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こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
がんを治すために必要なことは、たった1つです。
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肝動注化学療法とは何か
肝動注化学療法は、肝臓がん(特に肝細胞がん)に対して行われる治療法の一つです。
この治療法では、肝臓に栄養を供給する肝動脈に細いカテーテルを挿入し、抗がん剤を直接注入します。
全身に抗がん剤を投与する方法と比べて、肝動注化学療法には重要な利点があります。それは、がんの病巣に高濃度の抗がん剤を届けられることです。また、肝臓には独自の血液供給システムがあるため、抗がん剤が肝臓内で代謝され、全身への影響が少なくなります。
この治療法は、手術が難しい進行した肝臓がんや、複数の腫瘍がある患者さんに対して選択されることが多くあります。また、肝動脈塞栓療法(TACE)と組み合わせて実施されることもあります。
肝動注化学療法で使用される薬剤の組み合わせ
肝動注化学療法では、一般的に2種類以上の抗がん剤を併用します。これは、異なる作用メカニズムを持つ薬剤を組み合わせることで、治療効果を高めるためです。
使用される薬剤は大きく分けて2つのタイプがあります。1つ目は、長時間使用することで効果を発揮する薬剤です。2つ目は、濃度が高いほど治療効果が高くなる薬剤ですが、同時に副作用も強くなる特徴があります。
前者の代表的な薬剤には、代謝拮抗剤であるフルオロウラシルがあります。後者には、抗がん性抗生物質のマイトマイシンやドキソルビシン(別名アドリアマイシン)、エピルビシン、プラチナ製剤のシスプラチンなどがあります。
現時点では、肝細胞がんに対して科学的に治療効果が高いと立証されている薬剤の組み合わせは確立されていません。しかし、臨床現場では複数の組み合わせが使用され、一定の治療成績を上げています。
重要な点として、ある患者さんに効果が高い薬剤の組み合わせでも、別の患者さんにはほとんど効果がないことがあります。これは、がん細胞の性質が患者さんごとに異なるためです。また、1つの腫瘍内にも様々な性質のがん細胞が混在していることも少なくありません。
低用量FP(FC)療法
低用量FP療法は、肝細胞がんに対してよく用いられる治療法の一つです。この療法では、代謝拮抗剤のフルオロウラシル(F)とプラチナ製剤のシスプラチン(P)を組み合わせます。
「低用量」という名称が示すように、少ない量の抗がん剤を時間をかけて体内に注入します。一般的な抗がん剤治療では3~4週間に1回の割合で投与しますが、低用量FP療法では、ほぼ毎日抗がん剤を注入し、定期的に薬の投与を休む期間を設けます。
この治療法については、半数以上の患者さんに高い治療効果があるという報告があり、奏功率は50~60パーセントとされています。そのため、この組み合わせを治療の最初の選択肢としている病院も少なくありません。
ただし、シスプラチンは腎臓に対する毒性が強いという特徴があります。そのため、腎臓に障害を持つ患者さんに対しては、別の薬剤の組み合わせを選択します。
FEM療法とFAM療法
FEM療法は、複数の抗がん剤を組み合わせた治療法で、比較的よく用いられています。この療法では、代謝拮抗剤のフルオロウラシル(F)と抗がん性抗生物質のエピルビシン(E)、およびマイトマイシン(M)を使用します。
エピルビシンの代わりに、同じく抗がん性抗生物質のドキソルビシン(アドリアマイシン:A)を用いる場合もあり、これをFAM療法と呼びます。また、症例によっては、フルオロウラシルとエピルビシンのみ、またはマイトマイシンとエピルビシンのみを使用することもあります。
エピルビシンやドキソルビシンは、アンスラサイクリン(アントラサイクリン)系と呼ばれる抗がん性抗生物質です。これらの薬剤は、まれに心臓に障害を与える可能性があります。そのため、心臓疾患を持つ患者さんに対しては、慎重に使用されます。
