14.膀胱がん

【2025年更新】膀胱がんの原因として挙げられている要素は?職業・喫煙・食べ物・コーヒー・アルコールとの関連性

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こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
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膀胱がんの発症傾向と原因の特徴

膀胱がんは、性別や年齢によって発症率に明確な傾向があるがんです。統計的には女性よりも男性に多く見られ、その比率は約3~4倍にのぼります。

また、年齢が上がるにつれて罹患率が高くなる特徴があり、特に高齢者に多く認められています。

膀胱がんは職業や生活環境との関連が深いと考えられており、特定の化学物質への曝露や生活習慣が発症リスクに影響を与えることが知られています。なかでも喫煙との関連性は科学的に明らかになっていますが、どのようなメカニズムで発がんに至るのかという詳細な過程については、まだ完全には解明されていません。

水分摂取や食事内容が発がんリスクを低下させる可能性については複数の研究で報告されていますが、研究によって結果が異なることもあり、統一された見解には至っていないのが現状です。しかし、これまでの研究から「膀胱がんの一因になる可能性が高い」といえる要素はいくつか明らかになってきています。

ここでは、膀胱がんの原因として指摘されている主な要素について、それぞれ詳しく見ていきます。

膀胱がんの原因となる職業および環境要因

化学物質への曝露と膀胱がんの関係

膀胱がんの原因物質として特に注目されているのが「アミン」と呼ばれる化学物質です。アミンは特定の職業環境で使用されたり発生したりする物質で、ゴムや潤滑油の製造現場、アゾ染料を扱う工場、化学工場、機械工場、アルミニウム製造工場、織物工場、毛染めを扱う美容関連の職場などで接触する機会があります。

これらの職業に従事する人は、日常的にアミン系化学物質に曝露される可能性が高く、それが長期間続くことで膀胱がんの発症リスクが上昇すると考えられています。また、喫煙によって発生する煙にもアミン系の物質が含まれており、喫煙が膀胱がんのリスクを高める一因となっています。

水質汚染と膀胱がんリスク

近年、特に注目されているのが水道水の塩素消毒によって生じる副産物であるトリハロメタンによる水質汚染です。トリハロメタンは、水道水を消毒する際に塩素と水中の有機物が反応して生成される化学物質です。

スペインで行われた研究では、飲料水としての摂取だけでなく、シャワーや入浴、スイミングプールの利用などを通じた吸入や皮膚からの吸収によって、トリハロメタンが体内に取り込まれることが報告されています。

この研究によれば、居住地域の水道水に含まれるトリハロメタンの濃度レベルに応じて、膀胱がんの発症リスクが上昇することが明らかになっています。

つまり、トリハロメタンの濃度が高い地域に住む人ほど、膀胱がんのリスクが高まる可能性があるということです。

その他の環境要因

ヒ素やカドミウムといった重金属も、膀胱がんの発症要因として指摘されています。これらの物質は特定の産業現場で扱われることがあり、長期的な曝露が健康被害をもたらす可能性があります。

職業的な要因としては、染料や溶媒を扱う仕事、ディーゼルエンジンに関わる職業、織物製造やアルミニウム製造に従事する職業歴が、膀胱がんの発生と深い関わりがあることが複数の研究で示されています。

さらに、二酸化ケイ素への曝露や電磁場への長期的な曝露も、膀胱がんのリスク増加に関与している可能性があるという報告もあります。ただし、これらの要因については、さらなる研究による検証が必要な段階です。


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喫煙が膀胱がんに与える影響

喫煙と膀胱がんの明確な関連性

喫煙と膀胱がんの発生には明確な関連性があることが、数多くの研究によって証明されています。現在喫煙しているかどうかに関わらず、過去に喫煙歴がある人は、一度も喫煙したことがない非喫煙者と比べて、膀胱がんの発症リスクが2~3倍高いとされています。

