膵臓がんなどに使われる分子標的薬、ゲムシタビン(ジェムザール)は1回当たり1000mg/m2を30分かけて静注点滴します。1日目、8日目、15日目に投与し、22日目は休薬します。128日を1コースとして、明らかな病状悪化や継続不能な副作用を認めない限り、投与を繰り返します。
注意点
抗がん剤を静注投与(点滴)する場合、1コース目は入院治療で行うのが原則となりますが、ゲムシタビンの場合、副作用が比較的軽いことから、最初から通院で進めることも可能です。副作用は骨髄抑制が3~4割、消化器症状が1~2割の患者さんで見られます。問質性肺炎はとてもまれですが、命に関わることもある副作用です。
投与期間と費用
1コースの期間:4週間。
総コース数:効果があれば継続されます。
おもな副作用:骨髄抑制、消化器症状、間質性肺炎など。
1コースあたりの薬剤費(保険適応前):10万2,084円