
がん治療専門のアドバイザー、本村ユウジです。
当記事では食道がん手術後の後遺症について、症状の特徴や日常生活への影響、対処法を詳しく解説します。
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こんにちは。17年間の活動実績を持つ、
「プロのがん治療専門アドバイザー」本村ユウジです。
がんを治すために必要なことは、たった1つです。
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食道がん手術後に起こりうる後遺症の概要
食道がんの手術は、胸部や腹部、場合によっては頸部にも及ぶ大規模な手術となります。そのため身体への負担が大きく、さまざまな後遺症が残る可能性があります。
後遺症の種類や程度は、手術する場所や切除範囲、再建方法によって異なります。手術前には必ず担当医から、どのような後遺症が起きる可能性があるのか、詳しい説明を受けることが大切です。
食道がんの手術では、食道の一部または全部を切除し、胃や腸の一部を使って食べものの通り道を再建します。この過程で消化管の構造が変わるため、食事に関連した症状が多く見られます。
また、手術の際に神経や筋肉にも影響が及ぶことがあり、これが術後の痛みや機能障害の原因となります。
誤嚥性肺炎と咳の問題
食道がんの手術後に最も注意が必要な後遺症の一つが、誤嚥による肺炎です。手術の際、食道周囲を走る反回神経が一時的に麻痺することがあります。この神経は声帯の動きをコントロールしているため、麻痺すると嚥下機能に影響が出ます。
また、代用食道として再建された胃から消化液が逆流しやすくなることも、誤嚥の原因となります。食べものや消化液が気管に入り込むと、むせや咳が起こります。これが繰り返されると、肺に細菌感染が起こり、誤嚥性肺炎を発症してしまいます。
誤嚥を防ぐための具体的な対策
誤嚥性肺炎を予防するために、以下のような対策が推奨されています。
まず、声帯運動のトレーニングとして、大きな声で発声練習を行います。これにより声帯の機能回復を促します。また、水やお茶などのさらさらした液体は、気管に入りやすいため、とろみをつけて摂取することが勧められます。
胃からの逆流を防ぐためには、食後30分から1時間程度は座位を保つことが重要です。横になるとすぐに消化液が逆流しやすくなるためです。就寝時には、上半身を少し高くして休むと逆流が起こりにくくなります。
誤嚥を繰り返す場合には、耳鼻咽喉科で嚥下機能の評価を受けることがあります。必要に応じて、言語聴覚士による嚥下訓練や、食事形態の調整が行われます。
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逆流性食道炎による胸焼けや痛み
食道を切除した後、胸焼けや胸の痛みを感じる患者さんが多くいます。これは逆流性食道炎によるものです。
通常、胃の入口には噴門と呼ばれる部分があり、胃酸が食道に逆流しないような仕組みが備わっています。しかし食道がんの手術では、この逆流防止機構が失われてしまいます。
その結果、胃液や胆汁などの消化液が、再建した食道に逆流しやすくなります。
逆流性食道炎への対応方法
軽い症状の場合は、上半身を20度程度高くして休むことで、症状が軽減されることがあります。枕を高くする、ベッドの頭側を上げるなどの工夫が有効です。
症状の程度に応じて、薬物療法も行われます。粘膜保護薬は食道の粘膜を保護し、制酸薬は胃酸の分泌を抑えます。消化管運動促進薬は胃の内容物を速やかに腸へ送り、逆流を減らす効果があります。また、胆汁による刺激を軽減するために、酵素阻害薬が使われることもあります。
食事の面では、一度に大量に食べないこと、脂っこい食事を控えること、就寝前の食事を避けることなども重要な対策となります。
吻合部狭窄による食事への影響
食道切除後、食べものの通過が悪くなることがあります。これは吻合部狭窄と呼ばれる状態です。
手術で切除した食道と、再建に用いた胃や腸をつなぎ合わせた部分を吻合部といいます。この部分が治癒する過程で瘢痕(傷跡)ができ、内腔が狭くなることがあります。
狭窄が進むと、ドーナツ状に薄い膜が張ったような状態になり、食べものがつかえる感じや、飲み込みにくさを感じるようになります。
吻合部狭窄の治療方法
吻合部狭窄は、内視鏡を使った拡張術で改善できます。内視鏡の先端にバルーン(風船のようなもの)を取り付け、狭くなった部分で膨らませることで、物理的に吻合部を広げます。
現在では、この処置は外来で行えるようになっており、入院が必要となることはほとんどありません。処置後は速やかに食事の通過が改善されることが多く、患者さんの生活の質が向上します。ただし、狭窄が再発することもあるため、定期的な経過観察が必要です。
| 後遺症の種類 | 主な症状 | 対処法 |
|---|---|---|
| 誤嚥性肺炎 | むせ、咳、発熱 | 声帯訓練、食事形態の調整、食後の座位保持 |