この数字は、禁煙した後でもリスクが完全にはゼロにならないことを意味しています。つまり、喫煙による影響は長期間にわたって身体に残る可能性があるということです。

タバコの煙に含まれる発がん物質

タバコの煙には60種類以上もの発がん物質が含まれていることが分かっています。これらの物質は体内に入ると、DNAに結合して「DNA付加体」と呼ばれる異常な構造を形成したり、がんの発生を抑制する働きを持つ「がん抑制遺伝子」の機能を変性させたりすることで、発がんに関与している可能性が指摘されています。

ただし、喫煙によって膀胱がんが発生する詳細なメカニズムについては、まだ完全には解明されていません。どの化学物質がどのような経路で膀胱の細胞をがん化させるのか、今後さらなる研究が必要とされています。

喫煙開始年齢とリスクの関係

思春期から喫煙を開始することは、特にリスクが高いと考えられています。これは単に喫煙期間が長くなるという理由だけではありません。青少年の身体は成人と比較して、発がん物質に対する感受性が高いことが分かっています。

つまり、若い時期に喫煙を始めると、同じ量のタバコを吸った場合でも、成人してから喫煙を始めた人よりも発がんリスクが高まる可能性があるのです。

受動喫煙の影響

非喫煙者が家庭や職場で他人のタバコの煙を吸い込む「受動喫煙」が膀胱がんのリスクを高めるかどうかについては、現時点では研究者の間でも意見が分かれています。受動喫煙と膀胱がんリスクの関連性を支持する研究もあれば、明確な関連性を見出せなかった研究もあり、統一された見解には至っていません。

食べ物や飲み物と膀胱がんの関係

水分摂取が与える影響

48,000人の男性を10年間にわたって追跡調査した大規模な研究では、水分摂取量が膀胱がんのリスクに影響を与える可能性が報告されています。

この研究によれば、1日に2,531ml以上の水分を摂取した人は、1日1,290mlの水分を摂取した人と比べて、膀胱がんの発症リスクがおよそ半分になったということです。そして、このリスク低下効果をもたらした飲料は、特に「水」であったと報告されています。

水分を多く摂取することで尿の量が増え、膀胱内に発がん物質が留まる時間が短くなることが、リスク低下につながっていると考えられています。

ただし、別の研究では水分摂取と膀胱がんリスクの減少との関連性を証明できなかったという報告もあり、研究によって結果が異なることも事実です。

コーヒーと膀胱がんの関連性

コーヒーの摂取については、膀胱がんの発生に関わる可能性があるとの研究報告があります。コーヒーに含まれる特定の成分が膀胱粘膜に何らかの影響を与えている可能性が指摘されていますが、どの程度のリスク増加があるのか、どのような成分が関与しているのかについては、まだ十分に明らかになっていません。

コーヒーについては肯定的な健康効果を示す研究も多くあり、膀胱がんとの関連についてはさらなる検証が必要な段階です。

アルコール(お酒)の影響

アルコール摂取と膀胱がんの関係については、これまでの研究では明確な関連性は示されていません。アルコールが膀胱がんのリスクを明らかに高めるという強い証拠は、現時点では得られていないというのが現状です。

ただし、アルコールは他の多くのがん(食道がん、肝臓がん、大腸がんなど)のリスク要因であることは確かなので、健康面を考えれば適量を心がけることが望ましいでしょう。

高カロリー食や脂肪摂取との関連

高カロリーの食事や脂肪の摂取量が多い食生活は、膀胱がんの発生と相関関係があるとの報告があります。

カロリー摂取は腫瘍の発生に影響を与える可能性があり、脂肪の摂取は体内の酸化ストレスやフリーラジカル(活性酸素)の生成を促すメカニズムを通じて、発がんに関与すると考えられています。

スペインの複数の医療機関で共同実施された研究では、飽和脂肪酸の摂取量が多い人は膀胱がんのリスクが増加し、逆に低脂肪の食事を心がけている人は膀胱がんのリスクが減少したという結果が報告されています。

