時の対応の重要性
筋層非浸潤膀胱がんの治療において、再発時の対応は治療選択のポイントとなります。適切に対処しないと、筋層浸潤がんへの進展につながる可能性があるためです。
再発の頻度と進展リスク
筋層非浸潤膀胱がんは再発しやすいがんです。TUR-Btで腫瘍を切除しても、5年以内に50~70%の患者さんに再発が見られるとされています。
さらに重要なのは、再発を繰り返すごとに筋層浸潤がんへの進展リスクが高まることです。研究によると、1度再発するごとに約10~30%の患者さんが筋層浸潤がんに進展するといわれています。
このため、再発した場合は、腫瘍の状況を慎重に評価し、筋層浸潤への進展の兆しがないかをよく見極める必要があります。
再発時の検査
再発が疑われる場合、または定期的な経過観察で再発が発見された場合は、初回診断時と同様に膀胱鏡検査やTUR-Btが実施されます。
再発腫瘍の浸潤の深さ、異型度、サイズ、個数などを評価し、初回の腫瘍と比較してリスクが変化していないかを確認します。特に、初回はTaだった腫瘍が再発時にT1になっている場合や、異型度が上がっている場合は、より慎重な治療選択が必要です。
再発時の治療選択
再発時の治療は、再発腫瘍のリスク分類に基づいて決定されます。低リスクの再発であれば、TUR-Btと膀胱内注入療法で対応できることが多いですが、高リスクの再発や、何度も再発を繰り返す場合は、膀胱全摘除術を検討する必要があります。
BCG療法を行っていたにもかかわらず再発した場合(BCG不応性)は、特に注意が必要です。このような場合、膀胱温存を続けると筋層浸潤がんへの進展リスクが高まるため、膀胱全摘除術を強く勧められることがあります。
経過観察の重要性
筋層非浸潤膀胱がんの治療後は、定期的な経過観察が不可欠です。再発の早期発見と、筋層浸潤がんへの進展の有無を確認するためです。
経過観察のスケジュール
経過観察のスケジュールは、リスク分類によって異なります。一般的には、以下のような間隔で膀胱鏡検査と尿細胞診が実施されます。
| リスク群 | 最初の2年間 | 3~5年目 | 5年以降 |
|---|---|---|---|
| 低リスク群 | 3~6か月ごと | 6~12か月ごと | 12か月ごと |
| 中リスク群 | 3か月ごと | 6か月ごと | 12か月ごと |
| 高リスク群 | 3か月ごと | 3~6か月ごと | 6~12か月ごと |
また、CT検査やMRI検査などの画像検査も、リスクに応じて定期的に実施されます。
経過観察で注意すべき症状
定期検査の間隔が空いている間も、以下のような症状が現れた場合は、すぐに主治医に相談することが大切です。
- 血尿が出る
- 排尿時に痛みがある
- 頻尿や残尿感が続く
- 下腹部に痛みがある
- 原因不明の体重減少がある
これらの症状は再発や進展のサインである可能性があります。
診断された後に考えるべきこと
筋層非浸潤膀胱がんと診断された場合、患者さんやご家族が考えるべきことは多岐にわたります。
治療方針の理解と選択
まず、自分の腫瘍がどのタイプで、どのリスク群に分類されるのかを主治医にしっかり確認することが重要です。リスク分類によって推奨される治療法は異なりますが、患者さんの年齢、全身状態、価値観なども治療選択に影響します。
特に、膀胱全摘除術が選択肢となる場合は、膀胱温存と根治性のバランスについて、主治医と十分に話し合う必要があります。膀胱を温存できれば生活の質は保たれますが、再発や進展のリスクが残ります。一方、膀胱を切除すれば根治の可能性は高まりますが、尿路変向術による生活への影響があります。
再発予防のための生活習慣
膀胱がんの発症や再発には、喫煙が関係していることが知られています。診断後も喫煙を続けると、再発率が高まり、治療効果が低下する可能性があります。喫煙している患者さんは、禁煙に取り組むことが強く推奨されます。
また、十分な水分摂取も大切です。水分を多く摂ることで尿量が増え、膀胱内に有害物質が留まる時間が短くなります。ただし、心臓や腎臓に病気がある場合は、水分摂取量について主治医に相談してください。
セカンドオピニオンの活用
治療方針に迷う場合や、主治医の説明だけでは不安が残る場合は、セカンドオピニオンを求めることも選択肢です。特に、膀胱全摘除術を勧められた場合や、何度も再発を繰り返している場合は、別の専門医の意見を聞くことで、治療選択の判断材料が増えます。
セカンドオピニオンを受ける際は、主治医に紹介状や検査データの提供を依頼します。多くの医療機関では、セカンドオピニオン外来を設けており、予約制で対応しています。
長期的な視点での計画
筋層非浸潤膀胱がんは、長期にわたる経過観察が必要な病気です。仕事や家庭生活と治療・経過観察をどのように両立させるか、長期的な視点で計画を立てることが大切です。
定期的な検査のスケジュールを把握し、仕事の調整や家族のサポート体制を整えておくことで、精神的な負担を軽減できます。また、医療費の負担についても、高額療養費制度などの公的支援制度を活用できるか確認しておくとよいでしょう。

