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23.その他のがん

【2025年更新】原発不明がん(CUP)の薬物療法と最新治療法:病理検査から腫瘍マーカーまで徹底解説

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原発不明がん(CUP)とは:基本的な理解から始める

原発不明がん(Cancer of Unknown Primary:CUP)とは、体のどこかにがんの転移が発見されているにもかかわらず、最初にがんが発生した臓器(原発巣)が特定できないがんのことです。年間約1万人から1万3680人が発症しており、がん全体の1~5%を占める決して稀でない疾患です。

通常、がんは特定の臓器から発生し、その後他の臓器やリンパ節に転移するものですが、原発不明がんでは転移病巣だけが見つかり、十分な精密検査(画像診断や病理診断)を行っても原発巣がはっきりしません。この状況は患者さんやご家族にとって大きな不安要因となりますが、近年の医療技術の進歩により、診断・治療法が着実に改善されています。

病理検査の重要性:原発不明がん診断の決め手

原発不明がんの診断において、病理検査は最も重要な検査の一つです。がん組織を採取して病理検査を行い、がん細胞や組織の形態を観察し、免疫染色と呼ばれる検査方法を用いてがん細胞に存在する特定のタンパク質の有無を検索します。

病理検査では以下の項目を詳しく調べます:

組織型の分類では、腺がん、扁平上皮がん、未分化がん、低分化がんなどに分類されます。特に原発不明がんでは、約30%が未分化がんや低分化がんと診断されます。これらのがんは特徴が乏しく、原発巣の特定が困難ですが、治療方針を決定する上で重要な情報となります。

免疫組織化学検査により、がん細胞が持つ特定のタンパク質を調べることで、どの臓器に由来する可能性が高いかを推定できます。例えば、PSA(前立腺特異抗原)が陽性であれば前立腺がん、エストロゲン受容体が陽性であれば乳がんの可能性が示唆されます。


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腫瘍マーカーによる原発巣推定の進歩

腫瘍マーカーは、原発不明がんの診断において重要な手がかりを提供します。血液生化学検査や尿検査で腫瘍マーカーを測定し、原発巣の推定に役立てます。

主要な腫瘍マーカーとその意義について説明します。CA125は卵巣がんや腹膜がんで高値を示すことが多く、女性でCA125が上昇し腹膜転移がある場合は予後良好群として扱われます。PSAは前立腺がんに特異的で、男性でPSAが上昇し造骨性転移のみの場合は予後良好群とされています。

CEAは消化器がんで上昇することが多く、AFP(αフェトプロテイン)は肝細胞がんや胚細胞腫瘍で高値となります。これらの腫瘍マーカーの組み合わせと臨床所見から、原発巣を推定し、適切な治療方針を決定していきます。

薬物療法の現状:原発不明がん治療の中心的役割

原発不明がんの治療において、薬物療法は中心的な役割を担っています。遠隔転移先で発見されたがんであるため、基本的には化学療法といった全身療法を行います。

原発不明がんは診断時に既に進行・転移している状態であり、手術による完全切除が困難なことが多いため、薬物療法が主体となります。薬物療法としての抗がん剤治療は、体に負担がかかる副作用があらわれるため、全身の状態や内臓の機能を考慮しながら適切に薬剤を選択することが重要です。

治療目標は、がんの進行を抑制し、症状を緩和することです。完治が困難な場合でも、適切な薬物療法により生活の質(QOL)を維持しながら病気と向き合っていくことが可能です。

よく使われる薬剤と治療レジメン

原発不明がんに対する薬物療法では、複数の抗がん剤を組み合わせた治療が行われることが一般的です。

プラチナ系薬剤は原発不明がんの治療において中心的な役割を果たします。シスプラチンやカルボプラチンというプラチナ系薬剤があり、いろいろな抗がん剤と組み合わせて治療が行われています。特に未分化がんや低分化がんでは、プラチナ製剤の有効性が報告されています。

タキサン系薬剤(パクリタキセル、ドセタキセル)も広く使用されており、一番良く行われているのはプラチナ製剤+タキサンと抗がん剤の組み合わせで、当院では外来で投与可能で患者さんのQOLが比較的保てるTC療法(カルボプラチン+パクリタキセル)を通常行っています。

これらの組み合わせ療法は、第1選択薬として位置づけられており、多くの施設で標準的に使用されています。治療は外来で行うことが可能で、患者さんの日常生活への影響を最小限に抑えながら継続できます。

免疫療法の革新:ニボルマブの登場

2021年に原発不明がんに対する画期的な治療薬として、免疫チェックポイント阻害薬のニボルマブ(オプジーボ)が承認されました。現在のところ、ニボルマブ(オプジーボ)のみが保険適用されています。

近畿大学病院の主導の下、原発不明がんを対象にオプジーボを評価した医師主導治験(NivoCUP試験)の結果に基づいて承認されました。本試験において、主要評価項目である化学療法既治療例における奏効率(中央判定)は22.2%という結果が得られています。

ニボルマブは従来の化学療法とは異なる作用機序を持つ薬剤で、患者さん自身の免疫系を活性化してがん細胞を攻撃する治療法です。副作用のプロファイルも従来の化学療法とは異なり、新たな治療選択肢として期待されています。

がん遺伝子パネル検査:個別化医療への道筋

近年のがんゲノム医療の発展により、原発不明がんの診断と治療において新たな可能性が開かれています。日本では2019年6月から、次世代シーケンサーを使ってがん関連遺伝子の変異を調べる『がん遺伝子パネル検査』が保険診療で行えるようになりました。