果物や野菜の摂取効果

果物や野菜を多く摂取することが膀胱がんの予防に役立つ可能性を示す研究があります。

スペインの研究では、果物や野菜を多量に摂取する人では膀胱がんの発生リスクが低下していたことが報告されています。

また、日本で行われた約39,000人の被爆者を対象とした研究では、定期的に果物や野菜を消費する習慣がある人は、膀胱がんの発生リスクが50%減少したという結果が得られました。この研究では特に緑黄色野菜の消費が、リスク減少に最も寄与していることが明らかになっています。

緑黄色野菜に含まれるビタミンやカロテノイド、食物繊維などの成分が、発がんを抑制する働きを持つ可能性が考えられています。

ただし、ヨーロッパで実施された別の大規模多施設研究では、多種類の野菜や果物の消費と膀胱がんリスクとの間に関連性が認められなかったという報告もあります。このように、研究によって結果が異なることから、食事と膀胱がんの関係については、さらなる研究による検証が必要とされています。

食事要因 膀胱がんリスクへの影響 研究結果の一致度
水分摂取(特に水) リスク低下の可能性 研究によって異なる
コーヒー リスク増加の可能性 さらなる検証が必要
アルコール 明確な関連性なし 現時点で証拠不十分
高カロリー・高脂肪食 リスク増加 複数の研究で報告
果物・野菜(特に緑黄色野菜) リスク低下の可能性 研究によって異なる

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薬剤による膀胱がんリスク

抗がん剤による影響

特定の薬剤の使用が膀胱がんの発症リスクを高めることが知られています。代表的なのは、悪性リンパ腫などの治療に用いられる抗がん剤である「シクロホスファミド」や「イホスファミド」です。

これらの薬剤を投与された患者さんでは、膀胱がんの発生リスクが上昇することが広く認識されています。相対リスクは研究によって異なり、5倍から30倍という幅のある数値が報告されています。

特に1年以上にわたって継続的に投与された場合や、総投与量が25グラムを超えた場合には、リスクが高くなるとされています。これらの薬剤が膀胱粘膜に直接的な刺激を与えることが、がん化の一因と考えられています。

鎮痛薬フェナセチンの影響

「フェナセチン」という鎮痛薬を長期間にわたって連用した人に、尿路上皮がん(膀胱がんを含む)の発生が多いことが報告されています。

フェナセチンは過去に広く使用されていた鎮痛解熱薬ですが、腎障害や発がん性の問題から、現在では多くの国で使用が制限されたり禁止されたりしています。日本でも使用が認められていない成分です。

慢性的な炎症と感染が及ぼす影響

膀胱の慢性的な炎症や感染は、膀胱がんの発症と深い関わりがあることが明らかになっています。

長期間にわたって膀胱カテーテルを留置している状態では、細菌感染を起こしやすく、慢性的な感染症が続くことがあります。また、膀胱結石があると、結石が膀胱粘膜を物理的に刺激し続けることで慢性炎症が生じます。

こうした慢性的な炎症状態が続くと、膀胱の粘膜細胞が繰り返しダメージを受け、修復される過程で遺伝子に異常が生じる可能性が高まります。この過程が長期間続くことで、がん化のリスクが上昇すると考えられています。

年齢と性別による膀胱がんの発症傾向

高齢者に多い理由

膀胱がんは高齢者に多く認められるタイプのがんです。これにはいくつかの理由が考えられています。

まず、単純に喫煙や発がん物質に曝露される期間が長くなることが挙げられます。長期間にわたって有害物質にさらされることで、蓄積的なダメージが膀胱粘膜に加わります。

また、細胞ががん化するには一定の時間が必要です。正常な細胞が複数の遺伝子変異を積み重ねて最終的にがん細胞になるまでには、通常、数年から数十年という長い期間を要します。高齢になるほど、この過程を経る時間が十分にあるということになります。

さらに、加齢に伴う排尿機能の低下も関係しています。排尿機能が低下すると膀胱内に尿が残りやすくなり(残尿の増加)、尿中に含まれる発がん物質と膀胱粘膜との接触時間が延長します。これにより、発がん物質が膀胱粘膜に作用する機会が増えることになります。