エピルビシン+リピオドール療法
リピオドール動注療法、またはリピオドリゼーションとも呼ばれるこの治療法は、独特のアプローチを取ります。抗がん剤を油性の造影剤であるリピオドールと混ぜて注入する手法です。
抗がん性抗生物質のエピルビシンがしばしば用いられますが、ドキソルビシンやシスプラチンを使用することもあります。
リピオドールには、腫瘍に長く停滞する性質があります。そのため、抗がん剤も腫瘍内にとどまって、効果的にがん細胞を攻撃できます。さらに、リピオドールが腫瘍に栄養を供給する血管を詰まらせることで、肝動脈塞栓療法と同様の効果をもたらすこともあります。
ジノスタチンスチマラマー+リピオドール療法
ジノスタチンスチマラマー(商品名:スマンクス)は、日本で開発された油性の抗がん剤です。この薬剤をリピオドールと混ぜて肝動脈に注入します。
ジノスタチンスチマラマーは、リピオドールと同様に腫瘍内にとどまりやすい性質を持ちます。そのため、効果的にがん細胞を攻撃できると考えられています。日本独自の開発薬であることから、国内の医療機関で使用されています。
マイトマイシン+DSM療法
この療法では、デンプンの微小な粉末であるDSM(商品名:スフェレックス)に抗がん性抗生物質のマイトマイシンを混ぜて、肝動脈に注入します。
DSMは動脈内に入ると一時的に血管をふさぐ性質があります。これにより、腫瘍が抗がん剤を取り込む効果が高まり、その他の場所に抗がん剤が流れ出すことを防ぎます。
重要な点として、DSMは血液中では1時間ほどで分解されます。そのため、肝臓の血流が不足する心配はほとんどありません。
インターフェロン併用療法
インターフェロン併用療法は、近年注目されている治療法の一つです。通常の抗がん剤を肝動脈に注入した後、インターフェロンを全身投与します。
この治療を行う施設はまだ限られていますが、患者さんの半数に治療効果があると報告されています。
インターフェロンは、もともと生物の体内に存在する物質で、免疫のはたらきを担っています。当初はウイルス感染症に対する薬(抗ウイルス剤)として開発されましたが、その後、一部のがんに対しても治療効果を持つことが明らかになりました。
インターフェロンには、アルファ型、ベータ型、ガンマ型の3種類があります。肝細胞がんの治療で使用されているのはアルファ型です。このアルファ型インターフェロンは、肝細胞がんの原因となるB型肝炎やC型肝炎の治療でも使用されています。
インターフェロンと組み合わせる抗がん剤としては、現時点ではフルオロウラシルが最も治療効果が高いとされています。
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肝動注化学療法の適応となる患者さん
肝動注化学療法は、すべての肝臓がん患者さんに適用できるわけではありません。この治療法が選択される主な条件を理解しておくことが重要です。
まず、手術による切除が困難な進行した肝臓がんの患者さんが対象となります。肝臓内に複数の腫瘍がある場合や、腫瘍が大きく切除できない場合などが該当します。
また、肝機能が比較的保たれていることも重要な条件です。肝動注化学療法では抗がん剤を使用するため、ある程度の肝機能が必要となります。肝硬変が進行している場合や、肝機能が著しく低下している場合には、この治療法が選択できないこともあります。
さらに、腎臓の機能も考慮されます。特にシスプラチンを使用する場合には、腎機能の状態が治療法の選択に影響します。
心臓疾患を持つ患者さんの場合、使用する薬剤の種類が制限されることがあります。アンスラサイクリン系の薬剤は心臓への影響があるため、心疾患のある方には慎重な判断が必要です。
肝動注化学療法の効果
肝動注化学療法の効果は、使用する薬剤の組み合わせや患者さんの状態によって異なります。治療効果を評価する指標として、奏功率が用いられます。奏功率とは、治療によって腫瘍が縮小した患者さんの割合を示すものです。
低用量FP療法では、報告によって奏功率が50~60パーセントとされています。これは、半数以上の患者さんで腫瘍の縮小が確認されたことを意味します。