保険適応の対象となる方は、標準治療がない、又は終了する見込みである固形がんの方、原発不明がんの方、希少がんの方です。この検査により、一人ひとりのがんの特徴を遺伝子レベルで詳しく調べることができます。

がん遺伝子パネル検査では、数百種類のがん関連遺伝子を一度に調べることができ、原発巣の推定や、特定の遺伝子変異に対応した分子標的治療薬の選択が可能になる場合があります。ただし、今までの研究データでは、本検査の結果に基づいた新たな治療を受けた患者さんは10-15%程度であることも理解しておく必要があります。

予後と生存率:現実的な見通しを理解する

原発不明がんの予後は、病態や転移の状況により大きく異なります。一般的に、原発不明がんの予後はほかのがんに比べると不良で、1年生存率は25%未満、5年生存率10%未満といわれています。

しかし、原発不明がんの中には予後良好群と呼ばれる患者群が存在します。原発不明がんの患者様の約15~20%が予後良好群に分類されます。ただし、予後良好な患者様でさえ、平均生存期間は約2~3年と報告されています。

予後良好群の具体例としては、女性で腋窩リンパ節への転移(腺がん)のみ、女性でCA125が上昇しているが腹膜転移(腺がん)のみ、男性でPSAが上昇しているが造骨性転移のみ、頸部リンパ節転移(扁平上皮癌)のみ、鼠径部リンパ節転移(扁平上皮癌)のみなどがあります。

症状と早期発見の重要性

原発不明がんの症状は、転移している部位によって様々です。転移があっても症状がないこともありますが、以下のような症状が現れることがあります。

リンパ節転移では、首の周り、わきの下、太ももの付け根など、体の表面近くにあるリンパ節に転移した場合は、皮膚の上から触ってしこりが分かることがあります。ほとんどの場合、痛みはありません。

胸水や腹水の症状として、胸膜に転移すると胸水がたまり、息苦しさを感じることがあります。また、腹膜に転移すると腹水がたまり、腹部膨満感(おなかが張った感じ)が出てくることがあります。

これらの症状が持続する場合は、早期に医療機関を受診することが重要です。早期発見により、より多くの治療選択肢を検討できる可能性があります。

最新の治療開発と将来への展望

原発不明がんの治療法開発は現在も活発に進められています。大きく2つの方向性が試みられており、遺伝子発現プロファイル、エピジェネティクス解析による原発巣の推定と、網羅的な遺伝子異常解析による治療標的となる遺伝子異常の検索が主要なアプローチです。

遺伝子治療の分野でも進歩が見られており、遺伝子治療は、原発不明がんの主な原因である遺伝子異常に直接アプローチして、がん細胞そのものを根本的に治療する最新の治療法として注目されています。

がん研究会では、今後2年間で原発不明がんの患者さん50人分のがん組織を用いて、すべての遺伝子を調べる「全ゲノム解析」をはじめとしたマルチオミックス解析を行うことで、原発不明がんに共通する遺伝子変異や分子異常を見つける研究に挑戦しており、将来的な治療法の改善が期待されています。

治療選択における注意点とサポート体制

原発不明がんの治療を受ける際には、いくつかの重要な点を理解しておく必要があります。病気の広がりや患者さんの状態(元気度や体力)、合併症(持病)や年齢などを考慮し、各科の医師がチームを組み、カンファレンスを行ったうえで、原発不明癌ガイドラインを基に最適な治療をご提示されます。

治療中のサポート体制も重要です。初回の投与は入院で導入する場合もありますが、多くは外来(化学療法室)で行い、普段の生活をしながら治療を続けることが可能です。主治医、看護師、薬剤師、口腔外科、栄養管理士、臨床心理士がチームを組み、少しでも快適に治療が行えるようにサポートされます。

また、原発不明がんは希少がんの一つでもあるため、希少がんの電話相談窓口や病院の探し方に関する情報を活用することも重要です。

まとめ:原発不明がんと向き合うために

原発不明がんは確かに治療が困難な疾患ですが、近年の医療技術の進歩により、診断法や治療法が着実に改善されています。病理検査による正確な診断、腫瘍マーカーによる原発巣推定、薬物療法の最適化、免疫療法の導入、がん遺伝子パネル検査による個別化医療など、多角的なアプローチが可能になっています。

重要なのは、一人ひとりの病状に応じた最適な治療方針を、医療チームと十分に相談しながら決定することです。

参考文献・出典情報

  1. がん中央クリニック「原発不明がん(CUP)とは。初期症状や原因はなに?どうすれば治る?」
  2. 国立がん研究センター希少がんセンター「原発不明がん」
  3. がん研有明病院「疾患別の薬物療法|薬物療法(化学療法)」
  4. 小野薬品工業「オプジーボ®点滴静注、原発不明がんに対する効能又は効果の追加に係る製造販売承認事項一部変更承認を取得」
  5. 済生会横浜市東部病院「原発不明がん」
  6. 国立がん研究センターがん情報サービス「原発不明がん」
  7. 慶應義塾大学医学部「もっと多くの患者さんに「がんゲノム医療」を届けるために」
  8. 国立がん研究センターがん情報サービス「がんゲノム医療 もっと詳しく」
  9. 公益財団法人がん研究会「がん研パワーアッププロジェクト」
  10. さとう内科・脳神経内科クリニック「原発不明がんとは?原発巣がわからない理由や治療方法について解説」

 

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