遺伝子レベルでの変化

最近の基礎的な研究では、加齢と発がんの関係が遺伝子レベルで解明されつつあります。

加齢によって発がん遺伝子の活性が高まったり、逆にがんの発生を抑制する遺伝子の活性が低下したりすることが報告されています。また、年齢を重ねた細胞では、DNAの損傷を修復する能力が低下することも明らかになっています。

こうした遺伝子レベルでの変化が、高齢者で膀胱がんの発症率が高くなる一因となっていると考えられています。

男女差とその背景

膀胱がんの罹患率は、男性が女性の3~4倍高いという明確な性差があります。これは喫煙率の違いや職業的な発がん物質への曝露機会の差が影響していると考えられています。

興味深いことに、欧米のデータでは、診断時の病期(がんの進行度)は女性のほうがより進行しているケースが多く、予後も不良である傾向が報告されています。

この事実は、喫煙や発がん物質といった環境要因だけでなく、性別そのものが膀胱がんの進展に何らかの影響を与えている可能性を示唆しています。ホルモンの違いや免疫応答の性差など、生物学的な要因が関与している可能性が考えられていますが、詳細なメカニズムについては今後の研究課題となっています。

要因 高齢者でリスクが高まる理由
曝露期間 喫煙や発がん物質への曝露期間が長い
発がん過程 細胞ががん化するまでの時間が十分にある
排尿機能 残尿増加により発がん物質との接触時間が延長
遺伝子変化 発がん遺伝子の活性化、がん抑制遺伝子の低下
DNA修復能 加齢によるDNA修復能力の低下

膀胱がんのリスクを理解し、生活習慣を見直す

膀胱がんの原因は単一ではなく、複数の要因が複雑に関わり合って発症に至ると考えられています。

喫煙は最も明確なリスク要因であり、禁煙は膀胱がん予防の観点から極めて重要です。特定の職業に従事している人は、作業環境での化学物質への曝露を最小限にする対策が必要です。

食生活では、高脂肪・高カロリーの食事を避け、野菜や果物を積極的に摂取することが予防につながる可能性があります。また、十分な水分摂取を心がけることも有効かもしれません。

膀胱の慢性的な炎症や感染がある場合は、適切な治療を受けることが大切です。また、特定の薬剤を長期使用する必要がある場合は、医師と相談しながら経過を注意深く観察することが求められます。

年齢や性別など変えられない要因もありますが、生活習慣や環境要因など、自分でコントロール可能な部分に注意を払うことで、膀胱がんのリスクを減らすことができる可能性があります。

参考文献・出典情報

国立がん研究センター中央病院 泌尿器・後腹膜腫瘍科 - 膀胱がん

国立がん研究センター がん情報サービス - 膀胱がん

日本臨床腫瘍学会誌(Japanese Journal of Clinical Oncology)

日本泌尿器科学会

日本臨床腫瘍学会

厚生労働省 がん対策推進企画

PubMed - National Library of Medicine

National Cancer Institute - Bladder Cancer

American Cancer Society - Bladder Cancer

日本対がん協会

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本村ユウジ
がん治療専門のアドバイザー・本村です。

私の仕事は【がん患者さんに正しい選択を伝えること】です。

「本村さん、おかげで元気になりました」

そんな報告が届くのが嬉しくて、患者さんをサポートしています。

→200通以上の感謝の声(これまでいただいた実際のメールを掲載しています)

しかし毎日届く相談メールは、

「医師に提案された抗がん剤が怖くて、手の震えが止まらない」

「腰がすこし痛むだけで、再発か?転移か?と不安で一睡もできなくなる」

「職場の人も家族さえも、ちゃんと理解してくれない。しょせんは他人事なのかと孤独を感じる」

こんな苦しみに溢れています。

年齢を重ねると、たとえ健康であっても、つらいことはたくさんありますよね。

それに加えて「がん」は私たちから、家族との時間や、積み重ねたキャリア、将来の夢や希望を奪おうとするのです。

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