ただし、奏功率が高いからといって、すべての患者さんに同じ効果が得られるわけではありません。がん細胞の性質は患者さんごとに異なるため、効果には個人差があります。
また、腫瘍が縮小しても、完全に消失するわけではない場合も多くあります。肝動注化学療法は、がんの進行を抑え、生存期間を延長することを目的とした治療として位置づけられています。
治療効果は定期的な画像検査(CTやMRIなど)で評価されます。通常、治療開始後1~2ヶ月程度で最初の効果判定が行われます。
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肝動注化学療法の副作用
肝動注化学療法では抗がん剤を使用するため、様々な副作用が起こる可能性があります。ただし、肝動脈に直接投与するため、全身投与と比べて副作用は比較的軽いとされています。
主な副作用として、以下のようなものがあります。
消化器症状
吐き気、嘔吐、食欲不振などの消化器症状が現れることがあります。これらは抗がん剤の一般的な副作用です。治療期間中は制吐剤などで症状を和らげる対応が取られます。
骨髄抑制
抗がん剤の影響で、白血球、赤血球、血小板などが減少することがあります。白血球が減少すると感染症にかかりやすくなり、血小板が減少すると出血しやすくなります。定期的な血液検査でモニタリングが行われます。
肝機能障害
抗がん剤が肝臓に直接投与されるため、一時的に肝機能が低下することがあります。治療前の肝機能の状態によって、この副作用の程度は変わります。
腎機能障害
特にシスプラチンを使用する場合、腎臓への負担が大きくなります。十分な水分補給や腎保護のための処置が行われます。
心臓への影響
アンスラサイクリン系の薬剤(エピルビシン、ドキソルビシン)を使用する場合、まれに心臓に影響が出ることがあります。そのため、心機能のチェックが定期的に行われます。
カテーテル関連の合併症
カテーテルを挿入する際に、血管損傷や出血、感染などが起こる可能性があります。また、カテーテルが詰まったり、位置がずれたりすることもあります。
肝動注化学療法にかかる費用
肝動注化学療法の費用は、使用する薬剤の種類、治療回数、入院日数などによって変わります。日本では健康保険が適用されるため、実際の自己負担額は治療費全体の一部となります。
一般的な費用の内訳は以下のようになります。
| 項目 | 概算費用(保険適用前) |
|---|---|
| カテーテル挿入・検査 | 約10万~15万円 |
| 抗がん剤(1回あたり) | 約5万~20万円 |
| 入院費(1日あたり) | 約2万~3万円 |
| その他の検査・処置 | 約5万~10万円 |
1回の治療サイクルで、総額30万~60万円程度かかることが一般的です。健康保険の3割負担の場合、自己負担額は9万~18万円程度となります。
ただし、高額療養費制度を利用することで、実際の自己負担額はさらに軽減されます。高額療療費制度では、1ヶ月の医療費が一定額を超えた場合、超過分が払い戻されます。自己負担限度額は所得によって異なりますが、一般的な所得の方で月額8万~9万円程度となります。
治療は通常、複数回繰り返されるため、年間での医療費を考慮する必要があります。また、通院にかかる交通費なども費用として考えておくべきです。
詳細な費用については、治療を受ける医療機関の医療相談室やソーシャルワーカーに相談することをお勧めします。医療費の支払いに関する制度や、利用できる支援制度について詳しい情報を得ることができます。
肝動注化学療法を実施できる病院
肝動注化学療法は、専門的な技術と設備が必要な治療法です。そのため、すべての医療機関で実施できるわけではありません。
この治療を実施できる病院の条件として、以下のような点が挙げられます。
まず、放射線科や消化器内科に、カテーテル治療の経験が豊富な医師がいることが重要です。カテーテルを正確に肝動脈に挿入し、適切な位置に抗がん剤を投与する技術が必要となります。
また、血管造影装置などの専門的な医療機器が整備されていることも必要です。治療中はリアルタイムで血管の状態を確認しながら処置を行うため、高度な画像診断装置が欠かせません。