| 逆流性食道炎 | 胸焼け、胸の痛み | 上半身を高くして休む、薬物療法 |
| 吻合部狭窄 | 食事のつかえ感、飲み込みにくさ | 内視鏡的バルーン拡張術 |
| ダンピング症候群 | 動悸、めまい、冷汗、脱力感 | 少量頻回の食事、糖質の調整 |
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ダンピング症候群による不快な症状
食道を切除した後は、食べものの流れ方が大きく変わります。通常、食べものは胃の中で十分に混ぜ合わされ、少しずつ十二指腸に送られます。
しかし手術後は、食べものが一度に急速に腸に流れ込むようになります。この変化によって起こるさまざまな不快な症状を、ダンピング症候群と呼びます。
ダンピング症候群は、食道がん手術だけでなく、胃を切除した後にも同様に起こります。症状は食後30分以内に現れることが多く、腹痛、下痢、動悸、冷汗、めまいなどが生じます。
早期ダンピング症候群と後期ダンピング症候群
ダンピング症候群には、早期型と後期型があります。早期型は食後すぐに起こるもので、食べものが急速に腸に流れ込むことで、血液中の水分が腸管内に移動し、血圧低下や脈拍増加が起こります。
後期型は食後2時間から3時間経ってから起こります。これは糖質が急速に吸収されることで血糖値が急上昇し、それに対応してインスリンが大量に分泌されるためです。
その結果、今度は低血糖状態となり、頭痛、冷感、動悸、めまい、脱力感などが生じます。重症の場合には、意識消失が起こることもあります。
ダンピング症候群への対策
ダンピング症候群を予防するためには、食事の摂り方を工夫することが重要です。一度に大量に食べず、少量を複数回に分けて摂取します。1日5回から6回の食事にすることで、腸への負担を軽減できます。
糖質を多く含む食品、特に単純糖質(砂糖、果物、ジュースなど)は血糖値の急上昇を招くため、控えめにします。代わりに、消化吸収がゆっくりな複合糖質(米、パン、麺類など)を中心にします。
食事中や食後すぐに水分を多く摂ると、食べものが急速に腸に流れやすくなるため、水分は食事の前後30分程度空けて摂取することが勧められます。
体重減少とその対応
食道がんの手術後、多くの患者さんが体重減少を経験します。これは術後の正常な経過の一部ですが、患者さんやご家族にとっては心配の種となることが多いです。
手術後は消化吸収機能が低下しているため、たとえ多量の食事を摂取しても、栄養として身体に吸収されにくい状態が続きます。術後1年程度は、この状態が続くと考えられています。
体重減少への正しい理解と対応
「もっと食べなければ」と焦って食事量を増やしても、消化吸収能力が追いつかないため、栄養として身につきません。それどころか、食べすぎることで逆流性食道炎やダンピング症候群を悪化させたり、腸閉塞の原因となることもあります。
術後1年程度は、体重がじわじわと減少するのは正常な経過であることを理解しておくことが大切です。焦らず、身体が受け入れられる量の食事を、適切な方法で摂取することを心がけます。
その後は、消化吸収機能が徐々に回復し、体重も安定してきます。個人差はありますが、多くの患者さんで術後1年から2年かけて体重が増加していきます。
適切な栄養管理のポイント
体重を維持・回復させるためには、高カロリー・高タンパク質の食事が推奨されます。肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などを積極的に取り入れます。ただし、一度に大量に食べるのではなく、少量を頻回に摂取することが基本です。
栄養補助食品やサプリメントを利用することも、一つの方法です。医療用の栄養補助食品は、少量で効率的にカロリーやタンパク質を補給できるように設計されています。
痛みへの対処と生活への影響
食道がんの手術後、創部の痛みや胸部の違和感が続くことがあります。手術では胸部や腹部を大きく切開するため、術後しばらくは痛みが残ります。
痛みの程度や持続期間は個人差がありますが、多くの場合、数週間から数カ月で徐々に軽減していきます。痛みが強い場合には、鎮痛薬を適切に使用することが大切です。痛みを我慢すると、深呼吸や咳ができなくなり、肺炎のリスクが高まります。
日常生活では、重いものを持ち上げる動作や、激しい運動は避ける必要があります。術後の回復状況に応じて、徐々に活動範囲を広げていきます。定期的な散歩など、軽い運動は回復を促進するため推奨されます。
術後の定期的なフォローアップの重要性
食道がん手術後は、定期的な診察と検査を受けることが重要です。後遺症の早期発見や、適切な対処につながります。
定期検査では、血液検査、内視鏡検査、画像検査などが行われます。栄養状態の評価、吻合部の状態確認、がんの再発チェックなどが主な目的です。
何か気になる症状があれば、次の診察を待たずに医療機関に連絡することが大切です。早期に対応することで、症状の悪化を防ぐことができます。
以上、食道がん手術後の後遺症について解説しました。