さらに、万が一の合併症に対応できる体制が整っていることも重要です。ICU(集中治療室)などの救急対応設備があることが望ましいとされています。
一般的に、以下のような医療機関で肝動注化学療法が実施されています。
| 医療機関の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 大学病院 | 最新の治療法を導入していることが多く、研究的な取り組みも行われている |
| がん専門病院 | がん治療に特化した施設で、経験豊富な医療スタッフが揃っている |
| 地域の基幹病院 | 地域医療の中核を担う病院で、一定の症例数がある |
病院を選ぶ際には、肝臓がん治療の実績や、肝動注化学療法の実施件数などを確認することが重要です。また、主治医からの紹介状を持参することで、スムーズに専門医の診察を受けることができます。
日本肝臓学会のウェブサイトでは、肝臓専門医がいる医療機関を検索することができます。また、がん診療連携拠点病院では、がん相談支援センターが設置されており、治療に関する様々な相談が可能です。
肝動注化学療法と他の治療法との比較
肝臓がんの治療法には、肝動注化学療法以外にも複数の選択肢があります。それぞれの治療法には特徴があり、患者さんの状態によって適切な方法が選ばれます。
| 治療法 | 主な対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| 手術(肝切除) | 早期の肝臓がん、肝機能が良好な患者さん | 根治の可能性が最も高いが、肝機能や腫瘍の位置などの条件がある |
| 肝動脈塞栓療法(TACE) | 切除困難な肝臓がん | 腫瘍への血流を遮断して治療する方法で、広く行われている |
| ラジオ波焼灼療法(RFA) | 小さな腫瘍(3cm以下が目安) | 針を刺して腫瘍を焼く方法で、体への負担が少ない |
| 分子標的薬 | 進行した肝臓がん | 内服薬で治療できるが、効果には個人差がある |
| 放射線治療 | 限局した腫瘍 | 近年、技術の進歩により効果が向上している |
肝動注化学療法は、手術が困難で、かつラジオ波焼灼療法の適応にならない患者さんに対して選択されることが多い治療法です。肝動脈塞栓療法と組み合わせて実施されることもあります。
治療法の選択にあたっては、腫瘍の大きさ、個数、位置、肝機能の状態、全身状態など、様々な要因が考慮されます。複数の治療法を組み合わせることで、より良い治療効果が得られる場合もあります。
肝動注化学療法を受ける際の流れ
肝動注化学療法を受ける場合、以下のような流れで治療が進められます。
まず、詳細な検査が行われます。CT検査やMRI検査で腫瘍の位置や大きさ、個数を確認します。また、血液検査で肝機能、腎機能、血球数などをチェックします。心電図や胸部X線検査なども実施され、全身状態が評価されます。
検査結果をもとに、治療計画が立てられます。使用する薬剤の種類や量、治療のスケジュールなどが決定されます。この段階で、医師から治療の目的、期待される効果、起こりうる副作用などについて詳しい説明があります。
治療当日は、通常入院して行われます。カテーテルを挿入する部位(多くは鼠径部)を局所麻酔した後、血管にカテーテルを挿入します。血管造影装置で確認しながら、カテーテルの先端を肝動脈まで進めます。
適切な位置にカテーテルが到達したら、抗がん剤を注入します。薬剤の種類によって、注入にかかる時間は異なりますが、通常30分~数時間程度です。
治療後は、カテーテルを抜去し、穿刺部位を圧迫止血します。数時間はベッド上で安静を保つ必要があります。
治療後の経過観察として、定期的に血液検査や画像検査が行われます。副作用の有無や程度を確認し、必要に応じて対症療法が行われます。
治療の効果判定は、通常1~2ヶ月後に画像検査で行われます。効果が認められた場合、同じ治療を繰り返すことが一般的です。治療の間隔は、使用する薬剤や患者さんの状態によって異なりますが、3~4週間ごとに行われることが多いです。

